アン・バランス・ダイアリー

読んだ本やドラマの感想を中心に書いています。気軽にコメントいただけると嬉しいです。

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:987
ナイス数:65

ミシンと金魚ミシンと金魚感想
ひとりの女性の人生をゆっくりと繙いていくようなお話。
デビュー作だからか、なんかこう、するするとは読めない、荒削りな文体。でもそのゴツゴツ感が胸を引っ掻かいてくる。かといって読んでいてしんどいとかそういう感じではなくて、どこかコミカルで温かさもあって。
認知症の方の心のなかや、死にゆく人が見る光景というのは誰も知り得ない。昨年亡くなった母も晩年はこんな思いだったのかな、と思うと鼻の奥がツンとします。
人の人生はその人だけのもの、誰にも立ち入ることはできない、そんなことを描いていたように思いました。

読了日:09月30日 著者:永井 みみ

汝、星のごとく汝、星のごとく感想
悲しくて切なくて、読んでいてもどかしさばかりが募る。読み終わってもやっぱり悲しいのだけれど、読後感は悪くない。それはきっと美しいから。長距離になっても、別れても、どうしようもなくお互いを求めあっていた。そんな暁美と櫂の魂が行き着いた場所がとても美しかったから。
プロローグが少し不穏だったから不安に思いつつの読書だったけれど、最後まで読むと全く違った景色が目の前に広がった。すごいです。同じなのに、全然違う。
不倫という概念や価値観はこれから少しずつ変わっていくのかも…読みながらそんなことを考えたりしました。
読了日:09月21日 著者:凪良 ゆう

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
クリスティの特集番組で取り上げられていたので再読。
若い時にはあまり響かなかったけれども今読むとまぁ刺さる刺さる…
事件はいっさい起こらないけれど、次第に明らかになっていく真相にドキドキが止まらない。
自分に当てはめて考えるのは少し怖い。
現代ならジョーンは「毒親」ということになるのでしょう。でもここでは夫も子供たちも直接にはジョーンを糾弾しない。それは優しさなのか、冷酷さなのか。そして気づくことと、認めることは別のことなのか。
砂漠という舞台装置も絶妙。少々ゾッとするラストの余韻がとても深い。
読了日:09月09日 著者:アガサ・クリスティー

くるまの娘くるまの娘感想
家族って怖いなやっぱり。どこまでも走りつづける車から降りることができない。無理矢理にでも車から降りてもいいのだとかんこが気付けるのはいつのことなんだろう?
できればかんこがくるまから降りるところを見たかった。でもこの著者はそんなに優しくなかった。
それにしても、やっぱり文章に惹きつけられる…
心ごと持っていかれる圧倒的な筆力。
いったい何が起こった?とか、読んでいて何度か軽く混乱。わざと省略したであろう描写のかけらが余計に心をざわつかせた気がする。
宇佐見さんじゃなかったら挫折してたかも。
読了日:09月02日 著者:宇佐見りん


読書メーター


9月はお友達とランチに行ったり、映画を見に行ったり、一泊旅行で天橋立や伊根に行ったりして、あっという間に過ぎてしまいました。地元のお祭りもありましたね〜(観に行きませんでしたが)

ドラマは「Astrophile」「風起洛陽」「花郎」を完走。(風起洛陽と花郎はまた感想書きますね〜)
国内ドラマはNHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」を観ました。すごくよかった。あとは「鎌倉殿の13人」ですね。

10月は舞台やミュージカルを見に行く予定があるので楽しみです♪



【第45回すばる文学賞受賞作】
【選考委員絶賛!】
小説の魅力は「かたり」にあると、あらためて感得させられる傑作だ。――奥泉光氏

この物語が世に出る瞬間に立ち会えたことに、心から感謝している。――金原ひとみ氏

ただ素晴らしいものを読ませてもらったとだけ言いたい傑作である。――川上未映子氏
(選評より)

【絶賛の声続々!】
「言葉にならない」が言葉になっていた。掴んだ心を引き伸ばして固結びされたみたい。今もまだ、ずっとほどけない。――尾崎世界観氏(ミュージシャン)

いまだに「カケイさん」の余韻が、胸の奥をふわふわと漂っています。生きることの全てが凝縮されている、とてもいい物語でした。――小川糸氏(作家)

カケイさんの心の中の饒舌に引き込まれているうちに、小説としてのおもしろさと力強さに頭をはたかれました。読み終わった時には、自分自身が癒されて、私ももっと小説を書きたい、頑張りたい、と強く思いました。――原田ひ香氏(作家)

