「2015 富山の県境周辺を行く」2日目の②

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有峰林道は
林道といっても、全線舗装路の有料道路
 
料金所で通行料1,900円を払い、坂道を登っていくと
すぐにトンネル(小口川第一トンネル) が見えてきます

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それを抜けると小口川ダム

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水力発電施設の建家には

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「北陸電力小口川第2発電所」の文字が見えます

ダム湖周辺の標高は400mくらいで
まだ紅葉は進んでいません

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林道はこれくらいの幅の道が続き、
対向車が来ると、スピードを緩めながら端によせてすれ違う
そんな感じです

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標高を上げていくと
木々の葉が少しずつ色づいていくのは
昨日の白山白川郷ホワイトロードと同じ

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その変化を楽しみながら走ります

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そして、しばらく走ると

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一気に紅葉!

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このあたりでは
止まっては撮影、止まっては撮影を何度も繰り返します

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対向車はほとんどなく
同じ小口川線の入り口から入った車が
たまに追い越していく程度の交通量

紅葉に見とれていて

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ふと、足下を見ると

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クワガタムシ!
 
かなり寒いのに、まだいるんですね 

寒さのせいか
顔色も今ひとつ良くないような・・

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鈍い動きで、道をゆっくりと横断していたので 
危ないと思い、つかまえて移動させてやろうとすると
ハサミを大きく振り回し、怒り狂っていました

図鑑で調べてみると
ミヤマクワガタで間違いなさそう

 
さらに進むと
紅葉は、より真っ盛り!

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山全体がオレンジ色に染まる光景は
杉の植林が多くを占める滋賀県の山では
なかなか見ることができません 

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眼下に見える谷も
紅葉に染まっています 

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さらに行くと
視界が開けた断崖絶壁の風景

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見おろせば、足元は深い谷

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見上げれば絶景!

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谷の山肌も、全てがオレンジ色

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小口川線、最高の紅葉の絶景ポイントでしょう

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・・・というか
祐延ダムに至るまでのこのあたりは
どこを見ても紅葉の絶景ポイントといえそうです

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そして祐延ダム
ここの標高は1400mを越えています
伊吹山より高い・・
 
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ダム湖畔には
トイレを備えた立派な駐車場があります 

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その 祐延ダムから少し進むと見えるのが
紅葉と、うっすら雪化粧をした山々の壮大な風景

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きれいやわー!!

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ズームで寄ってみると
頂の山小屋まで見えそうな感じです

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何という山なんでしょうか・・

こちらは薬師岳のようです

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薬師岳は、
「有峰」の人たちに神の山として崇められていたようで、
毎年旧暦6月15日には、村の男(15〜50才)総出で
頂上のお堂に参拝しにいったといいます。
夜中の1、2時に出発し、10時半に頂上到着
2〜3時頃に有峰まで戻ってきたそうです。
(『有峰の記憶/桂書房』より)

で、
ここにも駐車場があります

ずっとボーッとしていたいような所です

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そして、ふと足元を見ると
こんどはチョウの姿

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ここは標高1470mを越える地点ですが
こんな気温の下がる所にもチョウがいるんですね

帰宅後調べてみると
ルリタテハというチョウで
成虫で越冬もするそうです



有峰ダムが見えてくると
本日の目的地でもある有峰記念館までもう少し

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車はダムの堰堤の上を走ることになるので
すれ違いは不可能
そこで、信号による片側交互通行となります

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そして
有峰記念館に着いたのは、お昼過ぎで
林道に入って3時間くらい過ぎた頃

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撮影しながらの
ゆっくりとした、27km余りのドライブでした


有峰記念館の1階にあるレストランで昼食
他のお客さんは2〜3人ほどです
静かにゆっくり時間をすごせます

食べたのは「とり唐丼」(850円)

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ずっと運転しっぱなしの疲れた体には
濃いめの味がとてもありがたく
美味しくいただきました。 

 

そして記念館の常設展示を見学に行きます

ここには「有峰」集落や有峰ダム関係などの貴重な資料が
展示されています

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このジオラマは富山周辺部
白い札は発電所関係の施設

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※有峰記念館展示より

屏風のように立ちふさがる立山連峰の様子や
数多くある発電所関係施設がよくわかります


「有峰」の起源などが書かれています

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※有峰記念館展示より
画像をクリックすると拡大表示します

単に「平家の落人らしい」
などではなく
詳しく書かれているところが嬉しいです


有峰ダム建設までのあゆみ

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※有峰記念館展示より

これに加えるなら
大正10年(1921)「有峰」住民移住開始
昭和3年(1928)「有峰」閉村
ということになるでしょうか 
 

旧道の記されたこの地図、大変参考になります
前回ご紹介した「旧・水須」は
左上の「うれ往来」の交差点あたりにありました

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※有峰記念館展示より
画像をクリックすると拡大表示します

これを見ると
「有峰」は、富山側の集落より
岐阜県の和左府(鎌倉街道)や大多和(大多和道)などの
集落との方が近かったことがわかります


現在の有峰周辺の道です

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※有峰記念館展示より
画像をクリックすると拡大表示します

