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先日市に計測いただいた、エコウィルの低周波音の調査内容が来ました。

結論としましては、エコウィル設置家庭の隣家の居室内で、窓を閉めた状態、ブレーカーを落とした状態で、エコウィルに起因する低周波音を測定することが出来ました。
計測した自治体により、その低周波音がエコウィルからのものであると言う事も認定いただけました。


[資料に関するご注意]
・市よりいただきましたPDF資料による内容です。
・個人名が特定される部分については伏せます。画像内の個人名も加工しています。
・これらのエコウィルについては、基本仕様に加え、東京ガスによる騒音対策工事が行われています。
 http://blog.livedoor.jp/egowill/archives/25531942.html
・エンジンの稼働状況としては、立ち上がり後1時間くらい。暖機運転の状態です。
また実はここで一つ白状しなくてはいけない事が。
・我が家は2台のエコウィルの発電エンジンに囲まれています。

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◆低周波音調査結果
1 測定目的
申立人より設置者(A氏、B氏)宅のエコウィルから低周波音が発生していると申し立てがあったため、申立人宅内における低周波音の発生状況を把握するため、測定を実施したものです。
2 調査日時
2013年(平成25年)3月某日8時15分~9時30分
3 調査機関
○○市 ○○部 環境保全課
4 測定場所
申立人宅(住所は略)
用途地域;第1種低層住居専用地域

◆ 調査項目及び調査方法
申立人宅において低周波音及び騒音の測定を実施しました。
また、測定時における行為者宅エコウィルの稼働状況を把握するため、騒音計による騒音測定を実施しました。

調査箇所:
① 申立人宅2階キッチン 調査;低周波音
(北東側壁;0.6m 南東側壁;2.3m 高さ;1.3m)
② 申立人宅1階南側室内 調査;低周波音
(南東側壁;1.25m 南西側壁;1.8m 高さ;1.3m)
③ 設置者(A)宅エコウィル 調査;騒音
(敷地境界;0.7m 高さ;0.9m)
④ 設置者(B)宅エコウィル 調査;騒音
(敷地境界;0.4m 高さ;0.9m)

調査項目:1/3オクターブバンド中心周波数における音圧レベル分析※1
より詳細な周波数を確認するためFFT分析※2
測定時間:調査時間の内、外部からの影響が少ない時間より約5分間を抽出
調査方法:低周波音の測定方法に関するマニュアルによる測定値※3を、心身に係る苦情に関する参照値※4(以下、参照値)及び、等ラウドネス曲線※5を定めた国際規格ISO226:2003(以下、閾値)との比較を行う。
申立人宅内で発生している低周波音とエコウィルからの低周波音について同調関係にある周波数の確認を行う。

FFT分析パラメータ
・分析周波数の上限値 fmax = 500[Hz]
・サンプリング周波数 fs = 2.56×500 = 1280[Hz]
・サンプリング周期 ⊿t = 1/fs = 1/1280[s]
・ブロックサイズ N = 2048
・ブロック時間長 T = N × ⊿t = 2048/1280 = 1.6[s]
・周波数分解能 ⊿t = 1/T= 0.625[Hz]
・ウィンドウ ハニング
・オーバーラップ率 50%
6 使用機器
低周波音レベル計 リオン社製 NA-18 1台
データレコーダ リオン社製 DA-20 1台
精密騒音計 リオン社製 NL-32 2台

7 調査結果

別紙のとおり(下部にあります)


8 まとめ
調査結果Fig.1より対象となる行為者所有のエコウィルは測定時間内において常に2台が稼動をしていることが確認されました。そのため、本調査からどちらのエコウィルが影響を大きく与えているかまでの確認はできず、2台稼動時の申立人宅内における低周波音の発生状況のみの調査となり、どちらのエコウィルがより影響を与えているかはわかりませんでした。
次に申立人宅内で発生している低周波音について、Fig.2より調査箇所①及び②において、周波数スペクトルに同調性が確認され、16[Hz]と31.5[Hz]の周波数帯域で特徴的なピークが確認されました
参照値及び閾値と比較しますと、16[Hz]、31.5[Hz]の周波数帯域で、ともに調査箇所①及び②で参照値を下回る値でした。閾値につきましては、調査箇所①の31.5[Hz]の周波数帯域でほぼ同等の値を示しましたが、調査箇所②では下回る値となりました。
このことより、調査箇所①が②よりも音圧レベルが大きいことが確認され、申立人が最も感じる場所が調査箇所①であるとの証言と一致します
人の可聴域の周波数帯は概ね20~20000[Hz]※6であると言われていることを考慮すると、31.5[Hz]の周波数帯の低周波音が特に影響を与えているものと考えられます
測定終了後に設置者(B)宅エコウィルのみが稼動している状況が発生しましたので、その時測定したエコウィルからの低周波音と比較しましたFig.3及びFig.4より、周波数スペクトルで同調性が確認されました。
なお、設置者(A)宅エコウィルにつきましては、1台のみで稼動している状況が発生しなかったため測定はできておりませんが、同機種であることから発生している低周波音につきましては、同じ状況であるものと考えられます。
以上のことから、申立人宅で発生している低周波音は、エコウィルを発生源とするものであり、31.5[Hz]の周波数帯域の低周波音が原因となっているものと考えられます

