絵本日記:絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」 - livedoor Blog(ブログ)

2005年05月05日

絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」

5月5日こどもの日に、福島県いわき市に絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」がオープンする。
 
市内で幼稚園を経営する巻レイさんが10年ほど前から計画を練り、複数の建築事務所に設計を依頼したが、満足のいくものには出会えず、2003年、あこがれていた安藤忠雄氏に思い切って絵本を使った情操教育の意味や、園児たちの成長を願う気持ちなどを書きつづった手紙を出した。


安藤氏から電話があったのは3日後、その2週間後には二人はいわきで顔を合わせていた。そして、安藤氏の「夢のお手伝いをしましょう」、この一言で絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」は大きく一歩前へ進んだ。そして、館内のどこからでも太平洋が見渡せる、収蔵される絵本のうち1500冊ほどは、表紙を見て楽しめるように展示されている二人の思い入れがたっぷりとつまった美術館が完成した。館内にはいすも置かれるが、床や階段でも本を読めるようなスペースが設けられているという。


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まどのそとのそのまたむこう
モーリス・センダック


この話を聞いたとき、思い出した一つのエピソードは「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を歌う木村弓さんと宮崎監督のこと。「もののけ姫」に感動した木村さんが手紙に自分のCDを添えて監督に送ったのがことの始まりだったという。こちらもすぐに返事があったらしい。それから、すぐに「千と千尋…」と「いつも何度でも」が出会ったわけではないが、それでも最初は木村さんが出した一通の手紙であることは間違いない。

夢を持ち続け、追い続ける人は、他の人が見る夢にも共鳴する。共に響きあうのだ。まず自分自身が音を奏でていなければ共鳴することもない。

夢は声に出して言っているのがいいらしい。だから、ここでまだ誰にも話したことの無い私の絵本がらみの夢を一つ。

「いつか子ども文庫を開きたい」

今すぐにとは思っていない。子ども達が独立して、部屋が空いた時にある程度の絵本が手許にあれば、その時に。

夢見るおばさん、なので、文庫の名前だけはもう決めてある。「なのはな文庫」、夫と司馬遼太郎さんの一番好きな花の名前を文庫の名前にしよう。そう、司馬遼太郎記念館の設計も安藤氏でした。


そして、この絵本美術館がオープンする5月5日は私達の結婚記念日でもある。今年で9回目、いよいよ10年目。いつか結婚記念日にかこつけて、5月5日に旅行を兼ねてこの美術館を訪ねてみたい、これも夢の一つ。


夢実現には数値目標を設定するのも大切らしい。それなら「なのはな文庫」は5月5日にオープンしよう。26年後、60歳、35回目の結婚記念日などはどうだろう。

ちなみにこの絵本美術館のオーナー巻レイさんは73歳。60歳を過ぎて絵本作家になったのはスタイグの他にも何人かいたはず。

こどもの語る夢に「大風呂敷を広げて…」と取り合わないのも、「もう夢を見るには年を取りすぎたよ…」とつぶやくのも寂しい。早すぎることもないかわりに、遅すぎることもない。夢見ることを続けよう。夢見ることをはばかった中年はきっと夢見ることを忘れた老人になるだろう。


さぁ、夢を…。
気持ちばかりが先走り、中々上手く文にはならず、こんな時間になってしまいました。
おやすみなさい。よい夢を!(^^;)

巻レイさんと安藤氏のかっこいいツーショット写真はこちら(記事がまたかっこいいんです)→→
「いつも何度でも」誕生秘話は木村弓さんのインタビューからどうぞ→→
実際行ってこられた方のコメントはこちら、感動が伝わってきます!→→


ehondiary at 02:07│Comments(13)TrackBack(2)雑感 

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1.   [ 『床』 建築辞典 ]   2005年05月09日 18:04
床建物の構造体の一部(本記事では同定義を記載する)。床の間の略称。読みはとこ。古来、日本では畳が敷物や寝具の一つであったため、現代においても床(ゆか)に布団を敷いて寝ることが多く、布団や就寝に関する用語として床(とこ)が利用される。慣用句として「床を
2. 大きな窓の向こうには青く水平線が見えた  [ ぶんぶん 世界の絵本 ]   2005年08月07日 07:11
 先日、新しくできた絵本美術館へ行ってきた。その名も『まどのそとのそのまたむこう』。  ここは想像していたよりもはるかにすごいところだった。世界的に有名な建築家の安藤忠雄さんが手がけたもので、抜群の立地を見事に生かしつくしている。遠くに見える灯台から白

この記事へのコメント

1. Posted by もんいち   2005年05月08日 20:38
TBありがとうございます。
そして、結婚記念日おめでとうございます。

絵本美術館の見学、早く行ってみたいんですけど、
どうやら駐車場に定数があるために予約制だそうです。
ちなみに5月分の予約はもういっぱいだそうです・・・
夏の天気が良く、海がきれいな時期に、
その眺めを見ながら、美術館で絵本を読んでみたいですね。
2. Posted by みぃ   2005年05月11日 06:15
もんいちさん、コメント&お祝いの言葉 ありがとうございます。

