公園にある古びたカバの遊具。こういうアニマルライドは誰しも目にしたことがあって懐かしさを感じるものだと思うのですが、それがこんな素敵な物語になるなんて。しかも、カバだけに「リカバリー・カバヒコ」というおどけたネーミング。青山さんらしい温かいお話でした。
自分の治してほしいところをカバヒコが叶えてくれる。カバヒコにそんな超能力があるかどうかの真偽はさておき。何でもいい、どんな些細なことでも心の支えになるものがあれば人は強くなれるのかもしれない。閉じて固まって澱んでしまった心もカバヒコの存在によって風通しが良くなる。結局は自分自身が一歩踏み出せるかどうかなのだけれども、ほんの少し背中を押してくれるもの、それがカバヒコなのかなと。
マンションに住む人たちがカバヒコを通じて少しずつ繋がっていくたびに心がほっこり。
最終話の
人はやっぱり、見たいものだけ見たいように見ているのかもしれないな。(単行本p233)
というフレーズが印象的でした。
嫌なものじゃなくて、素敵なもの、温かいもの、優しいものを見たいと思うことがまず大事なのかなと。
青山さん、物語を書くネタは一生困らないほど次々と構想が浮かんでくると「あの本読みました?」で話してらしたけど、作家さんって本当にすごいですね。
自分の治してほしいところをカバヒコが叶えてくれる。カバヒコにそんな超能力があるかどうかの真偽はさておき。何でもいい、どんな些細なことでも心の支えになるものがあれば人は強くなれるのかもしれない。閉じて固まって澱んでしまった心もカバヒコの存在によって風通しが良くなる。結局は自分自身が一歩踏み出せるかどうかなのだけれども、ほんの少し背中を押してくれるもの、それがカバヒコなのかなと。
マンションに住む人たちがカバヒコを通じて少しずつ繋がっていくたびに心がほっこり。
最終話の
人はやっぱり、見たいものだけ見たいように見ているのかもしれないな。(単行本p233)
というフレーズが印象的でした。
嫌なものじゃなくて、素敵なもの、温かいもの、優しいものを見たいと思うことがまず大事なのかなと。
青山さん、物語を書くネタは一生困らないほど次々と構想が浮かんでくると「あの本読みました?」で話してらしたけど、作家さんって本当にすごいですね。