アン・バランス・ダイアリー

EKKOです。読んだ本の感想を中心に書いています。たまにライブレポも。気軽にコメントいただけると嬉しいです。

『羊と鋼の森』 宮下奈都 文藝春秋



ピアノの調律に魅せられた一人の青年が、調律師として、人として成長する姿を描いています。

本屋大賞おめでとうございます!

宮下さんらしい、とても優しい視線、綺麗な音楽が流れているような表現、調律師の道を真摯に追い求める姿、どれをとっても心地よい、まさに宮下さんの真骨頂。
私はピアノを弾けないので、ピアノを弾ける人がとても羨ましくて。それに、何だかピアノってあらゆる楽器の中でも私の中では特別感があって、とにかく憧れの楽器なんですね・・・もちろん調律師さんと接したこともなく、こういうテーマはとにかく未知の世界であり、憧れの世界であり、わくわくしながら読み進めました。ピアノの音を作るということは、このうえなく繊細な作業で、たとえば、椅子の高さを変えるとか、ピアノの足の下にあるキャスターの向きを変えることでも音が変わるなんていう記述もあって、まさに職人なんだなぁ・・・と驚きました。しかもあくまで裏方で決して表には出ない。何だかとっても深い職業です。
正直言えば、一般には知られていないような専門的な知識をもっと得たかったかなぁ・・と思ったりしたのですが、これは贅沢というものなんでしょうね。

外村くんは、これからも悩んだり迷ったりしながら、それでもまっすぐに調律師としても道を邁進していくんでしょうね。応援したいです。そして、私も板鳥さんの調律を感じてみたいです。

2016年7月読了本

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:352ページ
ナイス数:42ナイス

チルドレン (講談社文庫)チルドレン (講談社文庫)感想
12年ぶりに再読してみて、陣内さんが全然変わっていないことももちろん嬉しかったけれど、伊坂さんも変わっていないことが、何だかたまらなく嬉しかったです。やっぱりこの路線がしっくりきます。これが伊坂作品のキラーチューンといったところでしょうか。陣内さんの言動はいつも真っ直ぐで、シンプルで、筋が通っていて(若干いびつなときもありますが・・笑)、複雑に考えすぎてたことを気づかされるというか、はっとさせられることが多くて。読んでいてとてもスカッっとします。 楽しくて、ほろっとさせられて、とても好き。
読了日:7月26日 著者:伊坂幸太郎


読書メーター


7月は横浜&東京遠征で最大限テンション高く過ごしました♪(BUMPの日産スタジアムライブと、プリンスアイスワールド東京公演です)
BUMPも町田くんも素敵過ぎて幸せ〜〜

でも、読書は全然はかどらず・・・1冊しか読めませんでした。暑すぎて体力を維持するだけで精一杯なんですよね・・・年々夏が苦しいです。バテずに何とか乗り切りたいですね・・・

『チルドレン』 伊坂幸太郎 講談社文庫



「サブマリン」で陣内さんに再会したのが嬉しくて、つい前作を再読。
最初に読んだのは2004年6月。なんと12年前になるんですね〜(そのときの感想はこちら

再読してみて。
陣内さんが全然変わっていないことももちろん嬉しかったけれど、伊坂さんも変わっていないことが、何だかたまらなく嬉しかったです。途中、第2期の時代は作風が変わっていたときもありましたが、やっぱりこの路線がしっくりきます。これが伊坂作品のキラーチューンといったところでしょうか。

陣内さんの言動はいつも真っ直ぐで、シンプルで、筋が通っていて(若干いびつな筋の通り具合のこともありますが・・笑)、複雑に考えすぎてたことを気づかされるというか、はっとさせられることが多くて。読んでいてとてもスカッっとします。
楽しくて、ほろっとさせられますね。何度読んでも、良いものは良い・・・!

