海兄

アメコミやゆるゆりや海外の反応やらについて書くブログ



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人権思想という羊頭狗肉

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「人権とは対国家の概念であり、私人間には原則として適用されない」
「憲法とは国家に対する命令である」

耳にタコができるくらい聞かされたフレーズだが、理論的には正しい。
「被害者の人権」という概念は原理的には成り立たない。

人権が国家権力に対抗する原理である以上、人権思想によって保護されるべきは司法および捜査機関によって訴追を受けている加害者でしかあり得ないのである。

だがそれは我々の支持した人権思想とは違う。
我々が学校で習い、そしてなんとなくに共感していた人権思想とは、弱きもの、苦しむものを救ってくれる慈雨のごとき理念である。犯罪に苦しむ被害者を放置する理念ならば誰も共感しなかったろう。人権が対国家限定のものだと教えこまれていたらここまで人口に膾炙することはなかったに違いない

我々は人権思想を神の恩寵のような思想だと考えたからだからこそ、人類社会の基本原理として支持していたのである。
それが得意げに実は羊頭狗肉であったと宣言したところで白けられるだけである。


憲法は国家だけが守れば良いが、国家が守るためには社会全体が基本理念を共有している必要がある。社会全体で理念を共有していないのに国家だけがそれを遵守するなんてことはあり得ない。
思想は思想としての正しさだけでは不完全で、ヒット商品として通用するかというラインを考えなくてはならないのだ。

そういう意味では現在の人権思想は商品として、物語として不完全であると言える。
日本の人権水準が低いのも、物語としての完成度がいまいちだからだというものあるだろう。そろそろアップデートすることを考えるべきである

日本人はヒンドゥー教徒

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バラモン教・ヒンドゥー教と仏教の最大の違いは我(アートマン)の存在の肯定するか否か、なのだった。
古代インド人にとっては輪廻転生は当たり前のことであり、それにどう向き合うかが宗教家たちの最大のテーマなのであった。
釈迦は我(アートマン)の存在を否定することによって輪廻転生を大きく再定義し、人生を自分のものとすることを説いたのである。
釈迦の登場により輪廻転生という考え方は大きく変容し、「生まれ変わり」のことについて人は思い悩むことから解放されたのだった。

ところが、中国人には元々輪廻転生という概念はなかった。仏教が中国にもたらされたのと同時に輪廻思想も到来したのである。朝鮮を経由して中国人から仏教を輸入した日本人にとってもそれは同じであった。インド人の精神世界を何世紀も捉えて離さなかったその新鮮さと説得力は圧倒的だったろう。
釈迦が事実上否定した、従来の輪廻転生の思想こそが仏教の目玉になってしまったのである。

日本霊異記に収録された仏教説話にはそのような因果論の思想が随所にちりばめられている。
日本人の大多数は仏教徒であるが誰もが我(アートマン)の存在を信じている。我(アートマン)の存在を前提にしているならば、それはヒンドゥー教と何も変わらない。

仏像を量産して崇めるのも、ヒンドゥー教の寺院だと思えば違和感がない。
神道との相性の良さもうなづけるというものである。

ゆるゆり13巻の発売日は2月4日

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待ちに待ったゆるゆり13巻の発売日が決まりました
2015年2月4日(水)のようです。

通販サイトに情報が来ています
ゆるゆり (13)巻 特装版 (IDコミックス 百合姫コミックス)
ゆるゆり (13)巻 特装版 (IDコミックス 百合姫コミックス)


事前に百合姫で掲載された情報と合わせると、今回も特装版は小冊子付きのようですね。
描き下ろしは毎回楽しみです。
できれば冊子にするよりも本編に入れて欲しいというのはありますけれども


さて、ゆるゆりは毎回限定版や特装版が発売されているのでいまさらですが、特装版の購入をおすすめします。
一般の書店でも特装版が置かれることが増えましたが、やはり確実に手に入れるためには専門店が近くにあった方がいいですね。
アテがない人にはAmazonや楽天等の通販サイトを利用されることをオススメします。
(参考:クレジットカードを持ってなくてAmazonで買い物するならギフト券が便利



内容については、最近のゆるゆりは安定しながらもだんだんとキレのあるギャグも戻ってきた感じがあります。百合やカプもいいですが、やはり皆仲良しでこそのゆるゆりですからね。大勢が揃う回が一番好きです。
なちゅやちゅみはそういう意味でも良作でした。
収録予定のエピソードの中では、ミニあかりの回のあかりちゃんが大変可愛いです。

他には、新キャラも見てみたいかな。千鶴ちゃんを中心とした新機軸が欲しいですね。
大室家とゆるゆりメンバーの絡みも見たいところです。撫子さんとあかりちゃんがまた遭遇する話とか読みたいですね。


追記

無事、13巻が発売されました。
収録は先月の百合姫収録分まで。いつもは1話くらい残して発売するので、今回は多いですね。
特装版の付録小冊子はOVAの後日譚ですが、OVAを見ていなくても読める内容です。
全体的にほっこり系の話でしたね。百合姫の付録のイラストカードとも連動していました。
裏表紙のりせ会長と西垣先生の絵も良かったです。

