GカップはGカップでもガスマスク付きという、風変りなヒロインが表紙のえんため大賞・優秀賞ラノベです。サイコなラブコメディ略してサイコメとのことですが、ここでいうサイコは超能力サイコキネシス的な意味合いではなく、最近話題の単語サイコパスの方面を指しています。
サイコメ 1 殺人鬼と死春期を (ファミ通文庫)

サイコメ 1 殺人鬼と死春期を (ファミ通文庫) [文庫]

つまりは残虐性や猟奇的なあれこれが普通にまかり通っちゃう世界観なので人は選びそうです。自分も色々ぶっ飛んだ設定やキャラに序盤は置いてけぼりを喰らいました。だけど読み進めていくといつの間にか、設定への納得もキャラへの愛着も抱けるようになって楽しめていました!1巻との表記なので次も刊行されそうで安心、次も楽しみです。

本来であれば暗いシリアス一直線でやるようなサイコとラブコメを合わせているわけですから、大事なのは不快さを与えないようにするバランスです。このサイコメはそこをさりげなく守り通してるなと。

世界観を斬新なものにして勝負するのは大事ですが、あまりに無茶苦茶なのは考えものです。いくらフィクションとはいえこんな方法で更生させるとか倫理的にどうなの?という大前提の設定へのモヤモヤが解消されないままでは、いくらラブコメしてても集中できませんからね。ですが読み進めていくことでそこをしっかり納得させてくれて安心しました。

キャラについても、読み終わればヒロイン達の中には本物の外道はいないことがわかるので、あくまでサイコなラブコメディを楽しめる作りになっています。そして個人的には何より、ヤンデレが素晴らしい!タイトルを見てまずよぎるヒロイン属性でしたのでヤンデレのターンが来た時は満を持してだなというか、一般的ラノベのキャラ付け程度のヤンデレよりもグッとくるものがありました。

王道的な恋愛ができそうな鋭利と妖艶さ愛の深さともに痺れるヤンデレな煉子でちょうどいいダブルヒロインになってるんじゃないかな。少なくともこっち一択!とは言い切れないくらい双方魅力的なヒロインだと思いました。結構際どい言動やシーンもあるので、ラノベで出来る最大限のところまでいく恋愛模様を期待!w

というわけで、設定には納得できキャラは好きになれたしで、読み終われば好印象な満足ラノベでした!