日の誕生日の花         センリョウ 
             
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センリョウ科 
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正月飾りの準備をしていると今年も無事終わったと安堵する気持がふくらみますお金に見立てられるセンリョウの赤い実はちょっとこぼれてもそれさえ豊かに思えます
  
豊かなる思いふくらむセンリョウの
 赤い実つぶつぶこぼれたりして
    鳥海昭子

週刊SPA!編集部 
私は“自称保守”のおっさんが、一番嫌いなんです。
南方(太平洋の島々の旧日本軍の激戦地)に連れて行ったら、
途端に使い物になんない。南方のコウモリって、食べたことあります? 『俺、ゲテモノだめなんですよ……』って。
当時、従軍していた日本軍の兵士だったら、ありえないごちそうですよ! 『彼らを偲んで顕彰しに行くなら、食えよ』と」
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 そう「真の保守とは何か」ということすら考えたことのなさそうな
“自称保守のおっさん”をコテンパンにこきおろすのは、ジャーナリストの笹幸恵。
笹は、国内外の戦跡巡りや日本軍兵士の慰霊などを行いながら、戦争をテーマに取材を続けてきた。
12月12日に『ゴーマニズム宣言 2nd Season』第1巻を上梓する漫画家・小林よしのり主催「ゴー宣道場」に2010年の立ち上げから関わる師範の一人

笹幸恵氏
笹幸恵
「『男性陣だけで議論をするのもなんだから、司会をやって』と
小林先生に頼まれたんです。初顔合わせに行ったら、他の師範はすごく濃いメンツで恐ろしいな、と(笑)。
でも、生で話を聞けるのは勉強になると思い、お引き受けしました」

 そもそもの笹と小林との出会いのきっかけは、小林が責任編集長を務めていた雑誌『わしズム』だった。

「もともとは編集兼ライターをやっていたんですが、いつの間にか『わしズム』で座談会に参加したり、『女たちの戦争論』について署名記事を書かせていただいたりするようになったんです。私はあちこちの戦跡などを取材で巡っていて、戦争の話をはじめたら止まらない、みたいなところがありまして。多分、小林先生に変な女と認知されたんじゃないでしょうか(笑)」

 そんな笹が戦争について真剣に向き合うようになった直接的なきっかけは、大学生のときに読んだ旧日本軍捕虜の体験を描いた書籍『アーロン収容所』(会田雄次著)だというが、実は子供の頃から戦争について考えることが多かった。

「戦時中に食べ物がなくて苦労をしたという祖父母が、どうして生きてこられたのか。祖父母の世代が悪いことをしたと先生は言うが、本当なのか。小学校の授業で原爆の話を聞いて、放課後に放射能を防ぐ防空壕の設計図を一人で書いていたこともあります。恐怖心と好奇心が混ざり、戦時中に何があったのか知りたいとずっと思っていました」

 だが、戦争についての探究心はあったが、それをどうしていいかわからなかった笹氏は「大学時代は、夜な夜な合コンするだけの生活でした」と笑う。その後、出版社に就職し、26歳のときに会社をやめてフリーライターになる。旧日本軍の戦争の取材を始めるためだ。

「フリーになったら自分の時間をもっと自由に使えるだろうと。そのときは流通関係の雑誌編集者をやっていたので、休みに人間魚雷『回天』の訓練基地があった大津島や、特攻基地だった知覧などをリュックサックを背負って回り、少しずつ知識を蓄えていきました」


そして、戦争にまつわる取材にのめり込んでいった笹だが、プライベートでは自衛官と結婚している。

「主人は出会ったとき50代で、18歳年上。でも、私から見れば50代なんて戦後生まれのひよっこじゃんと(笑)。と言うのも、私は元日本軍兵士の90歳、100歳といったおじいさんばかり取材しているもので、年齢の感覚がずれてしまい、年が離れている気がしないんですよね」

 笹には、自衛官の妻として、大切にしていたことがあるという。

「自衛官は(災害や戦争など)有事にこそ職務を遂行しなければならないので、昔の言葉でいえば、『後顧の憂いなく』任務にあたってもらいたいと。それで、どれだけケンカをしていても、毎朝にっこり笑って送り出すんです。自衛官は出かけたまま、戻らないかもしれない。

万が一のとき、『ケンカしたまま死ぬのか』と思ってもらいたくない。

にっこり笑った顔を最後の姿としてほしい。

それが自衛官の妻としてせめてわたしができることだと思っていました」

 だが、3年ほど前に夫は定年退官した。民間人となった今は、

「『朝は起こさないでください』と言っています(笑)」とのことだ。

 さて、笹が師範を務める「ゴー宣道場」の主催、小林よしのりと言えば大きな議論を呼んだ『戦争論』の著者

「日本を右傾化させた」「小林よしのりはネトウヨを生んだ」などの批判を多く浴びてきた。だが、笹は『戦争論』を緻密な資料研究に基づく検証本であり、さまざまな視点から戦争を照射している本だと評価している。

確かに日本の“空気“を変えた一冊であるが、一方で、笹は「『私は保守です』と“誇らしげに”語る人が増えてきた」ことが気になるという。

『戦争論』の大きなテーマは「個と公」、つまり公と私の関係性を描いていたのだが、そのことを理解していない人が多いのではないか、と指摘する。

「その“自称保守”は本当に保守かと。

『日本軍は、本当は素晴らしかった。ゆえに、日本人は素晴らしい。

ゆえに、日本人である自分は素晴らしい』という理屈なんですよね。

それは、自分に下駄をはかせるためなんです。

よって立つところが、公ではなく、私じゃないですか。

そんな人に日本軍を誇る資格はないと思っています」

 笹自身も現場で取材するなかで、「わかっているつもりで、全然わかっていなかったことが何度もある。すでに結果を知っている者の目線で語ってしまい、反省することの繰り返しです」と語る。

「戦争というものを一言で語ることは難しい、というか不可能でしょう。

戦場ではさまざまな体験をした人がいて、それぞれの戦争への見方があります。つらい思いをした人もいれば、一方では楽しい思いをした人すらいる。小林先生の『戦争論』は、それを全部ふまえています。

私が『戦争論』の中で重要だと思っているセリフのひとつに次のような言葉があります。『わしが『ゴー宣』描き始めたのも大人たちがいきなり天下国家を語る言葉についていけなかったからだ

/しょせん戦争すら知らぬ甘ちゃん世代の身

/身の丈にあった話からしよう』(『戦争論1』55ページ)」。

つまり地に足をつけて思考する。

わたしはこれがものすごく大事なスタンスだと思いますね


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