ゆるゆりの大長編がぜひとも読みたいと思います。
作品の枠をぶっこわすくらいでもいいので大冒険が見たいですね。

私はゆるゆりは毎回特装版も通常版も購入しているので今回も後から通常版を買おうと思います

廃仏毀釈以前に江戸時代の仏教はオワコンだったという事実

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廃仏毀釈が批判されている

薩長の主導する明治政府が発令した神仏分離令は神仏習合状態だった寺社につき、神優先に転向させるという法令で、完全に仏教だった寺に改変を加えたものではないのだが、その後に巻き起こった廃物稀釈運動で寺が破壊されたことから、明治政府が寺を破壊して回ったような誤解が植え付けられた(むろん、廃仏毀釈を紅衛兵とするなら薩長は毛沢東のような役割を果たしたことは容易に想像がつくが)

よく「廃仏毀釈で寺がこんなに減った〜」という主張も見かけるが、これはデマではないにせよミスリーディングである。
神仏分離の結果、多くの寺が神社となり僧侶が神官として転向した結果、神社が増加して寺が減少したのである。寺が神社になるなんて大事件じゃないか、と思われるかもしれないが、そこは神仏習合の時代だ。寺として扱われながらも実質は神社だったり、寺に付属する形で存続させられていた神社も多数あったのだ。それらが神社に変化したとしてもさほど違和感はなかったろう。

なぜそのようなことになったかというと、江戸時代では幕府が寺請制度の元で寺を住民統制に利用する代わりに優遇されていたからである。多分に政治的な問題である。
奈良から室町時代までの寺社は朝廷や幕府と対抗できるほどの政治力を備えており、戦国時代には武力でもって大名と死闘を繰り広げたことすらあるのは有名である。
それが信長、秀吉に叩きのめされた末に徳川幕府に取り込まれ、幕府の権力の一端として機能することになった。
幕府は寺社に布教を禁止し、その代償として寺請制度により自動的に住民を檀家として獲得できるようになった。寺請制度はキリシタン禁圧を目的とした民衆への監視装置である。僧侶は檀家を除名する権利もあるために腐敗の温床ともなった。
このときに戦国時代までもっていた日本仏教のエネルギーが喪失されたと指摘する者は多い。
神道も諸社禰宜神主法度により吉田神道を主にする形で統制され、地域差は大きいながらも、おおむね仏教よりもぞんざいな扱いを受けた

廃仏毀釈は革命時に市役所や警察署が破壊されたようなものである。単純に神道と仏教の宗教闘争という側面だけ見て片付けられる問題ではない。
だからといって廃仏毀釈を正当化することは到底できないが、江戸時代の神仏習合形態を「明治以前」の日本の代表的信仰だと思うのは大きな間違いだ。


江戸時代の宗教統制の厳しさと仏教偏重は異常だったのであり、神仏習合が平安時代に始まることとはいえ、江戸時代の信仰形態が古来の日本から連綿として続いてきたかのような錯覚は捨て去らねばならない。
ましてや明治の廃仏毀釈の時に平安の神仏習合から江戸時代まで続いてきた偉大な文化が破壊されたというような昨今流行りの議論は誤りである。例えそのようなものがあったとしても、江戸時代に幕府によって大打撃を受けていたと見なすしかない。

当然、治承・寿永の戦乱と天災に伴う鎌倉新仏教の隆盛や応仁の乱でも多大な変化があったはずであり、日本人の宗教観で変化なく延々と続いてきたものなど、あるのだろうか。

ともあれ、江戸時代に空海や親鸞のような偉大な仏教思想家は出てはおらず、蓮如や顕如のような活動家もいない。儒学は発達したが仏教は衰退したのであり、まだ明治以降の近代の方が仏教理論の研究は進んでいる。

つくづく思うのは、アホが歴史を学んでも無駄だということである。明治までの宗教史は全て自然な変化で、明治維新は人工的な断絶である、などと無邪気に信じるサルみたいな知能が出来上がる。幕末と戦国しか知らないような大河ドラマ脳が世論を左右する暗黒時代なのだ。

歴史に学ぶという愚

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東アジア史を中心に、歴史の本ばかりを読んでいる
中国政府や韓国政府はよく「日本は歴史に学べ」という警句を発しては日本に無視されているが、歴史から何かを学ぶことは良いことだ、という考えは人類に幅広く共有された幻想だろう。
「歴史に学べ」に付属する言葉として戦争責任、などという単語があるが、私は諸外国に対する道義的戦争責任なんてものを取った中国の皇帝を一人も知らない。せいぜい自国民を酷使したことを後悔する程度であり、その歴史から学ぶとすれば天皇の戦争責任などというものはないと結論づける他はないのである。

