2007年07月

ダイ・ハード4.0

2007年07月26日

 活劇では悪漢は悪ければ悪いほうがいい。その方が倒しがいがあるのである。しかしそう簡単にはいかないようだ。今回の悪党は4作も経験を重ねてきたブルース・ウィリスと対抗するには役不足だろう。明らかに役者としての迫力で負けている。続きを読む



eigakentei at 19:40西岡 大樹 この記事をクリップ!

ロッキー・ザ・ファイナル

2007年07月26日

 渥美清が歌う『男はつらいよ』を聴くと寅さんに会いたくなるように、ビル・コンティが作曲した『ロッキー』のテーマを聴くとロッキー・バルボアに会いたくなる。これはもう理屈ではない。体が自然に反応してしまうのだ。けれども本作を見る前はさすがに、「男はつらいよ」シリーズの晩年にも感じた“演者の老いを見たくない”というためらいを抱かされた。なにしろシルベスター・スタローンは60歳。この歳で現役に復帰する元チャンピオンなど現実にはいない。どうにも無理がある。続きを読む

eigakentei at 19:30田中 雄二 この記事をクリップ!

舞妓haaaan!!! 

2007年07月26日

 この作品、まず阿部サダオ演じる鬼塚公彦の高校時代の修学旅行での舞妓はんとの出会いから、転勤で京都に行くことなるあたりまでは、いかにもありがちな展開である。だがそこから先はリアルといったものをほとんど無視したストーリーで、そのへんのところにどれだけ入っていけるかがこの作品を楽しめるポイントになる。
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eigakentei at 19:03平尾 正文 この記事をクリップ!

選挙

2007年07月26日

 川崎市の衆議院補欠選挙に自民党公認で打って出た政治の素人、「山さん」こと山内和彦氏の選挙戦に密着。ナレーションもBGMもない、デジタルビデオの撮りっ放しの映像をつないだだけのように見える作品だが、120分の間、目を離せない面白さがある。続きを読む

eigakentei at 15:29井上 健一 この記事をクリップ!

ボルベール<帰郷>

2007年07月26日

 死んだはずの母親が蘇ると言うホラーサスペンスもどきの展開、そして母と娘、孫娘の女3代にまつわる忌まわしい事件と過去…そんなおどろおどろしい話を、アルモドバル監督はユーモラスにあっけらかんと描いてみせる。続きを読む

eigakentei at 14:55風間 久徳 この記事をクリップ!

監督・ばんざい!

2007年07月19日

 「監督・ばんざい!」世界のキタノがやってくれた。これは、「みんな〜やってるか!」以来の北野武のコメディーであり、破壊作である。「みんな〜やってるか!」は、それまで築いたスタイルを破壊するコメディーで、完成後には、彼は自分をも破壊するようなバイク事故を起こした。誰も評価しないが、僕は、物悲しいマニアックな笑いを追及したあの映画が大好きだった。北野武の映画を劇場で観るのは「菊次郎の夏」以来久々だ。彼の新作がコメディーであるからだ。きっと彼は、テレビでは見られない何かをやってくれる。そんな期待があったからだ。続きを読む

eigakentei at 20:16外丸 雅晴 この記事をクリップ!

選挙

2007年07月19日

 2005年、小泉改革中での、川崎市市議会議員補欠選挙のドキュメンタリー。山内和彦氏は、自民党の候補者公募に通り、自民党の公認を得て立候補する。政治は勿論、選挙も全くの素人の山内さんが、自民党の人たちの応援や叱責を受け選挙戦を戦う姿が記録されている。とはいっても、2時間に収められているわけで、それがすべてではない。監督の想田和弘氏は、学生時代の山内和彦氏の友人であり、その縁がこの監督に、この映画を撮らせた。
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eigakentei at 20:04南包 この記事をクリップ!

サイドカーに犬

2007年07月19日

 根岸吉太郎が充実している。前作「雪に願う事」で見せた円熟振りも嬉しかったが、本作が湛える瑞々しさには、嬉しさと同時に驚きを感じた。無論、その驚きは、“冬の物語”から“夏の物語”へという表面的な変容を受けてのものではない。続きを読む

eigakentei at 19:52喜多 匡希 この記事をクリップ!

ボルベール<帰郷>

2007年07月19日

 予告篇を見ただけで、かくも待望させられた作品も久しぶりのことである。墓掃除の日、両親の墓石を覆っていた落ち葉がサァーッと流れて、この村が、両親の死因である火事、その原因の強風が起きやすい風の村とわかる冒頭。車窓から見える風車の数々。ミゲル・デ・セルバンテス原作の「ドン・キホーテ」で有名なラ・マンチャ地方である。続きを読む

eigakentei at 19:42山本 篤範 この記事をクリップ!

あるスキャンダルの覚え書き

2007年07月12日

 全く飽きるところ無く観終わった直後の感想は、ただ「面白かった。」ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの熱演が、いささかアブナイ下品に陥りそうな物語をぎりぎりのところで救っているのも見事だと感心したものである。しかし、落ち着いてこの映画を整理すると少しの疑問も湧いてきた。そこで、そもそもが映画化権の争奪戦が繰り広げられたというベストセラーの原作に当たってみた。続きを読む

eigakentei at 19:42田中 茂樹 この記事をクリップ!
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