2007年08月29日

夏の終わりに…

もう記事を書くのが恥ずかしくなるくらい、ずっとずっとお休みしていたのですが、昨日何気なくアクセスなど見てみると今でもちょこちょこ覗いてくれている方がいらっしゃるんだなぁと。

単純なものでたったそれだけで、ちょっと何か書いてみたくなりました。

コメントくださっていた方もゴメンなさい。お返事も全くで。

もう夏も終わりですね。うちでは娘が隣で読書感想文などやっております(今頃…)。

去年は課題図書でかいたのですが、今年は『スイミー』。
私が現役小学生で教科書で読んでから大好きだったお話。こういう自分が思い入れたっぷりの本で子供に感想文を書かせるのはしんどい、と痛感しているところです。…まぁ当然ですよね、思ったように書いてくれるわけ無いんだから。

「スイミーへ」という手紙形式にすることで、すいすいと書き始めた娘、挟む口は最小限にと自制する母という構図。なんとか昼までには終わりそうかな?

今年は「スイミー」YEAR。絵も、魚を一匹、消しゴムはんこで作り、黒と赤のスタンプを使って、「大きな魚の振りをして泳ぐ小さな魚たちがマグロを追い出した」ところをかきました(娘が)。

夏休み前に授業で『スイミー』をやったばかりだったので、時期的にもピッタリでした。

多分、妹達も2年生の夏休みは同じかな?それぞれ個性が出そうで今から楽しみ。

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし
レオ・レオニ 谷川 俊太郎
4769020015


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2006年02月13日

お休み

しばらく更新をお休みします。
今まで書いた記事を少し書き足したり、リンク集を作ったりしたいなぁと思いつつ、新しく絵本の紹介もしたくてついついそちらを優先させていたのですが、このへんでしばらく更新はお休みして、気になっていたことを整理整頓してみることにしました。

冬の絵本も一冊も登場しないままですが、「ほら春はもうそこまで!」くらいの絵本からまた戻ってこれるといいなぁと思っています。…というか、もうすでにそんな感じですね。まだまだ寒いけれど、朝は明るくなるのがずっと早くなってきました。早起きにはいい季節がやってきそうです^^。

2006年02月12日

菜の花忌

今日2月12日は司馬遼太郎さんの命日です。今年はちょうど十周忌です。

最初に司馬遼太郎さんの作品を読んだのは多分大学の二回生の時。夏休みに『項羽と劉邦』を読んで、気になった出来事または人物について調べてレポートするという課題が出た時がきちんと読んだ最初だったと思います。

史学を専攻していたのですが、その時その中国史の先生が「下手な概論書よりずっといい」といっていたのを今でもよく覚えています。そして、事実全体像がよく見渡せてその後の講義がずっと面白くなったのでした。

それですっかり司馬遼太郎びいきになり、ちょこちょこと読むようになりました。

その後、結婚した人が偶然「シバリョウ」「シバリョウ」と親しみを込めて呼ぶ大の司馬遼太郎好きで、エッセイなどは除いてほとんどの作品をもっていたので、結婚後はちょっとした司馬遼太郎図書館ができた気分で読み漁りました。

今年の大河ドラマは『功名が辻』。まだ読んだことがなかったので、早速本棚から引っ張り出してきて読み始めたところです。

司馬遼太郎さんが新しく小説を書き始めると関連した本が神田の古書街からことごとく消えたとか、トラックで買い付けに来たとかそんな伝説も残っていますが、反面その地へ赴くということもとても大切にされていたようです。

その辺のバランスが絶妙だったのが、作品を読んでいてもよく分かります。

絵本にどっぷりで、字ばっかりの本を開くとちょっと拒絶反応のようなものを感じてしまう今日この頃、『功名が辻』をきっかけにその次は司馬遼太郎のエッセイでも読んでみようかなと思っているところです。

それにしても我が「なのはな文庫」はいつになることやら。
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2006年02月10日

■『絵本・子どもの本』赤木かん子

1995年に初版が出されたこの絵本ガイド。赤木かん子さんは、「子供の頃大好きだったあの本、タイトル忘れちゃって…」といった尋ね本を探し出してくれる「本の探偵」として有名な方。

この絵本ガイドは版を改める度に、60〜80冊程度入れ替えていたそうですが、最新の第五版を出すにあたってはかなり苦労されて、昔の絵本も発掘したりで、何とか50冊を入れ替えられたそうです。絵本ブームにのって、20代30代が、20代30代の為に描いた絵本が増え、その為に「本物の子ども」の為の絵本の書き手と作品が減っていると嘆かれています。

そして、あとがきは「運がよければまた二年後に…」で終わっていますが、第五版が出された2002年以来、新版は出版されていないようです。残念。

絵本・子どもの本 総解説
赤木 かん子

4426617049
自由國民社 2002-06

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2006年02月09日

■『おばあちゃんは木になった』大西暢夫

私はこの絵本に出会うので知らなかったのですが、

徳山村という地図から消えた村をご存知ですか?