カケイさんの中に亡き祖母を見た。祖母もきっと見ただろう花々に私も出逢えると信じて、これからも生きてゆこう。――町田そのこ氏(作家)

認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。
父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。
そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。
暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。


同年代の、しかも同業者の方が書かれた小説ということで、ずっと読みたかった作品です。

介護業界のあれこれを描いているのかなと漠然と思っていたのですが、ひとりの女性の人生をゆっくりと繙いていくようなお話でした。

主人公のカケイさんは一人暮らし。ヘルパーさんやデイサービスの職員をすべて「みっちゃん」と名づけている。認知力が低下していて、記憶も理解力もおぼろげ。そんなカケイさんの独白によって彼女の過去が掘り下げられていきます。

デビュー作だからか、なんかこう、するするとは読めない、荒削りな文体。でもそのゴツゴツ感が胸を引っ掻かいてくる。かといって読んでいてしんどいとか苦しいとかそういう感じではなくて、どこかコミカルで温かさもあって。

認知症の方の心のなかや、死にゆく人が見る光景というのは誰も知り得ない。もちろん個人差もあるはず。
昨年亡くなった母も晩年はこんな思いだったのかな、と思うと鼻の奥がツンとします。

もの忘れが進み、母は私のこともはっきり認識できなくなった。コロナ禍で面会が禁止され、通院介助のときが唯一会える機会で、通院日に施設に迎えにいくと「この人、知っている人だけど誰だったのかな」みたいな顔をしていた。きっと「今日のみっちゃんはこの人なんだな」って思っていたんだろうなぁ。

最期まで他人のことを思いやるカケイさんが素敵でした。
あたりまえのことですが、人の人生はその人だけのもの、誰にも立ち入ることはできない、そんなことを描いていたように思いました。

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画像をお借りしました。




全18話、YOU TUBEにて完走しました。
↑の予告トレイラーの印象の通り、Brightくん主演のとっても素敵なラブストーリーでした。

<ストーリー>
キムハン(ブライト)は、初恋相手で学生時代の先輩ナップダオ(マイ)と思いがけず再会するが、彼だけが覚えていた。その後キムハンは、ナップダオの親友テーンクン(オフ)がプロデューサーを務め、ナップダオが司会をする通販番組を見つける。商品を片っ端から購入し、その商品に常に問題点を見つけるふりをして、彼女に近づく。2人の関係はどうなっていくのか?(テレ朝サイトより)


主人公は
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キムハン・・・(ブライト)
アーティスト。自分をさらけ出すことを恐れ、「グランメーサー」と名乗って活動。
学生時代の先輩であるナップダオを一途に想い続けている。

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ナップダオ ・・・ (マイ)
キムハンの学生時代の先輩で、初恋の相手。通販番組の仕事をしている。なかなか自立できない兄のため送金を続けている。

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テーンクン ・・・ (オフ)
ナップダオの親友。通販番組のプロデューサー。密かにナップダオを想っているが、なかなか気持ちを表せない。

恋愛ラインとしてはこの3人の三角模様…ということになりますが、ブライトくんとオフくんの二人から想われるなんてまぁなんて羨ましい!私ならどうするだろう…?(笑)

あとは、それぞれの仕事や家族問題、親友との友情などをテーマにしてストーリーは進んでいきます。家族や仕事に問題を抱えて悩むナップダオを、懸命に励ましたり勇気づけたりするキムハンがとても健気です。しかし大学時代のキムハンがおかっぱでメガネでまるでのび太なのが納得いかない笑 いつあんなふうに美しく変身したのだ…

意地悪キャラもいるけれど、見ていて嫌な気持ちになったりストーリーやキャラに違和感を感じたりというようなことはなく、サクサク見続けることができました。まぁ逆に心を揺さぶられるほど感情移入した…ということもなかったかな…という感じ。

何より私にとっては、キャストがBrightくん、 Off くん、Firstくん、 Toptapくんと推しのオンパレードで、それだけでもテンションが上がったのでした。 BrightくんとFirstくんが一緒の場面は可愛かったです。目の保養でした〜





