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どうもエミです(・∀・)つ

覚えていらっしゃいますでしょうか?
私の趣味が読書だということを??
趣味が読書の私は勿論、映画化で話題になってる話題のコチラ↓↓↓
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
天使と悪魔 (中) (角川文庫)
天使と悪魔 (中) (角川文庫)
天使と悪魔 (下) (角川文庫)
天使と悪魔 (下) (角川文庫)
発売当初に購入して読んでます。
個人的に『ダヴィンチ・コード』よりもこの『天使と悪魔』が好きで映画化も楽しみにしてたんです。
前作の『ダヴィンチ・コード』も悪い出来ではなかったし、今回も観ようとは思ってたんです。
で、ようやく『天使と悪魔』観に行けたんですが・・・・
前作『ダヴィンチ・コード』の感想で
『予備知識なく見れるように一般大衆化された割に原作にそこそこ忠実で良くまとまってる』
って書きましたが今回は
『予備知識なく見れるように一般大衆化された割に良くまとまってて、前作より面白くなっていた』
ですかね。

もう、ホントに何回も言うようにそもそもあの長い原作を2時間半に忠実に映像化すること自体が無理なんですよ。
だってね、原作ではセルンでの出来事からヴァチカン行くまでの話が全体の1/3あるんですよ?
まして今回の『天使と悪魔』は『ダヴィンチ・コード』よりも登場人物が多い。
原作に忠実に再現しようとするなら2時間半の上映時間ではセルンからヴァチカンへ移動して最初のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会で枢機卿の死体を発見したところで終わるカンジですよ。
なので、設定やキャラが多少変更されてると事前情報で知った時はそれでもありかなって思ったんです。
で、実際観てみると原作から削除されてる部分は多いんですが、だからと言って話が繋がらないわけではなく、登場人物も絞られてるぶんだけわかり易いんですよね。
多分、映画『ダヴィンチ・コード』以上にわかり易くなってると思います。
それに原作自体が『ダヴィンチ・コード』よりもアクション性が高いから映像化したときに楽しめるんですよ。
そんな事もあって原作を意識しすぎて結果的に原作を無難に上なぞりしてしまった『ダヴィンチ・コード』よりは面白かったです。

また、前回は
「え?英語しゃべれるフランス人で有名な人使っただけじゃないの?」
って思うようなキャスティングだったんですが、今回は原作のイメージ通りでした。
カルロを演じるユアン・マクレガーは勿論、ヴィトッリアを演じたアイェレット・ゾラー、帝王コーラとオリヴェッティの厳格な部分を併せ持つキャラクターのリヒター隊長演じるステラン・スカルスガルド、思慮深いモルターティ枢機卿をベースにしたシュトラウス枢機卿演じるアーミン・ミューラー=スタールもぴったり。
特にリヒターみたいにあるキャラクターをベースに複数のキャラクターを複合させてできた映画オリジナルのキャラクターが
「あ〜、このキャラクターとあのキャラクターを足したらこんなカンジの人になるよなぁ。」
って納得できるんですよね。
そして何より不自然だったトム・ハンクス演じるラングドン教授の髪型が自然になってたのが(笑)


しかし残念な点も。
まず一つ目は前作同様ラングドンの推理が異様に早いこと。
時間の関係上しかたのない事ではあるんだけれども、原作ではラングドンが謎を解くまでにいろんな薀蓄を語るわけですよ。
そこが面白さの一部であるんですが、映画ではラングドンが驚異の推理力で謎を解いていくから面白さ半減↓
「そんなに簡単にわかるなら『啓示の教会』もヴァチカンからすぐに見つかるだろう!!」
ってツッコんじゃうくらいサクサク『啓示の道』を進んでいきます。

さらに今回はベルニーニの彫刻やラファエロの建築物が見所であるにも関わらず、ほとんどが瞬間的にしか写ってないことも残念です。
こちらはヴァチカンの撮影許可が下りなかったからしょうがないんですが、やはり『聖女 テレサの法悦』くらいはちゃんと見たかったですね。

あと『宗教と科学』という対照性がこの作品のメインテーマだったのにどちらともおざなり(特に科学)だったためにせっかくの『イルミナティ』という設定が名前だけのものになってしまったことも残念でした。

そして一番残念だったのは原作の人間ドラマを削ってしまったことで内容が薄くなってしまったこと。
古代ミステリーに隠された謎を解いていく映画は『インディー・ジョーンズ』シリーズや『ナショナル・トレジャー』シリーズがあるわけですが、原作の『ラングドン』シリーズに関して言えばその路線とは似ていますが違う路線です。
それは『ラングドン』シリーズは価値観など人間ドラマ的部分がよく出来てるからです。
多分、私を含めて原作既読派はこの人間ドラマ的な部分が好きで映画に期待してたところが大きいと思うんです。
ところが今回、人間ドラマとして一番面白いであろうカメルレンゴであるカルロのエピソードが削除されていました。
これはヴァチカンに対するテロ行為の動機となる部分だけに削除するべきではなかったと個人的に思います。
削除してしまったことによって一連の事件の犯行動機が曖昧になってしまってサスペンスとしての面白みも減ったわけですから。

ここからは原作既読者の本格的なネタバレ。
映画の中ではカルロの犯行動機は宗教が科学への傾倒をみせ始めたことによる危機感によるもの的な扱いでしたが、原作では違います。
そもそもカルロは科学を憎んでいました。
カルロは物心着いた時には父親はおらず、信仰心の強い母と二人で生活してました。
しかし、10歳のある日ミサに行った時に礼拝堂を狙った爆弾テロに遭い愛する母を大量破壊兵器という科学の産物で亡くしてしまいます。
この事でカルロは科学を憎んでいました。
母を失ったカルロはテロによる傷を負い集中治療室に入っていた所にある司教が訪れ、カルロ引き取り教育します。
この司教こそが前教皇でした。
カルロは前教皇を信頼し、尊敬してました。
ところが前教皇はセルンの科学者であり司祭でもあるレオナルド(殺害されたヴィットリアの父。映画中では殺害された同僚)の反物質についての実験を見て喜び、資金提供すると言い出し、反対するカルロに「自分は若い頃に科学の恩恵を受けた。その説明をする前に子供がいる事を話さないといけない」と罪を告白します。
この罪の告白で裏切られた・騙されたと思ったカルロは前教皇を殺害し、科学に傾倒しようとする教会を元に戻そうと一連の犯行を起こすわけです。
しかし、カルロは知らなかったのです。
前教皇が科学から受けた恩恵とは人工授精によって愛する尼僧との間に子供を授かり貞潔の誓いを破ることなく父となる喜びを味わうことができ、カルロこそ人工授精でできた子供だということを。
ここから結末までのカルロの行動が本格的に神がかかってていいんですがね・・・。


さて、この『ラングドン』シリーズ今年の秋に第3弾が発売予定だそうです。
第3弾は今回の『天使と悪魔』でもちょっとだけ出てきた『アメリカ合衆国の国璽』が出てくるとか。
・・・ということは『フリーメーソン』がキーワードになるんですかね?
小説楽しみです!!




追記:新婚旅行で『天使と悪魔』の舞台になった場所に行ってきました。
   よかったらそちらもご覧ください。
サンピエトロ広場&サンピエトロ大聖堂編
ナヴォーナ広場&パンテオン編
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会編
システィーナ礼拝堂編
サン・ピエトロ大聖堂再び前編
サン・ピエトロ大聖堂再び後編
ナヴォーナ広場&パンテオン再び編
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会編
サンタンジェロ城前編
サンタンジェロ城後編