地元の方はいいですね〜。ホントにうらやましいです。一番うらやましいのは園児たちかも…。

また感想も聞かせてくださいね。
3. Posted by タビィ   2005年05月14日 18:21
絵本美術館の館名に「まどのそとのそのまたむこう」とは、何てステキなんでしょう。センダックの隠れたる名作と、安藤さん。なんか一流どうしピッタリきます。友人は、「聞いたとき、鳥肌たった!」と言ってましたね。センスいいですよね。命名した方は「工事中に現場を訪れ、まだガラスの入ってない巨大な窓枠の外に広がる大海原と水平線を見てその名がビビッと頭に浮かんだ」とおっしゃってましたが、73歳のおばあさん(失礼)の言葉ですからね。参った!という感じです。感性の問題ですか。とにかく、テレビで見ましたが、館内は名作椅子の博物館のようでもあり、幼稚園の子どもたちがカッシーナのさまざまな椅子にみんなちょこんと腰掛けて絵本に目をキラキラ輝かせておりました。子どもの施設だからって手を抜かないんですね。小さな頃から本物に囲まれる子どもたち。ホント羨ましいですー!
4. Posted by みぃ   2005年05月15日 07:36
タビィさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

それから、館名の由来も教えてくださってありがとうございます。実は気になっていて調べたりしたのですが、分かりませんでした。とてもすっきり。いつか訪れて同じ場所に立ったら、きっと途端に納得するんでしょうね。

テレビでも紹介されていたんですね。見逃しちゃったな〜。残念。

私も子どもが小さいうちに是非一度行きたいです。何かを感じて大きくなっても覚えてくれていると嬉しいな…。
5. Posted by タビイ   2005年06月02日 23:17
こんばんは。
「まどのそとのそまたむこう」復刊決定したそうですよ。絵本美術館への関心が高まっている今、福音館も素早い行動ですね。でも、よい絵本ですから感激です。うれしいな!
6. Posted by みぃ   2005年06月05日 02:11
タビィさん、嬉しい情報ありがとうございます。
コメント遅くなってしまってごめんなさい。

復刊されるんですね、知りませんでした。
多分、今回の美術館の名前になったことで、読んでみたいと思われる人も多いと思うので、嬉しいニューズですよね。

あの絵本、私はちょっと怖くて子ども達にもまだ読んであげたことがありません。ストーリーはもちろん、絵のタッチも、怖いだけじゃないのも分かってるつもりですが、子ども達はどんな反応をするんだろうと思うと…。

子どもにも反応はいい、という話を聞いたりするので、いつか読んであげたいとは思っているのですが…。
7. Posted by タカハギ保険代行株式会社   2005年06月28日 15:05
こんにちは!先日、絵本美術館さんを訪ねさせて頂きました。ご丁寧に案内までしていただきありがとうございます。いわきの文化に貢献して頂ける施設ができて感激しています。この前伺った時、娘さんにお話させて頂きましたが、うちのホームページ
に美術館さんのホームページをリンクさせて頂きました。当社のの契約者も閲覧させて頂くと思います。ありがとうございます。タカハギ保険代行株式会社 高萩
8. Posted by 高萩   2005年06月29日 09:53
障害者の車椅子りようもできますか?それと、電話予約はできますか?高萩
9. Posted by みぃ   2005年06月29日 11:43
高萩様。昨日からコメント頂いていたのに、お返事が遅くなってしまってスミマセン。

私の記事の書き方がまずかったようで本当に申し訳ないのですが、こちらは「絵本美術館」の公式なサイト・ブログではありません^^;。すみません。

ごくごく私的な「絵本美術館」ファンです。しかも彼方遠くに住んでいるのでいつ訪ねることが出来るのかもちょっと見当がつきません。地元の人が本当に本当にうらやましいです。

公式「絵本美術館」サイトではありませんが、どうぞまた遊びに来て下さい。よろしくお願いします。
10. Posted by タビィ   2005年07月06日 23:27
こんにちは。
絵本美術館の記事が「ミセス8月号」に出るそうです。(明日発売)

11. Posted by みぃ   2005年07月07日 02:00
タビィさん、こんばんは。いつも新しい情報をありがとうございます^^。早速本屋さんでチェックしてみます。中の様子が分かる写真とかあると嬉しいのですが、どうかなぁ。
12. Posted by bunbun-story1000   2005年08月07日 07:21
 はじめまして。記事を読ませていただきました。絵本をとても愛していらっしゃるんですね。それに人をやさしく、大切に思うお気持ちが伝わってきました。将来の夢が叶いますように。
 素敵な記事にTBさせていただきました。m(..)m
13. Posted by みぃ   2005年08月10日 09:29
こんにちは。コメントとTBありがとうございます。PCの不具合でお返事が遅くなってしまってすみません。

絵本美術館行ってこられたんですね。いいなぁ。うらやましいです。先日、タビィさんに教えてもらったミセスの8月号の壁一面の絵本をみて、ホントに鳥肌でした。私もいつか是非行ってみたいです。

実際に行ってこられた方の感想はとっても貴重なのでこちらからも是非TBさせて下さいね。(ちょっとドタバタしているので後ほどになると思いますが。すみません)

将来の夢は日常の子たちとの騒々しい生活の中でついつい後回しになってしまいがちで「ゆめのむこうのそのまたむこう」って感じですが、bunbunさんが「夢が叶いますように」と書いてくれたおかげで思い出しました^^;。急がず慌てず、でも忘れずに、、でいきたいと思います。ありがとうございました。

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