またこのメンバーでのお話を読んでみたいけど、もう続編は書かれないのでしょうか・・・

2016年6月読了本

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:955ページ
ナイス数:52ナイス

サブマリンサブマリン感想
好きだ、陣内さん。おそらく12年前よりも好きになった。主任さんになっても全然変わっていなくて、それがめちゃめちゃカッコいいい。変な正義感とか、使命感とか、人に良く思われたいとかいう邪念がなくて、言動は全て自分のため。それのに、それなのにこんなにカッコよくて温かいって・・・こんな最強なヒト見たことない。 「罪と罰」というのは、伊坂さん自身の永遠のテーマなのかもしれない。答えはきっと出ないけれど、考えるきっかけを与えてくれるのはありがたいこと。テーマは重くてもしっかりエンタメで楽しませてくれるのが伊坂流。
読了日:6月30日 著者:伊坂幸太郎


ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
表題作は、とにかく無駄を嫌い、効率や技術の進歩を取り入れることを重視する薫と、人にしかできないことや、無駄なことにも意味を見出したい雪子というふたりの女の子の奇妙な友情物語・・・ なかなか深いテーマだと思います。単純に答えが出ることじゃないと思うし、私はどちらかというと雪子よりの考え方だけど、薫の考えだって夢があると思うし、全面的に否定するような狭い了見ではいたくないと強く思いました。 それにしても、ポーンと宙に放り投げられたようなこのラスト・・・複雑な読後感です。 .
読了日:6月14日 著者:朝井リョウ


64(ロクヨン) 下 (文春文庫)64(ロクヨン) 下 (文春文庫)感想
警察と記者とのやり取り駆け引き、刑事部と警務部の対立、誘拐事件の捜査の実情などがリアルに描写されていて圧巻の展開でした。決してきれいごとじゃない、汚れても蹴落としても、すべてを捨てる覚悟を持って自分の職務を全うしようとする男たちの闘う姿が、シビアに描かれています。とくに刑事としての自分、広報官としての自分、その狭間で揺れながら、闘う三上さんには胸が熱くなりました。ただ、主人公の思いを描写するのはよいけれど、終始1から10まで説明されるのは少々疲れた・・もう少し、行間を読む楽しみを与えてほしかったかな・・・
読了日:6月9日 著者:横山秀夫



読書メーター

『サブマリン』 伊坂幸太郎 講談社



12年ぶりに家裁調査官の陣内さんが帰ってきた〜♪
「チルドレン」のときもいいなぁと思っていたけど、やっぱり好きだ、陣内さん。
おそらく12年前よりも好きになった。年を経て私も変わったせいかな?伊坂さんも変わったのかもしれないしね。
でも、おそらく陣内さんは変わっていない。主任さんになっても全然変わっていなくて、それがめちゃめちゃカッコいいい。変な正義感とか、使命感とか、人に良く思われたいとかいう邪念がなくて、言動は全て自分のため。それのに、それなのにこんなにカッコよくて温かいって・・・こんな最強なヒト見たことない。もう惚れそうになりました(笑)
伊坂さん、陣内さんというキャラクターを生み出してくださってありがとうございます!って大声で叫びたいくらい嬉しい私(笑)

テーマはもちろん少年犯罪。人を殺すことについて、伊坂さんはほかの作品でも繰り返し考察されています。「罪と罰」というのは、伊坂さん自身の永遠のテーマなのかもしれない。答えはきっと出ないけれど、考えることに価値がある。何だって短絡的に決め付けることは出来ないのだと、考えるきっかけを与えてくれるのはありがたいことです。
テーマは重くても、しっかりエンタメの空気で包んでいてくれているので、重くなりすぎず、楽しめるところもさすが。

武藤&陣内シリーズが誕生してほしいような、安易にシリーズ化はしてほしくないような、複雑な心境です。
とりあえず、次は12年前の陣内さんに会いにいこう♪(→「チルドレン」再読)

『ままならないから私とあなた』 朝井リョウ 文藝春秋



「レンタル世界」と表題作の2編収録。
どちらも今の時世をすごく反映しているテーマで、なかなか考えさせられました。
「レンタル世界」は、あまりにそういう方向なので、途中でラストが予想出来てしまいましたが・・・

