20141023-73

2014北海道への旅43日目です


車泊した「紫波SA」(岩手県紫波郡紫波町)の朝

20141023-3

目覚めて車外へ出てみると

20141023-1-2

車は少なく広々

そして周囲は
穏やかな朝の光りに包まれていました

20141023-2

ここは岩手県

この旅もあとわずか・・

今日中には
新潟辺りまで行っておきたいところです

20141023-6

というので早朝から
東北道を南へひた走ります

20141023-5

200km余り走って
福島県の「福島飯坂IC」という所で降り
少しウロウロするつもりです


そのあたりに山奥の秘湯があるというのを
以前、なにかで見たことがあります

せっかくの機会なので
そこを探して行ってみることに!

名前は出てこないのですが
大体の見当をつけて向かってみます

20141023-4

「福島飯坂IC」を出てからは
R13を米沢方面に向かって山間部を走ります

R13(国道13号線)のこのあたりは
「万世大路(ばんせいたいろ、ばんせいおおじ)」と呼ばれ
現在のルートになるまでの歴史や
その名称の由来などを見てみると、
なかなか興味深く、深いものがあるようです



ナビを見ていると珍しい名の駅がありました

「峠駅」です

これは見てみたい!


目指す温泉もおそらくこの辺りのはずです


R13を降りるのは
福島県から山形県に入ってすぐの所で
そこから「板谷駅」への道に入り、さらに「「峠駅」へと向かいます

福島飯坂ICから峠駅までは25kmほどの道のりのはず


まずは
「旧・板谷駅」(山形県米沢市板谷)です

20141023-13

何も知らないで訪れていたので
この時は「板谷駅は廃駅になった駅」
などと思っていたのですが

この後、「峠駅」の職員さんにうかがった
「あの板谷駅は、以前はスイッチバックだった時の・・」
ということばでその状況が理解できました。

20141023-7

奥羽本線の福島〜米沢間は急な勾配が多く
赤岩駅(福島県)、板谷駅、峠駅、大沢駅(以上山形県)の4駅は
1992年の山形新幹線開業まで
スイッチバックが行われていたそうです


この旧・板谷駅はその名残りで
1992年くらいまで使われていたということですね

この先に今の現在の板谷駅がありますが

20141023-10

この日は行きませんでした

ホーム側からの風景

20141023-11

下には線路も残っていますが

20141023-8

これより向こうには線路はありません

20141023-9

「折り返し」と表示されているのは

20141023-15

スイッチバックだったからです


その旧・板谷駅の前には
殉職の碑が残されています

20141023-14

苔がはえたりしてかなり読みにくくなっていますが
分かる範囲で読んでみました

一部変換できない漢字を平仮名で表記しましたが
だいたい以下のように書かれているようです


 「 昭和二十二年十一月二十二日、
国鉄板谷変電工
事区長故中沢宗十郎君は
福米線電化工事用鋼材を
自ら指揮者となって
トロリーにて運搬中
急勾配にかかるや突然ブレーキに故障を生じ
危険を感じたる為
部課職員を下車せしめ尚一人トロリー上にありて
停車せしめんとしたが力及ばず
ついに逆走するに至り
環金隧道内にて工事中の作業台車に激突し
ブレーキハンドルを握りたる侭(まま)
壮烈なる殉職を遂げたものである。
同君の旺盛なる責任感は我々の範とするもので
ここに碑を建て永くその遺徳を偲ぶものである。」

昭和丗一年十一月建立
発起人 高木市五郎
外有志一同 



今から70年ほど前にあった事故で殉職された方の碑
だったんですね

碑そのものは事故から9年後に建てられています。
その9年間という長さに、
死を悲しむ人々の心の重さを
感じたりします


この古びた看板は
スイッチバック廃止後のもの

20141023-12

板谷駅への案内に使われていたのでしょう


そして
この「旧・板谷駅」に来るまでにあったのが

20141023-41

「米沢市立関根小学校板谷分校」

20141023-16

関根小学校のウェブサイトに書かれている沿革から
板谷分校に関する部分を拾ってみました

20141023-17

明治9年10月 板谷分校を板谷村に設置
明治22年4月 各分校が簡易分校と改称
明治25年4月 板谷尋常小学校と改名・独立
平成8年 板谷小学校閉校、関根小学校板谷分校発足
平成12年3月 板谷分校休校式(12年度休校)
平成13年4月 板谷分校再開
平成17年3月 板谷分校休校式