徳山ダムという完成すれば日本最大になるというダムを知っていますか?

カメラマンである作者はみんな他所へ引っ越して誰もいなくなってしまった村へと通い、「ダムが出来るまで…」とまた村へと戻ってきた数人のおじいちゃん、おばあちゃんを撮り続けています。

写真絵本という一つの分類があるけれど、その中でもこの本はドキュメンタリー絵本と呼ぶのがふさわしい気がします。(絵本と呼んでいいのかどうか、というのも少し引っ掛りますが、子ども達に是非読んでもらいたい一冊です)

自分の生まれ育った村がダム建設に伴い水底に沈んでしまう。この絵本が伝えていない部分で色んな葛藤はあったことでしょう。反対行動などを起こすわけでもなく、現実を受け入れ、それでも自分たちの村を捨て切れず、電気もガスも届かなくなったふるさとでのタイムリミット一杯までの生活を選んだ人たちの表情はどれも本当に清々しくて美しい、そしてたくましい。カメラの向こうに立つ大西さんを心から信頼しているのも感じられます。

おばあちゃんは木になった
大西 暢夫

459107241X
ポプラ社 2002-05

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2006年02月07日

いい絵本

こんなブログをやってながら、いや、こんなブログを好きでやってるから、といった方が適当かな?「いい絵本ってどんな絵本のこと?」と思っていた時期がありました。

大好きなのに絶版になっている絵本。
これは絶対復刊してもらわなくっちゃ!と復刊ドットコムにいっても誰も投票していない…。
絵本ガイドには必ず顔を出している絵本、でもどうもピンとこない…。
自信をもってブログで紹介しても反応無(これは絵本の良し悪しではないんだけど、悲)。

等々。

そんな時、松岡享子さんの『こども・こころ・ことば─子どもの本との二十年─』という本の中で松岡さんが引用していたこんなフレーズに出会いました。

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スミスさんは、『児童文学論』の序文で、「ある本に対する個々の人の反応は、人ごとに違うのであって、本を……文学として論ずる場合は、個人的な確信こそよりどころになってくれる……」と述べており、セイヤーズさんは、「ある人の選択の基準を定義するのにtasteという言葉以上にはっきりした、永続的に使えるよい言葉があったら教えてもらいたい」と言っている。
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あぁ、これが答えだと思いました。正解も間違いもなく、ただ「好きだ」と感じる自分の感覚だけを大切にしていけばいいんだな、と今は思っています。

『おじいさんがかぶをうえました』では堀内誠一さんのページには

 「…だから、いい絵本はこういう絵本だというふうにつきつめていくと純粋な絵本の姿っていうよりは、無限の可能性のひとつを今の自分の気持ちが選んだってこともわかってくるんですよね」

という言葉があり、さらに大きく納得しました。時々は迷い、その時はこんな言葉を思い出しながら、細々と続けていければいいなぁと思いました。

今年はデジカメという新しい相棒が出来たので、我が家の本棚や子ども達の絵本風景、それから出版社さんの了承をもらいながら絶版になっている絵本を表紙と一緒に紹介していけたらなぁと思っています。…とまるで年始に書くようなことを二月に入ってから書いてますが、まぁ、これも「らしさ」ということで。


こども・こころ・ことば―子どもの本との二十年
松岡 享子
4772190023
こぐま社 1985-12



児童文学論
リリアン H.スミス 石井 桃子
4000009222
岩波書店 1964-04






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2006年02月04日

◆鬼の絵本

<鬼=怖い>そんなイメージが一般的。それでも、絵本の世界では案外怖い鬼を探すのは難しい。

可愛い鬼、ちょっと間の抜けた鬼、そして、寂しい鬼。寂しくて、人恋しい鬼。

可愛い子もちょっと間の抜けた人も寂しくて人恋しい人も私の周りにはいます。いや、私自身だったりします(可愛いとは思ってないですよ^^;、念のため)。だから、鬼はそんなに嫌いじゃないなぁと思うようになりました。もともと、人間が自分の中の暗くて汚いものを認めたくなくて、誰かに肩代わりしてほしくて、そして、鬼は生まれたんじゃないかな、そんな風にも思うようになりました。

