アン・バランス・ダイアリー

EKKOです。読んだ本の感想を中心に書いています。たまにライブレポも。気軽にコメントいただけると嬉しいです。

『校閲ガール』 宮木あや子 角川文庫



石原さとみさん好きの夫がドラマを観ていましたが、私は観ていなかったので、原作を。

いや〜面白かった〜何度も声を出して笑ってしまいました。

校閲の仕事は何となくイメージしていたけれど、誤字脱字のみでなく、作品のなかでの矛盾や(漢字の使い方の統一など)またわかりやすい表現の提案、時代考証や時刻表との整合性まで、本当にこんな細かなところまでチェックしているのだとは、知りませんでした。そりゃ誰かがやらないといけないことなんですが・・・。出版社の仕事って、どうしても作家さんと直接関わる編集者が花形であって、校閲は地味な仕事になるけれど、作品を完成させるのになくてはならない屋台骨のような存在なんですね。カッコいいと思う!

そして何より!
主人公の悦子ちゃんのキャラがいい!おしゃれやファッションにしか興味がなくて、衣食住のうちの「衣」にすべてのお金と情熱をかけちゃう潔さ(笑)でも仕事に関しては責任感が強く、頭の回転もよく、スカッとカラッとしていて。とにかくブレのなさと、真夏のピーカンの青空みたいに明るくてぶっとんで突き抜けているのがとても気持ちがよいですね〜

作品中の小説作品を、悦子が実際に校閲する場面の臨場感もなにげに興奮しました(笑)私、中学生の頃は出版社に勤めるのが夢だったんですよね〜校閲の仕事してみたかったなぁ。

てか、私のこの感想文、悦子ちゃんに校閲してほしい〜(ケチョンケチョンにされそうですが笑)

さて、続編も読みますよ〜

『いまさら翼といわれても』 米澤穂信



久々の古典部シリーズ!前作を読んだのは2010年・・・ちょうど7年前になるんですね〜
細かい設定は忘れてしまっていましたが、読み始めるとすぐに神山高校にいる気分なりました。こういう感覚はとても嬉しい。幼馴染みの友人にひさしぶりに会ったような気分です。
今回は短編集。古典部のメンバーがそれぞれクローズアップされます。なかでも奉太郎くんが省エネ主義となったきっかけの、少々ほろ苦い過去が語られるお話があり、これは必読・・・。奉太郎くんがなぜか少しずつ省エネでなくなってきている経過もこれで納得できます。伊原さんや千反田さんが人生の分岐点に立たされるお話もあり、それぞれが新しい道を模索し始める、古典部員の青春ストーリーとしては、これはキーポイントとなる一冊になるかもしれません。もちろん日常の謎としてのミステリ要素も濃密に楽しむことができ、一冊で二度美味しい!
卒業制作の話と漫画研究会の話が好きでした。
それにしても、表題作・・・そりゃそうよね。そうよね・・・と思いつつ、ここで終わりますか!?


わたし、気になります!(はい、言いたいだけ)


長い休日を終えようとしている奉太郎くん、そしてそのほかの古典部のメンバーたちに次はいつ会えるかな〜?また7年後というのは勘弁してほしいのですが・・・お願いします米澤さん!(笑)

そして、冬季限定は・・・いつ読めるのでしょう・・・

2017年7月読了本

7月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:709
ナイス数:54

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)本日は、お日柄もよく (徳間文庫)感想
スピーチの極意を学べるし、普通に面白い小説だと思うのですが、私個人としてはもうひとつ乗り切れなかったかな。お仕事小説としても、主人公の苦労や努力、七転八倒ぶりが弱くて、成長物語としても捉えにくいし、恋愛要素はあるけど、政治をテーマにしているので、ラブコメ色も薄いし・・・政治がテーマじゃなかったら、私ももう少し楽しめたかな・・と思うのですが。何より実際の政権交代をモデルにしているのが明らかで、その当時の政権交代後のグダグダが思い出され、いくら演説が上手くても・・・とつい思ってしまったので(辛口すみません)。
読了日:07月29日 著者:原田マハ