9 参考
低周波音の測定方法に関するマニュアル
(環境庁大気保全局 平成12年10月)
低周波音問題対応の手引書
(環境省環境管理局大気生活環境室 平成16年6月)
よくわかる低周波音
(環境省環境管理局大気生活環境室 平成19年2月)
※1 測定する騒音に含まれる音の強さを1/3オクターブの幅を持った周波数の帯域ごとに解析することで、その騒音の特徴的な周波数を捉える分析手法。
※2 音声などの波形から高速フーリエ変換(fast fourier transform)を用いて、その音声などの波形の中にどのような周波数が多く含まれているかを分析・解析する手法。
※3 環境省による低周波音問題対応の手引書における、低周波音問題対応のための「評価指針」測定結果の算出方法より。
音圧レベルの変動幅が一定又は変動幅の少ない場合は、10秒間から1分間程度のパワー平均1/3オクターブバンド音圧レベルLp,1/3octを求める。
※4 環境省による低周波音問題対応の手引書における、低周波音問題対応のための「評価指針」より。なお、この参照値は測定場所を苦情者の住居などの問題となっている部屋の問題となっている位置とされています。
また、規制基準や要請限度とは異なります。
※5 音の周波数を変化させた時に等しいラウドネス(人間の聴覚による音の大きさ、騒音のうるささ)になる音圧レベルを測定し、等高線として結んだものです。
等ラウドネス曲線はISO226:2003として国際標準規格化されています。

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Fig.5 等ラウドネス曲線はISO226:2003
※6 人の可聴域にある周波数は概ね20~20000[Hz]であり、その内1~100[Hz]までを低周波音と呼び、その中でも人間の耳に特に聞こえにくい音(1~20[Hz])の音を超低周波音と呼んでいます。


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Fig.6 人が聞き取れる(感じ取れる)範囲

以 上

別紙 調査結果
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(図をクリックすると拡大します)

解説:Aのエコウィルの方が、騒音計測時の機器と騒音計との距離が少し長かったことより、「騒音が小さい」データになっています。
しつこく言いますが、これらエコウィルには初期仕様に加えて、騒音対策が追加されています。
http://blog.livedoor.jp/egowill/archives/25531942.html
また結構暖かい3月、暖機運転時の騒音です。

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(図をクリックすると拡大します)

解説:惜しい!冬場の運転時、エンジンの立ち上がり時、騒音対策工事前だったら参照値を超えられる気がしていますがどうでしょう。

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(図をクリックすると拡大します)

解説:エコウィルは地面に置いてあるのに、私の感覚通り「2Fの低周波を強く感じる場所」の方が、「1Fの低周波を強く感じる場所」よりも強い低周波音を計測しています。
よく低周波を防音壁で対処しようとする方が居ますが、どうか防音壁で対処される場合は、2Fまでの高さの防音壁を設置していただくよう、お願いいたします。

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(図をクリックすると拡大します)

解説:1F居室内の波形、2F居室内の波形、屋外で計測したエコウィルの波形、これら3本の音の波にきちんと同期が取れているので、我が家の居室内で計測された低周波音は、隣家のエコウィルによるものであるという事が証明されました。

16[Hz]  測定結果:57.0dB → 57.1dB(2F)、54.2dB → 53.8dB(1F)
31.5[Hz] 測定結果:58.8dB → 58.2dB(2F)、52.8dB → 52.6dB(1F)

【補足】
もしエコウィルの低周波音被害を受けている方で、この計測データを使用したい場合には、許可なく使用いただけます。是非ご使用ください。
また、このデータが本物であることを証明する必要がある方には、計測した自治体名をお知らせすることができます。右フォームよりメールアドレスを明記の上、メッセージをください。

※このデータを使用し生じたトラブル等には、このブログ、および管理者は一切責任を負わない事とします。自己責任の上、ご利用ください。