electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

やさしいおばけになりたい

  • 2012年01月31日
心ここにあらず、空洞です。
浮ついてポカばっか。本当によくない。

昨日はGEEK COMPLEX TV。
なんだかんだでたのしかった。
とーのすくんありがとう。また遊ぼう。

その反動か、今日は本格的な風邪を引いて寝込んでいる。こういうときに買い物やらを自分でやらなきゃいけないあたり一人暮らしはつらい。
上京してけっこう経つけど、病床の孤独は拭えず、こうやってブログを書いている。

喉が痛い。関節が痛い。目が痛い。歯が痛い。凍風の所為で心だって痛い。満身創痍な状態でズタボロになりながら布団の中にいるのは本当に悲しいな。

10月から、ぽつねんと部屋で掃除や料理なんかをしながら暮らして、図らずも自分自身を見つめる時間になった。
花を飾るとか、こたつを買うとか、酒を作るとか、まあいろいろやっているうちに見えてきたものはいろいろあった。お腹のなかにある闇や混沌も。

やさしいおばけになりたい

ねぞうの悪い子にふとんをかけて
泣いてる女にお酒をついで
夜更けの墓場で迷子の子猫の
気が晴れるまで踊ってあげたら
ほかのおばけの愚痴を聞く

いなくなっても悲しまれない
名前や素性は誰も知らない
どこからともなくやって来て
いつの間にやら揮発する
季節の巡りにむねをおどらせ
考えてるのは飯のこと

そういうおばけになりたい
ほんとうは、俺は

春に

  • 2012年01月29日
4月下旬よりドイツ(ベルリン)にいく予定で、最近は物件と仕事を探しながらドイツ語の教材を読んでいる。
理由は、特にない。
そうだ京都行こう、の感覚で4から6ヶ月(ワーホリビザで行くので90日しか働けない)。3月で29になるのですが、20代の終わりにいい旅ができたらいいなと。

少ない可能性だけど、永住の選択肢はとりあえず持っておく。
「帰る旅だし」という気持ちで臨むよりそっちのほうが楽しいと思う。

uronとelegirlどうするの?と聞かれるけど、言わずもがな継続。向こうのネット環境とかどんなんかはわからないけどPC持ってけばまあなんとかなると思う。

elegirlは3月にでーんと大作発表するし、uronは最近更新怠ってるけど、どちらも自分にとってすごくいい活動。辞める理由がない。

エアマットを潰すだけで人生の時間を全部費やせる人もいれば、ドラッグくらい刺激がないと退屈だという人もいる。
自分にとってちょうどいい刺激でもって、寿命までの長い暇を潰すだけ。
そのなかに、死んでもいいと思えるような日に、何回巡り会えるか。そういうことなんだと思う。

風呂敷

  • 2012年01月23日
旦那が風呂敷広げて畳むのは女房の仕事。
そんな言葉があった気がする。
つまり、未婚の独身男性は広げるのも畳むのもセルフなわけだけど、自分の場合は広げるのだけがうまくなった。

こころの在り方とかかたちとかそういうのに相変わらずこだわっていて、自分にしたらやわらかな愛や誠実や真心が、人によっては硬質だったり、感情で圧をかければ鋭利になってしまったり、優しく手渡すつもりが投げつけてぶつけてしまったりと、難しい。
きっと、うまくやろうとすればするほどどつぼで、なんにも考えてない時のほうがやわらかさと丸みを保てる。

そういえば大寒じゃないの。
寒いのは本当に苦手だ。硬く尖るし理屈っぽくなる。今年は例年より寒いだけあって、こころも言葉もうまく出ない。

喪失や揮発するものだけに目がいくけれど、これでもちゃんと、日々なにかを獲得できているだろうか。そして、収支にこだわらない強さを持てるだろうか。



春からしばらく旅に出るつもり。広げまくった風呂敷にいれる荷物なんてほとんどないのだけど、そろそろ支度でもするかという感じ。
広げた風呂敷のたたみかたを覚えないと。

またいつか

  • 2012年01月18日
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良き夜。ご冥福を。またいつか。