その愛は、あまりにも切ない。

正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。


ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。




親に苦しめられるお話が本当に多いなぁと思う。
この作品の主人公、暁美と櫂も、依存的な母親が足枷となって身動きがとれない。
瀬戸内の島は自然が美しいけれどもプライバシーが筒抜けで、閉塞的。
惹かれあって恋人になってずっと一緒にいたいと願っても、背負っている荷物を下ろすことができずすれ違っていく。

とても悲しくて切なくて、読んでいてもどかしさばかりが募る。
読み終わってもやっぱり悲しいのだけれど、読後感は悪くない。それはきっと美しいから。長距離になっても、別れても、どうしようもなくお互いを求めあっていた。そんな暁美と櫂の魂が行き着いた場所がとても美しかったから。

プロローグが少し不穏だったから不安に思いつつの読書だったけれど、最後まで読むと全く違った景色が目の前に広がった。すごいです。同じなのに、全然違う。

いろんな愛の形が描かれていた。頭の固い私には完全に理解はできない愛もあったけれど、不倫という概念や価値観はこれから少しずつ変わっていくのかも…読みながらそんなことを考えたりしました。

凪良さん渾身の一作。
うまく感想書けないけれど、本当におすすめです〜
二度目の本屋大賞もありなのでは?と思います。

そうそう、北原先生視点のスピンオフが掲載されている「小説現代 」買っちゃいました。なんと城塚翡翠特集に恩田陸 さんの理瀬シリーズ の最新短編まで掲載されてるんですよ〜読むの楽しみ!
(城塚翡翠を清原果耶さんが演じるのはオドロキ〜)



内容(「BOOK」データベースより)
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。


先日クリスティの特集番組の再放送がBSプレミアムであって、この作品が取り上げられていたので本棚の奥から引っ張り出して再読してみました。なので私が読んだのはクリスティ文庫ができる前のハヤカワ文庫版です。(ちなみに番組内で、桜庭一樹さんはこの作品が一番のお気に入りだとおっしゃっていて、同じこのハヤカワ文庫版を持っておられました。)

前に読んだのは若い頃で、当時はあまり印象に残らなかったのですが、このたび再読してみるとまぁ刺さること刺さること…
確かに若い時にはあまり響かないかも。

弁護士の夫をもつ主人公ジョーンは、娘の病気見舞いからの帰国の途上で鉄道のトラブルで砂漠の町で数日足止めを食らってしまう。そして思いがけず再会した旧友との会話がもとで自分の今までの生活を見つめ直していく。理想の家庭を築きあげてきたと疑わず自信に満ちていた彼女だったが、思考を深めるごとに思わぬ事実が浮かび上がり…

事件はいっさい起こらないけれど、次第に明らかになっていく真相にドキドキが止まらない。自分が良かれと思ってしてきたことが、実は家族を苦しめていたのかも…自分は夫を、子供たちに愛を注いできたけれど彼らは自分のことを愛してくれていたのか…
砂漠の真ん中で、信じていたものが目の前で崩れ去る。

自分に当てはめて考えるのは少し怖い。
気づくことと、認めることは別のことなんだろうか。
現代ならジョーンは「毒親」ということになるのでしょう。でもここでは夫も子供たちも直接にはジョーンを糾弾しない。それは優しさなのか、冷酷さなのか。

砂漠でひとりぼっちという舞台装置が読む者にも不安を与える。そして少々ゾッとするラストの余韻がとても深い。
番組で「クリスティはどういう意図でああいうラストにしたのか?」という討論があって、桜庭さんが「何を言いたかったというより、どんでん返しを狙ったのだと思う。きっと読者が一番驚く結末にしたい、とその気持ちが大きかったのでは」とおっしゃっていて目から鱗がポロポロと…自分の考察が吹っ飛んでしまった。

なるほど、そう思うと、これは紛れもないミステリ作品。

あー言いたいことが溢れてまとまらない。誰かと語り合いたい〜

ちなみに「アガサ・クリスティ完全攻略」という本で著者の霜月蒼 さんはこの作品のことを「未読は許さない」と激推ししておられます。

うんうん、クリスティにとっても一つの転機になったと言われるこの作品、読んでいない方はぜひ!