2つの地図を比べると
古道とほぼ変わらないルートで大多和道があるのがわかります。
しかし
これも現在は閉鎖されており、
佐古、大多和などの集落の状況を考えると
やがては廃道の運命をたどるのかもしれません


昔の絵図でしょうか

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※有峰記念館展示より
画像をクリックすると拡大表示します

西谷、東谷という2つの谷に
民家が並んでいたようです


これは
水没前の「有峰」周辺の写真です

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※有峰記念館展示より

これだとわかりにくいですが
拡大すると耕作地跡らしきものも確認できます


そして、有峰の家屋

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※有峰記念館展示より

粗末な作りの小屋のように見えますが
大変丈夫な木で建てられているそうです。
冬場の豪雪を考えると
しっかりとした作りのものでないと
冬の厳しさを乗り切ることはできないでしょう


有峰の狛犬

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※有峰記念館展示より

実物が
近くの大山町歴史民俗資料館に展示されているようです
ぜひ、帰りに寄ってみるつもりです


記念館には
この他にも当時の有峰の生活用品など
様々な展示があります

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※有峰記念館展示より

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※有峰記念館展示より

記念館の屋上は展望台にもなっているので
見に行ってみました


有峰ダム湖方面です

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手前に見えているのは公衆トイレ

そして左の有峰ハウス(宿泊所)と
赤い屋根がビジターセンターです

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遠くに見えるのが薬師岳でしょう

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360度
紅葉に染まった風景が広がっていました




続いてビジターセンターへ

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先ほど屋上から見た
赤い屋根のビジターセンター
前回の訪問では、有峰トランプを購入したのを
思い出します

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中の職員の方にお話をうかがいながら
展示を見せてもらいました

「紅葉と薬師岳の冠雪、今日は最高ですね!」
と、一番タイミングの良い時の訪問だったようです

また
今年は熊の出没が少ないそうで
山の木の実が豊富だからでは?
とのことでした。
出る時は、この周辺でもけっこう出るようです。


 ここビジターセンターにも、貴重な資料が展示されています

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※ビジターセンター展示より
画像をクリックすると拡大表示します

これを見ると
「うれ往来」は高低差も激しく、道のりも長い
大変なルートであることがわかります。
深い山中を50km近くも歩かなければならないんですね


「有峰」の村絵図
 
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※ビジターセンター展示より
画像をクリックすると拡大表示します

先ほどもありましたが
西谷川、東谷川の合流点辺りから
両谷に沿って家屋が点在していたようです

右上の写真のアップしてみました
明治42年の貴重な記録です

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※ビジターセンター展示より

これだけを見ると
けっこう開けた谷のように見えます


「有峰」のくらし

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※ビジターセンター展示より
画像をクリックすると拡大表示します

前回ご紹介した「水須」でも出てきました木呂ですが
ここでは川を塞き止め増水させて
一気に下流へ流していたようです


「有峰」の民家

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※ビジターセンター展示より
画像をクリックすると拡大表示します

壁は土壁は使わず板のみのようですが
寒さは、どの程度しのげたのでしょうか

家屋写真のアップです

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※ビジターセンター展示より


最後に「有峰」の戸数の変化です

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※ビジターセンター展示より
画像をクリックすると拡大表示します

最後は12戸となっています。
移転先も富山や岐阜など散在し、
集団での移転などはなかったようです


秘境という表現では生やさしすぎるような
山深い辺境の地にあった孤村「有峰」

義務教育就学免除地域であったことからも
その隔絶された厳しい環境がわかります。

とはいえ
村内で子どもたちの教育はしっかりとされていたといいます。
夏季に有峰に派遣された先生も驚くほどの学習意欲が
子どもたちにあったようです。
辺境の地の孤村でありながらも
何百年と受け継がれてきた先祖代々の誇りは
村を離れる最後まで忘れることは無かったのでしょう。

幼い頃まで「有峰」にお住まいだった方が
100才を越えた今もご健在といいます。
その方の中に
有峰の記憶は、どのようなものとして残っているのでしょう。
叶わぬものとはいえ
お話などうかがってみたいと感じてなりません。

文献の記録には決して残ることの無いような
さまざまな貴重な記憶が
その方の胸の中に満ちていることでしょう


ということで
ビジターセンターでも貴重な資料を見ることができました


そして
そのまま夕日の有峰ダム湖の展望台へ

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ほどよい感じの西日 

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案内図をアップにしてみました

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※画像をクリックすると拡大表示します

右側にあるのはダムの堰堤です

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今日の有峰林道小口川線では
平地より一足早い紅葉を存分に味わうことができ、
充実した1日を送ることができたように思います



で、この日は

有峰記念館横の駐車場で車中泊!

残念ながら有峰ハウスの風呂は
日帰り入浴の利用はできませんので
風呂は無しです

まあ
トイレがあれば大丈夫かな・・

ということで

他にほとんど人も車もいない中
有峰ダム湖畔で、静かにすごすことができました


でもさすがに標高の高い山中

今までより一段と夜は冷え、
夜中の車の温度計は2度を示していました


寒い!


明日は立山の日の出を撮りに行くつもりです

なので
 
早めに就寝!



ということで 

「2015 富山の県境周辺を行く」2日目終了!

富山県周辺地図ルート2の②
※画像をクリックすると拡大表示します