原田 英二

ブライト・スター  いちばん美しい恋の詩(うた)

2010年07月20日

ジェーン・カンピオン監督作品は女性に対する描き方がキビしすぎてひ弱な男性には(もちろん私にも)見ていてツラい。「ピアノ・レッスン」「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の女性主人公がたどる過酷な人生には震え上がるばかりだった。ヒットコメディ「ノックトアップ」に下世話な話題で取り上げられた「イン・ザ・カット」のメグ・ライアンの役柄もヒドかったなあ。続きを読む



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春との旅

2010年06月23日

仲代達也が扮する頑固で自分勝手な老人が親族に自分の世話をさせるために北海道の漁村から東北の親族たちの家を流浪するロードムービー。 続きを読む

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オーケストラ!

2010年05月19日

ラストのコンサートの最中に、それまで自己顕示の野心にのみとらわれて楽団員の面倒を見ようとしなかったマネージャーが、演奏を聴いて「音楽の神への祈りがかなえられた」といった意味の言葉をつぶやく場面がある。映画の脚本として書くのにはかなり勇気がいると思うセリフだけど、この作品にはそのセリフを観る者に十分納得させるだけのドラマ構成、演出の力があるのだ。

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息もできない

2010年05月06日

この作品については、あえて解釈が分かれるだろうと思われるラストについて触れてみたい。近年の韓国映画の優秀作の素晴らしさには圧倒され続けているのだが、それとともに明確に説明されず複数の解釈が可能な描写が目につく。ただ、それが合理で割り切れない人間の奥深さを見せていて、映画自体の魅力にもなっているようにも思えるのだ。以下、物語の結末にふれているのでご注意ください。  続きを読む

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渇き

2010年04月05日

病気の信者たちを救えないことに悩むカトリックの司祭が、未知のウィルスによる致死率が高く特定の人種の男性のみが罹病する、という奇病の治療実験に志願する。彼はその実験で一人奇跡的に生き延びるのだが、実はその奇跡の原因はバンパイアからの輸血であり、彼は病人たちの血を吸い続けることで生き続ける道を選ぶことになる。
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Dr.パルナサスの鏡

2010年03月01日

「ブラジル」、「バロン」で人が空想することの大切さというテーマを壮大なヴィジュアルで描いてきたテリー・ギリアムが「イマジナリウム」という人々のイマジネーションを具現化する発明品をあやつる博士を描くというのだから、見ないではいられない作品だった。続きを読む

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インフォーマント!

2010年02月03日

90年代に起きた米史上最大規模の価格カルテルの実態をFBIに情報提供した化学系大企業の若きエリート役員の物語。ところがスティ−ブン・ソダーバーグはこの物語をマイケル・ムーアのようなドキュメント形式でなく、かといって麻薬犯罪を告発した「トラヒック」のようなマジメなスタイルでもなく、(タイトルの文字といい、マービン・ハムリッシュの妙に明るい音楽といい)なぜか70年代のユーモア犯罪映画みたいなミスマッチなタッチで描いている。続きを読む

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曲がれ!スプーン

2009年12月22日

 本作は「サマータイムマシンブルース」が1本のリモコンをめぐってタイムマシンで時間を行き来する実に面白いSFシチュエーションコメディだった上田誠脚本、本広克行監督コンビの作品である。続きを読む

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アンヴィル!夢を諦め切れない男たち

2009年11月16日

「レスラー」のヘビメタ実録版という批評にひかれて見た作品であるが、勝るとも劣らぬかなりの爆笑かつ感動作だ。
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BALLAD 名もなき恋のうた

2009年10月19日

 アニメなのに本格的な時代劇として評価の高い「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」だけれど、クラシックな日本映画のファンの私にはしんちゃんのTV的な2次元的アニメでは人間描写も合戦描写も迫力に欠けていてそもそも表現の限界を感じてしまい、無理とは思いつつこれが実写だったらなあーと思わされてしまった。
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