アン・バランス・ダイアリー

EKKOです。読んだ本の感想を中心に書いています。たまにライブレポも。気軽にコメントいただけると嬉しいです。

『最果てアーケード』 小川洋子 講談社文庫



多くの人にとっては取るに足らないもの、でも誰かにとってはとてもとても大切で愛おしいもの、そんなアイテムを扱う店が集うアーケード。アーケードの大家の娘であり、お店の商品の配達係でもある女性の視点で物語は語られます。そして物語がすすむにつれ、元気いっぱいだった愛犬ぺぺが老いていき、少女だった主人公も大人の女性に成長していきます。悲しい出来事もあるけれど、アーケードの住民たちは、大きな懐でその悲しみを包み込んでくれます。登場人物たちは、皆温かくて、どこか浮世離れしている。果たしてここは現実なのか夢なのか・・・・?儚くて美しいシャボン玉のような、リアルとファンタジーの境目にあるような物語は、私にとって小説の理想型でもあります。静謐な小川さんの文章とともに、その世界を大いに堪能しました。癒されたなぁ〜

2016年4月読了本

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:512ページ
ナイス数:19ナイス

神さまたちの遊ぶ庭神さまたちの遊ぶ庭感想
本屋大賞おめでとうございます〜〜〜! 受賞作の前にこちらを読んでみました。一家で北海道のトムラウシに山村留学した日々を綴るエッセイ。自然に包まれ過ごす楽しさと厳しさが伝わってきます。宮下さんがこんなに素朴で、穏やかで、それでいてエキサイティングな1年を送っておられたとは知らなかった・・・3人のお子さん達がとてもユニークで、しっかりしてて可愛らしくて、何だか癒されましたね〜いいなぁ。山村留学。私もごく短期間なら体験してみたいです。
読了日:4月27日 著者:宮下奈都


人形は口ほどにものを言い人形は口ほどにものを言い感想
赤川さんは、文楽のみではなく、歌舞伎や演劇、オペラなどにも造詣が深いようですね。さすがの文章の上手さ、とても読みやすく、わかりやすかったです。意外だったのは、思いのほか赤川さんが毒舌だということ(笑)文楽のファンだと言いながらダメ出しが非常に多い。でもそれも文楽を愛するからこそ、もっと多くの人に楽しんでもらえるものになってほしいという思いからの苦言だということは十分に伝わります。三浦しをんさんが「世話物」よりも「時代物」が好みで、赤川さんはその逆だそうで、そういうおふたりの違いを楽しむのも面白かった。
読了日:4月15日 著者:赤川次郎

読書メーター


4月はなかなか波乱万丈でした・・・
かかと骨折で入院していた実家の母が初旬に退院し、ひとりぐらしを再開。まぁいろいろ心配はあるけれど、ヘルパーさんに助けてもらって何とかやれています。
お楽しみはライブ参加2つ、丙午の祭典、ROOTS66大阪公演に大興奮し、翌週にはBUMP京セラドームで藤くんのお誕生日をお祝いし、幸せいっぱいの気分♪を満喫したのもつかの間・・・、今度は同居の義母が階段から転落し肩の骨を骨折・・・前後して義父も思わぬ病気が見つかったり・・・なかなかヘビーな日々を過ごしております・・・。それにしても、子供に手がかからなくなると今度は親の介護・・・介護の仕事を長年していながら気づかなかったことがいろいろ見えてきました。とくに介護する側の苦労がようやくわかってきた今日この頃です・・。仕事で家族の方に無理を言うのはもうやめなければ・・・(苦笑)

