2011年03月

ブンミおじさんの森

2011年03月24日

 タイ北部、豊かな自然の中で死をむかえる男性の、動物やほかのものとの魂が触れあう日々。続きを読む



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ザ・タウン

2011年03月03日

俳優ベン・アフレックの監督第二作。一作目はデニス・レへインの「愛しき者はすべて去りゆく」を原作とした「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で日本では劇場公開されなかったものの、DVDリリースされており、大変出来が良かった。本作はチャック・ホーガンの小説「強盗こそ、われらが宿命」の忠実な映画化。両作ともボストンの下町が舞台である。アフレックのホームタウンが背景なだけ、入り組んだ石畳の路地や都会の片隅の家庭菜園など生活感溢れる情景を散りばめている。
全米一銀行強盗の発生件数が多いチャールズ・タウン地区。アフレックら幼馴染4人は偶々襲った銀行の支店長レベッカ・ホールを目隠ししたまま人質として連れ去る。まもなく海岸で開放するが、FBIがどこまで情報を掴んでいるか監視する目的で彼らはホールに近づいていく。犯行当日は仮面を被っていたため彼女は何も知らずにアフレックと交際を始める。彼はやがてホールの人柄に惹かれていく、というのがメインストーリー。ホールは「それでも恋するバルセロナ」のふわふわした遊牧民的役柄より本作の方がずっと魅力的。アフレックも処女作では監督業に専念したものの、本作では地元のブルーカラーを生き生きと演じている。主役の二人以外では刑務所に服役中の父親を演じるクリス・クーパーや街の影の実力者役のピート・ポスルスウェイトも好演だが、FBI特別捜査官役のジョン・ハムが一番印象に残った。幼馴染の一人を演じたジェレミー・レナーはアカデミー助演男優賞にもノミネートされた。
犯行現場の指紋やDNAは漂白剤を撒いて消し去るとか、FBIの覆面車両は後部ガラスのアンテナの形状で見分けるとか、細部の豆知識も面白い。映画の後半はフェンウェイ球場が主要な舞台で、レッドソックスの舞台裏を見る楽しみも味わえる。


シネマトグラフ埼玉/埼玉県
大学時代より今日まで約30年間、年間200〜300本観ている会社員。ニューヨークとブラッセルの駐在時代の7年間ではシネマテークにも通いつめた。サイレントから50年代くらいまでの古典を意識的に見るよう努力している。現代の好きな監督はロメール、レネ、リベットなど。日本映画では溝口と成瀬。



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