January 31, 2020

新潟市のはちみつ専門店エルスールのブログです。
※2月の定休日は
毎週水曜 & 2月20日(木)です。


今回はハチミツの賞味期限と食品ロスについて
ほんのちょっぴり考えてみました。

ハチミツは言うまでもなく食品なので
食品衛生法上またはJAS法上、
賞味期限を明記する必要があります。

だいたいハチミツの商品が製造されてから
2~3年と設定しているものが多いです。

ちなみに、この製造という部分は
ハチミツを採取してからとは限りません。

海外産の場合、輸入した時点の場合もありますし、
国産の場合、容器に充填してからの場合もありますし、
その設定やルールは、商品を供給している
生産者や卸などの業者によって様々です。


ブルターニュの百花蜜
 ハチミツに賞味期限はあっても消費期限はないに等しい


さて、ハチミツは賞味期限がなるべく先のものが良いのでしょうか?

よくテレビ番組などで
養蜂家が採ったばかりのハチミツをレポーターが舐めて
「やっぱり採れたてのハチミツは美味しいです!」
などと感嘆する場面を観ることがあります。

もちろん、そういう場合もあります。
でも、必ずそうであるわけではありません。

様々な自然や気候条件に左右されるハチミツの採取では、
同じ場所、同じ花の蜜でも常に味が均一とはなりません。

糖度が完全であっても
時には、採蜜した時点でちょうどよい味だったり、
時には、採蜜した時点では味に角が感じられる場合もあります。

ちゃんとした経験と知識のある
プロの養蜂家さんならば常識なことですが、
そうした蜜をしばらくタンクに寝かせておくことで、
角がとれて、まろやかな風味になることもあります。

なので、どんな場合でも採れたてが美味しい!
とは限りません。
そこは、養蜂家さんの腕と経験で
コントロールの技術が発揮される場面なのです。

そもそも、ハチミツはよく「賞味期限」はあっても
「消費期限」はないに等しいとよく言われます。

ちゃんと熟成して糖度を満たしたハチミツは、
腐って食べられなくなるということは、まずありません。
それは、ハチミツが酸性であること、
殺菌成分があること、
そして、糖度が高く水分が低いので
菌が繁殖できないためです。

もちろん開封して空気に触れることで、
少しずつ風味が変化してしまうので、
購入して開封後は早めに食すことが望ましいですが、
直射日光や高温を避け、常温で保存すれば、
味の変質の速度は極めてゆっくりです。
かなり長い期間、その味を楽しめます。

万一、味が随分落ちてしまったなと感じた場合、
あるいは空気中の水分が影響して、まれに発酵してしまった場合には、
砂糖やみりん代わりとしてお料理にお使いください。
捨てるなんて、もったいないです。

いま、世界中で「食品ロス」が問題となっています。
まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品の問題です。

環境省の2016年度の推計値によると、
世界で飢餓に苦しむ人々がいる中
日本では毎年640万トン以上の食料が廃棄されています。
その原因のひとつに賞味期限の問題もあります。

賞味期限が実質よりも短く設定されていること。
消費者意識として少しでも新しい賞味期限のものを選び、
それ以外を敬遠してしまうこと。

そうした意識がもたらすものは、
売れなくなってしまう商品の原価を
他商品の価格に上乗せしなければならなくなり、
商品全体の値段を吊り上げることとなり、
結果、消費者自身の首を絞めることにもつながります。

繰り返しますが、ハチミツは消費期限がないに等しい食品です。
2~3年の賞味期限が設けられていても
2~3年に1回しか採れない希少なハチミツもあります。
賞味期限に必要以上にセンシティブにならず
貴重なハチミツをぜいたくに味わっていただけると嬉しいです。


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