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)君の膵臓をたべたい (双葉文庫)感想
不治の病と闘う友人との交流・・・ありがちと言えばありがちのテーマではあるし、文章も、高校生の会話が中心で、いかにも若い人の表現なんですが、意外に心にくるものがありました。単なる感動泣き話ではなく、伝えたいことがしっかりしているからだと思います。
とくに印象に残った点は、「名前を呼ぶことの意味」、そして、「すべては自分で選んできたこと」と主人公が気づくシーンでした。お互いに正反対な性質の相手に憧れを持ち、自分も少しでも近づきたいと願う。そんなふたりがとても素敵で、それはとても幸せなことなのだと感じました。

読了日:07月02日 著者:住野 よる


読書メーター


7月はなかなか怒涛でエキサイティング!でした。
まずは、プリンスアイスワールド東京公演。新幹線で行き、2公演見て夜行バスで帰るという弾丸強行遠征(笑)初日だったので、客席に空席もあり(とくに夜公演)若干寂しさもありましたが、仲良しの町田つながりのお友達が思いがけずこの日に集結して、わいわい過ごすことができ、とても楽しかったです。町田くんのバジルは、5月に横浜で見たときよりも笑顔が多く、とてもチャーミングで、そして相変わらずのキレと美しさ。7月初めに大分での学会に出席したということだったので、調整も難しかっただろうに、そんなことを微塵も感じさせない素晴らしさでした。何より町田くん自身がとても楽しそうなのが、本当に嬉しい。

そして、アイスショーの世界4を先行販売でゲット!



表紙だけでなく、裏表紙も町田くん!そして超超!美麗お写真&なんと14000字インタビュー、全22ページという総力特集ですよ〜思わず2冊買っちゃいました(鑑賞用と保存用)
東京公演、ちょっと遠くて不便だけど、来年もまた行きたいですね〜

そして、プリンスの余韻も冷めないうちにウルフルズ京都公演!当然のごとくこれも楽しかった〜

そしてそして、月末には長州旅行。夫のリクエストでメインはこちら。

2017-08-01-09-15-03

角島大橋
この景色がみられたら本望!悔いなし!

猛暑でフラフラになりながらの旅でしたが、エメラルドの美しい海がみられて本当に良かったです。


『本日は、お日柄もよく』 原田マハ 徳間文庫



私自身人と話す職業についていたので、言葉が与える影響ということについては、良い意味でも悪い意味でも、痛いほどわかっているつもりだし、優れたスピーチが、多くの人を動かし、時には世界を大きく変えてしまうほどの大きな力を持っていることも、理解しています。スピーチの上手い人は無条件で羨ましいし、自分もそういうテクニックを磨いてみたいという憧れもあります。そういう側面からこの作品は、スピーチの極意を学べるし、普通に面白い小説だと思うのですが、私個人としてはもうひとつ乗り切れなかったかな。お仕事小説としても、主人公の苦労や努力、七転八倒ぶりが弱くて、成長物語としても捉えにくいし、恋愛要素はあるけど、政治をテーマにしているので、ラブコメ色も薄いし・・・政治がテーマじゃなかったら、私ももう少し楽しめたかな・・と思うのですが。もちろん、スピーチライターにとって一番華やかでやりがいのある仕事は、選挙演説なのだろうから、(結果や成果もわかりやすく出るし)、こういうあらすじで展開されるのは当然のことだと思うのですが・・・・
何より、実際の政権交代をモデルにしているのが明らかで、その政権交代後のグダグダが思い出され、いくら演説が上手くても・・・と思ってしまいました。もう少し、楽しいテイストで優れたスピーチについて学びたかったというのが正直なところです。。(辛口ごめんなさい)

『君の膵臓がたべたい』 住野よる 双葉文庫



以前から話題になっているのは知っていたけど、タイトルがあまりに奇抜すぎてかえって興味をそがれてしまって読もうという気持ちになりませんでした。ところが、映画館でこの作品の予告を見て、何となく私好みのストーリーかも・・・と思って文庫を買ってみました。

結論。
良かったです!泣きましたね〜
こういうベタな青春小説に泣かされるとは・・・

不治の病と闘う友人との交流・・・まぁありがちと言えばありがちのテーマではあるし、私は、基本闘病ものは苦手なのですが、闘病そのものについてははあっさり書かれていて(そこがリアリティがないと言われればそうなのかもしれないけど)、そのあたりは読みやすかったです。文章も、高校生の会話が中心で、いかにも若い人の表現なんですが、意外に心にくるものがありました。単なる感動泣き話ではなく、伝えたいことがしっかりしているからだと思います。

