2009年02月

2009年02月27日

不滅の魂

原爆投下直後の長崎で、被爆者の救護に尽力された
久松シソノさん(永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター名誉センター長)が
今年1月にお亡くなりになっていたことを、
先週の新聞で初めて知った。誰もいない部屋の中で一人、
思わず声をあげてしまった。

久松さんとお会いしたのは、2年前の夏のことである。
非常に小柄な方だったが、貴婦人のような洒落た帽子が
とてもよくお似合いで、お話しになっている様子から何から、
こちらの心を惹きつけてやまないものがあった。

昨年、勤務先の致知出版社で運営している音声版ブログ
久松さんの記事を紹介したいと申し出たところ、
さっそくご快諾の返事が届き、
「今年は永井隆先生の生誕百周年行事があって
 忙しくしています」と書かれてあった。

80歳を過ぎておられたにもかからわらず、大変お元気そうで、
いつかまたお目にかかれる日を楽しみにしていたから、
突然の訃報には言葉もなかった。
けれども久松さんのことだから、天国で恩師の永井先生と
再会できた喜びに、いまは浸っておられることと思う。

久松さんからはこれまで何度かお手紙をいただいたが、
その締め括りには必ず「平和を」の三文字が添えられてあった。

形あるものは皆、必ず消えていく。
しかし、久松さんがこの世に託してきた「思い」は
僕の胸の中にはっきりと残っている。
無形のものこそは不滅である。(モ)


ekomo at 12:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)