「いつもみたいに待ってて?」

格好いいじゃん。これは惚れるわ。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)

1巻より割増しそう思える展開に胸が熱くなりました!こんな感想が素直に抱けるって何気ないように思えて大事なことですよね。流れとしてはベタなくらい直球なのですが描写も伏線もしっかりしているので爽快感が味わえます。さすがはタイトルに「出会い」を冠しているだけはあり、王道中の王道で挑んでくるそこに痺れる憧

カラー絵は今後の未来を描いているのでしょうか、前回はアイズとエイナでしたが今回はまだ面識のないリリとヘスティアです。ちょっと修羅場っぽい感じが的を射てるw ただこの2冊目をもって確信したのですがヤスダスズヒトさんの絵はこの手のドラクエ系ラノベには向いていない気がします。前回もそうですが男を魅せた一連の流れへの締めとなるヒロインの描かれた挿絵から漂うコレジャナイ感が。デュラララとかなら鬼に金棒なんだがね…。これもバトル挿絵は格好良いし。

普段はエイナやシル達に支えられながらも、巻の終わりにはハーレムを謳うだけはある男気で魅せてくれる主人公ベル。今回もエイナとシルに関しては好感度がやたらに高いのがしっくりこない反面、アイズとのさりげない距離の埋まり方は安定的で、そして目玉である主役ヒロイン救出劇の際の格好良さは前回のヘスティアの時を上回るものでした!この作品はステイタス更新や魔法&アイテム購入といった伏線がしっかりと活きて生まれる大活躍なので爽快感しか浮かばないな。

今回のヒロインであるリリに関しては、ひたすら可愛い系のヘスティアとは違って一件落着しても認めがたいという人もいそうですが、この子のようなキャラがいることによって一筋縄ではいかない世界だという世界観が固まる上に、裏のない良い娘ばかりではつまらないので嬉しい存在です。それに現状このリリが一番「これは惚れるわ」と思わせてくれるヒロインというのも大きい。できれば犬耳がデフォの方が良かったけれども。次回からは腹黒くベルを独り占めしようとしたりすればいいと思うよ!

あと、もしヘスティアがインデックス的な扱いを受けたらどうしようと不安だったのですが、わざわざ間章を設けてくださる辺りそれは懸念に終わりそうでありがたいです。よく台詞に付いてる「っ」が可愛すぎて死ぬ。ちなみにCV:伊瀬茉莉也さんで脳内再生されまくりです。