啓蟄待ち

  • 2012年01月12日
 部屋の混沌は心の混沌ということわざを、つくった。意味は読んで字のごとく。

 年始早々いろいろなことがあって正月気分はあっというまにうっちゃられた。
 部屋がちらかったままだ。必要以上におおきなコタツを入れたためアンバランスなことになった。こころはどうだろうか。うまくいかないよもやまを、知る人の訃報を抱えこんで、換え忘れた花瓶の水が濁る。花が痩せる。冷蔵庫の食材がいたむ。凍えて帰ってこたつにはいれば、着替えも忘れてそのまま眠る。均衡はいつか、取り戻せるだろーか。
 
 お気に入りの公園にはしばらく行っていない。その公園に行く途中のきつい傾斜の中腹にはちいさい空き地があって、どうやって運んだのか、動きそうにないクレーン車が置き去りにされている。そのクレーン車の座席からは多摩が一望できる。あの秘密基地にはしばらく行っていない。また行きたいまた行きたいと思っているうちに、何年経ったんだろう。いまじゃ場所もうろだ。今まで生きてきたなかで一番天気がいい冬日に、また行けたならうれしい。
 部屋をかたして、いろいろなけりをつけて、春を迎える準備ができたら、もういちどそこに行ってクレーン車の座席で昼寝とかしよう。撤去されていませんように。

冬の日向を

  • 2012年01月09日
空気は澄んでいても日陰が続いて、冷え切った冬の道を真っ直ぐ歩く。時計を忘れたのは幸い。針に急き立てられることもない休日です。ひげを剃るのは怠ったけれど暖かくなったあとで床屋にでも行こうか。非の打ちようのない晴天はだんだんと色味を増して来ている。

さて、昼食は何を食べようか。知らない町の知らない店を思う。うまかろうがまずかろうが話のタネができればそれでいいし、どうせひとに伝えるときはユーモアでふんだんに修飾。味わったり味つけたり舌というのは実に見事な組織ですな。
「いやほんとそうですね」とでも言うように、お腹が、相槌を打つ。

建ち並んだビルの所為で道は冷たいまま続いて、可哀想に痩せた街路樹が凍えながら揺れる。
ただ、例年より低い気温に感傷すら凍てついて、湿っぽい気分を浮かばせるのは億劫だ。

喫茶店の窓際では誰もが悠々と煙草を喫って、柔らかい席の上で好きな文字を読んでいる。
すれ違うバスの中では老人が歓談。花屋の軒では女の子が空を見ている。
この町はやわらかい祝福の中にある、そう視えたら俺もそこにいる。背負う荷の少なさが心許ないなんて、贅沢な感覚だ。
帰るころには両手はふさがっているだろうし。

もう少ししたら陽も入るだろう。樹木が喜べばもっといい時間になる。
凍りついていた感傷が芽を吹いたとしても、揮発するまで公園で音楽でも聴いていればいい。

昼食は何を食べようか。選択肢が無限だということがつまり最高だ。相談すべきはふところだけ。日向があればおにぎりだっていい。

もうすぐ陽光が差し込む。
この町に最高の時間がやってくる。最高の時間を見せたい人を、連れてくるための文句はどこかに落ちてないものかと、考えてみては気恥ずかしくなる。

新年

  • 2012年01月02日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

去年は価値観がいろいろ揺れる機会にめぐまれました。それはそれでしんどくもあるんだけど、糧なのでしっかり消化してやろうと思っています。

年末年始の街の華やぎと、うらはらな夜の静謐が好きです。駅前の繁華街もお休み。ラーメンを腹にいれて川沿いを歩けば、星も見える。
無事に過ごせますようにということだけ神仏に願掛け。それ以外のことはてめーでなんとかするということを覚えた。丹田に力いれてタスクも遊びも生活もしっかりやろう。

今年は何を勉強することになるんだろう。精進しよう。

犬は棒に当たり続けるし、負けは無し

  • 2011年12月23日
総括的に。

elegirlというもう何年も引きずり続けた看板があって、昨年の秋に舞台公演の制作やったきり何も動く予定がなかった。なにかやりたいなにかやりたいとぼやいてぼやいているうちに結局なにもできないまま受動的なスタンスになってしまった看板だった。
そんなモラトリアムの名残みたいな看板はこのまま棄てたって全然よかった。

そんな折、去年の年末に大阪でギロチンさんから、彼が自宅でつくったシンセのCDをもらった。今思うとあのCDR1枚が色んなアイディアをくれたんだと思う。「こりゃあいい」と思ってPCの苦手なギロチンさんのかわりにsayonara recordsの似非原さんに楽曲を送ってリリースしてもらった。非常におせっかいな話だ。
そういえばguillotine hairshaverって名前をつけたのも俺だ!

