2013年06月07日
初単独車旅 その五 全国郷土玩具館
不二洞を後にし、国道を西へ進むと新しいトンネルを二つばかり抜けます。
次なる目的地は、その先にある全国郷土玩具館。
特に集めているわけではありませんが(集め始めたら自宅がどうなることやら)、民芸はじめ郷土玩具が好きなので、郷土玩具ばかりまとめて見られるとあってはかなり期待して行ったのですが、先に結論を言ってしまうと…。
おもちゃどこいった!?
一階の展示室が数十年前の上野村を映したフィルムからとったスチル写真の企画展中だったため、どうやらおもちゃは撤収されてしまったようです。うー残念至極極まりない…。
しかしこの展示のこのコーナーが面白かった。
当時の写真の余白に、地元の方による詳細を書いてもらうコーナー。
こちらはふざけていますが、他の写真には写っている方のお名前や、住んでいた集落名などが書かれているものもありました。お宿のおかみさんも言っていたけれど、昔から皆大体顔見知りの小さな村だったんだね。
企画展に使われていないスペースには、少しばかりおもちゃもあったよ。
入ってすぐの吹き抜けに高さ6メートル程はあろうかというおもちゃの塔のようなものがあり、可動式のおもちゃはいくつかハンドルを回すことでガラス越しにその動きを観察することができます。この狐のおもちゃはとても可愛かったけれども、あいにく動かなかった。
でも他のおもちゃはきちんと動いた。この琵琶法師はいい動きだったよ。
二階に展示されていた古代雛。
どれほど古代なのかは分かりませんが、見慣れぬ顔つきが美しい。
すごく厚着。
しかも大きいのです。
こちらは地元で今作られているおもちゃ。
子供いたらうっかり買うぜこれは…。
上野村は存続する林業を頑張っており、間伐材をペレットにして村営住宅の暖房に使ったり、過程のストーブ購入を村が補助したりしているそうな。環境先進村。
また、驚いたことに子供の頃祖父から贈られてしこたま遊んだ木製のしっかりしたバイクのおもちゃと同じデザインのおもちゃが、たまたまもらってきたお宿の古いパンフレット(80年代?)に掲載されていたので驚きました。ここのものだったのか?
ところで展示室の真ん中で楽しげにこたつを広げてピクニックをしている子供達がおりまして。
「おしんこが繋がってるぞ〜げへへ」
地元の子供達が毎月4月に祝う「おひながゆ」というお祭りを再現したものだそうです。
かつて村を流れる神流川に流されてきたお姫様を村人が助け上げ、おかゆをあげて元気づけた、という伝承に基づいているとも、出雲に出向く神さまを送る「神送り」と関係があるとも言われているそうですが、いずれも大変興味をそそられます。神送りのことは、このおひながゆに関連して初めて知りました。
更に驚いたことに、こたつの周囲に築かれた「城」や、彼らが楽しんでいるおかゆをはじめとした食事は、子供たち自身が用意するものなのだそうです。偉いね。
ちなみにこのジオラマの角にある柱のスイッチを押すと子供達の会話と、詳細な説明が聞けます。
声優じゃなくて素人の子供の声による会話の方が良かったな…。
1582年に武田家の家臣によってもたらされ、1935年頃まで舞われていたという一人立ち獅子舞の獅子頭。真剣を用いた激しい舞いで、失敗すると舞い手が大怪我をしたとか。それは熱い踊りだ、見たかったなぁ。
お見事。
くそ…後頭部萌えってそういうことか…。
そういえば、ここでは紙すきも行っていたそうです。
自給自足のためなのか、或いはこの村から輸出もしていたのかどうかは分からないけれども。
こちらは別の集落に伝わっていた、上の獅子頭よりも新しいものの後頭部。
焼失してしまったため、こちらは新しく購入し直したのだとか。
思いがけず郷土玩具を大量に見ることはできませんでしたが、地元の民俗を少し知ることが出来て良かった。
次来る時には常設展が戻っていますように。
…ということで、次の目的地へ出発しますよ!