今まで紹介した鬼の絵本をTBしてみました。リストにするのがベストだと思いますが、ちょっと手抜きです。また余裕が出来たら、リストにしたいです。

2006年02月03日

■『ソメコとオニ』斎藤隆介/滝平二郎

ソメコはとっても元気な女の子で、家族もみんな閉口気味。だれも遊び相手をしてくれません。そこへ退屈していたソメコの相手をしてくれるおじさんが現れる。そのおじさんについて、岩屋までやってくるが、実はおじさんの正体は鬼。「返して欲しければ、金の俵一俵もってこい」というつもりなのだから誘拐だ。

鬼はその手紙をソメコのお父ウに書こうとするが、ソメコが遊び相手をしろとうるさくて、中々書けない。そこで、泣いてもいいから怖がらせてやれ、と鬼の姿に戻る。頭には二本のつの、そして、虎の皮のふんどし一丁。それでも、ソメコは怖がらない。その鬼の姿を見て、いったセリフはこうだ。

「アーララ、アララ、おヘソが みえら!」

そして、鬼なら丁度具合が良いとばかりに「鬼ごっこ」をしようとまとわりつくのだった。

ソメコの家に届いた手紙は当初の鬼の予定から大きく変わっていた。脅迫状になるはずが、なんとも情けない嘆願書になってしまっていた。かくれんぼの相手をされられながら、たったまま書いたという手紙の結びは…。

ソメコとオニ
斎藤 隆介

4265911110
岩崎書店 1987-07


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2006年02月02日

■『おにのよめさん』日本むかし話 きしなみ/ふくだしょうすけ

むかし、いずの やまおくに、
つのが 一ぽんで、
ちんちくりんの
おにが いました。


日照りが続いていたその頃、おには 一人のおやじどんと約束をします。
雨を降らせる代わりに娘を嫁にもらう、と。

果たして雨は降り、村のみんなは大喜びですが、困ったのはおやじどんです。
三人の娘に訳を話すと、上の二人は理由をつけて断りますが、おふくという末娘は涙をこぼしながらいいました。

「そんなら わたしが いくべよね。
とうちゃんの やくそくだもの、やぶられん。」


おにと一緒にでていくおふくに母親は菜種の種を持たせました。その種がぽろぽろと袂から落ち、一冬を越すと、おにの岩穴から、一筋の道標となって、花を咲かせたのです。おふくは嬉しさの余り、その菜の花を辿って、うちへと帰ってしまいます。

うちの人たちも、もちろん大喜びですが、おにが追いかけてくるかもしれません。
おかあさんは、豆を煎り、やってきたおにに「この豆が咲いたら、おふくを迎えにおいで」といいます。

おには正直に豆を蒔いて、芽が出るのを待ちますが一向に芽は出ません。節分の日に待ちきれず、再びやってきますが、

「まーだだ、まだだ。
おには そと、
ふくは うちじゃ」


と言われ、

「おお、そうか。
この まめに
はなが さくまで
まつんだっけ。
まだ、まめに はなが
さかなかったわい。」


とすごすごと山へ帰っていきました。それから節分の日には「おにはそと ふくはうち」と豆をまくようになったそうです。

おにのよめさん
きし なみ ふくだ しょうすけ

4033041109
偕成社 1985-01

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2006年01月30日

■『おじいさんがかぶをうえました』月刊絵本「こどものとも」50年の歩み

おじいさんがかぶをうえました―月刊絵本「こどものとも」50年の歩み
福音館書店編集部

4834021475
福音館書店 2005-11

多分夏の終わりごろ、この本が出ることを知って、値段と出版日を見て、即座に思いました。「誰かに誕生日プレゼントに買ってもらおう」

そして、去年の年末にやっと手許にやってきました。妹が買ってくれました^^。「お正月に堪能しよう」と思っていたら、運よく(?)小々姫が高熱で病院以外はどこへも出掛けなかったので、コタツに寝転んで…、ソファでコーヒー飲みつつ…、たっぷりと楽しみました。

それを見て、夫は一言。「幸せそうだね」

はい、とっても幸せ。

50年、「こどものとも」だけで600冊。そのずらり並んだ表紙を見ているだけで、何故だか満ち足りた気分になれるのです。作家別の特集や絵本誕生のひみつなども楽しめます。

「継続は力なり」といいますが「継続は宝なり」でもあるなぁと感じます。これからもずっと続いて、何十年後かに出る記念誌は子ども達に買ってもらえたらいいなぁなどと来年の話どころかずっとずっと先のことを思った今年のはじめでした。鬼もきっとどこかで大笑いしてるでしょうね。明日からは鬼の絵本を何冊か、と思っています。