『神さまたちの遊ぶ庭』 宮下奈都 光文社



本屋大賞おめでとうございます〜〜〜!
受賞作はまだ順番がまわってこないので、こちらを。

一家で北海道のトムラウシに山村留学した日々を綴るエッセイ。自然に包まれ過ごす楽しさと厳しさが伝わってきます。宮下さんがこんなに素朴で、穏やかで、それでいてエキサイティングな1年を送っておられたとは知らなかった・・・(ソチシーズンで、私はどっぷりスケートにはまってた時期ですな)
3人のお子さん達がとてもユニークで、しっかりしてて可愛らしくて、何だか癒されましたね〜
いいなぁ。山村留学。私もごく短期間なら体験してみたいです。

『人形は口ほどにものを言い』 赤川次郎 小学館



すっかり文楽づいているこの頃ですが、今度はこちら。
赤川次郎さんのエッセイです。赤川さんは、文楽のみではなく、歌舞伎や演劇、オペラなどにも造詣が深いようですね。さすがの文章の上手さ、とても読みやすく、わかりやすかったです。
私は赤川さんのエッセイは初めてだったのですが、意外だったのは、思いのほか赤川さんが毒舌だということ(笑)文楽のファンだと言いながらダメ出しが非常に多いのです・・・!劇場の椅子が長時間の鑑賞に堪えうるものではないという、一般的な意見もあれば、もっと踏み込んだ批評もあります。鑑賞した舞台の出来が良くなかったというくだりもあり、結構容赦ない。でもそれも文楽を愛するからこそ、もっと多くの人に楽しんでもらえるものになってほしいという思いからのの苦言だということは十分に伝わります。しをんさんのエッセイがどちらかというと「きゃーステキ」というテンションだったのに比べ、こちらは冷静な視線ですし、しをんさんが「世話物」よりも「時代物」が好みで、赤川さんはその逆だそうで、そういうおふたりの違いを楽しむのも面白いな〜と感じました。

さて、ついに私、6月に鑑賞教室に行くことが決まりました〜ついに文楽デビューです。今から楽しみです〜

2016年3月読了本

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:967ページ
ナイス数:47ナイス

あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)感想
しをんさんの文楽エッセイ。劇場の楽屋にお邪魔して三味線や人形使い、太夫の方にインタビューしたり、公演に観に行った感想があったり、しをんさんが、わくわくしながら文楽にハマッていくのが手に取るようにわかります。 「仮名手本忠臣蔵」の突っ込み入り解説には笑いが止まりませんでした。素人にはこういう解説がとても有難い。あと、近松の「女殺油地獄」という物騒なお話は、主人公の心理描写がいっさいないとか・・・東野さんの「白夜行」を思い出しました。
読了日:3月30日 著者:三浦しをん


仏果を得ず (双葉文庫)仏果を得ず (双葉文庫)感想
文楽の道を邁進する若手太夫の奮闘を描いています。とことんまで人物の解釈を行い、芸を極めようとする情熱、どうにも抑えきれない恋人への思い・・・・主人公が、浄瑠璃の登場人物と同様にもがき苦しみながらも成長する姿がとても瑞々しい。登場するキャラクターもみんな個性的で楽しい。伝統芸能の深みと、その道をきわめることの狂気を描きつつ、その反面、とても人間くさく恋にぐだぐだと悩む(笑)若者の思いとのバランスが絶妙で、とても読みやすかった。文楽作品のあらすじなども紹介してくれているので、文楽初心者でもとても楽しめました。
読了日:3月20日 著者:三浦しをん
掟上今日子の備忘録掟上今日子の備忘録感想
ドラマが面白かったので、原作に挑戦。新垣結衣さんと岡田将生さんの顔が浮かんでしまうのは仕方ないとして(笑)ドラマ同様、とても楽しかったです。厄介くんの、今日子さんへの恋心がとても微笑ましくて楽しい。眠るとすべてを忘れてしまう忘却探偵。この発想は斬新で、とてもインパクトがあります。派手な事件が起こるわけではなく、「日常の謎」に分類されるのですが、この設定のおかげでとてもわくわく感が増します。でも個人的には、事件の謎解きよりも、今日子さん自身の出目の謎や厄介さんとの恋の行方のほうが気になってしまいました。
読了日:3月3日 著者:西尾維新