ギロチンさんのCDRにはまだ数曲入っていた。
これをまたどこかのレーベルに送って彼のを色んな人に聞いてもらいたいなあーと考えた時に、自分でリリースしたほうがいいんじゃねえかなと思いついた。

ちょうど今年は「ネットレーベル」っていう言葉がよく話題に上った年だった。
興味本位で色々調べ、国内、国外に色々なレーベルがあることを知り、「見よう見まねでやってみっか」とやってみた。

犬も歩けば棒に当たる例によろしくsanmiさんの音楽に出会った。
sanmiさんから松村君だったり、エレパーさんだったり、FRUTYくんだったり、そのほか色々な人や音楽と出会うことができた。ここについては多すぎて枚挙できない。

犬は歩けば棒に当たる。歩く限り棒に当たり続ける。
棒に当たりまくってるうちにどれが道かを識ることができる。

いろんな人と知り合って、リリースを重ねるうちに音楽への考え方は変わった。
いいライブやいいイベントにもいっぱい行けた。
お、音楽っておもしれえのな。そういうことが再認識できた年だったようにも思う。

自分でも何度かイベントをやってみてその都度反省点も課題も見えるんだけど、ほんとどれもやってよかったと思える。自分にとっての価値になってる。それはつまり負けてないってことだと思う。

昨晩はsazanamiでDJをさせてもらった。
出演者、関係者の皆さんお疲れ様。お客の皆さんどうもありがとね。
おかげでたのしくやれたよ。

気が済むまでがしがしやってこう。

* * *

そんな負けてないレーベルの最新作がPVつきで出ました。
京都在住gnyonpix氏によるセンチメンタルなシンセポップ、
アートワークはおなじみごとうきょうすけ、PVの監督はワタナベカズキ氏です!

gnyon


[ele012] gnyonpix - Place for a lost boy



始発

  • 2011年12月11日
11月末の誘宵と昨日のciccaを終えて、なんていうか祭のあとのような余韻をひきずりながら帰宅中。
練る所はいろいろあるけど、たのしかった。

ご来場のみなさんと出演者のみなさんに深々と感謝を。もちろんまたやろうとおもう。

とりあえず
ほんとうにみんなありがとう。

鳶色の夢

  • 2011年11月08日
最近はテレビを見ている。
今に始まったことじゃないけれど、国内は未曾有の問題が山積みで、よくギリシアの情勢なんか気にかけていられるな。それどころじゃねえだろ。といったところだけれど、てめーの生活は余裕なのかよと問われれば、自分自身の問題も山積み。正直ニュースどころじゃない。

久々にshing02を聞き直したら『殴雨』の詩が本当にいい。



勝ち負けで決まる価値 過ちで溢れる泡の街 新聞を開けば、嘘ばかり テレビを付けたら、空騒ぎ
そんな風に感じる時は外に出れば、感じる一際骨に染みる 空気の美味しさ 空に染まる 故郷の恋しさ
ああ、僕は何処に帰れば良いのか
此処でいつまで耐えれば良いのか
住めば都、されど都は去れと言う でも誰も彼も去れずに居るのは何故だろうと問いかける 鳶色の夢を、追いかける
独りで天国に打ち明ける祈りのロケットを打ち上げる
ボケッと突っ立ってるように見えて、実はやるせなさを嘆いている
迷子のヘンゼルとグレーテル 都会の片隅で震えてる

離れる程、戻りたくなる
荷物まとめて、帰りたくなる
しこりが溶けて、柔らかくなる
変わらぬ物を、愛したくなる

本音はね、疲れちまってる 好きだけれど、嫌々やってる
本音はね、あきれ返ってる 我慢し過ぎて普通になってる
本音はね、忘れちまってる 思い出すにも出せなくなってる
本音はね、今でも待ってる 汚れててもたまに磨いてる


それでも、洗濯用の洗剤を変えたり、家具を変えてみたり、花を生けてみたりして
そんなふうにやっている。

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その甲斐あって具合が本当によくなかったのだけど、最近は持ち直した。

奮わなきゃ、奮わねばなと思う。
生きるっつうのはまじで、まじで一筋縄にいかない。
けど余裕。めげるようなこともない。
天気がいいだけで気分もよくなる。きっとそんなもんだ。

