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英語多読23冊めは、ラダーシリーズレベル4の
"And Then There Were None" そして誰もいなくなった 
を読みました。

これで、ラダーシリーズで読むアガサ・クリスティーの推理小説も3冊め。

古き良き時代の雰囲気が漂うシャーロック・ホームズシリーズと比べると、アガサ・クリスティーの小説は随分と現代的な感じがしますね。

有名なキャラクターである名探偵エルキュール・ポアロは出てきませんが、それでも大変読み応えのある一冊でした。

次々と人が死んでいくスピード感がスゴい(汗)
「そして誰もいなくなった」を読んでまず感じたのは、次々と人が死んでいくスピード感がスゴいということです(汗)

これは、リライトされているラダーシリーズならではかもしれませんが、もう本当に、あっという間に人が殺されていきます。

全体として約100ページのボリュームで、孤島に集められた10人全員が死亡すると言えば、そのスピード感が少しはお伝えできるかと(^^;)

冒頭の部分は怒涛の人名ラッシュでちょっとシンドいですが、それさえ乗り越えればハラハラドキドキの推理小説の世界に没入出来るので、飽きっぽい人にもおすすめの一冊です。

私も
「こんなに殺しちゃって、最後にちゃんとお話を回収出来るのかしら・・・!?」
と、もの凄〜く不安な気持ちになりつつ猛スピードでページをめくりました。

気になる結末は・・・もちろん自分の目で確かめてみてくださいね(ゝω・)☆

speed down の本来の意味は・・・!?
英語の表現で気になったのは、以下の文章です。

But right now it was time to find a drink. He stepped on the gas and sped down the road.
("And Then There Were None" そして誰もいなくなった 12ページより)

文脈的に
「彼は車で道路をブッ飛ばした」
みたいな意味だろうな〜とは思ったのですが、"sped down" で
「・・・ん!?」
となりました(spedはspeedの過去形、過去分詞)。

で、色々と調べてみたところ、なんと
speed down「スピードを落とす」という表現は和製英語
だということが判明しました!!

マジか〜Σ(゚口゚;

英語では、「スピードを落とす」と言いたい時は"slow down" と言うそうです。

では、この「そして誰もいなくなった」で実際に使われている"sped down" は何なのかというと、実はこのdownはspedではなく後のthe roadの方にくっついていて、"down the road" で「道に沿って」という意味らしい・・・という結論にたどり着きました。
(参考にさせていただいたサイト記事→"speed down" は速度を上げる?

なるほど〜勉強になる〜。

というワケで
"And Then There Were None" そして誰もいなくなった
の評価は以下のようになりました。

最初の10ページぐらいの怒涛の人名ラッシュを乗り切れば、あとはジェットコースター的にお話の世界に引き込まれるかと思います。
おすすめ!

ー個人的な評価ー
(☆5つで満点です)
難易度  :☆
読みやすさ:☆☆
☆☆☆
面白さ  :☆☆☆☆☆
おすすめ度:☆☆☆☆☆