読書メーター


ドラマ「ちかえもん」をきっかけに、むくむくと沸いてきた文楽ブーム。しをんさんの文楽関連の本を読みました。今は赤川次郎さんのエッセイを読んでいます。

3月は京都の東寺に出かけたり、織田信成さんがゲストのパンケーキ教室に出かけたりして過ごしました。
4月からは怒涛のライブ参加の予定なので(すでに2本体験して幸せいっぱい♪)、興奮気味であります〜

『あやつられ文楽鑑賞』 三浦しをん 双葉文庫

「仏果を得ず」の読んだらこちらも!ということで、しをんさんの文楽エッセイ。
劇場の楽屋にお邪魔して三味線や人形使い、太夫の方にインタビューしたり、公演に観に行った感想があったり、しをんさんが、わくわくしながら文楽にハマッていくのが手に取るようにわかります。エッセイというよりドキュメント?に近かったりして(笑)もちろん私も、一緒にわくわく。興味がさらにむくむくと広がり、だんだん沼に落ちてまいりました。
「仮名手本忠臣蔵」の突っ込み入り解説には笑いが止まりませんでしたよ〜素人にはこういう解説がとても有難い。あと、近松の「女殺油地獄」という物騒なお話は、主人公の心理描写がいっさいないとか・・・東野さんの「白夜行」を思い出しました。
ますます、劇場に行きたくなりました〜〜〜!何度も言ってますが、今年の目標です。

『仏果を得ず』 三浦しをん 双葉文庫



NHKのドラマ「ちかえもん」があまりに面白く、とくに最終回の人形浄瑠璃の場面の迫力に圧倒され、興味がむくむく・・・で、思い出したのがずっと積んでいたこの本。そりゃ今でしょ!読むなら今でしょ!ってことで(笑)

とっても面白かったです。さすがしをんさん♪
文楽の道を邁進する若手太夫の奮闘を描いています。作品中の人物を演じるにあたり、とことんまで人物の解釈を行い、芸を極めようとする情熱、どうにも抑えきれない恋人への思い・・・・主人公が、浄瑠璃の登場人物と同様にもがき苦しみながらも成長する姿がとても瑞々しい。登場するキャラクターもみんな個性的で楽しく、ぐいぐい読ませます。伝統芸能の深みと、その道をきわめることの狂気を描きつつ、その反面、とても人間くさく恋にぐだぐだと悩んだり(笑)奔放な師匠に振り回されたりという、若者らしさとのバランスが絶妙で、とても読みやすかった。文楽作品のあらすじなどもわかりやすく紹介してくれていて、文楽初心者でもとても楽しめました。しかし、文楽作品って、メロドラマが多いのですね・・・(嫌いじゃないです、むしろ好き!笑)
興味がますます沸いてきました。こうなったら本物の臨場感も体験してみたい・・・!せっかく大阪に住んでいるのだし(前の職場のときはしょっちゅう劇場のそばを自転車で走ってましたが・・・)、一度文楽を観にいきたいな〜と思っています。私の今年の目標のひとつです。叶うといいな〜

『掟上今日子の備忘録』 西尾維新 講談社



ドラマが面白かったので、原作に挑戦。人気があるのか、なかなか順番がまわってきませんでした。
初・維新さんです。

新垣結衣さんと岡田将生さんの顔が浮かんでしまうのは仕方ないとして(笑)
ドラマ同様、とても楽しかったです。厄介くんの、今日子さんへの恋心がとても微笑ましくて楽しいです。眠るとすべてを忘れてしまう・・・忘却探偵。この発想は斬新で、とてもインパクトがありますね。派手な事件が起こるわけではなく、「日常の謎」に分類されるのですが、この設定のおかげでとてもわくわく感が増します。でも個人的には、事件の謎解きよりも、今日子さん自身の出目の謎や厄介さんとの恋の行方のほうが気になってしまいました。ドラマ見ちゃったし、続編は読まなくてもいいかな〜と思ってたら、最後の今日子さんの言葉にびっくり!何だかすごく続きを読みたくなりました(笑)