辛気臭い文章を書いたけど、まあ別にそんなに湿ってない。


以下、お知らせ。

cicca

soolee

DOOR;1500+1d
w/f;1000+1d
student free (with a student card)

live / DJ
Yuki Matsumura(element perspective) nagumo UNCLE THUMB ののの sanmi

artwork:Goto Kyosuke
produce:elegirl(http://elegirl.net/label/)

webpage
http://elegirl.net/label/archives/271


アーバンギャルドと308同盟

  • 2011年10月26日
タワレコに行ったらでっかでかとアーバンギャルドの新譜のポップが。
いつのまにかユニバーサルミュージックからメジャーデビューしてたのか。
盛り上がってるな。

天馬君と谷地村君と藤井君は東京で演劇を始めたときに知り合った。
二度かれらのプロデュースした演劇に出た。迷いなく演劇が好きだったから本当に楽しかった。天馬君はいろんなことを本当によく知っていて、何よりプロデュース能力に天才的に長けていた。演劇の他に彼の企画にはいくつか演者として関わった。
作品のよしあしはよく分からない。ただ、彼らは俺の下手な演技を喜んでくれた悪趣味な奴らだ。彼らのカンパニー(308同盟)での舞台は本当に楽しかったし演技もよかった。

2年間くらいか、本当に頻繁に会った。アングラ映画を3本連続密室マンションで見て気持ち悪くなったり。きのこ図鑑に興奮してサンプラーで邪教キノコ教の曲をつくってげろはいたりそんな遊びをした。
三度ほど合宿だか旅行だかみたいなのに行った。秩父あたりのロッジで酒でぐちゃぐちゃになって、僕はその場で踊りながらはさみで自分の髪を切った。天馬くんと谷地村君は「岡崎君きちがいだ最高だ」と大爆笑してくれたが藤井君はドン引きしていた。
若さは怖い。

アーバンギャルドはボーカルこそちがったけど、その頃からあった。
僕はその頃スピッツとくるりが好きだった。「岡崎君筋肉少女帯ききなよ!面影ラッキーホールききなよ!!絶対好きだから!!」なんでこいつ絶対とかいってすすめてくんだよ。なんかむかつくなあとか思ったけど結局筋肉少女隊も面ラホも大好きになって悔しかった。谷地村君とはsketch showとaphex twinあたりの話をしたのを覚えてる。

彼らとはなんとなく会わなくなった。
一度、馬場の駅前で天馬くんと飲んだらなんか胸糞悪くなったことがあったからだった。
マイミクではあって、コメントを書き合ったりするくらいの微妙な関係だった。それでもアーバンギャルドの評判を何かしらで見聞きしては「へーがんばってるんだなあ、ライブ行くほど好みじゃないけど」と思った。
最後に会ったのは3年前くらいに谷地村君の出演するイベントにふらっと行って少し話した。その頃はアーバンギャルドはインディーズだったけど、ほうぼうで人気があるということだけは知っていた。
会話はそんなに弾まなかったけど元気でがんばってるのが何よりだった。

タワレコのポップか。立派じゃないの。
自分ひとり支えられる生業にできるのは立派なことだ。見習おう。

こちらは相変わらずしみったれてる。
今度レンタルして聞いてみる。

通気

  • 2011年10月25日
通気について考えた。

現在住んでいる聖蹟のアパートは割と通気がよくなくていくらかたしても納得いかない。
あの部屋はよかったなあと思える物件はそういえばどれも風とおしがよかった。

風とおしのよかった部屋から引っ越して一年半。とりあえず枕元に空気清浄機を置いている。まあ、いまの部屋よりもっと風通しの悪い部屋にはいくつも住んだことがある。そもそも実家の通気性がくそ悪かった。
それでも本や映画や音楽やペットなんかは通気を助けてくれる部分があって、それすらなかったら挫けてたかもしれない。

聖蹟ももっと街道から離れたエリアはもっと通気がいい。街道沿いでもマンションの高い階は通気がよかったりとまあ難しいんだけど。
究極、鍵を開け放ってもいいくらい部屋とこころに我執がなくなる。そういう類の物件も世界の何処かにはあるんだと思う。

とにかく通気は重要だ。今後物件や住む街、食う飯、着る服、全部通気性基準で選んでいいと思えるくらい今日は発見があった。とにかく、こまめな掃除だったり植物だったり換気だったりをこころがけようまじで。

