ここに一つのCDがある。タイトルなどはこの際関係ない。背面の隅にこんな記号が書かれている。

R・10・25

IMG_1921

この記号はこのCDが1988年10月25日に発売されたということを示している。後ろのふたつの数字が月・日を表しているというのはわかりやすい。が、Rが1988年のことを表しているというのはどうすればわかるのだろうか?

日本で音楽用コンパクトディスクの普及が始まった1984年に発売された年に記号「N」が採用され、以後N・I・H・O・R・E・C・Dの順に年記号が割り当てられた。NIHON RECORD(日本レコード…)の重複文字を除いて採用していたようだったがこの記号はDの後廃止されて普通の年の末尾2桁の数字を記述するようになった。

IMG_1920

日本で最初に音楽用CD販売されたのは1982年なので1982年・1983年にこの記号がどうだったのかは残念ながら当時発売されたCDを持っていないのでわからない。またなぜ最初から年の数字にしなかったかも謎だ。

廃止されたのはまあAから順に割り振っていたのならともかく、早晩当て字がなくなるだろうという判断だろうから納得できる。最近ではCDに発売日を表す記号は入っていないようだが、これは必要だたのだろうか?

今の制度は不明だがレコード業界も書籍と同様に再販制度を採用しており、さらに店頭に置かれた段階では仕入れにならず締め日(20日締め)に仕入れとして計上する商慣行があった。そして新規CDの発売日は21日になることが多かった。そのため、店頭に置かれている商品から販売する見込みが薄い商品を締め日前に返品して仕入れ計上しないようにしていた。もしかしたらそれの判断がしやすいように発売日をパッケージに明記する必要があったのかもしれない。単なる憶測だけどね。


記号
N1984
I1985
H1986
O1987
R1988
E1989
C1990
D1991