前回の記事の続きです。

無題

ヴォルムスははっきりと言った。もはや
1つの試合においてたった1つのシステムでプレーする時代ではなく、たいていはオフェンス時とディフェンス時のシステムを対戦相手に応じて変化させるのだと。プレーが行われるスペースと数的優位を作ることが重要なのだと彼は説明した。そういうわけでドイツ代表はベスト8を決定するアルジェリアとの試合でもディフェンス時には4-4-2をそして攻撃時には4-1-2-3のシステムで戦ったのだ。

 

シュトゥーバーはブラジルでの決勝トーナメントで目立った点を挙げた。それは平時の状態と同じくらい、攻撃が始まった時のギアチェンジの早さが非常に大切だということだ。また、次の点においては全てのリーグの監督に改善の余地があるだろう。それはワールドカップでのゴールの30%が平常時(インプレー中?)の後もしくは直後に決まっている。それにもかかわらず練習時間の30%をフリーキックやコーナーキックに割く監督はこれまでのところいない。

 

また決勝戦でゲッツェが偽9(いわゆるゼロトップの最前列)で重要なゴールを決めた事に関してヴォルムスは次の点を強調して言った。ワールドカップから引き出した結論の1つは 点を取る選手(ストライカー)が優遇されるということである。さらに今大会は平均以上に多くのジョーカー(途中から出場する切り札となる選手)がいた。171ゴールのうち31ゴールが彼らから生まれた。ストゥーバーは『世界のサッカーはますます実力が拮抗し濃密なものになっている。』と言う。前のブンデスリーガ監督マルクス・バッベル並びにワールドカップカメルーン代表監督のフォルカー・フィンケ、ジャマイカからウィンフリート・シェファーなどもヴォルムスの講演に耳を傾けていた。

 

最後にワールドカップで成功したドイツ代表の戦術的なレシピを紹介する

フランク・ヴォルムスはドイツのU-20代表の監督やドイツサッカー協会の指導者育成部門のトップを務めた人物であるが、今回のドイツ代表チームにおける攻撃と守備の様々な特徴をあげた。
 

ディフェンスの特徴

 ・中盤でのプレッシング、しかし状況によってその深さを段階づけること

 ・ほんの時折の攻撃的なプレッシング

 ・コンパクトなディフェンス組織、選手間の距離の短さ、ディフェンス時に全員が切り替えること

 ・ボールを失った後:即座に敵にプレッシャーをかけること

 ・キーパーが極限まで試合に参加する事

オフェンスの特徴

 ・試合をコントロールすること、しかしゴールを目指しオープンに仕掛けること

 ・ボールを奪った後、正確なパスを重視して攻めに切り替えること

 ・ゴールに向けてボールを動かすこと

 ・短い縦パスを多用すること
 

そして全ての基礎となるものはプロ選手たちの卓越したプレーの質の高さである


記事は以上です。訳の問題で正直いまいち理解できない部分もありますが、あれだけの質の高い選手たちが記事にあるような戦術を忠実に守ってプレーしたらそりゃあ堅いチームが出来るよなあと感じました。単純に優秀な指導者が多くいて羨ましいです・・・。

http://www.faz.net/aktuell/sport/fussball/wm-analyse-darum-wurde-deutschland-weltmeister-13068778.html