煙草を止め、酒を減らし、ヨーグルトとサラダを食べるようになったらそんな発想に行き着いた。
全身GAPで固める日も近い。



フォトショでつくった。
はかせとなのの会話を見るとこころにそよ風が吹くんだ。

ジャグリング

  • 2011年10月13日
 うまくいってるのかいってないのかよくわからない生活で、まあ近況は及第点に届かない。体調は少なからずいいし、禁煙が続いていることを少しは誇ろう。
 
 思いつきの瞬発力で書いたどーしようもないコラムが謎のヒット。暇人は多いらしいが暇人の娯楽のために時間かけて書いてる俺も相当暇人だ。GIGAZINEの記事並みのPV数を獲得したけど金になりゃしねー。
 まあそんなんでも少しは誇ろう。

 掃除がはかどって部屋が片付いていく、そんな些事の一つ一つのおかげで、うまく言ってない部分が少なからず緩和される。それでも隙間風のように吹き込んでくるつめたさに、捉われて凍えてというのを繰り返しているけれど。



小林大吾 「ジャグリング」

目に入った塵くらいにはいまいましい
ただ半鐘を鳴らして騒ぐほどでもないし
「わかるよ でもそりゃ仕方ないよな」
そう言ってみんなケロっと忘れていく話

貴重な休日にひどい風邪をひくとか 慌てて降りたら隣りの駅だったとか
誤解を解き損ねた居心地の悪さとか 本物の才能を目の当たりにするとか
自転車が途中でパンクするとか どうしてもネジが一本だけ余るとか
誰かほかに 好きな人が出来たとか
例えばそういうこと

1つ1つは取るに足らない小さいもの
声をあげるにはあまりにもありふれたこと
それでいて言い表しようのない胸の内は
ただ飲み込むしかないと きっとみんな言うだろう

それは雪みたいに降り積もって胸を冷やす
わざわざ自分で降らしてりゃ世話ねえよ
ぐうの音も出なくて耳まで赤くしながら
誰も見ていないところで雪かきをしている

「元気を出せ」とでも言うべきだろうか
そんな追いはぎみたいな台詞は言えないな
飲み込むことに慣れているなら尚更
何しろそれが一番てっとり早い

目の前にあってどうにでも出来そうなのに
足すこともできなければ引くことも出来ない
まるで6面揃ったルービックキューブみたいに
それは手の出しようもない 完璧な悲しみだ

そんなの一体どうすりゃいいんだと思う
でももう少しで見つかりそうな気もしてるんだ
そいつを打ち消す奥の手がきっとあるから
まだ白旗はあげるな 洗濯でもしときゃいいさ



持て余すうちに 手から溢れて
やがて連なり 空中に転がりだす ジャグリング
そんな顔すんなよ、ちゃんと考えてるさ
でも曲芸師みたいでなんかちょっといいだろ

玉乗りと綱渡り、それに火の輪くぐり
そういえばどれもやったことがあるような気がするな
いっそサーカスでも開くってのはどう?
くるしゅうない、よきにはからえ、マイダーリン

世界はいつもただそこにあるだけだ
いつかは答えが、なんて望むべくも無い
なのにジャグリングばっかうまくなってどうする
そう、それもまた宙に浮いた玉の一つだ

ゆっくりと弧をなぞって音も無く落ちる
指先がそれを空へぽいと放り上げる
あの痛みには いずれまた触れる
でも次は多分うろたえずにはすむだろう



目先を変えて別の話をしようか
特別耳を傾けるほどの価値は無いけど
ある日 豆腐の角に頭をぶつけて死んだ男についての
ごく短い話だ

はたして豆腐が凶器になりうるかという
もっともな議論はまた別の機会に譲るとして
魂を回収しにきた死神でさえ
気の毒過ぎて二の句が継げなかったという

情に弱いのが玉に瑕と定評のある死神は
ルール違反を承知でこう提案した

「やろうと思えば豆腐をレンガに変えて
もう一回やり直すことも出来るけど どうする?
レンガでやり直せばプライドは保たれる
痛いとは思うけど ま、ほとんど一瞬だし」

