アン・バランス・ダイアリー

読んだ本やドラマの感想を中心に書いています。気軽にコメントいただけると嬉しいです。

11月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:818
ナイス数:53

江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5)江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5)感想
この巻に出てきた湊鼠、錆浅葱、瓶覗、浅葱色。同じように見えて全部違う色というのが今更ながらなんとも奥深い。
ふと見ると、文春文庫の栞も似たような色で。深川鼠に似てるけど、微妙に違うかな?
流行りの色をおしゃれに着こなすだけが人間の価値じゃない「粋な色 野暮な色」。色に上下はないというお彩の心持ちが良いですね。
刈安はお彩にけちょんけちょんにけなされているけど、適切な助言もあるし肝心なところできちんと締めてくれるし、実はとても優秀で優しいのでは?と思います。今後どんなふうに関わってくるのか楽しみです。

読了日:11月20日 著者:坂井 希久子

江戸彩り見立て帖 朱に交われば (文春文庫 さ 59-4)江戸彩り見立て帖 朱に交われば (文春文庫 さ 59-4)感想
彩り見立て帖第2弾です。
イエベとかブルベなど今でいう顔色診断のような要素もあり、また人気の役者さんのイメージカラーが流行を作っていく(推しカラー、的な?)など現代にも通じるエピソードがふんだんに扱われていてとても楽しい。錦絵の話題も出てきて大河ドラマの時代を思わせるのも嬉しいところ。と思っていたら蔦屋重三郎が黒雲母摺を使って豪華な錦絵を売り出したお話もちらっと出てきたり。
それにしても、納戸色、検索してみたけど本当見分けがつかない…どれだけ繊細な世界なんだろう。
流行色を作るミッション、次巻楽しみです。
読了日:11月10日 著者:坂井 希久子

さよならジャバウォックさよならジャバウォック感想
自分の性格にブレーキが効かなくなってしまう。たしかに私たちは常に自分を制御しコントロールし、ブレーキをかけている気がする。人間の攻撃性とか残忍性というものについていろいろ考えてしまいました。
ジャバウォックを剥がすのに音楽が鍵になる、というのもいかにも伊坂さんらしくて、ブレないなぁと。
ラストに大きな仕掛けが明かされたときは「うわ、そうきたかー」とびっくり。はい、気持ちよく騙されました笑
暗く物騒なお話を楽しいエンタメに作り上げ、さらに読後感良く仕上げてくれるのはやっぱり伊坂さんの持ち味ですね。
読了日:11月02日 著者:伊坂幸太郎


読書メーター


11月はNHK杯のエキシビジョンを観に行ったり、スターダストレビューがまた地元に来てくれたのでライブに出かけたり、紅葉を観に行ったり、毎週楽しいイベント盛りだくさんでした。5月から通っていた手話講座は入門コースを無事終了。来年は基礎コースにすすむつもりです。(全然覚えられなくて四苦八苦してますが汗)
あと、誕生日がきていよいよ還暦を迎えてしまいました。寄る年波には勝てないことも多いですが、それでも楽しく過ごしていきたいですね。

ドラマは王一博くんの「風紀洛陽」(3周目!)を完走、三国志を描いた「軍師連盟」は諸葛孔明が亡くなった65話まで観ました。
国内ドラマも今期は「べらぼう」「ちょっとだけエスパー」「じゃああんたが作ってみろよ」「緊急取調室」「ぼくたちん家」と、たくさん見ています。どれも本当面白くてドラマ三昧の毎日です♪

お江戸のカラーコーディネーターシリーズ第3弾です。

前巻で流行りの色を作り出すよう塚田屋の主人に無茶振りされてしまったお彩と右近。
どんな展開になるんだろう?とワクワクしながら読みました。
その方法は現代の世にも通じるものでしたね〜なるほど。
ストーリーも面白いけどこのシリーズの真骨頂は日本の繊細な色彩感覚を学べるところだと思います。
この巻に出てきた湊鼠、錆浅葱、瓶覗、浅葱色など、ブルーグレーでもくすみブルーでもくすみエメラルドグリーンでもない、なんとも表現できない色の数々。しかも同じように見えて全部違う色というのが今更ながらなんとも奥深いですね。
ふと見ると、文春文庫の栞も似たような色で。深川鼠に似てるけど、微妙に違うかな?文春文庫さん、何色ですかこれ?教えてください!

