2017年03月21日

ホーム負けなし

DSC046573月9日(木)は、2016/2017シーズンのホーム最終戦でした。

対戦相手は2部リーグ所属 Aker のセカンドチーム、Aker2。

すでに2部リーグへの昇格を決めていたヨーヴィクでしたが、ホームでは負けなしの今シーズン、地元のファンの前でプレーする最後の試合ということもあって緩んだ空気は一切ありませんでした。

試合開始から点の取り合いになったこの日。

Aker2 のコートプレーヤーの充実ぶりを見て、「なんでこのチームが上位に食い込んでこないのだろう・・・」とアウェーでも不思議に感じたことを思い出しました。

左45の選手はシュート、フェイントともに流れるような動きで、チームメイトに合わせて効果的なプレーをしていました。
センターの選手は背こそ低いものの、強いフィジカルとDFを利用するクレバーなプレーで得点。ポスト、両45とのコンビも光っていました。
ポストは身長が高くて、地味だけど、しっかりとチームメイトの動きに合わせている印象が残りました。

左サイドを走らせて、私と相手ポストとのミスマッチから得点した Aker2 は、私が左45にプレスDFをつけたあとも、センター・ポストのコンビで加点。
前半序盤、Aker2 は徹底した2対2の攻めから、ヨーヴィク得意のDFから速攻のパターンを封じました。

ヨーヴィクはOFでは、キョンがカットインから得点、さらにフェイントで7mスローを奪うと、ポストのSynneにパスを通して、自らの得点、アシストでチームを牽引。
そのキョンの活躍に奮起したか、前半中盤以降はセンターのマリF、この日途中出場となったエースのカタリーナが Aker2 ゴールを脅かします。

オフェンシブなシステムで守るには、1対1の強さが足りない Aker2 のDFは、ヨーヴィクのパワフルなフローターに広いスペースを利用されて失点。
個人的には、もう少しDFがよくなって、レベルの高いキーパーが加入すれば、全く違うチームになるんだろうなぁ・・・という印象を受けました。

両チームの差は、試合開始直後の連続失点からDFを修正できたか、そうでなかったか。

中盤から終盤にかけてDFが安定感を増したヨーヴィクが、15−10と5点のリードでハーフを折り返しました。

その流れで、がっちり守ったDFから速攻で得点を重ねていきたい後半は、予想と全く違う展開に。

Aker2 の攻撃のきっかけも、キープレーヤーも分かっているはずなのに、シューターに当たりきれない、チェンジミスからノーマークができる。
どこかフワフワしたDFで、後半は失点を止めることができませんでした。

けれど、Aker2 のDFはもっとひどい有様で、高い5:1DF、カタリーナへのマンツーマン、試すDFの全てが裏目に出た、という30分でした。

得点の取り合いになった後半を終えて、ヨーヴィクが、37−27(15−10)で10点差の快勝。

DFには課題が残りましたが、最後のホームを勝利で終えることができました。


私は前半スタートから20分、後半もスタートから20分弱の出場で2得点。

この日、対戦したのは昨シーズンまでヨーヴィクでプレーしていた速攻スター・カリーネ。
よく知る選手と対戦するのは楽しくて、速攻、セットDFでのフェイントを徹底的にマークされました。
逆にカリーネに速攻に走られて、私とカリーネのサイド対決、この試合はカリーネに軍配があがりました。

キョンとのコンビプレーからカットイン、フェイントからサイドシュートを決めて、後半にセンター・マリFからのナイスパスを受けた広〜い角度のサイドシュートを外しました。
サイドシュートをトレーニング中から確実に決め切れなかったこの週・・・。
日々の積み重ねが試合に表れると心に刻んで、シーズン終了まで気を引き締めてトレーニングに望みます。


この試合には、ノルウェー語を勉強していたときにクラスメイトだった仲良しフジが、旦那さんと一緒に応援に来てくれました。
4シーズン目にして初観戦。

楽しんでくれたようで一安心でした。


今シーズンは、現在5位の Nit/Hak と8位の Honefoss とのアウェー2試合を残すだけとなりました。
準備をしっかりとして、最高の内容でシーズンを終えたいと思っています。

応援よろしくお願いします!!!!!!!

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2017年03月11日

命の尊さ

大切な人を突然失った友人の傍にいて、なにもできない2週間を送っていました。
故人を偲び、心を痛め、命の尊さを心から感じる毎日でした。

そして、この日を迎えました。

6年前の3月11日、東日本大震災で奪われた数え切れない命。
大切な人を失った悲しみを抱いて生きている人たち。

東日本大震災を忘れない。

復興への願いと平和への祈りを込めて。

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2017年03月03日

昇格決定

20170226_111900昇格しました。


なんだか事務的な報告になってしまうのは、こんなに喜びの感情が沸いてこない昇格は初めてだから。

2部リーグへの昇格だけを目標に今シーズンを戦っていました。
だから、嬉しくないわけはないのだけれど、今は複雑な気持ちしかありません。

4月に予定されていた昇格決定戦を行わずに、このタイミングで2部リーグへの昇格が決定したのは、HK Halden というチームが火曜日に破産を申し出て、リーグからの撤退を表明したからでした。

トップチームが1部の Grundigligaen 、セカンドチームがヨーヴィクと同じ3部リーグに所属していたHK Halden。
2014/15シーズンにトゥーネがプレーしていたこと、チームメイトの左サイド、マッテ・ソフィーがヨーヴィクに移籍する前にプレーしていたチームだったこと、そして、トップチームの監督トーマスとコーチングライセンスの講習会を通じて知り合いになったこと等々。
1部リーグ所属のチームの中では比較的、親近感を持っていたチームでした。

昨日3月1日は、ハルデンのセカンドチームとホームで対戦するはずでした。
そのシーズン19節は中止。そして、ハルデンの試合結果はトップチーム所属の1部リーグ、セカンドチーム所属の3部リーグともに全て無効となりました。


4のブロックに分かれているノルウェー3部リーグ。
その各ブロックで優勝したチームが、3つの昇格枠をかけて、4月19日、22日と昇格決定戦を行う予定でした。
ところが、ハルデンの破産を受けて、3部リーグから2部リーグへ昇格するチーム数が3から4へ増えたため、各ブロック1位のチームの自動昇格が決まり、3月2日付でヨーヴィクHKの2部リーグ昇格が公式にメディアで発表されました。


