1988年6月に富樫雅彦、スティーブ・レイシー、ジャンジャック・アベヌル3人のツアーがあった。
菅平、東京、大阪、名古屋の四カ所。
富樫氏の場合、連日コンサートを開くことができない。
車いすで,お尻に負担がかかるからだ。だからそれを踏まえたツァーではないと成り立たない。どうしても経費が掛かり普通の
ミュージシャンより高くなってしまう。プロモーターも大変だったと思う。
さて、このツアーの時初めてスティーブ・レイシーを生で見た。温和な方でジェントルマン。当時55歳位、なのに驚いたことは練習を絶対欠かさないのだ。ホテルの部屋からソプラノサックスの音が約2時間位いつも聞こえてくる。世界レベルは凄い!
そしてコンサート本番。初めて聞いたレイシーのサウンドは全然わからなかった。(笑)
フレーズ、タイミング、リズム全て初めての体験だった。
それが時間が経つと、心地よいものとなっていく。
この音を聞けばレイシーとわかるのだ。これが個性なのだと思った。
昨今の日本ジャズプレイヤーでそのような個性的な方は殆どいない。日本で評価されても世界では難しいだろう。まあ外国人の方から見たらまね事としかとらえないだろう。だから髪の毛たてたり、奇抜なことをやって評価されない限り難しい。(方法論が違うんじゃない?まあ才能がないからね、、、)
世界で通用するには、自分のサウンドカラーを築き上げない限りだめなことを痛切に感じた。
残念ながらスティーブ・レイシーは2004年6月亡くなってしまった。日本公演数日前に、、、
偉大なアーティストがまた一人いなくなった。
おまけ
これも富樫氏から聞いた話。
アメリカにスタンゲッツのように上手なサックスがいた。
しかし、あまりにもスタンゲッツに似ていて評価されなかった。
外国では二番煎じはだめなのである。