流行りの色をおしゃれに着こなすだけが人間の価値じゃない「粋な色 野暮な色」。色に上下はないというお彩の心持ちが良いですね。

塚田屋主人の刈安はお彩にけちょんけちょんにけなされているけど、適切な助言もあるし肝心なところできちんと締めてくれるし、実はとても優秀で優しいのでは?と思います。今後どんなふうに関わってくるのか楽しみです。

彩り見立て帖第2弾です。
右近さんにスカウトされ、お彩は右近さんの呉服屋で色の見立て役を始めます。
イエベとかブルベなど、今でいう顔色診断のような要素もあり、また人気の役者さんのイメージカラーが流行を作っていく(推しカラー、的な?)など現代にも通じるエピソードがふんだんに扱われていてとても楽しい。錦絵の話題も出てきて大河ドラマの時代を思わせるのも嬉しいところ。と思っていたらしっかり蔦屋重三郎が黒雲母摺を使って豪華な錦絵を売り出したお話もちらっと出てきたり。

お互い憎まれ口をききながらも案外仲良くなってきたお彩と右近さん。意地悪な旦那から「流行り色を作れー!でないとクビやクビ!」と言われてしまい、困難ミッションをどんなふうに実現していくのか先が知りたくて仕方がないので、このまま次巻いっちゃいますーー。
右近さんの片想い案件も気になりますね〜

伊坂さんの新刊。デビュー25周年だそうです。
とても伊坂さんらしさが詰まった作品だと思います。

ジャバウォックは、人の脳に取り憑く物質(?)で、憑かれると感情や欲求のコントロールができなくなり攻撃性が増してしまう。

脊椎動物には攻撃性があります。人間はそれを飼い慣らしながら進化してきましたけど、その方法の一つが、擬似戦争のスポーツです。安全なルールの中で、攻撃性や競争心を発散させるんです。(単行本 p45)

自分の性格にブレーキが効かなくなる。よくいう「タガが外れて」しまうという状況でしょうか。たしかに私たちは常に自分を制御しコントロールし、ブレーキをかけている気がする。人間の攻撃性とか残忍性というものについていろいろ考えてしまいました。

うーん、そういえばジャバウォックに取り憑かれてる?と思う人、ときどきいますよね…

ジャバウォックを剥がすのに音楽が鍵になる、というのもいかにも伊坂さんらしくて、ブレないなぁと。
読んでいてずっと違和感があってモヤモヤしてましたが、ラストに大きな仕掛けが明かされたときは「うわ、そうきたかー」とびっくり。はい、気持ちよく騙されました笑
暗く物騒なお話を楽しいエンタメに作り上げ、さらに読後感良く仕上げてくれるのはやっぱり伊坂さんの持ち味ですね。

10月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:495
ナイス数:29

わが家は祇園の拝み屋さん (角川文庫)わが家は祇園の拝み屋さん (角川文庫)感想
表裏なしで穏やかに優しく接してくれる家族のおかげで小春の心の氷が少しずつ溶けていくようで、読んでいるこちらも心癒される気分になりました。
消えてしまったうさぎのお話はちょっと身につまされました。月にいるうさぎ、ほのぼのしたイメージでしたが、こんな切ないいわれがあったなんて。我慢の上に成り立つ幸せなんてない、ちょっとうるっとしてしまいました。
櫻井系の秘密の能力が今後どんな展開を見せてくれるのか、澪人くんへの淡い恋心は叶うのか、京都の街並みを思い浮かべながら楽しみにシリーズ読みすすめたいと思います。
読了日:10月21日 著者:望月 麻衣

シャーロットのおくりものシャーロットのおくりもの感想
子どもの頃この作品の絵本版が家にありとても好きだったのでずっと原作を読みたいと思ってました。
ウィルバーと名付けられた子豚は何度も屠殺されそうになり命の危機を迎えますが、そのたびに蜘蛛のシャーロットのおかげで命を救われます。
終盤ウィルバーが「どうして僕を助けてくれたの?」とシャーロットに尋ね、彼女が「あなたをたすければ自分の一生が、ちょっとはましなものになると思ったのかもしれないわ」と答えたシーンで涙がこぼれそうになりました。
優しい思いと命の尊さ、友情の素晴らしさを教えてくれる名作だと思います。
読了日:10月02日 著者:E.B. ホワイト