20141023-18

これからすると
板谷分校は、現在休校中のようです

20141023-19

関根小学校のサイトが2012年以降更新されていないようなので
それ以降についてはわかりません

大変歴史の古い学校です

20141023-23

校舎は

20141023-22

2階建ての木造校舎

20141023-21

立派なプールもあったようです

20141023-24
 
分校ではなく、独立校としての歴史が長かったことは

20141023-29

この校舎の大きさからも、納得できる気がします

20141023-26

20141023-25

バックネット

20141023-37

そして校舎の向こう側には

20141023-35

奥羽本線が走っています

その在来線を走るミニ新幹線

撮影していると、ちょうど
山形新幹線の新デザインの車両が走ってきました

20141023-34

でも、山形新幹線といえば
こちらのデザインの方が馴染みはあります

20141023-32

 またこのE3系という車体にも種類があるようですが
私には区別がつきません

20141023-33

学校のすぐ横を走る新幹線
授業中に走ったら絶対に見てしまいそう・・

 
で、次は
「峠駅」へ向かいます


ここへ行く道がかなり細く
すれ違い困難な所もけっこうあります

20141023-44

そういう道を少しばかり走り
ふと前方を見ると

何か人だかりがしています

どうやらすれ違いに失敗した1台の車が溝に脱輪し
動けなくなっているようです

その車と
対抗していた車の人たちが
脱輪した車を何とかしようとしていたのでした

すでに
溝からタイヤを脱出するための石や木々が
溝の中に並べられスロープができようとしていました

あとは持ち上げるだけ

でも男性は、その車を運転していた若い方と
相手の車のご高齢の方が一人だけで
あとは全て女性

そこで応援にいき
若い男性が車を操作し
残りの者で車の前方を持ち上げます

しかし上がらない・・

やはり力仕事は男性が必要ということで
車の運転を女性と代わり
男3人と数人のオバチャンで車を持ち上げます

すると
何度かトライしたあと
ようやく車のタイヤが溝に作ったスロープに乗り
脱出成功!

20141023-45

脱輪した車は
神奈川から来られたカップルで
「何かお礼をさせてください。
住所を教えていただけますか?」
と大変恐縮されている様子

まわりは
「そんなん、いいよ、いいよ」

対向の車は地元の方らしく
「これは仕方無いわ。
この道は地元のよく知ってる者でないと危ないから。
こっちは道を譲ってもらって、
申し訳ないと思ってた・・」
のことば

なかなか爽やかなやり取りでした


これまでに
脱輪車やスタックした車など
何度か脱出のお手伝いをしたことありますが
その反応は様々

やはり今回の方のように
きちんと礼儀をわきまえておきたいものです

20141023-43


それにしても
幸いにも車が小型のものだったので
持ち上げることができましたが
これが重量のある車だったら・・
と思うと・・

2tもあるハイエースは絶対に無理・・

もちろん携帯など通じない所・・

20141023-62

このあとは慎重に運転したのは
言うまでもありません



そして着いたのが「峠駅」

20141023-60

ところが何とも駅らしくない雰囲気で
まるで工場か大きな倉庫みたい

20141023-59

大量の木で大きく覆われて何も見えない・・

これはじっくりと撮りたいな

ということで 

その駅の手前にある蕎麦屋さんで
腹ごしらえしてからと思って行ってみたのですが

すでに人で一杯・・

やはり
先に駅の撮影に行くことにしました

下の写真は蕎麦屋さんの横にあった不思議な空間

20141023-61

列車のプレートや
駅名標などがたくさん置かれていました


それにしても
何とも不思議な駅の佇まい

20141023-63

こんな駅、見たこと無い・・

中には車が数台停まっていました

20141023-58


その時
駅の職員さんがこちらに歩いてこられたので
少しお話をうかがいました

まずは私が探してる温泉のことをうかがったところ、
「あそこに案内図があるよ」
ということで

20141023-46-2
※画像をクリックすると拡大表示します

目指す温泉が「滑川温泉」だと判明!


