福田 賢一

ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

2009年12月02日

 本棚からグラシン紙のカバー、緑ラベルの帯で装丁された岩波文庫太宰治著「ヴィヨンの妻 桜桃 他八編」(価格は★★ 100円だったか)を取り出して、再読した。ヴィヨンとは、フランスの詩人「フランソワ・ヴィヨン」のこと。「ヴィヨンの妻」とは、ヴィヨンの研究者でもある小説家大谷(浅野忠信)の妻佐知(松たか子)のこと。続きを読む



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幸せはシャンソニア劇場から

2009年10月16日

 この作品は、何とも知れぬ懐かしさに溢れている。そう、ぼくは、20歳代前半1930〜50年代(フランスヌーベル・バーグ以前)のフランス映画にうつつを抜かした時期があり、特に1930年代のクレール、ルノワール、フェデー、デュヴィヴィエ、カルネの作品に酔い痴れた。続きを読む

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それでも恋するバルセロナ

2009年07月15日

 ウディ・アレン監督作品である。ぼくは、「アニー・ホール」(1977)からのご贔屓監督であるから、思えばもう約40年お付き合いをしていることになる。彼は1935年生まれだから現在74歳であるが、どの作品も本当に若々しい。続きを読む

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60歳のラブレター

2009年06月12日

 この作品は、元々団塊世代の投稿(手紙)が原作であるため、リアリティーがある。定年を迎えた日に離婚を決意する夫婦の話(孝平とちひろの場合)、糖尿病の夫とその病状を気遣う妻の話(静夫と麗子の場合)、思春期の娘を持つ父親の再婚話(正彦と光江の場合)。 この3組のエピソードが実話であるからこそ、素直に胸を打つ。
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バーン・アフター・リーディング

2009年05月08日

ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督・脚本作品である。コーエン兄弟って、ご存知ですか。まずコーエン兄弟について勉強しましょう。今年の米アカデミー賞は「おくりびと」の外国語映画賞受賞で話題になったが、昨年、主要部門を独占し、話題になった「ノーカントリー」の監督であると聞けば、銃と酸素ボンベを携えた不気味な殺人鬼(ハビエル・バルデム)で記憶に残っている方も多かろう。続きを読む

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ラストゲーム 最後の早慶戦

2009年05月01日

「早慶賛歌」斉唱、早稲田大学校歌斉唱(一塁側),慶応義塾大学塾歌斉唱(三塁側)、そしてプレーボール。ここは神宮球場、早慶戦の始まりだ。回が進むにつれ、「紺碧の空」や「陸の王者」が神宮の森にこだまする。素晴らしきかな、早慶戦!
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ハッピーフライト

2009年04月15日

矢口史靖監督待望の最新作。ぼくにとって、観終わった途端に次回作の待ち遠しい監督のひとりである。
「ウォーターボーイズ」(01)、「スウィングガールズ」(04)は高校生のクラブ活動を通して、若者たちの結束力をヴィヴィッドに描いて傑作だった。脚本のうまさと男子のシンクロ、女子のジャズバンドという題材の新鮮さが要因だろう。さて、今回の題材は新米パイロット(田辺誠一)とCA(綾瀬はるか)を中心に据えて、ヒコーキを取り巻く人々の群像劇。
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007/慰めの報酬

2009年03月25日

 遠い記憶になってしまったが、ぼくの007映画事始は、「女王陛下の007」(69)だった。ボンド役はジョージ・レーゼンビー。だから、ショーン・コネリー版はリバイバル、ロジャー・ムーア版からはリアルタイムの世代である。続きを読む

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ハプニング

2008年12月18日

 つい最近、ぼくの映画資料の中に「世界映画大事典」(日本図書センター)が加わったので、早速M・ナイト・シャマラン監督のことを勉強してみよう。続きを読む

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ぼくの大切なともだち

2008年09月20日

 パトリス・ルコント監督作品は、地方では公開機会が少ない。たとえ公開されても短期間とあっては、現役サラリーマンにはなかなか時間の都合がつかない。だから見落としがたくさんある。続きを読む

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