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全70話(!)BS11にて完走〜
70話なんて長いドラマ初めてで、集中が続くかどうか不安もあったのですが、めちゃめちゃ面白く、週5話のオンエアが毎回楽しみでした。


↑公式サイト(画像お借りしました)




清の乾隆(けんりゅう)帝の時代、女官から皇后へと上り詰めた実在の女性をモデルにしたドラマです。
↑の予告トレイラーにもありますが「やられたらやり返す」主人公、「中国版半沢直樹」とも言われています。

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主人公、魏瓔珞(ぎえいらく)
ま〜とにかく強い!
不審な死を遂げた姉の死の真相を突き止めるため、後宮に刺繍女官として働き始める瓔珞。
彼女は自分から仕掛けることはしないけれど、悪意を向けられたり喧嘩を売られたら勇敢に相手が誰であろうと立ち向かい、知性と行動力でやっつけてしまう。まさに「倍返し」笑
とにかく爽快!
手段を選ばないそのやり方は時には残忍でもあるけれど、瓔珞の良いところは、自分の私利私欲のため、または嫉妬に駆られて、という動機では決して動かないところ。その代わり自分にとって大切な人が酷い目にあったときには相手を完膚なきまで叩きのめす…逆に恩を受けた相手にはそれが敵であっても必ず恩返しをする、とことん潔いのが最大の魅力です。

欲望、野心、陰謀、嫉妬が渦巻く紫禁城で、人を陥れたり嘘をついたり騙したり簡単に殺したり、それはもうえげつない事件が次々に勃発しますが、不思議とドロドロ展開という感じがなく、私はRPGゲームみたいな感覚でストーリーを楽しんでいました。いろいろとご都合展開があったり、いくらなんでもそれは…と言うようなツッコミどころもあって、そのリアリティのなさが良い具合にドロドロ感を薄めてくれているのかなぁと。エンタメとして深く考えず流れに身を任せ楽しむのがおすすめです。

そんな完全無敵な瓔珞ですが、自分の恋だけはうまくいかない。

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富察傅恒(ふちゃふこう)との悲恋は切なかったです。でも結ばれない運命だと覚悟したふたりが恋愛の枠を超えて徐々に心の深い深い部分で繋がっていく終盤の流れは感動的でした。そして最終話……!(号泣)
それにしてもシュー・カイさん、イケメン過ぎるーーー♪

個人的には明玉と海蘭察のカップルが好きでした。まさに癒し…涙
富察皇后の美しさ、優しさは忘れられません。彼女の最期を描いた回は悲しくて悲しくてトラウマになりそうでした。
あと、意地悪な高貴妃、実は好きでした。いじめ役なんですが、結構人気あるんじゃないかなぁ〜最期、あっぱれでしたよね…
その他の登場人物についてもひとりひとり詳しく解説したいし、語りたくて仕方ないのですが、キリがないので今回はここまで…

テンポ良くサクサクお話が進み、かつ毎回毎回がクライマックスのように面白く、最終話までテンションが落ちなかったのがすごいと思います。衣装や装飾、セット、美術も豪華絢爛、もちろん役者さんたちも美男美女揃いでそれだけで目の保養だし、中国時代劇って本当に底知れないなぁと思いました。



最後に主要俳優さんたちのメッセージ動画を見つけたので貼り貼り♪
みなさん素敵ですね〜
明玉がいないのが寂しいけど、海蘭察さんかっこいい〜




17歳のかんこたち一家は、久しぶりの車中泊の旅をする。思い出の景色が、家族のままならなさの根源にあるものを引きずりだす。50万部突破の『推し、燃ゆ』に続く奇跡とも呼ぶべき傑作。



宇佐見さんの描く家族ってどうしてこうなんだろう。
何が普通で何が真っ当なのか、もちろんそんなことはわからないけれど、間違いなくこの家族はしんどい…

こんなの完全に共依存じゃないか…って思った瞬間に

「もつれ合いながら脱しようともがくさまを、「依存」の一語で切り捨ててしまえる大人たち」(単行本p124)

というフレーズにぶつかって思わず苦笑い…

家族って怖いなやっぱり。どこまでも走りつづける車から降りることができない。無理矢理にでも車から降りてもいいのだとかんこが気付けるのはいつのことなんだろう?
できればかんこがくるまから降りるところを見たかった。でもこの著者はそんなに優しくなかった。

父親には全く共感できなかった。親は子どもを守るもの、と言うのは幻想なんだろうか?親だってそんなに強くはないし優しくもない、それはわかるけれど、でも自分都合で傷つけて良いものでは絶対にないと思うし、少なくとも自分はそんな親にはなりたくない。

いつの間に雨が降ってきた?とか、今どこにいるんだっけ?とか、いったい何が起こった?とか、読んでいて何度か軽く混乱。わざと省略したであろう描写のかけらが余計に心をざわつかせた気がする。

