一時停止違反3

 警察に捕まって青キップを切られても、慌てて反則金を納付しないで下さい。1円も払わなくていい可能性が高いです!
その方法はもちろん法律違反ではないし、法の穴を抜けるようなグレーな行為でも何でもないです。正々堂々とできることです。
(でも実際やってみると、意外と面倒というか適度にストレスです。交通違反をせずに安全運転が一番!)
夫が免停になった顛末も合わせて読んで頂けると良いかも知れません。

 スピード違反などで警察に捕まってしまうと、青キップを切られて「○日までに○万円“反則金”を払って下さい」という書類をもらいます。これ、実は払わなくてもいい場合が相当数あります。
(よく見ると青キップに「反則金の支払いは任意です」と書いてあります)

 「反則金」というのはそもそもどういうお金かというと、
「コレ払うんで裁判とか面倒なことナシにして下さいよ、ねっ!」
というお金なのです(「罰金」とは違います)。支払いは任意です。じゃあ払わなかった場合は絶対裁判ですか? というと、そうではないです。
 「不起訴」「起訴猶予」とかいう言葉を聞いたことがないでしょうか? 法律で「○○をした場合は××円以下の罰金もしくは△△年以下の懲役に処する」などと定められている場合、警察に捕まったらすぐ罰金を払ったり刑務所に入ったりするわけではありません。裁判をやって「有罪」という判決が出れば、裁判官から「被告人は○○円の罰金を払うこと」などという感じに刑が決まります。

 この「裁判」ですが、法律に違反して警察に捕まったら全ての人が受けるのかというと、そんなことはありません。万引きは窃盗罪ですが、警察に捕まった万引き犯は全て裁判にかけられているのでしょうか? そうじゃないと思います。自分自身はもちろん身近な人が万引きで捕まったという経験はないので、私も詳しくはわかりませんが、軽微な場合「商品を返して釈放」「商品代金を払って釈放」という場合も多いんじゃないでしょうか。(だからって万引きしちゃ駄目ですよ)
 法律に違反して警察に捕まったのに、裁判まで行かなかった場合。これが「不起訴」とか「起訴猶予」ということになります。裁判をしないですから、当然ながら刑罰を言い渡されません。刑罰がないのです。(裁判をしないで刑を言い渡したりしたら大変なことです、それこそ法律違反です)

 さて、交通違反の場合はどうでしょうか。
 「万引きをする」ことと、「40キロ制限の道路で60キロのスピードを出す」こと。法律は横に置いといて、普通の世間的な感覚でいうと、どちらが悪いと思いますか?
 万引きしても起訴されない(=裁判をしない、つまり刑罰もない)のに、20キロのスピード違反では起訴される(=裁判に行かなければならない)と思いますか?
 答えは、「よっぽどの交通違反じゃなければ、起訴される確率はとても低い」です。(ただし検察での取調べ時、「本式裁判で」とお願いする必要があります。これは検察官の方から聞いてきます。略式裁判を希望してしまうと、必ず起訴され、反則金と同じくらいの額の「罰金」を必ず払わされるようです。弁護士費用などはかかりません)
 私自身も、2度交通違反で捕まったことがあります。1度目は一時停止違反。2度目は50キロ制限の道路で73キロを出したスピード違反です。どちらも反則金を払いませんでしたし、もちろん起訴されませんでした。(記事の最後に書類の画像をアップします)

 一時停止違反の時は、警察から「何とか反則金払ってもらえませんかねぇ、裁判となれば面倒ですよ」という電話がかかってきましたが、検察には呼ばれませんでした。もちろん裁判の呼び出しはありません。(「面倒ですよ」というのは、きっと「(私たち警察側が)面倒ですよ」という意味です・笑)
 スピード違反の時は検察に呼ばれました。色々と事情を聞かれ、「いつも運転している車ではない車で慣れてなくて、ちょっと踏むとスピードがすぐ出てしまい、それにハンドルがスピードメーターにかぶって見えなくて、助手席に乗っている人から『急がなくていいよ』と言われてスピードが出すぎていることに気付いてスピードを落とそうとしたところで警察の人に止められた」と言い訳をしました(言ったことは全て事実です)。つまりは「私は73キロのスピードを出しました」と認めています。

 そして「本式裁判でお願いします」と言ったら、お決まりの「本式で起訴されれば弁護士費用もかかるし、裁判所に出向かなければならないし、面倒ですよ」という言葉を言われました。そして「どうして本式なのですか?」と聞かれました。
 「うーん……、何ていうか……、早く楽に解決できることだけが果たしていいのか、と思うからです」というようなことを答えました。別にこれはデタラメをひねり出したわけではなくて、いつも何となく心の奥底にある思いです。
そしてもちろん、起訴はされませんでした。だから反則金も罰金も1円も払っていません。