この小説でとても印象に残った点は、まず「名前を呼ぶことの意味」。主人公の名前が明かされず、なぜか【仲良し】くん、とか【地味なクラスメイト】くん、とか抽象的に表現されます。別に意味はなく、単に記号のようなものかな?と読み流していたのですが、実はこの意味はとても重大で、終盤に明らかになります。その仕掛けがわかったときは、目から鱗が落ちました。そして最後に主人公の名前がきちんと見えたときは、それだけで、彼の心の変化が表されていて、胸が熱くなってしまいました。(正直、タイトルよりもこちらに感動しました)

そして、「すべては自分で選んできたこと」と主人公が気づくシーン。人と関わりを持つことを避け、友人もつくらず過ごしてきた主人公が、初めて桜良から受けた影響と自分の変化を認めるところは、読んでいて、心動かされるものがありました。
人って影響しあうものだから、自分が尊敬できる人と出会えたら、その人にふさわしくなりたい、と思うもの。優しくされると自分も人に優しくしようと思うし。お互いに正反対な性質の相手に、憧れを持ち、自分も少しでも近づきたいと願う。そんなふたりがとても素敵で、それはとても幸せなことなのだと感じました。


あと、ふたりの会話がとても楽しかった。こんなやりとり非現実的・・?って思うかもしれないけど、実は主人公の男子がですね・・・うちの次男に似てる(笑)性格もちょっと似てる。会話でこういうひねくれた返しをするの、得意なんですよねぇ・・・まぁそれだけでにやにやしてしまいました。



2017年6月読了本

6月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1206
ナイス数:105

あの家に暮らす四人の女あの家に暮らす四人の女感想
お互いを強く干渉もせず、かといって無関心でもなく、適度な距離を保ち思いやりながら一緒に暮らしている四人の関係性がとってもいいなぁと思いました。淡々と日常を綴る展開だったので、このままこういう緩い感じで進むのかな〜と思っていたら、開かずの間が開けられて思わぬものが発見されたあたりから、何やらざわざわし始め…終盤には意外な真相が明らかになったり、ぐんぐん加速していき、結構トンでもないことになっちゃたりして(笑)いやぁ、良い意味で期待を裏切られて面白かった。スピンオフなどでその後の彼女たちに会いたいですね。
読了日:06月25日 著者:三浦 しをん

偶然の音楽 (新潮文庫)偶然の音楽 (新潮文庫)感想
翻訳ものは普段ほとんど読まないので、なかなか苦戦しましたが、後半はぐいぐい引きこまれました。実は読み進めるにつれ、誰も信頼できなくなってしまったのと、絶対にこれは、ハッピーエンドにはならない!と勝手に確信してしまったので、後半は読むのが怖くなってしまいましたが、かといってやっぱり続きが気になるし読むのをやめられず、そして意外な結末に呆然・・・という、なんとも落ち着かない読書でした。これはこの作者の持ち味なのかな?ポッツィの顛末の真相とか、謎もいくつか回収されないままでそれはとても気になります。
読了日:06月18日 著者:ポール オースター

キネマの神様 (文春文庫)キネマの神様 (文春文庫)感想
ほぼ一気読み。映画への愛があふれてあふれています。とても熱い。ひとりの映画好きの老人が書く映画レビューブログが、世界の映画ファンに拡散され、さらに新たなつながりふれあいを呼んでいく展開が、とてもスリリングでもありエキサイティングでもあり、そして夢のようで・・・もうもう、ゴウさんのレビューが良い。巧い!とか美文!とはいえないのかもしれないけれど、情感があふれていて、優しくて、胸にキュンキュンするような・・・ローズ・パットとのやりとりをずーっと見ていたかったですね。とても心温まる、読後感もよい作品で満足です。
読了日:06月10日 著者:原田 マハ

眠れない夜は体を脱いで (文芸書)眠れない夜は体を脱いで (文芸書)感想
彩瀬さんを読んでいると、とても感受性が刺激されて、何気ない描写にも泣きそうになる。もっと生きやすく楽に生きてもいいのに、それが出来なくて籠ってしまう感情。ままならない自分をもてあます人たちの悲しみ苦しみ、そして昇華と魂の再生・・・
ネット掲示板のあるスレッドの展開がうまく物語のエッセンスとなっています。私は断トツに「マリアを愛する」がお気に入り。大好物の設定ど真ん中で、読んでいて泣いてしまいまた。
そして、確かに手の写真を撮りたくなりますね・・
読後感がとてもよくておススメです!