読書メーター


10月は大学の同級生たちとの同窓会旅行(下関、門司)があったり、ウルフルズ和歌山公演に行ったり楽しいイベントがたくさんありました。地元のお祭りを見に行ったり、そうそう、万博の最終日にも行ってきましたよー
万博に関しては本当に何度行ってもそのたびに新しい発見があって、見たいところ行きたいところが増えるばかりで、こんなにハマるとは思わなかった。人に楽しんでもらいたいという思いと、自分がめいいっぱい楽しみたいという思いが溢れたあの活気ある空間、かけがえのない体験だったと思います。結局11回行きました。閉幕してからはロスが怖くてあえて思い出に浸ったり情報を追ったりしないようにしています。あー楽しかったなぁ。


北方さんの三国志の続きを読んでいたんですが、今三国志のもっと後の時代のドラマを見ていてちょっと混乱してしまい、中断。

ということで、またシリーズものに手を出してしまいました。初・望月さんです。

ある理由から不登校になってしまった16歳の小春は、京都に住む祖母のお店を住み込みで手伝うために京都にやってきました。
ところが雑貨店である祖母の店には時折り風変わりな依頼をするお客さんがやってきて…

とても読みやすかったです。
小春を問い詰めたり急かしたりせず、表裏なしで穏やかに接してくれる家族のおかげで小春の心の氷が少しずつ溶けていくようで、読んでいるこちらも心癒される気分になりました。
消えてしまったうさぎのお話はちょっと身につまされました。月にいるうさぎ、ほのぼのしたイメージでしたが、こんな切ないいわれがあったなんて。我慢の上に成り立つ幸せなんてない、ちょっとうるっとしてしまいました。

櫻井家の秘密の能力が今後どんな展開を見せてくれるのか、澪人くんへの淡い恋心は叶うのか、京都の街並みを思い浮かべながら楽しみに読んでいきたいと思います。

子どもの頃、この作品の絵本版が家にあったんです。とても好きで何度も読んで、学校のお楽しみ会で紙芝居を作って披露したりした思い出があります。ずっと原作を読みたいと思っていたのですがようやく!ようやく読みました!

小さく生まれまともに育ちそうにないので始末されそうになった一匹の子豚を、ファーンという少女が殺さないでほしいと父親に懇願するところから物語は始まります。
その後ウィルバーと名付けられたその子豚は別の牧場に貰われていき、何度も命の危機を迎えますが、そのたびに蜘蛛のシャーロットのおかげで命を救われます。

終盤ウィルバーが「どうして僕を助けてくれたの?」とシャーロットに尋ね、彼女が「あなたをたすければ自分の一生が、ちょっとはましなものになると思ったのかもしれないわ」と答えたシーンで涙がこぼれそうになりました。

ウイルバーとファーンとの繋がりを主に描くのかなと思いましたが、成長したファーンは豚よりも友達の方が大切になっていきます。リアルだし、そんな展開がかえって好ましいと感じました。
人に尽くす優しい思いと命の尊さ、友情の素晴らしさを教えてくれる名作だと思います。
読みたいと思い始めてから何十年もかかりましたが、読めてよかったです。

9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:457
ナイス数:22

江戸彩り見立て帖 色にいでにけり (文春文庫 さ 59-3)江戸彩り見立て帖 色にいでにけり (文春文庫 さ 59-3)感想
鋭い色彩感覚もったヒロイン、お彩が色にまつわる課題や問題に取り組み解決していきます。京からやってきた右近という男性がお彩の才能を見出し次々に仕事をオファーしていく筋立て。
江戸の貧乏長屋を舞台とした人情物語は自分も優しい気持ちになれるし、聞いたことのない色の名前が次々に出てきて(鼠色だけでもそれはもうたくさん!)それぞれがどんな色なのか調べるのも楽しい。何よりこういう色の表現の繊細さは日本ならではの美しさだと思います。
次巻からは少しずつふたりのバディ感が増していきそう?ぼちぼち追いかけていきたいです。
読了日:09月22日 著者:坂井 希久子