男の魂は少し考えた後で首を振りながら答えた

「豆腐でいいや」

この話の教訓はどこにあるのか
あるわけないだろ 先に言っといたじゃないか
なんとなく笑えて なんとなく気が晴れて
外にでも出ようって気になればそれでいいんだ

ここで残念な事実をお知らせしておくと
どこまで言ったって逃げ場なんかない
大体 まっすぐ歩いたら一周しちゃうような世界だ
いやまったく 世知辛いことこの上ないな

そんなわけで一つ、プランBを用意しといた
ほら、隣りの空き地に捨てられた車があったろ
駐車違反の切符まで張られたあのデカい車
あれ、宇宙船じゃないかな? タイヤとかもないし

察しがいいな 外に出る理由はこれだ
一度くらい無茶したってバチは当たるまいさ
それにさっき上がった白旗にはもう色を塗って
海賊旗にしちゃったし また買って来るから



そんじゃ拡声器持ってあっちに行くとするか
この際 手玉に取りに行く ジャグリング
いいか 疑うな 誰がなんと言おうと
あれは宇宙船だ 準備は整った

悩み多きウェルテルの末裔諸君
日々とは気分にまで働く重力とのたたかいだ
だから、あれにのって宇宙に行くってのはどう?
くるしゅうない、よきにはからえ、マイダーリン

世界はいつもただそこにあるだけだ
いつかは答えが、なんて望むべくも無い
そうやっていちいち抱え込んでどうする
さて、それもまた宙に浮いた玉の一つだ

ゆっくりと弧をなぞって音も無く落ちる
指先がそれを空へぽいと放り上げる
あるいはうっかり引力の手をはなれて
ぽん、とひざを打つことだってあるかもしれないじゃないか

掲載

  • 2011年09月26日
http://netlabel.jp/interview/504

対談的なものを掲載していただきました。
かったい。もっとふにゃふにゃなこと言ってたかった。

とりあえず言いたいのは
elegirlもエレパーもおもしろいから聞いてみってほんとそういうことそれだけ

pascal - Bypass

  • 2011年09月14日
[ele010] pascal – Bypass

パスカルさんの楽曲をリリースした。
彼はギリシアに住んでいる。
ギリシアについてはよくしらないが、彼の武骨な音を聴いていると、教科書で習ったような古代の英雄史なども想像できるかもしれない。

ともあれギリシアは昨今、政府が機能していないと聞いたことがある。
社会的にはずたずただと。
けれどそんな中でも創り手はもくもくと創るのみだということらしい。

彼はメールのレスが早い。文章も丁寧だ。
神経質な印象すら受ける。そんな彼からこんな言葉をもらった。

I would like to thank you for this opportunity to collaborate with you, I believe you are putting together an excellent effort through Elegirl and its releases and I feel honored to participate in this.

ニュアンスの全部は汲めないし、お世辞だとしても。
この言葉を本当に大事にしたい。

I think so.

きみがそういってくれるのなら俺もそう胸を張って言える。

耳をつんざくような強烈で硬質なグリッジを是非聴いてください。

ele0101



関西のめっちゃナイスなレーベル element perspective さんも彼を注目していたと聞いた。
(ele007のsanmiさんもここに所属している)
正直憧れるレーベルのひとつだので、部分的にでも感覚が似るのはうれしかったりはする。

http://elementperspective.tumblr.com/

* *

先日友人と飲みながら、がちのあーと論めいた話になって
自分の身近にあるものから傑作だと信じたいなあ、と思った。
友人や身内こそ最高だと思いたい。俺と出会って関わってくれるだけで感謝したい。
「俺と出会ったことで既に他の作品より一歩優れているし、関わったことでもう一歩優れてる」といえば
「おこがましい」と投石をくらいそうだけれど、友人は「いいね」と言ってくれた。

ele011とele012がまもなく仕上がる。

whizz kid - covered in santa wheels

  • 2011年08月26日
[ele009] whizz kid - covered in santa wheels
リリースしました。

メルヘンでドリーミーな極上のアルバムです。甘いお酒とか飲んでぽわわわんとなります。
無料なので是非落として聞いてください。

今回のリリースについては本当にうれしいことがいっぱいあった。
wizz kidのyoyoさんはこちらの粗野な英語に対してとても親切で上品な応対をしてくれた。
ロンドンの暴動にもまきこまれずに無事だった様子で安心した。
はじめたてのレーベルに対して厚意を示してくれて、本当にうれしかったので感謝を示したかったが
それを言葉にするには語彙が足りない。
英語をもっと学びたいけれどどれほど言葉を知ったら感情を伝えきれるだろう。

