おはようございます。えいです。


「可愛いは正義」って言葉がありますよね。
これの類義語は「ただし、イケメンに限る」だと思うんです。
つまり、世の中は顔ですね…
一方で、こんな言葉もあります。「可愛いは、作れる」
しかし、この対義語は「ブサイクは、壊れる」となるため、もうあきらめるしかないようですね。


文房具の軸によく使われる素材で「真鍮」というものがあります。紹介した中ではシャーボXの軸などに使われています。
真鍮の雰囲気を生かした真鍮定規や真鍮芯ケースなどの商品も出るくらい、よく使われている素材の一つですね。

一方で、真鍮によく似た素材である「青銅」はあまり使われていません。
これはきっと真鍮がイケメンで青銅はブサイクなのでしょう。

というわけで、文房具に真鍮が使われて青銅が使われない理由を自分なりに考えてみました。


まず、それぞれの成分から。

真鍮…銅と亜鉛の合金。特に亜鉛が20%以上のものをいう。別名は黄銅、ブラス。五円玉、管楽器などに使われる。

青銅…銅と錫の合金。別名は砲金、ブロンズ。十円玉、オリンピックの銅メダルなどに使われる。

正確には多くの種類があるのですが、今回は青銅=砲金で話を進めていきます。


まずは色の比較から
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画像は硬貨を酢につけて、酸化被膜を取り除いたものです。

色に関しては、真鍮のきらびやかな光沢と青銅の落ち着きのある光沢、どちらもきれいなので、引き分けで。(色合いは成分の比率や不純物の有無によって異なる)

では酸化による色の変化
DSC_1096
画像は酢につける前の硬貨。

どちらも変化が大きいです。引き分け。


では硬度に関して。
今回は硬度をブリネル硬さ、HBW換算というもので比較したものです。よくわかりませんが…。

真鍮 HBW80~150
青銅 HBW50~100

これは、真鍮の勝利ですね。


では価格はどうか。
今回は真鍮と青銅との比較をします。

真鍮 510円/kg
青銅 580円/kg

差は小さいですが、真鍮の勝利です。


では切削加工性はどうか。
要するに、削りやすさです。こちらも両方すぐれているようですが、真鍮の方がより優れているようです。
切削し量産することに関しては、合金の中でも真鍮が非常に多く使われているようです。


以上より、多くの特徴は真鍮と青銅で似ていますが、文房具を作るにおいて重要となると個人的に考えた性質は真鍮の方が優れているようだと感じました。
一方で、青銅でも作れるのではないかとも感じました。青銅の色合いも落ち着いていてかっこいいので、ブロンズ定規などの商品が出ても面白いかもしてませんね。



それでは。