表題作は、とにかく無駄を嫌い、効率や技術の進歩を取り入れることを重視する薫と、人にしかできないことや、無駄なことにも意味を見出したい雪子というふたりの女の子の奇妙な友情物語・・・
技術の進歩が音楽や芸術にどう影響を与えるか、ということは、なかなか深いテーマだと思います。単純に答えが出ることじゃないと思うし、私はどちらかというと雪子よりの考え方だけど、薫の考えだって夢があると思うし、全面的に否定するような狭い了見ではいたくないと、これを読んで強く思いました。私は無駄なこととか、役に立たないことが人の心を豊かにしてくれると、何の根拠もなく思っているのですが、そういう考えも、もしかしたら古くて自分の世界を狭めてしまっているのかもしれないなぁ・・と。結局は、バランスの問題、そして個人の心の大きさというか、受け入れ、自分の力にできる包容力と力量の問題なのではないかな。両者を自分のものとして咀嚼し理解し認めるのは、なかなか難しいこと。でもそういう力が求められている現代。えらい世の中になってしまったものです・・・。

それにしても、ポーンと宙に放り投げられたようなこのラストはどうしたらよいのか…複雑な読後感。
いや嫌いではないんですけどね。むしろ好きですけどね…

『64 ロクヨン (下)』 横山秀夫 文春文庫



警察と記者とのやり取り駆け引き、刑事部と警務部の対立、誘拐事件の捜査の実情などがリアルに描写されていて圧巻の展開でした。決してきれいごとじゃない、汚れても蹴落としても、すべてを捨てる覚悟を持って自分の職務を全うしようとする男たちの闘う姿が、シビアに描かれています。とくに刑事としての自分、広報官としての自分、その狭間で揺れながら、闘う三上さんには胸が熱くなりました。
しかし本当に濃い・・・!まぁ、エンタメに脚色はしているのでしょうが、かなり濃くてしんどくて・・・軽く流すくらいの気持ちで臨まないと、ゆるい私には刺激が強いですね、横山さんの小説は・・・

読んでいて、すごく面白くてひきこまれるけれど、心震えるほど共感・・!とまではいかないのは、やっぱり男性社会を徹底的に描いているからでしょうか。皆さん、そんなに凝り固まらずに、もう少し情を持って対応してもいいのでは・・?(とくに記者たちがいちいちぎゃーぎゃーやかましい。笑)と思ったり、逆に、妙に感情的なところもあって、「そこ?そんなに心動くところかな?」って感じてしまったりしました。
あと、正直いって、主人公があれこれ状況の説明や、それに関していろいろ推察し、とにかく主人公の考えと行動に沿って展開するのですが、主人公の思いを細かく描写するのはいいけれど、終始1から10まで説明されるのは少々疲れました…三上さんがあーだこーだと推理推測するけど、どうせ全部違うんでしょ?ミスリードでしょ?なんて読みながら思ってしまって・・・(苦笑)行間がびっしり詰まっていて、こちらの自由が制限される。もう少し、行間を読む楽しみを与えてほしい、というのが正直な感想です。

と、いろいろ文句をつけてしまいましたが、ストーリーそのものの吸引力はすさまじくてぐいぐい読ませてくれるし、ミステリとしても「そうきたかー」と思わせる展開もあり、人気があるのはとても理解できます。人にも安心してすすめられる作品だと思います。

映画も観てきました〜!前・後編!
とにかく役者さんの演技が素晴らしくてとても見ごたえがありました。本当映像化にぴったりですね。ストーリーは、原作にプラスされている部分があって、そうか、これが映画版なりの決着のつけかたなんだなぁと感じました。こちらもオススメですよ〜♪

2016年5月読了本

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:611ページ
ナイス数:17ナイス

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)感想
映画が好評ですが、なかなか観にいく時間がとれないので、原作を読むことに。主人公は刑事部出身の広報官。広報と記者たちとの駆け引きや攻防、警務部と刑事部の対立、キャリアと現場警官の軋轢・・1週間で終わってしまった昭和64年に起きた女児誘拐事件をからませて、さらには主人公三上の娘が家出してしまうという事案もあり・・・そんなこんなで、凄い迫力でぐいぐい迫ってきます。三上の家族への思いが深くて、こちらも胸に迫ります。そして、読んでいるうちにやっぱり映画を観たくなり、上巻を読了後、前編を観にいってしまいました(笑)
読了日:5月30日 著者:横山秀夫

