コンプリートを目指している彩瀬さん。今回は長編です。

主人公はドラッグストアの店長として勤める28歳の独身女性。
職場にバイトとしてやってきた年下の男の子との恋愛を描いてはいるけれど、母親と娘の確執も綿密に描いていて、ちょっとヒリヒリしました。母親に「みっともない」と思われたくないという思いから逃れられず、どうしても自分に自信を持てない。こういう母娘関係って、もしかしたら普遍のテーマなのかもしれないなぁ・・・
主人公の気持ちの流れが丁寧にわかりやすく綴られているので、とても共感でき、物語にのめりこんで読むことができました。やっぱり彩瀬さんは肌に合います。
三葉くんがあまりに天使で、ここだけが非現実に思えたのは、私がひねくれているから・・・?(笑)彼自身も家族への屈折した思いを抱えて苦しんでいるのだけれども、それも含めて純な彼の存在がとっても癒しでした。