吉川 北京波

明日への遺言

2008年05月29日

 原作作品ばかり映画化している小泉尭史監督の最新作。そろそろオリジナル作品を観てみたいとも思うが、この新作を観ていると、それでもいいかとも思う。決して器用な映画ではないが、嫌いじゃない。続きを読む



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プロヴァンスの贈りもの

2007年09月22日

 トーマス・マンの『ベニスに死す』がまたも引用されている。『アニー・ホール』ではロスまでキートンを追いかけていき、ニューヨークには戻らないのかとアレンが問うと、「ニューヨークのどこがそんなにいいのよ。死にかけの街だって『ベニスに死す』にも書いてあるわ」と言い放つ。「あの本はボクが買ってあげたんだろ!」と反撃するアレン。読んだとは一言も言わない。『ベニスに死す』は教養小説として欧米のインテリにとっても聳え立つ頂きであるのだろう。続きを読む

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東京タワー オカンとボクと、時々オトン

2007年06月05日

 こういう作品でこそ海外での審判を仰ぐべきである。この困るほどの「甘え」の偉大さはどうだ。甘えて、甘えさせて、〈立派ではない人間〉は前進する。この甘えは血を分けた肉親にしか赦されないものだが、見事に日本人の本質を突いている。続きを読む

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