今年も年末の風物詩、日本最高の漫才師(結成15年以内)を決める冬の祭典M-1グランプリが開催された。お笑い好きとして見逃せないこの大会。常連の面白い人達はもちろん、この大会で初めて知る隠れた逸材もいるので毎年楽しみにしている。

今年は大会運営方法がマイナーチェンジ「敗者復活組は開始前に発表」「ネタ順は事前に決めず直前に一組ずつくじで決める」「審査員を5人から7人に増員(旧に戻す)」。

だが見る方からは同じ、一組ずつ面白い芸人を見て笑うだけ。が、まあ折角なので全組の感想とMY評価を上げていく。

ネタ順にMY採点【(順位) : 実際順位】を記述。最終決戦は私の順位と、実際に審査委員が1位票を入れた票数。

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■1ネタ目


1. ゆにばーす 90【4 : 8】
2. カミナリ 88【6 : 9】
3. とろサーモン 86【7 : 3
4. スーパーマラドーナ 84【8 : 4】
5. かまいたち 92【2 : 4】
6. マジカルラブリー 82【9 : 10】
7. さや香 91【3 : 7】
8. ミキ 96【1 : 2
9. 和牛 80【10 : 1
10. ジャルジャル 89【5 : 6】


□感想


1. ゆにばーす

ボケの女の子が破天荒で一環していて面白かったんだけど、会場は笑いすぎ。それに釣られてチョット高く付けてしまった。得点は1組目じゃなければもうちょっと高くてもよかったかなと思うけど、逆に1組目じゃなければこれだけ面白くなかったかもとも思う。違う順番で見たかった。

2. カミナリ

カミナリ本来の面白さがストレートに出ていてよかった。バンバン叩いて、ツッコミの台詞もほぼ予測できる安定感。そしてそのボケは拾わないんだと思わせておいて、後で回収して面白さを盛り上げている。上沼審査委員の言うように、もしかしたら叩かなくてもツッコミ台詞だけでも面白いかもしれないと思った。良くも悪くもカミナリ。

3. とろサーモン

久保田の投げやりな感じが面白い。そして細かなボケがづーっと続いていて終始笑っていられる。が、細かなボケからりで大きな笑いがないのは賞レースとしては弱い。

4. スーパーマラドーナ

昔は田中の弱々しさが主体だったけど、最近はネタも平場も田中が自由にはじけていて面白い。だが、このネタに関してはそれが独走しすぎて、武智のツッコミに力がなく流されていて、ボケに負けてしまっている。

5. かまいたち

山内が天邪鬼な意見をムキになって押し通すのが定番。どんどん加速して濱家がムキになっていらつき出した後で、今度は山内が冷静になる温度差がさらによい。スキンヘッドの卍の男の使い方も素晴らしい。

6. マジカルラブリー

野田君の不思議さがおもしろいんだけど、ずーっと同じボケなので途中から飽きてくる。意外な展開が欲しい。

7. さや香

過去1回位しかネタを見ていないはず。しばらく見ていない間にひとつ形を作り出していた。誰かを侮辱したり傷つけたり暴言吐いたり危ないこと言ったり暴力振るったり。それが安易に笑いを取る手段だけど、そういう否定的な発言・行為をせずに笑わせるってかなりすごい。ボケの子のテンションの上がり下がりに意外性があり面白かった。ただ、全般的には平板でメリハリがすくなく、もうひと展開が欲しかった。

8. ミキ

お兄ちゃんが焦りすぎかな。面白いんだけど、はじめからハイテンションで早口になりすぎ。もうちょっと徐々に降り上がり様な口調にしたほうがいいだろう。若者向けの劇場でやったら優勝間違いなしの面白さ。私の友人などは何言っているかわからないと敬遠しているので、もう少し話し方を工夫してほしい。お兄ちゃんのテンションにバラエティがあって非常によい。怒りながらも弟への愛情を失わないのがいい。金が細くなる部分が最高潮。他にも随所に爆笑ツッコミがあふれている。

9. 和牛

ウエディングプランナー。水田の粘着質な部分はほとんど消えていて川西の女性演技が立っていたネタ。前半はほぼネタ振りで笑いが小笑いに終始。後半のネタ振り回収は面白いのだが、そこまでたどりつくまでがしんどい。

10. ジャルジャル

ジャルジャルは損な所をずっと攻めている。ブレイクした当初からずっとひとつのボケだけのネタで来ていて、それを前回M-1からはひとつのボケだけどバリエーションでさらに笑いを大きくしてきている。しかもハイテンポなので、二人の呼吸がピッタリと合わないと上手くいかない。実際にはムチャクチャ練習量が必要で難しいネタ。なのに、面白いと思わない人は笑わないというターゲット層は狭いまま。今回も設定が面白いと思える人以外にはなかなか笑いにつながらなかったが、終盤に逆パターンが出てきたところから加速。同じ事の繰り返しではなくなりすごい盛り上がった。一部の人にだけだけど。賞レースではもう少し大衆受けするものにしないと優勝はできないだろうなあと思う。

■最終決戦


1. とろサーモン 【3】(4票)
3. ミキ 1】(0票)
3. 和牛 【2】(3票)

□感想


1. とろサーモン

3組とも面白かったので、私の採点とは真逆だけど「とろサーモン」優勝には納得。審査委員は安定感と上手さを評価したのだろう。このネタは何度も見ているが、久保田の嫌みったらしさが生きる。芋神さからが本番。異世界すぎるがこれぞ久保田。

2. ミキ

何度も見たネタだが、かなり変化している。それだけに息ピッタリ。インディージョーンズ一本押しからバリエーションが増え笑いも拡大。テンポもいいし完成された笑い。

3. 和牛

二回目の女将からが本番。そこまでは軽いジャブの応酬で、水田のいやみったらしさが弱い。やっぱり川西の女将演技に頼っていたのでは和牛のよさが出ない。ネタ振りが長すぎ。もっと沢山笑いたかった。