やや専門的な書物も含め、日本の歴史を学んでいて思うのは、鎌倉から室町時代の歴史が面白いことだ。
一般的には鎌倉幕府の成立と承久の乱によって天皇は権力を失ったと思われているが、現実には荘園や国衛といった朝廷・公家の機関は存続しており、守護地頭と共存しながら戦国時代まで存続している。
武家政権が実権を掌握した後でもこれらの朝廷機関や綸旨・院宣を通した命令体系は統治のために必須であり、それが崩壊したと同時に戦国の大乱に突入するのだから、律令制に基づく朝廷の統治体系と儒学の教養は日本列島の発展と安定に大いに寄与していたという評価も成り立つ。


最近の歴史ドラマ・漫画などで取りあげられるのは戦国時代と幕末だらけであり、知識人が重視するのは昭和の戦争ばかりである。そのせいで日本人の歴史知識に偏りが生じている。織田信長はウンザリするほどアニメ化されるのに高師直は名前すら知られていない。
名誉革命を知らなければ無教養の烙印を押されるが承久の乱を知らなくても生きていけるし、王権神授説には通暁していても天子思想は知らないままに天皇を語るような輩が跋扈する惨状が現出している。この西洋偏重からすれば果たして現在の日本人はアジア人なのかも疑問であり、もう日本から出て行った方がいいのかもしれない。


歴史を学ぶたびに思うのは、歴史には何の法則性もなければそこから参考になることが大してあるわけでもないということだ。過去の人間が必死になって拘った名分など現代の人間からすれば死ぬほどどうでもいいことばかりであり、例えば南北朝正潤論や神器なき即位なぞ、当時の人間には人命がかかるような大問題だが、現在の天皇の正統性には何の関係もあるまい。
だが「歴史を学ぶ」連中は往々にして錆びついた過去の命題を持ち出しては現在の状況に投影して枯れ尾花に怯え続けるである。
代表的なのが軍事力の増強問題である。
集団的自衛権を認めたところで日本が軍国主義に陥る可能性なんてまずないし、徴兵制が本気で施行されると考えている奴がいたら病院で頭を見てもらった方が良い。

現在、真に討論されるべきなのは軍事力ではなく警察力の増強であり、特定秘密保護法やの是非などではなく地方共同体の崩壊である。靖国とか国家神道など政治の議題に挙げる価値はなく、寺院という貴重な文化遺産が葬式仏教の実行組織に堕していることが我が国宗教上の最大問題である。(そもそも日本の歴史全体で見れば仏教の方が国家神道の100倍は凶悪な歴史を持っている)
なぜそれら「真の大問題」が議論すらされないかというと、本来、民衆を主導するはずの人間が中途半端に「歴史に学んだ」結果、過去に拘り、自衛隊の増強と神社本庁の存在が日本への深刻な脅威であるような誤解に陥っているからなのだ。

目を覚ましてくれよ。神社本庁や靖国神社が創価学会を超える組織になるわけないだろ。馬鹿なんじゃないだろうか。権門体制論と東国王権論に命をかけるようなものだよ。

この1年で私は知識人の平均よりは広範囲に歴史を学んだ自信があるが、その結果わかったのは現在には現在の問題があることであり、昭和戦争なんて長い歴史の一事件にすぎないことである。
中途半端に学ぶくらいなら何もしない方がマシである。どうせ学ぶなら1000年単位で学ぼうぜ。戦国と幕末と大戦をサイクルしてるだけで何が歴史だよ。俺らは今生きてんの。大戦の犠牲者のために生きてんじゃないの。

ゆるゆりOVAの発売日が2月18日に決定

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劇場で先行公開中のOVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」の発売日が決定しました
2月18日です

【Amazon.co.jp限定】ゆるゆり なちゅやちゅみ!(初回限定仕様)(オリジナルA3お風呂ポスター付) [Blu-ray]
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私は公開2日目に劇場まで足を運びました
結論から言うと、大変すばらしかったですね
動いて話すゆるゆりのキャラを見た瞬間に幸せな気持ちになりました。

事前情報から、1期、2期よりもおっとりしたノリになると予想していましたが、ギャグの方も結構キレのある感じでした。オリジナルになると聞いていましたが原作ネタもそこそこ使われていていました。サブキャラも万遍なく顔みせしていて丁寧な印象でした。

全体の雰囲気はアニメ1期のクリスマス回に近いと思います。
私はアニメ版ゆるゆりの中ではクリスマス回が一番好きでした。夏のキャンプを舞台にして似た感じのオリジナルを見られたのは嬉しいです。

1期、2期と比べて最大の違いは舞台背景がしっかりと設定されていたことでしょうか。以前から富山県が舞台であることは示唆されていましたが、今回はおそらく実在の場所がはっきりと分かる形で描かれております。
他の日常系と比べてキャラの関係性に重点が置かれた作品なので背景は曖昧でもいいかと思っていましたが、これはこれで良い感じのスパイスになっていると思います。

原作ゆるゆりのファンもアニメゆるゆりのファンもぜひとも見てほしい作品でした


円盤もぜひ購入しようと思います
原作13巻も2月発売とのことです。もしかしたら同日発売になるのかな。
楽しみです。
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