読了日:06月03日 著者:彩瀬 まる


読書メーター


6月は、久しぶりにワンピースを読みましたよ〜。81〜85巻、一気買い&一気読み。

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ワンピースは何年も離れていたのですが、今回はサンジ奪還編ということで、これは読まなきゃ!って。
ああ、サンジくんが、サンジくんが・・・・(涙)

私はサンジくんにはほぼひとめ惚れで(20年くらい前かな)、そのとき、この人は言動は乱暴なところがあるけど、きっと心根は優しい人なんだろうな、って(基本ツンデレ好き)、それで好きになったのです。
今回そのやさしさの原点が明らかになって、感激・・・。それにしても、なんでサンジくんばかりこんな辛い思いをしなきゃならないの。サンジくんが泣くたびに一緒に泣いてしまいました。また泣き顔が美しいのよぅ・・・(涙)本当辛い流れだったけど、85巻でようやく仲間たちとも合流し、明るい展開が見えてきたので、さらに続きが楽しみです。あ〜語りだすと止まらない。奪還編が終わったらさらにガッツリ語りますよ〜。

読書以外では、スケオタ友達と臨海スポーツセンターに練習生たちのエキシビションショーを観にいきました〜とっても楽しかった♪「臨海の王子」須本光希選手は2プロ披露してくれて、なんと美しいトリプルアクセルまで!少し見ないあいだにすごく巧くなっていて驚きました。今シーズン、さらに飛躍してくれることを楽しみにしています。

あと、やっぱりウルフルズ、大阪フェスティバルホールライブ!!!
お友達のおかげで、なんと5列目!衣装の柄も表情もくっきり見えるし、もちろんライブの中身も最高で・・・♡
あきらめていた7月の京都公演も行けることになり、またドキドキが止まらない日々を過ごしています。


てことで、とっても元気です〜

2017年6月に観た映画・DVD

6月の鑑賞メーター
観たビデオの数:4本
観た鑑賞時間:389分

麗しのサブリナ [DVD]麗しのサブリナ [DVD]
BSプレミアム。ラブコメの王道ストーリー。現代の邦画なら間違いなくヒロインは10代のギャルで、男子二人も若いイケメンで作るだろうなぁ。なぜにおじさん二人がお相手・・・?そういう時代だったのかな?オードリーがとにかく可愛いしファッションも素敵。セリフもおしゃれで気が利いていて楽しい。チャラいけど実は優しいというキャラが好きな私は断然デイビッド派ですけどね〜
鑑賞日:06月20日 監督:ビリー・ワイルダー

チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全3幕 [DVD]チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全3幕 [DVD]
鑑賞日:06月19日 監督:

セトウツミ [DVD]セトウツミ [DVD]
WOWOWで録画。男子高校生が放課後に川辺で会話してる、それだけのオハナシ。全編堺市でロケと聴いてとても気になってました。面白かった!池松くんと菅田くん、ふたりともとても自然な演技で上手いです。ウツミくんのキャラがうちの次男にそっくりで、セトくんが甥っ子にそっくりで、まるで二人の会話を見てるみたいで夫と二人で笑いが止まりませんでしたw 音楽など演出も良い。ずーっと見てたかったですね〜
鑑賞日:06月10日 監督:大森立嗣

バレエ「海賊」 [DVD]バレエ「海賊」 [DVD]
鑑賞日:06月06日 監督:


鑑賞メーター


あと、映画館に「ちょっと今から仕事やめてくる」を観てきました〜

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後半がちょっとくどかった気がするけれど、面白かったです。今春、うちの次男が就職し上京し、いろいろ心配が募っているところでもあり、ついつい親目線になってしまいました(涙)私も「東京のおいしいお菓子が食べたいなぁ・・」って電話してみようかな。

『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん 中央公論社



内容(「BOOK」データベースより)
謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。いつしか重なりあう、生者と死者の声―古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品。ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。