次は古民家じゃ。
次なる目的地は、その先にある全国郷土玩具館。
特に集めているわけではありませんが(集め始めたら自宅がどうなることやら)、民芸はじめ郷土玩具が好きなので、郷土玩具ばかりまとめて見られるとあってはかなり期待して行ったのですが、先に結論を言ってしまうと…。
おもちゃどこいった!?
一階の展示室が数十年前の上野村を映したフィルムからとったスチル写真の企画展中だったため、どうやらおもちゃは撤収されてしまったようです。うー残念至極極まりない…。
しかしこの展示のこのコーナーが面白かった。
当時の写真の余白に、地元の方による詳細を書いてもらうコーナー。
こちらはふざけていますが、他の写真には写っている方のお名前や、住んでいた集落名などが書かれているものもありました。お宿のおかみさんも言っていたけれど、昔から皆大体顔見知りの小さな村だったんだね。
企画展に使われていないスペースには、少しばかりおもちゃもあったよ。
入ってすぐの吹き抜けに高さ6メートル程はあろうかというおもちゃの塔のようなものがあり、可動式のおもちゃはいくつかハンドルを回すことでガラス越しにその動きを観察することができます。この狐のおもちゃはとても可愛かったけれども、あいにく動かなかった。
でも他のおもちゃはきちんと動いた。この琵琶法師はいい動きだったよ。
二階に展示されていた古代雛。
どれほど古代なのかは分かりませんが、見慣れぬ顔つきが美しい。
すごく厚着。
しかも大きいのです。
こちらは地元で今作られているおもちゃ。
子供いたらうっかり買うぜこれは…。
上野村は存続する林業を頑張っており、間伐材をペレットにして村営住宅の暖房に使ったり、過程のストーブ購入を村が補助したりしているそうな。環境先進村。
また、驚いたことに子供の頃祖父から贈られてしこたま遊んだ木製のしっかりしたバイクのおもちゃと同じデザインのおもちゃが、たまたまもらってきたお宿の古いパンフレット(80年代?)に掲載されていたので驚きました。ここのものだったのか?
ところで展示室の真ん中で楽しげにこたつを広げてピクニックをしている子供達がおりまして。
「おしんこが繋がってるぞ〜げへへ」
地元の子供達が毎月4月に祝う「おひながゆ」というお祭りを再現したものだそうです。
かつて村を流れる神流川に流されてきたお姫様を村人が助け上げ、おかゆをあげて元気づけた、という伝承に基づいているとも、出雲に出向く神さまを送る「神送り」と関係があるとも言われているそうですが、いずれも大変興味をそそられます。神送りのことは、このおひながゆに関連して初めて知りました。
更に驚いたことに、こたつの周囲に築かれた「城」や、彼らが楽しんでいるおかゆをはじめとした食事は、子供たち自身が用意するものなのだそうです。偉いね。
ちなみにこのジオラマの角にある柱のスイッチを押すと子供達の会話と、詳細な説明が聞けます。
声優じゃなくて素人の子供の声による会話の方が良かったな…。
1582年に武田家の家臣によってもたらされ、1935年頃まで舞われていたという一人立ち獅子舞の獅子頭。真剣を用いた激しい舞いで、失敗すると舞い手が大怪我をしたとか。それは熱い踊りだ、見たかったなぁ。
お見事。
くそ…後頭部萌えってそういうことか…。
そういえば、ここでは紙すきも行っていたそうです。
自給自足のためなのか、或いはこの村から輸出もしていたのかどうかは分からないけれども。
こちらは別の集落に伝わっていた、上の獅子頭よりも新しいものの後頭部。
焼失してしまったため、こちらは新しく購入し直したのだとか。
思いがけず郷土玩具を大量に見ることはできませんでしたが、地元の民俗を少し知ることが出来て良かった。
次来る時には常設展が戻っていますように。
…ということで、次の目的地へ出発しますよ!
次は古民家じゃ。