一度、破産が原因でチームを失った私にとって、同じ思いをする選手のことを考えずに、自分のチームの昇格を手放しで喜ぶことはできません。

トップチーム、セカンドチームの選手たち、コーチ、チーム関係者にファンの人たち。
ユース・ジュニア年代の選手たち。

ハルデンのハンドボールに関わってきた人たちのことを思うと、残念で仕方がありません。
選手たちの新たなプレーの場が見つかるように、ハルデンのハンドボールがいつかまた復活するように。願います。


私は、ヨーヴィクとともに一つの目標を達成できたことを受け入れて、さらに歩みを進めていきます。
シーズン残り3試合。

最後まで魂を込めて戦います。

応援よろしくお願いします。



先週末はコーチングライセンスの2度目の講習会でした。

金曜日から日曜日のお昼まで、ビッチリつまったプログラム。
「モチベーション」「コンディショントレーニング」「OFの組み立て」と興味深いテーマを、セオリーと実技の両面から学んでいきました。

トゥーネ、顔見知りのリレハンメルのコーチと Storhamar のコーチ、前述のハルデンのコーチ、同じくハルデンでユースのコーチをしている気さくなお姉さんと夕食後に色んな話をして、とても刺激になりました。

そんな中、夕食時に向かいに座った2部リーグ所属男子チームのコーチという人と話をして驚いたことがありました。
「今日は退屈だった。Trener3 (現在受講中のライセンス)ではもっとレベルの高いことを学べると思ったのに、これじゃTrener2 (Trener3を受講するために必要なライセンス)でやったことと変わらない。Trener3は1部リーグのコーチになるための資格なのに」とず〜っと不満を漏らしていたこと。

それは、「これだけ金を払って、こんなに時間を使ってるんだから、1部リーグで監督になれるくらいのことを教えろ」って言っているようなものなんじゃないか、と思ったのです。

60人近くが受講する中で、全ての人が1部リーグの監督になりたいと考えているわけではありません。
それでも少なからず、そこを目標にしている人がいるはずです。

ノルウェートップリーグの監督になれるような人たちは、日々の中に学んで、毎日のトレーニングや試合で結果を出して、講習会で新たなインスピレーションや出会いを見つけて、数少ないチャンスを掴んだのだと思っています。
男女各12チームという限られたそのチャンス。
現在コーチをしている人たち、これからそこを目指す人たちとの競争に勝つなんて、並大抵のことじゃない。
講習会を受けたから、みんなできるようになるようなものではないと、確信を持って言うことができます。

3日間の中でも、基本的なこと、でも一番大切な芯の部分のセオリー・実技もあれば、ハンドボールに焦点を合わせて研究した結果の報告もありました。
男子1部リーグの監督のOFにおけるハンドボール観、そしてそのハンドボールを実現させるためのトレーニングなど、多彩なメニューが組み込まれていました。

私は、その全てに学びが溢れていたと感じました。

コーチとしてまだまだ。でも、学びの楽しさを知り、変化することに貪欲で、気付きに喜べる自分を嬉しく思いました。


健康に日々を送れることの幸せ。

一人のハンドボール人として、夢を追いかけられることへの感謝。


忘れずに、挑戦を続けます。

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2017年02月24日

勝ちへの執念と負ける覚悟

IMG_46182月5日(日)は、今シーズン唯一負けを喫していた Sarpsborg をホームに迎えての16節でした。

Sarpsborg は、ほぼ全員が1998年か1999年生まれの選手という構成で、主力選手のほとんどが1999年生まれというヨーヴィクよりも若いチーム。
アウェーで対戦した10月の試合では、ハンドボールを始めた頃からずっと同じメンバーでプレーをし続けているチームならではの、完璧な合わせのタイミングと、速いパス回し、速い速攻がとても印象に残りました。
同時に、個として強く印象に残る選手のいないチームでもありました。

この試合では、OFを単発の攻撃で終え、ベストなシュートチャンスを全く作り出せなかったヨーヴィクが30%を少し超えただけというありえないシュート率で、「チーム力」を武器に前半中盤以降リードをキープし続けた Sarpsborg に打つ手なく敗れていました。

ちなみに、ヨーヴィクの98年/99年生まれが参戦しているU18カテゴリーの全国リーグで現在1位をひた走るのは Sarpsborg (3部リーグ2位)、2位は Nit/Hak (3部リーグ3位)。
ヨーヴィクはU18の全国リーグでは4位で、現在3部リーグAvdeling1でトップを競う3チームが18才以下の選手を中心に戦っていることに改めて驚きを感じます。
(3部リーグはノルウェー全土で4つのリーグに分けられて、ヨーヴィクはAvdeling1の1位)


さて、長くなった前置きを終えて、試合の報告へ。

10月の対戦以降、チームの成長を実感していた私は、ホームの声援を受けて迎えるこの試合に、自信を持って臨むことができました。

Sarpsborg の最初のOFで浮かんできたのは「やっぱりきれいに速いパス回しをするチームだなぁ・・・」と感心する思い。
でも、1対1を突破されないヨーヴィクのDFを崩すのは、Sarpsborg にとっても簡単ではありませんでした。
Sarpsborg の速攻にも、いつもより明らかに集中力のあるヨーヴィクの選手たちはマークを外しません。

DFではいいスタートを切ったヨーヴィク。
ところが、OFでリズムを掴めませんでした。

エースのカタリーナやセンターのマリFに高いラインで当たりに行く Sarpsborg のDFは、裏のスペースや逆のサイドに隙がありました。
けれど、パスをつないでいけないヨーヴィクは、シュートを打たされて攻撃を終えることが多すぎました。

ロースコアで進んでいった前半、30分を戦い終えてスコアは9−9。
後半に勝負の行方を託します。

Sarpsborg で最もマークすべきは左45と左サイドの2人。
そのエースを完封したのは2枚目を守ったキョンでした。

前半終盤にキョンに代わった2枚目DFが、1対1を連続で抜かれて失点をしていたので、後半が始まる直前、キョンに『後半はキョンを変えないでほしい・・・』とつぶやくように言いました。