ミステリ作家の須永氏の謎は、とても心温まるお話で好きです。

どうしようかな〜やっぱり次を予約するかな〜。迷ってます。

2016年2月読了本

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:512ページ
ナイス数:35ナイス

あのひとは蜘蛛を潰せないあのひとは蜘蛛を潰せない感想
主人公はドラッグストアの店長として勤める28歳の独身女性。年下の男の子との恋愛を描いてはいるけれど、母親と娘の確執も綿密に描いていて、ちょっとヒリヒリしました。母親に「みっともない」と思われたくないという思いから逃れられず、どうしても自分に自信を持てない。こういう母娘関係って、もしかしたら普遍のテーマなのかもしれない・・・主人公の気持ちの流れが丁寧にわかりやすく綴られていてとても共感できました。 三葉くんがあまりに天使で、ここだけが非現実に思えたのは、私がひねくれているから・・・?(笑)
読了日:2月16日 著者:彩瀬まる

神様の御用人 (メディアワークス文庫)神様の御用人 (メディアワークス文庫)感想
思っていたよりも読みやすい文章ですらすら読めてとても楽しかったです。 登場する神様が、自信を失ってひきこもってネットゲームばかりしていたり、腰を踏まれて這いつくばっていたり、どこか情けなさげで人間らしいところが微笑ましい。神様もこんな風に考えているんだなぁって思うと、近所の氏神さんに参るときの心持ちも変わりそうです。主人公の良彦くんが、まっすぐな優しさを持っているところがとても好感が持てます。神様に関する見識も広がるのでとてもお得な1冊です。続編も続々出ているようなので、気長に読み進めたいです。
読了日:2月5日 著者:浅葉なつ


読書メーター


早いもので、もう3月なんですね〜
2月はばたばたと仕事に追われているあいだにあっという間に終わってしまいました。
1月に実家の母が転倒骨折で手術したりということがあり、以来、病院通いも続いているので、なおさら月日が経つのが早い気がします。
読書は、新しいシリーズに手を出してしまいました(笑)。御用人シリーズ、なかなか興味深い内容なので、ゆるゆる読み進めていきたいものです。

さて、3月。
昔から3月は苦手で・・・何より花粉と戦わねばならない!また異動の時期で落ち着かないというのもありますし、自分や家族が体調を崩してしまうことが多いのです・・・。昨年も私が原因不明の熱で寝込んでしまいました。今年はそれほどの悩みやストレスはないので大丈夫だと思うのですが・・・
慎重に過ごしていきたいです。

皆様もご自愛くださいませ〜

『あのひとは蜘蛛を潰せない』 彩瀬まる 新潮社



コンプリートを目指している彩瀬さん。今回は長編です。

主人公はドラッグストアの店長として勤める28歳の独身女性。
職場にバイトとしてやってきた年下の男の子との恋愛を描いてはいるけれど、母親と娘の確執も綿密に描いていて、ちょっとヒリヒリしました。母親に「みっともない」と思われたくないという思いから逃れられず、どうしても自分に自信を持てない。こういう母娘関係って、もしかしたら普遍のテーマなのかもしれないなぁ・・・
主人公の気持ちの流れが丁寧にわかりやすく綴られているので、とても共感でき、物語にのめりこんで読むことができました。やっぱり彩瀬さんは肌に合います。
三葉くんがあまりに天使で、ここだけが非現実に思えたのは、私がひねくれているから・・・?(笑)彼自身も家族への屈折した思いを抱えて苦しんでいるのだけれども、それも含めて純な彼の存在がとっても癒しでした。
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