2006年11月24日

真理は誠に厳しい

 岡本太郎の生き方、考え方に深く魅せられてきた僕にとって、
 太郎のそばで半世紀近くもの間、秘書を務めてこられた敏子さんに
 お話を伺えなかったことは、悔やんでも悔やみきれない一事である。

 僕の勤務している会社は、太郎の実家兼アトリエのすぐそばにあり、
 敏子さんにはいつでもお会いしに行けると思っていた。
 実際、お亡くなりになる前日に、
 いつもと変わらぬ敏子さんの元気だった姿を、
 僕は道端で見かけている。

 それだけに昨春、突然の訃報に接した時は、
 驚きのあまり言葉も出なかった。
 そうしてしばらくすると、
 どうして会いに行かなかったんだ、
 と後悔の気持ちでいっぱいになった。

 先日、その話を会社の先輩にしたところ、
 その方も最近同じような経験をしたという。
 ある老婦人にしたためる手紙を、
 近々、別のお礼を兼ねて出そうとしていたところ、
 その間にご本人が亡くなってしまわれたのだという。
 本当にやるせないといった気持ちが伝わってきて、
 僕自身も身に詰まされるものがあった。

 思想家・中村天風の言葉に、
「真理は誠に厳しい。あなたの都合に合わせてくれない」
 とある。
「機会」は二度やってはこない。真理は、誠に厳しい。

■致知出版社公式ブログ
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ekomo at 21:50│Comments(0)TrackBack(0)

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