「なぜ本式を希望するのですか?」と聞かれた時に「本式裁判では起訴されないと思うからです、たかが20キロオーバーで」などと正直な気持ちを言ってしまうとどうなるのでしょう、わかりません(笑)。私はカマトトぶりました。

 ちなみに似たようなことは一時停止違反の時に警察からかかってきた電話でも言っています。
「反則金を払うというのが“権利”で、違反者の利益を考慮した制度だっていうこともわかってますよ。でも、今目先のことだけ考えて、楽できることが長い目で見た時に本当に利益になるのか、っていうことを考えると。裁判して、裁判官に諭されたりして『ああ私がやったことは本当にいけないことなのだ』と心から思えば、これからの安全運転につながって、長い目で見ればいいことなのかも知れませんし」
などということを言った記憶があります。

 しかし、「本式裁判で」と言って、万が一起訴されてしまったら。やっぱりいわゆる普通の裁判に出なければならないでしょう(しかしその場合も、罰金は反則金と同じくらいの金額になるようです。弁護士費用はどうなのかわかりません)。じゃあどういうケースが起訴されてしまうの?
今井亮一の交通違反相談センターというサイトの中の最新の不起訴率というページによると、
2009年の公判請求の人員、9888人(上掲)のなかに、もとが反則金の道交法違反はごくごく一部しか含まれていないのである。

だそうです。「もとが反則金の道交法違反」ってつまり、「反則金払えば裁判とかナシにしてあげますよ」というケースです。青キップだったら100%が「もとが反則金の道交法違反」です。20キロオーバーで本式裁判を希望し、そのまま裁判にされてしまう確率は、宝くじに当たるよりも低い確率なんじゃないでしょうか?
(でも自己責任でお願いしますね。「不起訴になると思ったから検察で本式裁判を希望したのに、起訴されて裁判に出なきゃいけなくなった! 仕事もあるのに平日に裁判所なんか行けない!」と私に文句を言われてもどうすることもできませんので)

 ちなみに上記の知識は全部、今井亮一の交通違反相談センターを読んで仕入れた知識です。私の文章がよくわからなかった方は、今井亮一さんのサイトを読んでみるといいと思います。実を言えば私も、一時停止違反で捕まってからあわてて検索して今井亮一さんのサイトを見つけて知識を仕入れたのです。(笑)
 サイトを読んでもよくわからなかったら本もオススメです。
『なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識』(今井亮一・著)
 この本は私も持っています。
なんでこれが交通違反なの!?
「免許の点数についての裁判は起こせるか」
「違反で捕まったことを会社に連絡されるの?」
「検察庁への出頭は義務?」
「制限速度を何キロオーバーするとオービスに撮影されるの?」

などなど、ためになるケーススタディが沢山載っています。反則金を払うくらいならこの本に出費しましょう。1,575円です。

以下、一時停止違反とスピード違反の時に実際にもらった書類をアップします。
スピード違反2
↑スピード違反の青キップ。サインはしています。

スピード違反5
↑15,000円の納付書。

スピード違反4
↑無視しているとまた納付書が来ます。その送料として800円増額されます。(不起訴ならどっちにしろ1円も払わなくていいよ!)

スピード違反3
↑それでも払わないとハガキが来ました。

スピード違反1
↑ハガキも無視すると検察に呼び出されます。検察庁からの封筒はこんな感じ。

スピード違反8
↑検察庁への呼び出し状。届いたのは東日本大震災が起こる前です。

スピード違反6スピード違反7
↑震災で検察庁庁舎も損壊したそうです。

一時停止違反3
↑一時停止違反の青キップ。サインはしています。

一時停止違反2
↑反則金は7,000円です。

一時停止違反4
↑払わないでいたらこういう封筒が届きました。送料を加味した7,800円の納付書が入っていたはずですが、見つからないので捨ててしまったようです。

一時停止違反1
↑その後こういう書面が届いたので電話したら、電話に出た警察署の人はいまいち事情がよくわかってないようでした。(これが届く前に何度も警察から電話がありました)
「信和物産」というのはこの件に何も関係ありません。ちょっとメモ紙として使ってしまっただけです。ちなみにこの信和物産というのは石巻にあるのですが、津波でかなりの被害を受けてしまったはずです。今調べたら、津波が来なかったところに移転して営業を続けているようです

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