ベンチ入りメンバー全員が必ず試合に出場している今シーズン。
若い選手にチャンスを、という監督のポリシーは絶対的に支持しているけれど、この試合に限ってはキョンがコートに立ち続けるべき、という確信が私にはありました。

そんな私の願いが届いたか、後半チェンジすることなく相手エースをしっかりと守りきったキョンを中心に、1試合を通してDFで崩れることのなかったヨーヴィクは、後半にカタリーナの突破、Synneへのポストパス、マリFの速攻からのディスタンスシュートで加点。

21−19(9−9)で接戦を制しました。


私は前半スタートから20分弱、後半はフル出場で3得点。

前半はセンターのマリFからのパスを受けて飛び込んだサイドシュート、速攻と、少ないチャンスを生かすことができましたが、後半はパスカットから走った完全ノーマークの速攻を外して、それ以降は少し受身になってしまったように思います。
もっと積極的にOFに参加しなければ、と反省。

DFはしっかりと自分の役割を果たせたと思っています。
フローターへのクロスアタックをもっと狙えたと思うので、DFでも勇気を持って攻めるときは攻める、という意識で次の試合に臨みます。


今シーズン唯一の黒星の借りを返すことができました。

この時点で、ヨーヴィクは32ポイント、残り5試合。
2位との差は10ポイント離れていたので、17節で1ポイント獲得できれば、4月の昇格決定戦への出場が決まる、という状況でした。


そうして迎えた2月18日(土)の Fredrikstad2 との試合は、予想していたよりもずっとタフな試合になりました。

2部リーグで現在1位の Fredrikstad のセカンドチームである Fredrikstad2 は、この日トップチームから選手を下ろして、ベストな布陣でこの試合に臨んだそうです。
監督やチームメイトが「誰々が登録されてる」とか「誰々は試合に出ないらしい」という話を試合前日や当日にしているのをスルーしていた私。
聞いても誰が誰か分からないし、興味もない。
ただ、目の前にいる対戦相手に自分ができるベストを尽くすだけです。

この日、Fredrikstad2 の中心選手としてヨーヴィクを苦しめたのは、サウスポーのフローターに、サウスポーのサイドでした。

スタートからシュートミス、パスミス、テクニカルミスを連続して出したヨーヴィクは、ミスから失点。
Fredrikstad2 のリードを追う展開になりました。

Fredrikstad2 は、サウスポーフローターがロングシュートを要所で決めて、パワープレーのときはきれいに右サイドへノーマークを作って、チームの強みを十分に生かしていました。
でもこの日は、Fredrikstad2 の攻撃が強くて守れないというよりも、ヨーヴィクの3枚目が当たりきれずに、そこから崩されているという内容でした。

OFではミスがなくならず、放ったロングシュートがゴール遥か上方へ飛んでいくというシーンもしばしば。

そんな試合でも勝ちへの執念をなくさなったヨーヴィクは、前半中盤に逆転に成功します。
ここで一気に引き離す、という場面だったはずが、どこまでもリズムに乗れないこの日。
再逆転を許し、さらにラスト5秒のフリースローでサウスポーエースにロングシュートを決められて、12−14でハーフを折り返しました。

後半は、ずっと安定感を増したヨーヴィクのDFが試合を引き締めました。

OFで状況を打破できず、追いつくチャンスを窺う時間が続きます。
右足首の怪我でこの試合欠場したエースのカタリーナの存在を、こんなに大きく感じたことはありませんでした。

後半中盤、クロスプレーを中心に攻めたヨーヴィクが、ついに20−19と逆転。
20−20から速攻が出て、一気に23−20とリードを広げました。

そこで Fredrikstad2 がタイムアウト。

「ラスト10分!!」と激を飛ばした選手に、マネージャーのトムが「ラスト9分40秒」と言ったのを、はっきりと覚えています。

50分20秒、23−20。

試合の流れから、ここで勝負が決まった、と思ってもおかしくない状況でした。

が、そこは経験値の浅〜いヨーヴィク。

最初のDFでディスタンスシュートを決められると、2次速攻でミスを出して逆速攻、そしてセットOFでポストへのパスをカットされて逆速攻。
わずか1分半で23−23の同点に追いつかれます。

今度はヨーヴィクの監督ヘンリがタイムアウト。

タイムアウト明けに Fredrikstad2 の得点を許したヨーヴィク。
さらに、この日もDFの要として活躍していたキョンが2分間退場の判定を受けました。

そのピンチに大事な同点弾を決めたのは、この日OFで不調だったポストのSynne。
そこからのラスト4分は、気合のDFとキーパー・エリーネのセーブで Fredrikstad2 の得点を許しませんでした。
勝利を引き寄せる追加点を決めたのは、U18ノルウェー代表キャプテン、マリF。

ラスト2点を含む7得点の活躍でこの試合のMVPに選ばれたマリと、DFで大奮闘、そして後半の大事な場面に得点したキョンの活躍が際立つ試合でした。

最後は、26−24(12−14)でヨーヴィクの勝利。

これで、残り4試合を残して3部リーグAvdeling1の優勝が決定。4月の昇格決定戦への出場が決まりました。


私はこの試合フル出場で4得点。

シュートを外してしまったり、得点が取れないときにシュートに結びつくようなプレーができなくて不完全燃焼でした。
唯一のプラスは後半の大事な時間にリサとのコンビプレーを決めて、速攻のシュートも決めたこと。

でも、自分のプレーに全く納得がいかず、完全ノーマークな場面でパスミスするチームメイト、ノーマークということさえ見逃すチームメイトのプレーにフラストレーションがたまり、さらには審判とディスカッションまでするというダメっぷりでした。

自分に集中。

その大切さを心から実感していながら、難しさも感じた試合でした。

3部リーグでの優勝は私にとって通過点でしかなかったので、試合後の嬉しさは、それまでの勝利と特に変わりませんでした。
けれど、リズムに乗れない試合で、最後しっかりと勝ちきれたという経験は、昇格決定戦につながる大切なものだったと思っています。
シーズン最後の4試合、しっかりとヨーヴィクのプレーをして勝って、今以上の勢いで昇格決定戦を迎えます。