それにしても、やっぱり文章に惹きつけられる…
心ごと持っていかれる圧倒的な筆力。
宇佐見さんじゃなかったら挫折してたかも。

8月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:664
ナイス数:80

マスカレード・ゲームマスカレード・ゲーム感想
久しぶりのマスカレードシリーズの新刊。
今回の事件は、犯罪被害者の家族の心情にフォーカスしたものでした。例によってホテル・コルテシア東京が事件の舞台で、新田刑事と山岸さんのひさびさのタッグ、お互いへの信頼感が増しているのが嬉しいところ。
事件の犯人も動機も意外性があり、謎解きも楽しめました。被害者遺族の複雑な心境にもかなり踏み込んでいて、そのあたりの読み応えも。
そして!最後の最後に、意外な展開が…!
思わずニヤッとしてしまいました。今から続編が楽しみです。
読了日:08月13日 著者:東野 圭吾

空をこえて七星のかなた空をこえて七星のかなた感想
宇宙をテーマにした七つのお話。
加納さんらしく、とても明るくて、温かくて、優しさでキュンと胸が詰まるような素敵なお話ばかり。
夢をしっかり持って自分で育てて実現させる。
自分だけじゃなく、周りの人を全員幸せに。
自分もこんなふうにありたい、強い意志を持ちたいと思わせてくれました。
ネタバレになってしまうので多くは語れないのが残念ですが
ラストに怒涛の伏線回収がやってきますので、なんとなく読み流さないことを薦めます。
全部のお話が素敵だったけれど、副会長がめちゃカッコいい「箱庭に降る星は」が私は好きでした。
読了日:08月07日 著者:加納 朋子


読書メーター


8月は怒涛でした〜
前半はドラマ「GANK YOUR HEART」と母の初盆法要、お盆以降は息子たちの帰省があって、その後はウルフルズのヤッサ、BUMPの25周年ライブ、BKPPの来日(サマソニとワンマンライブ)、GMMTV FAN FESTと、推しのイベント配信が一気にやってきてお祭り状態。合間に宝塚の月組公演も観に行ったという…
ずっとテンション上がりっぱなし、心揺さぶられっぱなし。楽しかったけど、長いこと本が読めずでした。(瀬尾さんと中島さんの新刊は読まずに返却…涙)でもいいかげん読書が恋しくなってきたので、9月はぼちぼち通常運転に戻していきたいと思います。

ドラマは先日「瓔珞」を完走して、これまためちゃめちゃ面白かったので、また感想を書きますね〜

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世界の頂点を目指すeスポーツ界を舞台に、若者たちが奮闘する成長ラブストーリー!

GYAO無料配信にて全35話感想しました。
気づくのが遅かったので配信終了までに見終えることができるかな〜と当初は心配していたのですが、なんのなんの、思いのほかどハマりし、観ているドラマ後回しにして没頭、あっという間に完走してしまいました。
「陳情令」の王一博(ワン・イーボー)くんが主演。撮影は「陳情令」の直後くらいかな?
イーボーくん目当てで見て正直あんまり期待してなかったのですが、めちゃめちゃ面白かったです。





画像をお借りしました。


主人公は

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ジー・シャンコン(季向空)
王一博(ワン・イーボー)が演じています。
もうビジュアル最高ーー(大好き)

eスポーツのプロ選手
レジェンズの司令塔。クールで無愛想だけれどもeスポーツへの思いは熱い。
イーボーくんのイメージぴったりの役どころですね〜
序盤は結構「俺様」なシャンコンでチウ・イン(邱桜)にも意地悪ですが、恋を自覚してからは嘘みたいに優しくなります。私は意地悪なシャンコンも好きなんですけどね〜笑
このシャンコン、とにかくモテる!男に!真面目で情に厚く責任感も強いから信頼されるんですね〜カッコいいです。


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チウ・イン(邱桜)役
ワン・ズーシュエンが演じています。

巓峰番組MC
明るく前向き。夢はeスポーツのプロの解説者になること。
最初はこのヒロインちょっと苦手かな?と思ったのですが、夢に向かって明るく努力する姿に次第に好感を持つようになりました。何より、目をハートにしてシャンコンを嬉しそうに見つめる場面が何度もあって「うん、わかるよわかる。そういう顔になるよねぇ」って思わずめちゃ共感してしまった。もう同志だわね。
シャンコンもそうなのですが、主役の2人が、決して人を羨んだり妬んだりせず、どんな困難も自分の力で乗り越え、絶対に夢を諦めない姿勢がとても爽やかです。

