気ままに映画日和

映画を観た感想を気ままに書いています。ジャンルにはこだわらず、日本映画、海外映画、アニメ、インディーズなど幅広く書いていきたいと思います。

人狼ゲーム インフェルノ



衝撃的な作品でした。

私が応援してるBOYS AND MENのメンバーが出演しているということで観に行きましたが、想像以上にストーリーに飲み込まれてしまいました。

生き残るために殺戮ゲームに参加させられるという内容なので、処刑シーンは過激な描写です。

私自身そういった描写が苦手なので、かなりドキドキしました。

しかしそれを凌駕するほど、心理戦に魅了されました。

ゲームが進んでいくにつれ、登場人物の本来の性格が見えてきて、「本当はこういう風に考えていたんだ」というのが徐々に分かってきます。

キャストの皆さんの演技がとても上手で、特に処刑シーンの狂った様子がリアルで、本当に現実にあったのではないかと思わされました。
特に正義感の強い主人公を演じた武田玲奈さんの心情の変化には圧倒されました。

結末が特に衝撃的で、「この子の本当の人格はどこにあるのか」と様々なことを考えさせられました。

またこの映画の前哨戦として放送されていたドラマ「人狼ゲーム ロストエデン」が放送されており、私はドラマ版から続けて映画を観ました。

ドラマ版から見ることによって、より登場人物の心情の変化が分かって楽しめると思います。

また私も結末が分かった今の状態で、「この役職だからあのような発言をしたのか」と思いながら見てみるのも面白いのではないかと思います。

あまり映画を見ない人でも何度も見たいと思えるくらい、内容が深く、衝撃を受けた作品でした。

沢山の方に見て頂きたいと思います。

ダンケルク


第二次世界大戦が本格化する中、イギリス軍とフランス軍はフランス北部の街ダンケルクに追い詰められてしまいます。

陸地は包囲され、空からは爆撃、海にはUボート。

八方塞がりの中、四十万人の兵士を救うべく撤退作戦が敢行されるという、史実をもとにしたドラマです。

史実としての背景は冒頭にテロップで流れるのみで、主人公のトミーがドイツ軍から逃れ、ダンケルクの海岸にたどり着くところから物語はスタートします。

陸から逃れようとするトミーはじめ兵士たちの姿、空から援護するイギリス空軍スピットファイアのパイロット(トム・ハーディ)、兵士たちを救助しようと駆けつける民間の船、この3つが並行して進んでいきます。物語、とはいっても本作には明確なストーリーやドラマがあるわけではありません。

セリフも極限まで削られ、特にトミーたちのパートでは役者のアップが殆どで救助作戦の全体像はあまりよく見えてこないのです。

ただ、「自分がそこにいる感」は非常に強いと思います。

映画を見ているというよりはライドアトラクションに近い作りになっている気がします。

ダンケルクは撤退作戦なので、撤退する側を主人公にした場合映画として盛り上がるようなクライマックスや派手な戦闘シーンは描きようがありません。

クリストファー・ノーラン監督はわざと全体像を描かない代わりに局地戦というか、ミクロな視点を取り出しています。

こういうことが何百、何千という単位で行われていたのだ、という作り方をしているのだと思います。

スピットファイアが3機しか出てこないのは極力CGを使わないノーラン監督のポリシーによるものでもありますが、何百機も飛んでいたうちの3機に注目して描いているのだ、という割り切りでもあるでしょう。

なんでもCGで作れる現在、こういう割り切りを映画全体のコンセプトとして昇華できるノーラン監督は稀有であると思います。

100分程度のタイトな上映時間で極上のライド体験ができるという意味ではコストパフォーマンスは高い映画だと思います。

パターソン



退屈といえば退屈な日常の繰り返し。

しかしこれが不思議と退屈せずに見ていられるのはやはりジャームッシュの手腕ならでは。

同じように見えても日々は少しづつ変化し進行している。

そして週末に起こるちょっとした事件。起承転結で言うと、平日5日間はずっと起。

最後の20分くらいで一気に承転結、という感じ。



突然カントリー歌手になると言い出したりする妻に比べてパターソンは慎ましい。

詩を書くのはあくまで趣味で、あなたは才能がある出版したほうがいいノートのコピーを取って、という妻の言葉にもいつもちょっと照れくさそう。

しかしそのノートが失われたときに、初めて彼は自分の中に少なからずそれをいつか認められたい妻の言うように1冊にまとめたいというような欲求が潜在的にあったことに気づいたのではないだろうか。

詩人になりたい、詩人として生きたい等と大それたことは夢見ないまでも。



コインランドリーでラップ詩の練習をする男や、パターソンと同じように秘密のノートに詩を書きためている少女など、日常的に出会う人々の書く詩にパターソンは素直に感心し仲間を得たように共感するけれど、それは反面、詩を書くことなど特別なことではなく誰にでもできること、才能のある人間は自分以外にいくらでもいる、という現実をつきつけられることでもある。

淡々と繰り返す日常に満足しているように見えたパターソンが、実は複雑に葛藤する内面を抱えていた。



ところで永瀬正敏。

ミステリートレインぶりに出演しているのは知っていたので、いつ来るかいつ出るかと待っていたのだけどこれが全然出てこない、もしかして通行人だった?と不安になったところで、最後の10分くらいにやっと登場!

自信を喪失して呆然としているパターソンを、結果的に励ますことになる不思議な日本人役。新しいノートに、新しい言葉をまた書き出すパターソン。

なんてことない1週間の話だけれど、退屈な日常を生きる勇気をちょっとだけもらえる感じ。
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