この日は試合前に、Fredrikstad 出身の左サイド、マッテ・ソフィーの家でチーム全員、昼食をご馳走になりました。
とっても真面目で、パワー・スピードともにチームトップのマッテ・ソフィー。
昨シーズン、思うようなプレーが全くできずに悩んでいたことを知っているので、最近の彼女の活躍に目を細めて喜んでいます。

でも、若いものにはまだまだ負けない。
左サイドより速くて、巧くて、強い右サイドでいられるように精進していきます。



昇格決定戦への出場を決めた翌日は、セカンドチーム、U18のカテゴリーの試合が2試合ありました。

毎回苦戦を強いられる Gausdal との試合では、5:1DFがしっかり機能しますが、OFでリズムが掴めずに後半の終盤まで勝負の行方が分からない試合になりました。
エースのJennyの個人技で連取したヨーヴィクが、19−15で勝利。

真面目にコツコツと練習に取り組むポスト・ヴィルデのDFリーダーとしての成長と、サウスポーフローター・テアのセンスが光る試合でした。

1試合目が12時15分、2試合目が17時30分と時間が空いていたので、選手、コーチ、応援に駆けつけてくれた選手の両親みんなでリレハンメルへ移動して、レストランで食事をしました。
笑顔の絶えない選手たちの席、ハンドボールの話で盛り上がる両親とコーチの席。

幸せな空間でした。

2試合目は隣町リレハンメルの LFH09 との対戦。
LFH09のトップチームは4部リーグで、ヨーヴィクのセカンドチームと同じリーグです。
現在リーグで1位のLFH09は、3部リーグへの昇格を目標にシーズンを戦っています。

この日リレハンメルは、98年〜01年生まれまで、4学年をまたいだ選手たちでチームを作っていました。

対するヨーヴィクは、98年、99年でチームを構成。
学年差も大きく影響して、地力で勝るヨーヴィクが、5−1、11−4と大量リードを奪って前半が過ぎていきました。

12−7でハーフを折り返したヨーヴィクは、後半開始早々、ゲームメークをしていたテアにマンツーマンをつけられてしまいます。

LFH09は4部リーグの試合で、今シーズン2度の対戦ともにヨーヴィクのエースにマンツーマンをつけてきたチーム。
2度目の対戦では終始リードしていた試合で、マンツーマンをつけられたラスト10分で逆転を許して1点差で負けていました。
4部から3部への昇格をかけて戦うトップチームのこと。マンツーマンをつけて大事な勝ち点を上げるのは当然のことだと思います。
そして、マンツーマンをつけられたことで負けてしまうなら、それはヨーヴィクの弱さと素直に認められます。

でも、この日はU18のシーズン戦。
私はU18の試合を、全ての選手が試合経験を積んで成長する糧にしていく場、として捉えています。

ノルウェーでは、U16のカテゴリーまでマンツーマンDFは禁止。
毎試合マンツーマンをつけられて、試合で「プレー」することなく大事な年代を棒に振ってしまうタレントを出さないためです。

私はこのルールを素晴らしいと思っているし、逆に考えれば、相手エースにマンツーマンをつければいい、という考え方ではなくて、どうやったらエースを守れるのか、を追求することが選手・チームの成長につながると信じています。

後半中盤以降、LFH09が追い上げた時間帯がありました。
エースが個人技で連続得点していました。

でも、私はあの試合で相手エースにマンツーマンをつけることはしなかった、絶対に。

相手エースは「プレー」をすべきだし、私のチームの選手たちも、マンツーマンをつけずに相手エースを守るだけの強さを身につけるべきだから。

勝つか負けるか、という試合展開になっても、「勝ち負け」ではなくて「選手一人ひとりのこれから」を最優先できる今の私の環境を心から幸福だと感じます。

テアにマンツーマンをつかれたヨーヴィクは、フローターのJennyとマリエ、ポストのイダの活躍で連取。
すると今度は、テアとJennyにダブルマンツーをつけられました。

それでも、前を狙うことを忘れなかったマリエの頑張りと、体を張ったイダのプレーでリードを広げたヨーヴィク。
結局、LFH09は10分弱でDFシステムを元に戻しました。

ラスト7分強、20−15の5点リードでタイムアウトをとった私は、テアをベンチへ下げました。
流れが一気に変わるリスクがあったけど、どうしても自信をつけてほしい選手がいました。

隣町のチームで試合出場のチャンスが少なくて、1月にヨーヴィクに移籍してきたハナと、ハンドボールが大好きだけどなかなかシュートが決まらないエマ。

追い上げられた最後の5分に試合を決めたのは、ハナのゴールに突き刺さるような豪快なディスタンスシュートと、エマのきれいなサイドシュートでした。

もしも、2人がシュートを外して負けたのなら、コーチとして結果を甘んじて受け止めるつもりでいました。
コーチの信頼を感じて、結果を残すことが、選手の自信になるのだと思っています。


そしてこの試合後、さらに嬉しいことがありました。

オフィシャル席に座っていた女性に話しかけられて、「NMカップでヨーヴィクがLFH09と試合した後、私の娘、サイドなんだけど。あなたが娘と話してくれて、すごく感謝していたの。お礼を言いたかったんだけど、なかなかチャンスがなくて・・・」と言われました。

思い出せるのは、対戦した左サイドに試合後プレーのことで助言したことと、試合後に駆け寄ってきた小さな女の子と話をしたこと。
多分、対戦した選手のお母さんだったと思うのですが、そうやって心に留めてもらえるアドバイスができたんだな・・・と嬉しくなりました。

試合中にイライラしていた前日のことを思い出して、自分の身勝手な感情と行動が恥ずかしくなりました。
チームメイトにも、対戦相手や審判にも、尊敬の念を持って接したい。

どんな選手でありたいか、どんなコーチを目指すのか、改めて考えさせられた出来事でした。


そして、指導者として限定したときには、どうやって選手を育てていくか、どういうチームにしていきたいか、そんな信念をしっかりと持ったコーチでありたいと強く思いました。

この日のリレハンメルのコーチには、ポリシーを感じませんでした。

ーポリシーがないってことは、魅力がないってことだー

学びの毎日の先に、少しでも理想に近づいている自分がいることを願って、今日も全力を尽くします。



写真は、スティーネとレネが企画してくれた、2001年生まれ女子チーム、今日の「お楽しみトレーニング」。

「遊びに年は関係ない」というスティーネの言葉通り、小学生が体育の授業でするような遊びを全力で楽しんでいた私の{子どもたち}
見てるだけで幸せになるトレーニングでした。

その後、自分のトレーニングを終えて、一日の締めくくりはセカンドチームの4部リーグの試合。
一進一退の試合は、右サイドTrudeがラスト5秒で同点打を放って痛み分け。

私も選手もまた少し、経験値を上げました。


明日から日曜日まで3日間は、コーチングライセンスの講習会でオスロへ行ってきます。

めっちゃ楽しかった前回の講習会。
それからずっと楽しみにしていました。

脳をフル稼働させて、Lvをアップさせてきます。


お休みなさい!!!

