圓尾 裕

ボローニャの夕暮れ

2010年07月20日

 カタカナの羅列で意味不明の邦題の多い昨今、珍しく「ボローニャの夕暮れ」というタイトルはクラシカルな映画作りを想像させるものだった。テーマは家族の崩壊と再生で、原題は「ジョヴァンナのパパ」である。続きを読む



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ビルマVJ消された革命

2010年06月23日

 この映画を観て、ビデオ・ジャーナリストという職業が独立して存在することを初めて知った。しかも「VJ」がその略号ということなのだ。 続きを読む

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17歳の肖像

2010年05月19日

 ひとりの少女が、年上の男性との恋を経て大人へと成長していくというストーリーは、思春期ものの定番というべきもので、今までに世界各国で数多く映画化されている。それにも拘らず、本作が新鮮でみずみずしい印象を与えるのは何故だろうか。 続きを読む

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ハート・ロッカー

2010年05月07日

 プレゼンターのバーブラ・ストライサンドが、「アカデミー賞史上初めて、監督賞を女性が受賞!」と叫んで、キャスリン・ビグローにオスカーを手渡した―今年の授賞式のハイライト・シーンである。われわれが接したビグロー作品は、前作の「K-19」以来の2本目であるが、いずれも女性監督の作品とは思えない非常に男くさい作品ばかりである。続きを読む

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恋するベーカリー

2010年04月01日

 最近、幅広い知識をもつ人や芸域の広い俳優を評して「抽斗が多い」という表現がよく使われる。本作主演のメリル・ストリープは、まさにその表現にぴったりの女優だ。続きを読む

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おとうと

2010年03月08日

 当初私は、山田監督が市川崑監督の「おとうと」(1960)の「弟が死なずに姉と二人大人になったらどうなるだろう」と考えて脚本を書いたと聞いて、市川版の続編あるいはリメイク版を撮るような錯覚に陥っていた。続きを読む

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カティンの森

2010年01月18日

 1939年9月1日、ドイツ軍がポーランドに侵攻、旬日にして大勢を決定する。他方、ドイツと不可侵条約を結んでいたソヴィエトも、同年9月17日背後からポーランドに侵入、22日にはドイツとの間にポーランド分割協定を結ぶ。このポーランド分割は、18世紀末から数えて実に4度目の分割になるという。物語はポーランド東部のブク川の橋上に始まる。続きを読む

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戦場でワルツを

2009年12月25日

 本作が「おくりびと」とともに、米アカデミー外国語映画賞にノミネートされた時、「戦場でワルツを」という邦題から、戦場での両軍兵士のヒューマニスティックな交歓美談のような作品を漠然と想像した。続きを読む

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アンナと過ごした4日間

2009年11月18日

 「第21回東京国際映画祭審査員特別賞受賞」、「幻の巨匠イエジー・スコリモフスキの17年ぶりの新作」という紹介文は、シネフィルを自認する人間にとって、非常に魅力的に感ずるものだ。 続きを読む

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リミッツ・オブ・コントロール

2009年10月19日

 「エスプレッソ2杯、携帯なし、銃なし、仕事中のセックスもなし」という以外は全て謎につつまれ、コードネームを「孤独な男」という殺し屋が主人公でイザック・ド・バンコレが演じる。続きを読む

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