山中 英寛

ヒアアフター

2011年02月08日

おそらく、この作品を観た方は、昨年公開された「ラブリーボーン」を思い出すに違いない。実は、両作ともスピルバーグ製作だ。今まで夢のある映画を撮り続けていた彼も、人の行く末である「死後の世界」にしか興味をもたなくなったのか。それとも、ユダヤ教徒がよく言う「あの世が真実の世界」を信じるようになったのか。いずれにしても、この作品、「ラブリーボーン」と同じようにスピルバーグ色の濃いお話になっている。続きを読む



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ヤコブへの手紙

2011年01月13日

主要な登場人物は、たった三人。舞台は、北欧の原野にたつ古い牧師館と教会だけ。上映時間はたったの75分しかない、この映画は文字通りの小品だ。しかし、語られている内容は深く、人間がどこまでも大きな存在であることを感じさせてくれた。続きを読む

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白いリボン

2010年10月27日

この『白いリボン』という映画、内容を説明するのが実に難しい。と、言うのも、全編においてほとんど説明的なものが少ないうえに、監督ミヒォャエル・ハネケがそのシーン、演出への回答を観客にあずけてしまっているからだ。つまり、物語やシーンの話をするのは、この作品をこれから見る人への興味を、むしろそらせることになってしまいかねないのだ。実に難しい映画をハネケは作ったものだと思う。続きを読む

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きな子 〜見習い警察犬の物語〜

2010年08月08日

犬好きの人なら、香川のずっこけ警察犬の話はよく知られている。その実話をもとにしているだけに、この作品には、最初から興味津々だった。結論から言うと、犬好き、動物好きだけでなく、犬を飼っている子どもたちには心をうつ、感動作に仕上がっている。続きを読む

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カラフル

2010年08月08日

けっこう重い作品だ。アニメでいいのか、中学生が主人公なのだが中学生にわかるのか、と見ながら思うときもあった。しかし、見たあとには心に爽やかな風が吹きこんだような、とてもいい気持ちにさせてくれた。今年の日本映画、最大の注目作かもしれない。続きを読む

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春との旅

2010年06月23日

 この作品の物語は、筋だけ追っていくとよくあるロードムービーという印象を受ける。しかし、老いを通して「人生の孤独」を見据えた深みのある人間描写がいくつも演出されていて、観る者に深い感動をもたらしてくれる。続きを読む

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ブルーゴールド 狙われた水の真実

2010年03月17日

 今や水は、石油以上に有数の商品となっている。その現状に一石を投じているのが、この作品の主旨であり見どころだ。続きを読む

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キャピタリズム マネーは踊る

2010年02月03日

 マイケル・ムーアという人は大のブッシュ嫌いであり共和党嫌い、というのを声高に叫びたがるのだが、この作品でも共和党のレーガンやブッシュがやってきた経済政策がここにきて一気に崩壊し、リーマン・ショックが起こり、現在のアメリカの経済破綻が生じた、と全編にわたって、かなりストレートに主張してみせている。続きを読む

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ウェイヴ

2009年12月22日

 この映画、ホラーではない。しかし、ホラー以上に恐ろしい映画だ。続きを読む

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のんちゃんのり弁

2009年10月28日

 東京の下町を舞台にしているだけに、この作品を紋切り型に表現すれば「下町人情物語」なのだろう。しかし、この作品は人情ではなく、人が人に対する厳しさや冷たさが目立った。それは、演出した緒方監督の人間に対する目線の厳しさがあったからだと思う。続きを読む

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