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2017年02月17日

いつも どこでも

DSC04554ただいま。

久方ぶりにブログの世界に戻ってきました。

臨場感を伝えたくて、できるだけ早く書くことにしている試合報告も遅れに遅れ、その他にもブログに綴りたいことが山のように溜まっている今日この頃。

のんびり更新していきます。


ノルウェー男子代表が世界選手権初の決勝進出を果たして、大いに盛り上がった1月。

ノルウェーが決勝まで残るとは、誰も予想していなかったのでしょう。

シーズン15節は、まさかの世界選手権決勝とだだかぶりの、1月29日(日)。
北ノルウェーの Bodo をホームとする Junkeren へ乗り込んでのアウェー戦でした。

Junkeren は、現時点で12チーム9位。
8位から11位までが1ポイント差でひしめき合う熾烈な降格争いを戦っています。

12月10日にホームで対戦したときは、33−17と快勝していた相手でしたが、長距離移動のアウェー、力の差がありすぎた1月の3戦の後ということで油断をしないように臨んだはずの試合でした。

ところが試合が始まると、どちらが上位のチームなのか分からないほど一進一退の攻防になりました。

Junkeren のエースのロングシュート、フェイントからのカットイン、フローターとポストの合わせをヨーヴィクは守りきれません。
OFではイージーミスが出て、Junkeren のサイドに速攻での得点を許してしまいます。

DFで横の連携が信じられないほどうまくいかず、攻めても個々のプレーで状況を打破できません。

チームのプレー、特にこの日は私自身のプレーに苛立ちを感じながら、同時によぎったのは「なんでこのチームが降格争いをしているのだろう」という思いでした。
速攻のスピード、パス回しの速さ、チームの中心選手のレベル、そしてなによりチームとしての気迫。
中位に位置してもおかしくないほどのチームという印象を受けました。

結局、1〜3点差を追い続けたヨーヴィクは、前半の最後に同点に追いつくと、14−14でハーフを折り返します。

後半、DFでの修正を図ったヨーヴィク。
安定感がグッと増したDFから速攻へつないで連取します。
15−15から一気に22−17まで引き離した後は、試合の流れが変わることはありませんでした。

張り詰めた糸が切れたように勢いを失った Junkeren は、選手層の薄さの影響も大きいのでしょう、打つ手なく点差を離されていきました。

33−23(14−14)。

相手に押し切られそうな前半をしのいで、後半に一気にターボをかけたヨーヴィクが、大事な14勝目を飾りました。


私は前半スタートから15分強、後半は30分出場して、2得点でした。

前半は自分でも信じられないようなパスミスをしたり、速攻のノーマークを外したりといいところなし。
代わって出場のサウスポー・エマは思い切りのいいプレーでチームに貢献していました。

「後半はエマがスタートからプレーするべき」という思いは監督の眼力にかき消され、切り替えて自分のプレーに専念しました。
前半に比べれば、DFでもOFでもミスの少ない後半30分だったけど、終始、足の重さが消えない、私らしいプレーのできない試合でした。


試合が終わってすぐにシャワーを浴びて、Junkeren のクラブハウスで世界選手権決勝を見させてもらうことができました。
試合開始2分くらいから前半25分くらいまで、とっても感じのいい Junkeren の選手、コーチと一緒にノルウェーの応援をした後は、タクシーで空港へ移動して、イネのパソコンを囲んで後半を観戦。

ノルウェーにはもう少し粘ってほしかったけど、フランスが強かった、という感想に尽きる世界選手権でした。



2月2日(木)。この日はミューサ湖対岸から Storhamar のセカンドチームをホームに迎えての16節でした。

ノルウェー1部リーグの古豪 Storhamar は経済的な理由で昨シーズンが始まる前に2部リーグへ降格。
1シーズン、2部リーグでのプレーを余儀なくされました。
そのシーズンを圧倒的な強さで戦って、再び1部リーグへ返り咲いた今シーズンは現在5位。
世界一のポストプレーヤーと名高いハイディ・リョーケが来シーズンから Storhamar でのプレーを決めたこともあって、今とても注目度の高いチームです。

そのセカンドチームである Storhamar2 も3部リーグでがっちり中位をキープ。
若くて将来性のある選手たちが、試合経験を積む貴重な場となっています。

この日、Storhamar はエースの孤軍奮迅といった試合でした。

11月の Storhamar のホームでは、1軍チームから何人も選手がおりてきていて、セカンドチームとしてはベストの布陣といえるメンバーでした。
あの試合から比べると、明らかに選手層の薄かったこの日は、守っていても相手チームの怖さを感じることがありませんでした。

それでも、高い技術とパワーでヨーヴィクDFを切り崩すエースに何度も突破を許します。
Junkeren 戦同様に、横の2対2の連携がうまく取れていませんでした。

攻撃では前回よりもチームとして攻めることができました。
ポジションバランスよく加点していったヨーヴィクは、DFに課題を残しながらも、終始安定した試合運びで、19−10と大量リードを奪ってハーフタイムを迎えます。

今シーズン、1試合の失点20点以下、という目標を掲げているヨーヴィク。

ハーフタイムを終えて、がっちりDFが噛み合うように修正するつもりでした。
でも、引き続きうまくいかない横の連携、ボールを奪おうという気持ちが先行して広くなりすぎる3枚目のスペース、そして2分間退場などの影響もあり、結局、後半は14失点と反省の残る内容でした。

