大切に大切にしてきたものを手放すとき。見栄やプライドや後悔や思い出が胸をえぐる。心の深層に触れてきてちょっと苦しいところもあったけど、決して暗くはなく、希望が見えるものだったので、とても読後感は良かったです。夢中でページをめくりました。はっとする比喩に出会えるのも楽しい連作短編集。ときどき、ある雑居ビルや、「深海魚」という映画が隠しアイテム的に登場して、作品間のゆるいリンクがあるのも、お楽しみのひとつかな〜。「龍を見送る」が切なくて好きでした。
2016年は彩瀬さんを追いかけることに決めましたよー♪
2016年は彩瀬さんを追いかけることに決めましたよー♪
コメント
コメント一覧 (2)
登場人物みなに対して、彩瀬さんは容赦ないんだけど、
同じくらいあたたかく抱きとめてるような物語ですね。
私も彩瀬まる、ずっと追いかけますよ〜。
これがスタートだったわけではないのですが、彩瀬さんにどっぷりハマッて追いかける決意をしたのはこの作品でした。
容赦なくきりきり切り込んでくるところも含めて(笑)目が離せない存在ですね。
これからも読み続けたいです〜