2011年01月

しあわせの雨傘

2011年01月27日

 30年間お飾りの妻だった女性が、夫の病をきっかけに一念発起、会社経営に政治参加と社会に羽ばたいていく様を明るく陽気に描いた女性讃歌。続きを読む



naomi0429 at 18:19HC この記事をクリップ!

ソーシャル・ネットワーク

2011年01月27日

デヴィッド・フィンチャーの前作「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)はこれまでの殻を破ったとも思える優れたドラマだったが、本作でさらに評価を高めたのは間違いない。脚本のアーロン・ソーキン(「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(07)など)が視点や時制を変えながら膨大なセリフと共に巧妙に物語を展開していく。
2003年秋、ハーバードで主人公マーク・ザッカーバーグはボストン大学の女子学生に不用意な発言をして振られてしまう。その腹いせにブログで彼女を実名で中傷するのが事の始まり。女子学生の実名と写真をネット上で公開し、美人投票をするサイトが大当たり。やがてそれがSNSサイトのフェイスブックの誕生となる。現実の人付き合いは苦手だが、ネットの中ならありのまま自分で好きな事を言えるという主人公をジェシー・アイゼンバーグが好演している。
会員数の増大と共に、あのアイデアは自分から生まれたと主張する上級生のグループや共に創業しながら意見の違いから仲違いしていくストーリーを背景で説明しつつ、弁護士事務所の一室で延々と双方の主張を繰り広げる舌戦が見応えある。ベンチャー企業の創業時のエピソードとして創作の部分も多いのだろうが、今日なテーマを1本の映画にまとめ上げた監督らの手腕を評価したい。今や全世界で5億人以上の会員を集め、来年にも株式公開かと騒がれるフェイスブックの何が凄いのか、という問いかけには全く答えてくれない内容だが、ザッカーバーグの特異な人物像とそれを取り巻く登場者たちは実在の人物をモデルにしているだけにリアルに迫ってくる。

シネマトグラフ埼玉/埼玉県
大学時代より今日まで約30年間、年間200〜300本観ている会社員。ニューヨークとブラッセルの駐在時代の7年間ではシネマテークにも通いつめた。サイレントから50年代くらいまでの古典を意識的に見るよう努力している。現代の好きな監督はロメール、レネ、リベットなど。日本映画では溝口と成瀬。


ヤコブへの手紙

2011年01月13日

主要な登場人物は、たった三人。舞台は、北欧の原野にたつ古い牧師館と教会だけ。上映時間はたったの75分しかない、この映画は文字通りの小品だ。しかし、語られている内容は深く、人間がどこまでも大きな存在であることを感じさせてくれた。続きを読む

hidehiro_y at 06:46山中 英寛 この記事をクリップ!

海炭市叙景

2011年01月07日

 海炭市という架空の街に住む人々の日常を、オムニバスのように追った物語。小説を読んでいるかのような静謐な感情が満ちてきて、原作が連作短編集というのが頷ける。続きを読む

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