今このDFにしっかりと集中して、2対2、3対3が機能するように協力していく。

その徹底が、これから必要になっていくと感じています。

失点が増えた後半。
一つ一つのプレーに丁寧になれなくなったのは、Storhamar も同じでした。

ミスで攻撃を終えることが多くなった Storhamar。
ヨーヴィクはそのミスをしっかりと速攻へつないで加点していきました。

ホームの応援団に後押しされたヨーヴィクは、39−24(19−10)で快勝。

単独首位を走り続けています。


私はこの日、前半15分強、後半30分、計45分強の出場で10得点でした。

試合開始直後から走る展開になったこの試合、5分過ぎにすでに息が切れていた私を見て、マリTがベンチから「エミ、疲れてるなら代わるよ」と冗談を言ったほどでした。
『アハハ。疲れてないよ』と笑顔で返したものの、確かに5分ちょっとでゼェゼェ言ってるし、足がめっちゃ重いし、嫌〜な感じで試合に入りました。

前半は全員にバランスよくシュートチャンスが回って、巡ってきたシュートチャンスは1回。
そのシュートをキーパーをよく見て決めることができました。

速攻へのスタートが遅れていたので、スタートをもっと意識しようとコートに立った後半は、速攻祭り。

最近、ワンマン速攻のパスを躊躇する場面の増えたキーパーからの絶妙なパス。
すぐ横でサイドラインを割ったボールはキーパーに任さないで一番に拾って、と言ってあった左サイドのマッテ・ソフィーからのナイスパス。
後半終盤、目に見えるほどバテてきて、速攻で遥か前を走るキョンを追いかけたら、キョンが3人くらいよせてくれて、サイドなのにまさかの2次速攻シュート。

セットOFでも、普段サイドへ滅多にパスしないエマからのアシストパスを受けたり、センター・ポストクロスからDFの裏を切ってSynneからパスを受けたり、おもしろいようにシュートチャンスの巡ってくる30分でした。

と同時に、こんなに体力的にきつかったの、いつ以来だろうって考えたほどバテた試合でした。

Synneへのアシストパスも2本通して、10/11。
こりゃ、ベテラン頑張って走ったし、そうでしょ、これ、ねえ?

内心自画自賛。MVPの発表に前のめりだった私に聞こえたのは「Synne」のアナウンス。

『お、おお』とお祝いの言葉も詰まる有様でした。

すっごく応援していて、1試合に必ず1本はアシストパスを通そうと決めているSynneだから心から嬉しいけども。
今回は私でよかったんでねえの?

マリFに「シュート1本外したからMVPに選ばれなかったんだよ」と笑いながら言われたので、次回は100%、100点満点目指しましょうか。



17節、今シーズン唯一負けを喫した Sarpsborg 戦の報告は来週に持ち越しです。

残り5試合を残してヨーヴィクは、16勝1敗の単独1位。
2位の Nit/Hak は11勝7敗。3位の Fredrikstad2 は11勝5敗。4位の Sarpsborg は10勝6敗。

3位の Fredrikstad2 は、2部リーグ所属の Fredrikstad のセカンドチームで昇格の権利がないため、ヨーヴィクはあと1ポイント獲得すれば、4月に行われる昇格決定戦への出場を決めることができます。

次戦は2月18日(土)16時から、アウェーで Fredrikstad2 と。


デッカイ元気玉を送ってください!!!!!!!

次で決めてきます。



写真は Storhamar2 と試合した後の新聞。

試合のことに加えて、個人的に大きく取り上げてもらいました。

「ノルウェーに渡って3年ちょっと。町とクラブに大きな影響を与えている・・・」

体育館に住めば?と言われるくらい、昼過ぎから夜まで体育館にいる私。
週末も土日で試合。

ハンドボールのあるところにはエミがいる、と言っても過言ではないと思っています。

この間も若い選手たちに『いつでも質問しにおいで。私はヨーヴィクの、この地域のハンドボーラーのためにノルウェーにいるんだから』と心からの気持ちを伝えました。


新聞のタイトルが、これ以上ない!というくらい今の私を言い当てています。



「エミはいつも、どこでも」

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2017年01月29日

歴史的ミラクル

20170127_223959私の人生、今のキーワードをあげるとしたら、間違いなく「ハンドボール」と「ノルウェー」。

そんな2つのキーワードに関係する大興奮の出来事が昨日あったので、急遽ブログ更新です。

フランスで開催されているハンドボール男子世界選手権、ノルウェー男子代表がセミファイナルでクロアチアを破って初の決勝進出を果たしました。

準決勝は手に汗握る激戦。
23−23、残り2秒で7mスローを獲得したクロアチアは、決めれば決勝進出の場面でシュートを外してしまいます。
そのシュートを止めたのは、若干22才のBergerud。

60分間で、試合が決まった、と何度か思った展開からの執念の引き分け、そして延長。
勢いそのままに10分間を戦ったノルウェーが、史上初となる国際大会決勝進出を決めました。


ノルウェー女子代表はここ10年ほど、幾度となく世界選手権、ヨーロッパ選手権、もしくはオリンピック優勝を飾っています。

その陰に隠れるように、男子代表チームは国内でも女子代表に比べて注目を浴びることが多くありませんでした。
ところが、現代表監督のBergeが指揮を取るようになってから、代表チームはメキメキと力を伸ばし、昨年のヨーロッパ選手権では史上初の準決勝進出を果たします。

期待の高まった世界選手権予選では、まさかの予選敗退。

IHF推薦国という形でワールドカードを使って出場した今回の世界選手権で、強豪に競り勝って決勝まで進出できると本気で信じていた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

「歴史的」という言葉が飛び交った昨日、今日。

「ミラクル」という大きな見出しとともに、選手たちの歓喜の瞬間を収めた写真が一面のトップを飾った新聞を、思わず買ってしまいました。

若いノルウェー男子代表が、なぜそこまでの成長を遂げたのか。
私の思うことを書き出すと長〜くなってしまうので、いつか機会があれば。


ただ、昨日のノルウェー代表の試合を見てつくづく感じました。

チームワーク。

ハンドボールが楽しいという気持ち。

最後まで諦めないこと。

一番大切だと誰もが分かっていることだけど、これを100%できることって実はすごく難しい。
それを徹底的にやりきって、体全体で表現したノルウェー男子代表チームが、優勢とされたチームを次々に破ったことに希望が沸くような思いでした。


