メンデルスゾーン「讃歌」の練習がスタートしました。どのパートにもおいしいところを持ってきてくれる心優しいメンデルスジーン。横にメロディーを追っていくのはもちろん大事ですが、同時に縦の和音を意識できると、歌うのがずっと気持ちよくなるとマエストロ。調性が変わる一音の響きや次の展開へ向かうわくわくした感じを味わえると楽しいですね。歌い手が楽しい気持ちいいと思って歌っていると、それは必ず聴き手にも伝わります。マエストロの練習は、こんなところにこんないい音が潜んでいると、いつもたくさん気づかされたり発見があったりしますね。心に沁みる一音を味わう、この楽しさを豊かな音楽につなげていきたいなと思います。
今期は「讃歌」のほかにブラームスの「挽歌」と「埋葬の歌」を歌います。いずれ劣らぬ名曲揃いですが、さらにアンコールにもいい曲を見つけたとマエストロから発表がありました。音は易しいけれど、その中のレのフラットを思い出すだけで泣けてくるという、メンデルスゾーンの曲。もしかしたら12日の室内合唱団「日唱」の演奏会のアンコールの曲かな、と思ったのですがどうやらその曲のようです。初めて聴いたのですが、心の中に夕焼けが広がるような温かくていい曲だなぁと思いました。本当に今期は名曲揃い。とてもとても楽しみです。

練習の始まりに、先日急逝されたテノールメンバーのために、ドヴォルザークのスターバト・マーテルから Eja Mater を歌いました。今こうして歌えていることは本当は奇跡のようなめぐり合わせなのかもしれません。いろいろなことを想う年の瀬。来年も当たり前に歌うことのできる平和でいい年になりますように。