ele009
[ele009] whizz kid - covered in santa wheels

* * *

http://uron.biz/archives/3118

こんなコラムを書いた。
音楽に限らずとも、作品の感想を述べるのは非常に難しい。
馬鹿がばれるからだ。
だけど偶然見つけたこのレーベルの佇まいは本当に好きだ。

ネットレーベルを標榜してそれだけでいろいろな人と新たなかかわりを持ち始めた。
音楽はありあまるほど耳にしてはわすれていく数のほうが多い。

最近思うこと
「いまネットレーベルが面白い」なんて時代はとっくに終わっていて、
面白くなくなってきているからこそ先駆者たちのスタイルをどう踏襲するかって話だろうとおもっている。
色々な方式があると思うけどちゃんと練ろうとおもう。

un escargot vide ? - ~1escV?

  • 2011年08月12日
[ele008] un escargot vide ? - ~1escV?

un escargot vide ?こと、フランス人のせば君の作品をリリースした。
最近は横になってこの曲を聴きながら寝ることが多い。っていうぐらいいい夢が見れる。
夏の昼寝には最高のトラックです。是非聴いてみてください。

しばらくすばらしい作品のリリースが続きます。

セバ君はアーティストして世界中を旅してまわっている。



なんて楽しそうなんだ

今度また日本に行くからいっしょにDJやってあそぼうといわれたけど



イケメンと競演したら俺とても無様なことにならないか?
なんにせよありがとう。
セバ君の作品スーパーエキセントリックだよ。

kalim

* * *

以前も書いたけど311以降情報について考えている
レーベルを転がし始めてからデジタルとフィジカル、ヴァーチャルとリアルということを考えることが多い。
そんな経緯でこんなコラムを書いた。

http://uron.biz/archives/3023

いまのところitunes配信は考えていない。
デジタルだからといっても、丹念にパッケージングすることはできる。
なんていうかその点を考えている。

箱根

  • 2011年07月31日
箱根に一泊して温泉につかってきた

当日は雨であいにく予定していた登山電車も運休とのこと。
あろうことか予約していた宿もなんか機械が壊れたとかで宿泊できない。
ツアー会社が急遽別の宿を手配してくれた。

箱根につくと、川の水が増水して濁流になっていた。
チェックインまで時間があったので駅前の足湯に漬かりそばを食べた。
宿は予定していたところよりも豪華だった。
部屋に入って湯に漬かって夕食まで寝た。

夕食は豪勢な上に量が多く、満腹になった。
食べるなり寝た。
夜中起き出してまた温泉にいき、コンビニでカレーを買って食べてまた寝た。

翌日は雨がやんだので、
登山鉄道とロープウェイを駆使して箱根の山を越えて芦ノ湖へ。
箱根神社にお参りをした。

このところ調子が悪く、
考えることも煮詰まっていたので本当にいいガス抜きになったと思う。

sanmi - schizophrenic glitched girl

  • 2011年07月03日
elegirl labelからsanmiさんの作品がリリースされました。

http://elegirl.net/label/archives/71

一言で説明すると実験アンビエントというジャンルですが。
聴いてみてください。
そのほかは解説の通りです。

sanmiのやなぎさんはなんていうか繊細そうな印象がある。
その繊細さが、危うさのような物が作品に出ていて、どきりとさせられる。
葛藤や考察や試行錯誤を繰り返しながらどうなっていくんだろう。
「俺、音楽がほんと好きなんです」と吐露したやなぎさんの言葉には体重があった。

* * *

最近はっていうかまえからだけどITについて考えることが多い。
ここ10年でどっぷりそこに依存してしまったなあと思うことが多い。

そういう自警もあってこんなコラムを書きました。

http://uron.biz/archives/2633
http://uron.biz/archives/2645

阿修羅オレ

  • 2011年06月08日
生活にメリハリをつけるために作業デスクの位置を変更。
PCをロフトにおいた。

PC作業は上で。
飯や休憩や読書、睡眠は下で。

これによりだらだらPCの前にいないようになる、はず。
下にいるとPCから音楽が降ってくる感じがいい。

どうでもいいけどセブンの新商品「濃厚バナナオレ」の濃厚さが阿修羅
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