昨日は、セカンドチームのマネージャーとしていつも助けられている仲良しエリンの家で試合観戦。

「よっしゃー」とか「あーーー」とか叫びながら、立ち上がってガッツポーズを繰り返す私を見て笑う家族。
昨シーズンまでハンドボールを教えてたヴィリアムは一緒にハイタッチとかしてくれたけど。

ふと横を見ると、端のほうで体育座りのエリン。

『どうしたの?喜ばないの?』と聞くと、思いつめた表情で「接戦すぎてもう見ていられない」との返事。

よくそこまで感情移入できるな、という感心とともに、そんなに感情移入しちゃうエリンが、よくセカンドチームの試合でベンチに座っていられるな、ともっと感心。

試合終了後はヴィリアムとエリンは抱き合って、エリンは半べでした。

あ〜。おもろい。
そして、心があったまる。


ノルウェーは決勝で、絶対的王者のフランスと戦います。
ホームの声援を後押しにしたフランスの優勢は変わりませんが、完全なるアウトサイダーとして勝ちあがってきたノルウェーの勢いが本当のミラクルを起こしてくれるかもしれません。

残念ながら、明日は Bodo という町で試合があるのでLIVEで観戦できませんが、「やっぱりハンドボールって最高におもしろい」と心から再確認したので、自分の試合を思いっきり楽しんできます。



1月はとにかくハンドボール月間でした。

今日までに選手、監督としてプレー、帯同した試合は13試合。
年明け最初の試合が7日だったことを考えると、それ以降は2日に1試合以上の割合で試合があったことになります。

モナが試合中にルーズボールを握り続けて左腕を骨折したり、選手が練習中に薬指を脱臼したり、3点差で勝っていた試合で最後の2分間に2分間退場、一発レッドカード、+2回の7mスローを吹かれて試合終了2秒前に同点にされたり、かと思えばラスト2秒でノーマークシュートをキーパーのシリエが止めてくれて1点差で勝利したり・・・。

昨日のノルウェー劇的勝利も感動したけど、毎日の暮らしに十分すぎるほどエキサイティングがまぎれています。

一試合、一試合、もしくは日々の練習の中にドラマがあります。

そんなドラマに一喜一憂して、今日という日を全力で楽しみます。


写真は昨日の試合後、エリン一家と。

興奮しすぎてブレブレだけど、逆に興奮が伝わるかしら。

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2017年01月22日

DSC044281月19日(木)はアウェーで、Elverum との対戦でした。

ミューサ湖を挟んで車で一時間ほどの Elverum は、男子ハンドボールが伝統的な地域です。
男子のトップチームはノルウェー1部リーグで何度も優勝していて、EHFチャンピオンズリーグにも参戦しています。

女子チームは昨シーズン4部リーグで優勝して、今シーズンから3部リーグ登録になりました。
現在10位、残留争いの真っ只中です。

10月のホームでは、44−12で圧勝していた Elverum の試合を前に、監督のヘンリは珍しく2日間かけて対策を練りました。
ここ数試合、Elverum が7対6のOFで上位チームを相手に善戦して、接戦を落としていたからでした。

試合前にも、アシスタントコーチのモナが、「今日は接戦になる。前回の試合内容は忘れて、スタートから全力でいくように」と念を押します。


試合が始まって、通常の6対6のOFを選択した Elverum に、予想していた強さはありませんでした。

どこのポジションからも1対1で突破できなかった Elverum の選手たちは、ミスで攻撃を終えるか、シュートを打たされて逆速攻を受けました。

オフェンシブな6:0DFから2次速攻で連取したヨーヴィクは、9分、7−0とします。

この日は、前試合同様に「年少チーム」と「年長チーム」に分かれての布陣でした。

先発で出場した「年少チーム」。
10分過ぎ、背の一際大きなポストにパスを落とされて失点した直後、さらにDFラインを上げて、フローターにプレッシャーをかけました。
距離が長くなったパスがポストへ落ちると、しっかりと2人でフォローしてフリースロー。

対戦相手のレベルが上がれば上がるほど、今のままのコートバランスで守れなくなると思うけれど、勝気な性格の多い若手に頼もしさを感じています。

攻撃では、セットOFを思い出すのが難しいほど、2次速攻からの得点ばかりでした。
フローターで先発したサウスポーのエマが、速攻から走りこんでパワフルなシュートで相手ゴールを脅かします。

15分、ヘンリがタイムアウトをとって、「年長チーム」の6人とキーパー・エリーネが交代してコートに立ちました。

前半中盤から出場したサウスポー選手のロングシュートにDFの枝が合わずに連取を許すものの、すぐに修正したヨーヴィクが終始安定した試合運びで、前半を17−8で終えました。

2次速攻、そしてセットOFから、勢いをつけてアンダースロー、ランニングシュートを放ったリサのパワーとシュートテクニックに目を奪われる前半ラスト10分でした。

後半も、「年少チーム」、「年長チーム」と15分でコートに立つ7人を同時にチェンジさせたヨーヴィク。

Elverum のエースが意地を見せて、1対1を抜いてシュートを決めたり、ヨーヴィクDFの退場を誘ったりと、果敢に攻め続けましたが力の差は歴然でした。

「年長チーム」が守った最後の15分は、コンパクトな6:0DFから左サイドのアネッテが快走して連続得点。

最後まで試合の流れが変わることはなく、ヨーヴィクが33−16(17−8)で勝利しました。


私は前半スタートから15分、後半もスタートから45分まで、きっかり30分の出場で3得点。

年明けの2試合同様に、速攻へのスタートの遅れが気になるゲームでした。
DFで隣を守っていたエマのラインが高くて、私が自分のラインを意図して下げた、ということも大きく関係していますが、それにしても出遅れることが多かった・・・。
次のチャンスには、DFから攻撃的にポジションを取って、誰よりも速くスタートを切る意識を持ってプレーします。