最果てアーケード (講談社文庫)最果てアーケード (講談社文庫)感想
多くの人にとっては取るに足らないもの、でも誰かにとってはとてもとても大切で愛おしいもの、そんなアイテムを扱う店が集うアーケード。悲しい出来事もあるけれど、アーケードの住民たちは、大きな懐でその悲しみを包み込んでくれる。登場人物たちは、皆温かくて、どこか浮世離れしている。果たしてここは現実なのか夢なのか・・・・?儚くて美しいシャボン玉のような、リアルとファンタジーの境目にあるような物語は、私にとって小説の理想型。静謐な小川さんの文章とともに、その世界を大いに堪能しました。
読了日:5月12日 著者:小川洋子

読書メーター


5月はめまぐるしかったですね〜
GWに横浜弾丸日帰りで、アイスショー(プリンスアイスワールド)を観にいき、町田くんの新プログラム「あなたに逢いたくて」を堪能。後半にはBUMPのライブで福岡に遠征(ヤフオク!ドーム)、どちらも最高に感動で素晴らしかったです。
骨折療養中の双方の母は少しずつですが順調に回復、少し安心しているところです。
そして、就職活動中の次男が、何とか内定をもらえたという嬉しい知らせも♪♪(次の難関は卒業・・・)
仕事は相変わらず、山あり谷ありで、毎日地を這い回ってます・・・はい。
そんなこんなな最近です。6月はどんな月になるんでしょうかね〜少しでも穏やかに過ごしたいものですね〜

『64(ロクヨン) (上)』 横山秀夫 文春文庫



職場の同僚の何人かが映画を見て「すごく良かった!」「見るべき!」「ゼッタイ見たほうがいい!」とあまりに薦めるのです(理由は、イケメンばかりで目の保養になるから、と・・・笑 そこ?)。観にいきたい!そんなに薦められると私も観に行きたい!・・・でもなかなか時間がとれそうにない・・・なので、せめて原作を読もう、とで読み始めました。横山さんはかなり久しぶりです。

主人公は刑事部出身の広報官。広報担当と記者たちとの駆け引きや攻防、警務部と刑事部の対立、キャリアと現場警官の軋轢・・・ 1週間で終わってしまった昭和64年に起きた女児誘拐事件をからませて、さらには主人公三上の娘が家出してしまうという事案もあり・・・そんなこんなで、凄い迫力でぐいぐい迫ってきます。三上の家族への思いが深くて、こちらも胸に迫ります。

そして、読んでいるうちにやっぱり映画を見たくなり、上巻を読み終えた翌日に午後半休をとって前編を観にいってしまいました。そうしたら前編の1時間ちょっとで、原作の上巻を追い越してしまったという・・・(笑)必死に読んだ350ページはいったい何だったんだ・・?なんて思ってしまいました(笑)

映画はとても良かったです!後編がもうすぐ公開ですが、原作を読みきってから観るか、観てから原作でおさらいするか・・・ちょっと迷ってます。

作品の感想は全部読み終えてからじっくりと。

『最果てアーケード』 小川洋子 講談社文庫



多くの人にとっては取るに足らないもの、でも誰かにとってはとてもとても大切で愛おしいもの、そんなアイテムを扱う店が集うアーケード。アーケードの大家の娘であり、お店の商品の配達係でもある女性の視点で物語は語られます。そして物語がすすむにつれ、元気いっぱいだった愛犬ぺぺが老いていき、少女だった主人公も大人の女性に成長していきます。悲しい出来事もあるけれど、アーケードの住民たちは、大きな懐でその悲しみを包み込んでくれます。登場人物たちは、皆温かくて、どこか浮世離れしている。果たしてここは現実なのか夢なのか・・・・?儚くて美しいシャボン玉のような、リアルとファンタジーの境目にあるような物語は、私にとって小説の理想型でもあります。静謐な小川さんの文章とともに、その世界を大いに堪能しました。癒されたなぁ〜
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