へーこれ、現代版『細雪』という設定だったの〜?(↑のデータベースを読んで知った・・・)
てことは置いといて。

ひょんなきっかけで一緒に暮らすことになった四人の女性。お互いを強く干渉もせず、かといって無関心でもなく、適度な距離を保ち思いやりながら一緒に暮らしている四人の関係性がとってもいいなぁと思いました。淡々と日常を綴る展開だったので、このままこういう緩い感じで進むのかな〜と思っていたら、開かずの間が開けられて思わぬものが発見されたあたりから、何やらざわざわし始め…終盤には意外な真相が明らかになったり、ぐんぐん加速していき、結構トンでもないことになっちゃたりして(笑)
いやぁ、良い意味で期待を裏切られて面白かった。こんな仕掛けが隠されていたとは・・・やっぱり、しをんさんが普通の日常小説を書くはずなかったか(笑)

スピンオフなどでその後の彼女たちに会いたいですね。

『偶然の音楽』 ポール・オースター 新潮社



トータス松本さんのおすすめということで読んでみました。
翻訳ものはあまり読まないのに加え、こういうハードボイルド系(といっていいのかな?)はさらに馴染みがないので、なかなか苦戦しましたが、後半ぐいぐい引きこまれました。

内容(「BOOK」データベースより)
妻に去られたナッシュに、突然20万ドルの遺産が転がり込んだ。すべてを捨てて目的のない旅に出た彼は、まる一年赤いサーブを駆ってアメリカ全土を回り、“十三ヵ月目に入って三日目”に謎の若者ポッツィと出会った。“望みのないものにしか興味の持てない”ナッシュと、博打の天才の若者が辿る数奇な運命。現代アメリカ文学の旗手が送る、理不尽な衝撃と虚脱感に満ちた物語。


男性が好んで読むタイプの本かな〜という感じでした。私には、主人公の気持ちや行動がわかりにくかったですね。。いろいろと理屈をこねたりインテリぶったりしているけれど、結局何がしたいのかよくわからなくて・・・でもなぜか憎めないし目が離せない。そして、相方のポッツィや、監視役のマークスなどほかの登場人物たちも、信じてよいのかどうか判断できなくて、警戒しながらページをすすめました。ストーリーそれほど暗くて陰惨というような展開ではないのに、読み進めるにつれ、絶対にこれは、ハッピーエンドにはならない・・・!と勝手に確信してしまったので、怖くなってしまって(笑)、かといってやっぱり続きが気になるし読むのをやめられず・・・そして意外な結末に呆然・・・という、なんとも落ち着かない読書でした。これはこの作者の持ち味なのかな?ポッツィの顛末の真相とか、謎もいくつか回収されないままで。うーん、これはこれでこういうものなんでしょうか・・・

つまらなかったのかといえばそうではなく、十分引き込まれたし、人気のある作家さんのようなので、もっと深い読み方ができる作品なのだと思うし、読む側の経験と力量不足だったのかなと思います。

『キネマの神様』 原田マハ 文藝春秋



面白かった〜
ほぼ一気読み。なんで今まで読まなかったんだろう?って思うほどでした。
映画への愛があふれてあふれています。とても熱い。
ひとりの映画好きの老人が書く映画レビューブログが、世界の映画ファンに拡散され、さらに新たなつながりふれあいを呼んでいく展開が、とてもスリリングでもありエキサイティングでもあり、そして夢のようにうっとりと・・・。まぁちょっと出来すぎなかな〜と思わないでもなかったけれど、これだけ情熱をかけられると、リアリティとかそんなことは小さなことだと思えてしまう。私は映画ファンではないけれど、以前に「ニュー・シネマ・パラダイス」を観たことがあるのと、ごく最近に「フィールド・オブ・ドリームス」を鑑賞したところだったので、ゴウさんの最初のレビューが「フィールド〜」だったのがとてもうれしくて大興奮してしまいました。もうもう、ゴウさんのレビューが良い。巧い!とか美文!とはいえないのかもしれないけれど、情感があふれていて、優しくて、胸にキュンキュンするような・・・
ローズ・パットの登場でさらに興奮が高まりました。ふたりのやりとりをずーっと見ていたかったですね。
とても心温まる、読後感もよい作品で満足です。誰にでもおすすめできそうですね。
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