学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方感想
サンキュータツオさんの辞書愛があふれています。とにかく熱い!それぞれの国語辞典の特徴を男性キャラクターに例えていたり(都会派、インテリ眼鏡の委員長、地方出身の野生派、渋谷系、スマートな現代っ子、など)1冊目に買うと良いもの、2冊目に適しているもの、それぞれどんな用途で活用するとよいか、などをとても丁寧に教えてくれていたり、国語辞典の面白さ、奥深さをあますことなく伝えてくれていて、まさに新しい扉を開いてしまった気分。
今は「ベネッセ表現読解国語辞典」「日本語 五感の辞典」が気になって仕方がありません。
読了日:09月12日 著者:サンキュータツオ


読書メーター


何かと落ち着かない日々を過ごしていますが、9月は万博に3回いきましたよ〜
念願のイタリアパビリオンにも行けて(4時間半並びました)、満足満足。
行けてないパビリオンもあるし、行けば行くほど新しい発見があってまだまだ何度でもいきたくなるのでもう際限がないですね。ラストは最終日に予約をとっています。

ドラマは「軍師連盟」と3周目の「風起洛陽」を視聴中。
季節の変わりめ、体調に留意して元気に過ごしていきたいです。

長く続くシリーズものはどちらかというと避けがちではあったのですが、今回は時代ものシリーズに挑戦です。坂井さんは現代ものを2冊読みましたが、時代ものは初めてです。
鋭い色彩感覚もったヒロイン、お彩が色にまつわる課題や問題に取り組み解決していきます。京からやってきた右近という男性がお彩の才能を見出し次々に仕事をオファーしていくのですが、お彩は得体が知れない右近をなかなか信頼できません。
江戸の貧乏長屋を舞台とした人情物語は自分も優しい気持ちになれるし、聞いたことのない色の名前が次々に出てきて(鼠色だけでもそれはもうたくさん!)それぞれがどんな色なのか調べるのも楽しい。何よりこういう色の表現の繊細さは日本ならではの美しさだと思います。
お彩のお父さんが仕事を見つけるエピソードは嬉しかったですね。
ようやく右近の正体と目論見が明らかになって、次巻からはいよいよふたりのバディ感が増していきそう?ぼちぼち追いかけていきたいです。

「舟を編む」からの辞書繋がりでこちらを。

以前、サンキュータツオさんがMCをされている「BOOKSTAND.TV」という番組に町田樹さんが出演されたことがあって。そのときタツオさんがゲストを国語辞典に例えるという趣向があって、「なんで国語辞典?」ってびっくりしたのです。国語辞典オタク?そういう人もいるんだ?って当時は失礼なことを思ってしまったのですが、タツオさんは立派な日本語学者さんなんですよね。
ちなみにタツオさんいわく町田さんは「新明解国語辞典」。「新明解国語辞典は国語辞典業界にイノベーションを起こした辞典だ。」と豪語されていました。その時から新明解国語辞典が私はすごーく気にはなっていました。

この本は辞書200冊をコレクションするというタツオさんが辞書の楽しみ方、選び方、それぞれの個性を徹底的に語ってくれています。熱い!熱い!パッションが半端ないです。
いやぁ面白かったです。
とくに秀逸だと思ったのがそれぞれの国語辞典の特徴を男性キャラクターに例えているところ。「岩波国語辞典」は都会派、インテリ眼鏡の委員長。町田さんが例えられていた「新明解国語辞典」は地方出身の野生派、最初は辛辣で過激、実はサービス精神が旺盛。「明鏡国語辞典」は渋谷系、スマートな現代っ子、などなど。それぞれの個性がわかりやすく説明されていて、1冊目に買うと良いもの、2冊目に適しているもの、それぞれどんな用途で活用するとよいか、などをとても丁寧に教えてくれているんです。すべての国語辞典が明確なコンセプトと理念をもって編まれていることを知ることができたし、それぞれの辞典が誕生した歴史や経過も紹介されていて、国語辞典の面白さ、奥深さをあますことなく伝えてくれていました。間違いなく国語辞典に対する認識が変わります。まさに新しい扉を開いてしまった気分。

新明解国語辞典を買おうと思っていたのですが、「ベネッセ表現読解国語辞典」「日本語 五感の辞典」も気になって仕方がありません。

文庫は三浦しをんさんの解説も嬉しいですね。



↑サンキュータツオさん、町田樹さん出演のBOOKSTAND.TV
とても面白く、何度も繰り返しみています。

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