先の板谷駅のこともうかがってみました
「このあたりの駅は、以前スイッチバックで運行していたので、
現行の板谷駅は廃駅から2〜300m横の
大きな屋根のある所にあるよ」

そして、木で覆われている駅については
「このあたりは雪が深くて
冬の前にいつもこのように駅の周りを木で囲うんです」
とのことです

すごい所に駅がありますが、乗客はいるんですか?
の質問には
「昔は温泉のお客さんがけっこうあったけど、
今は少ないなあ・・。
この駅の周辺には民家も無いし」


そして
「ここは新幹線が通るよ。もうすぐ通るはず。
その後も3時台、4時台にあるよ」

など大変親切に、いろいろ教えていただきました。

ひたすら感謝でした


そして早速写真を撮りにホームへと向かいます

持ってきたカメラが動体に強いものではないので
少し心配ですが
もう車に戻って交換する時間もないので
そのまま行くことにしました


駅の中は

20141023-54

深い山の中の

20141023-57

異空間

20141023-56

といった感じです

20141023-49

新幹線が通る無人駅が

20141023-46

あったとは知りませんでした

20141023-47

20141023-55

20141023-50

待合室もあります

20141023-51

残念ながら
山形新幹線「つばさ」は停まりません

20141023-53

20141023-52

撮影していると
先程の駅職員さんが

20141023-48

「つばさが、もうすぐ来ますよ」
と教えてくれました

20141023-64

待ちます

そして程なくして
ゴォーという音とともに

20141023-66

やってきて
 
20141023-81-3

20141023-65

走り去って

20141023-68

行きます


それから少しして
今度はこちらからも

20141023-81

やってきました

20141023-80

見えるのはTSUBASAの文字

20141023-79

かなりスピードを落としてはいるものの

20141023-78

すごい音で

20141023-75

構内を

20141023-77

走り抜け

20141023-74

去っていきます

20141023-72

やがて

20141023-70

小さくなり

20141023-69

見えなくなりました


 と
思わぬ所で「つばさ」と出合い 
びっくり!

「つばさ」の通過時刻は
駅の時刻表に書かれているわけではないので
教えてもらわなければ
こうして撮れなかったと思います 

20141023-84

 帰り際に
先程の駅職員の方にお礼を言うと
 
「いやいや、遠い所から来てもらった人に
喜んでもらえて嬉しいですよ。」

のことば

なんだか嬉しくなりますね 

本当に感謝です

20141023-83

この「峠駅」はいろんな意味で
もう一度ぜひ来てみたい所であります

北海道と違って陸続きなので
だいぶ来やすいかなぁ・・など感じます 


で、次は
山奥の秘湯「滑川温泉」へ行きます


距離でいうと、峠駅から5kmもない距離なのですが
なにしろ道が狭い・・

20141023-99

滋賀県の旧・脇ヶ畑村への道を思い出すくらいです

山奥の1軒宿ですが
立派な建物

20141023-85

でも
温泉部は昭和の面影を残していて
ホッとします

20141023-98

いいですねー

20141023-97

露天風呂には
いったん着替えて行くことになります 

20141023-88

川沿いの道を行くと

20141023-87

見えてくる露天風呂

20141023-89

最高のロケーションです

20141023-96

紅葉を見ながら

20141023-94

ゆっくりと温泉につかる

20141023-95

脱衣所もあります

20141023-92

「滑川温泉」はとてもいい所でした

20141023-86

峠駅とともに
もう一度来てみたい所です


今回は行けませんでしたが
ここのさらに奥にも「姥湯温線」という
秘湯があります

あまり賑わうことのない静かな時期に
行ってみたいものです



帰り道にも
紅葉の絶景がたくさん

天気も曇りで
夕方で光り不足でしたが
少し撮影してみました

20141023-107

五色温泉への道は
この時は通行止めとなっていました

20141023-103

紅葉には最高の時期だったのですが

20141023-102

光りに恵まれず残念・・

20141023-101

20141023-100

清流と紅葉

20141023-104

文句のないロケーション

20141023-108

もう一度来てみたい

20141023-106

など思いながら

再び東北道の「福島飯坂IC」に戻ります

新潟へと向かう磐越自動車道が
一部夜間通行止めになるので
その時刻までに新潟に抜けられるよう
ひた走り

無事に磐越道を抜けて
「黒埼PA」で少し休息した後
「米山SA」まで走り

この日は 、そこで車泊


もう日はとっくに変わってしまっていました



明日はもう滋賀まで帰るだけ・・です

いよいよ旅も終わってしまう



など考えながら就寝



ということで43日目終了!

2014m43日目(紫波、板谷、峠駅、滑川、米山)
※画像をクリックすると拡大表示します