2005年12月14日

私のジャズ史7

富樫氏のアシスタントをしていた時、19回レコーディングに携わった。(うち4回は、自社レーベルで発売)
このレコーディング、段取りに関しては普通のLIVEとは全然違う。
まずドラムセットの用意。大体3〜5日前から調整をし始める。
まずヘッド(ドラムの打面)の交換、チューニング、シンバル選び。
チューニングに関して楽曲により替えるので、大体2セット分のドラムを持って行く。シンバルに関しても通常の倍近く持って行くときもあった。
収録に関しては、グーループ一発録りがほとんどで、ライブのスリル感を大切にしていた。
音質についても厳しく、自然なサウンドを要求していた。

ここでこの自然なサウンドを理解できていたレコーディングエンジニアは殆どいなかった。
現代の主流の音楽はコンプレッサーばんばんかけ、今の音楽に合うように作られている。
それだからドラム独自の自然なサウンドを知らない。
(特に日本のエンジニアは低い。)

富樫氏はドラムの余韻に厳しかった。

おまけ
富樫氏がエンジニアとして安心していたのは、キングの高浪初郎さん(字あってるかなあ?)とアメリカのデヴィッド・ベイカーだけ。
高浪初郎さんのレコーディングの素晴らしさは見たのだが。
デヴィッド・ベイカーの技術は僕は見られなかった。
そしてもうデヴィッド・ベイカーの技術は見られない。
(今年没)
残念である。


この記事へのトラックバックURL