恋愛ラインとしては、最悪の出会い→いがみ合う→トラブルを通じて次第に意識しあう→両思いは明白なのになかなか恋人にならない→ライバル登場 という王道展開。
終盤にはシャンコンの元カノが現れて復縁を迫るという2getherみたいな流れや、そこからキャンディキャンディを思い出すような辛い場面に繋がったり(相変わらず例えが古くてスミマセン)、チウ・インに思いを寄せる男性が登場したり、というようなこともあって、ザワザワもあります。でもシャンコンもチウ・インも全くブレず、何があってもほかの誰かにフラフラとなびいたりしない。ずっと一途で、なおかつ自分のことよりお互いの幸せを考えているところが素敵なんです。ふたりの心の根っこがスカッとしているからどんなことが起こってもドロドロ展開にならず、ストレスを感じず気持ちよくお話を追いかけることができました。

恋愛ラインだけではなくて、チーム仲間との絆や、チウ・インと親友との友情、ギクシャクしていたチウ・インと家族との和解、シャンコンたちを見守りサポートするひと世代上の先輩たちのストーリー、またチームメンバーがそれぞれの弱さやコンプレックスを克服し成長していく姿などもしっかり描かれていて、むしろ恋愛以外のエピソードの方がメインかもと思うほど、それぞれに見応えがありました。

私はeスポーツに関して全く無知なんですが、eスポーツの試合のシーンも臨場感があってすごく楽しめたし、とくに最終話の決勝のシーンは見ていて本当に興奮してしまいました。何よりこの試合でこれまで積み上げてきたエピソードの全てが見事に結実したのが素晴らしかった。35話は長いなぁと最初は思いましたが、長く見てきたからこその感動がきちんとあって、それは日本のドラマにはない強さだと思いました。
ふたりの夢がかなう予想通りのハッピーエンドというのも安心感があってとても良かった♪


うーん、まだまだ語り足りないけど、キリがないのでこのあたりで。


最後にOST 主題歌「最燃的冒険」
イーボーくんが歌っています。


イーボーくんメイクが濃い!これはシャンコンではなくてアイドル時代のキラキライーボーくんのイメージですね。現在の短髪ナチュラル路線のイーボーくんを見慣れているとちょっとびっくりしてしまうようなビジュアルです。(好きですけどね)

実は私が今一番気になっていていて追いかけたいと思っているのがイーボーくんで、彼について語りたいことは山ほどある…語りたい!でもどうしよう…収拾つかなくなりそうだから今回は控えようかな。私の勝手な熱い思いはまたいつかの機会に。
彼は今アイドルから本格俳優への転身のために懸命に努力中なのだと思います。中国で俳優をやっていくことは本当に過酷なことですが、応援していきたいと思っています。


ともあれ、このGANK YOUR HRART、 イーボーくんの笑顔がたくさん見られるし、青春ラブコメ作品にはもう出ないかもしれないし(個人的にはこういう作品にも出てほしいけど)イーボーくん好きは絶対に見た方が良いと思います♪

という私も、GYAOの無料配信がなかったら絶対見てなかったと思うのでGYAOに最大感謝です〜多謝!



解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。
累計495万部突破シリーズ、総決算!



久しぶりのマスカレードシリーズの新刊。
今回の事件は、犯罪被害者の家族の心情にフォーカスしたものでした。家族を殺された家族の悲しみは決して癒えることはなく、しかも犯人は今も元気に暮らしている。殺してしまいたいほど憎んだ相手。憎しみは消えることはないのか…

例によってホテル・コルテシア東京が事件の舞台で、ロサンゼルス勤務となっていた山岸さんは新田刑事をアシストすべく帰国します。ふたりのひさびさのタッグ、お互いへの信頼感が増しているのが嬉しいところ。

事件の犯人も動機も意外性があり、謎解きも楽しめました。
被害者遺族の複雑な心境にもかなり踏み込んでいて、そのあたりの読み応えも。
そして!最後の最後に、意外な展開が…!
思わずニヤッとしてしまったのですが(思わずタイ語で「オッホ〜〜〜♪」と声に出してしまった笑)、これは新たなターンの始まりの予感…さらにシリーズが続くと期待して良いのかな?
続編が今から楽しみです〜

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