周磨 要

エッセンシャル・キリング

2011年08月08日

 映画はサイレントからトーキーになり音を得た。しかし、それにより失ったものも、少なくないのではないか。映画は映像を「説明」することが可能になり、ストーリーを「語る」ことができるようになってしまったからだ。続きを読む



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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

2011年07月23日

 被写体として貴重なものをフィルムに定着する。これは映画の魅惑の原点であり、映画の力の原点だ。「ハリー・ポッター」シリーズも、そんな一本であることはまちがいない。続きを読む

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四つのいのち

2011年06月05日

 四つのいのちとは、「老いた牧夫」「山羊」「樅の大木」「木炭」である。木炭が何で「いのち」なのかと思うが、それは映画を観ていると、何となく納得できる。続きを読む

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キッズ・オールライト

2011年05月11日

 アネット・ベニングとジュリアン・ムーアは同性婚である。アネット・ベニングはミア・ワシコウスカの娘を、ジュリアン・ムーアはジョシュ・ハッチャーソンの息子を、それぞれ精子提供を受けて出産し、現在は4人家族として幸せに暮らしている。娘は18歳、息子は15歳だ。
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木漏れ日の家で

2011年04月26日

 91歳の老女の一人暮らしが、淡々と綴られる。本当に何にも起こらない映画だ。強いて起こることといえば、家を処分して同居を申し出る息子との、意見の食い違いくらいだろうか。続きを読む

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最後の忠臣蔵

2010年12月10日

「最後の忠臣蔵」の登場人物の行動は、徹底して封建時代の価値観に基づいている。現代の視点で見れば、理不尽としか思えない状況であり、ありえない生き方の選択だ。だからこそ、この映画は、本格的な時代劇と言えるのである。続きを読む

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ブロンド少女は過激に美しく

2010年10月22日

 世界最高齢監督100歳のマノエル・デ・オリヴェイラは、ついに簡潔にして奥深いこの傑作の境地に到達した。「妻にも友にも言えないような話は、見知らぬ人に話すべし」、含蓄の深い言葉から映画は幕を開ける。続きを読む

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大奥

2010年10月09日

 男だけが患う謎の疫病に席巻され、男が女の4分の1に減少した架空の江戸時代の、男女逆転した世界が描かれる。この見ようによってはナンセンスな時代を、脇役陣はおちゃらけることなく、大真面目に構築して魅せた。柴崎コウ、阿部サダヲ、玉木宏、佐々木蔵之介以下、いずれも好演だ。続きを読む

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ペルシャ猫を誰も知らない

2010年08月25日

 イラン 映画は、撮影対象をキチンと造形し、それを的確にカメラを固定して納めていくという古典的で素朴な味が、魅力であった。しかし、本作「ペルシャ猫を誰も知らない」は、それらの過去のイラン映画とは、いやバフマン・ゴバディの過去の監督作品と比較しても、全く異なる文体を有していた。続きを読む

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蟻の兵隊

2010年08月18日

公開当時の評判(2006年キネ旬ベストテン15位、文化映画2位)は耳にしていたが、私は見逃していた。それを、今回K’s cinema開催「中国映画の全貌2010」の関連作品上映で、で、ようやく観ることができた。予想にたがわぬ衝撃作だった。戦後60年、なおかつ歴史の闇は存在し続けているのだ。続きを読む

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