フローター2人+ポストは、メンバーが固定されてきました。
左45のカタリーナはセンターのマリF、ポストのSynneと。
もう一人の左45、マリTはセンター・リサ、ポストのノラと同じ時間にコートに立つことが圧倒的に多くなりました。

私やキョンは固定されずに回っている感じ。
個人的には、キョンが隣がやっぱり一番やりやすいし、気持ちよくプレーができるな、と再確認した試合でした。


DSC04484引き続き、単独1位を突っ走るヨーヴィク。

10勝3敗で2位につけている Fredrikstad2 はトップリーグ所属のセカンドチームなので、ノルウェーハンドボール協会の規約で、2部リーグ昇格への権利がありません。
3位の Sarpsborg は4敗、4位の Nit/Hak は5敗と、ヨーヴィクと6ポイント以上の差がついています。

ノルウェーに来てから毎年、全く息をつけないシーズンを送っていたので、少しだけ心にゆとりのある今シーズンが不思議です。
もちろん、油断は一切することなく、一試合、一試合に全力を尽くします。

年が明けてから対戦した相手は、10位、11位、12位。
これから中位、上位のチームとの試合が続くので、気が引き締まるとともに、強いチームと戦えることが今から楽しみです。



3部リーグの順位を書いたついでに、私がコーチをしているチームの中間報告も。

DSC04483監督を務めているセカンドチームは4部リーグで2位。

試合数が一番多いので、負けた試合数を考えると実際は4位か5位。
それでも、周囲の予想を大きく覆す上位に位置しています。

経済的に3部リーグへの昇格が叶わないチームでも、周囲の期待が薄くても、監督としての私は虎視眈々と、チャンスを狙い続けています。


DSC04480セカンドチームに所属する18才以下の選手がプレーするU18も好調。

ヨーヴィクは現在2位。

ノルウェーの中地区で女子ハンドボールを牽引する Storhamar の後を追います。

U18は全ての選手に出場機会を与える、という目的のためのリーグ。
ベンチ入りメンバーが人数ギリギリ、ということが多い中でも頑張っている選手たちに成長を感じます。

セカンドチームの監督としての責任感をしっかりと持って、選手を育てていけるように全力を尽くします。


DSC044822001年生まれ女子は、2チームがU16の2部リーグに登録しています。

GHK2は3位、GHK3は7位。

GHK2は、2位の Otta にアウェーで競り勝っているので、2位、1位へあがる可能性は十分にあります。
来シーズン、1部リーグに参戦して戦うために、今シーズンをできる限り上位で終えたいと思っています。

楽しく、元気に、そして貪欲に。

選手たちと一緒に戦います。



もう一つ、昨日からスタートした新しい試み、ユーストレーニングをちょこっと紹介。

このブログでも何度か紹介したことのあるハンドボールアカデミーは、希望者を対象とした技術トレーニングで、今シーズンは2003年生まれ〜2009年生まれの子どもたち52人が参加してくれています。
私は、2014年の秋からアカデミーの指導者になりました。
ハンドボールを指導したヨーヴィクの子どもたちは、150人はゆうに超えているはずです。

今回、私が積極的に立ち上げに関わったユーストレーニングは、そのアカデミーに参加できない年代のハンドボーラーたちを対象としたもの。

U16、U14、U12の年代でコーチが教えきれないテーマやポジションがある、という意見を以前から耳にしていました。
さらに、その年代ごとに能力の高い選手たちが、適切なトレーニング環境で育っていくための土台作りが必要だと以前から考えていました。

それらの意見やアイデアを合わせて、週に一度、金曜日にユース年代を対象としたトレーニングをすることを決めました。

シュートやフェイントといったテーマトレーニング、ポジションごとの技術トレーニング、フィジカルトレーニング・・・クラブ内外からコーチを招いて、ハンドボールが大好きな選手たちに学ぶ場を提供する。
そして、同時にユース年代の選手を指導するコーチたちに、インスピレーションを与えられるようなトレーニングにしたい。

第一回の昨日は、トップチームの監督ヘンリの「シュートトレーニング」でした。

少しずつ、少しずつでも、みんなが満足できるクラブにしていきたい。

また新たな一歩を踏み出せました。



なんの因果か、流れ着いたヨーヴィクの地。

ここに植えたハンドボールの種が、力強く根を張って、芽を出したような想いです。

この町にいるうちは、目の前のハンドボーラーたちのために、ただひたすら私にできることをしていくつもりです。

いつか、大きな花となって咲く日が来ることを夢見て。

emi_aus_riesa at 12:08|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!

2017年01月17日

スタートダッシュ

DSC00146幸福なことにハンドボールを中心に充実した毎日を送っています。

年末には川和高校でハンドボールを教えていた智世が、先週までは国士舘大学で一緒にプレーした千尋が遊びに来てくれていました。

幸せ倍増。

遠く海を越えて会いに来てくれる友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。



年が明けて早速シーズンが再開しました。

今日は第12節、第13節の報告です。


1月7日(土)はシーズンを折り返して後半戦の一試合目、ホームに Bravo を迎えての第12節でした。

Bravo は12チーム中11位。
Tromso に乗り込んだシーズン序盤のアウェーでは、後半の中盤まで試合の行方が分からない展開で、ラスト15分で走り勝ったという記憶がありました。
パワフルなフローターとポストとの合わせが印象に残るチームで、順位が下から2番目ということが信じられませんでした。

でも、この日の試合が始まってみると、Bravo が勝てない理由が分かりました。
アウェーで対戦したときとは別のチームのようでした。

Bravo はOFに怖さが全くなく、ヨーヴィクの堅いDFを前に攻めあぐねる時間が続きます。
なかなかシュートまで持ち込めず、やっと作りだしたシュートチャンスにも、最近絶好調のキーパー・イネに阻まれて得点できません。

Bravo の1点目がゴールラインを割ったのは、実に17分を過ぎたときでした。

ヨーヴィクのOFはほとんどが1次速攻、2次速攻。
怒涛の攻撃で得点を重ねていきます。

30分を終えて、20−2。

同じリーグのチーム同士の試合とは思えない力の差でした。

後半こそヨーヴィクはOF、DFともにイージーなミスが出るようになりましたが、それでも圧倒的な優位が変わることはありませんでした。

センター、マリFのスピード溢れる速攻からの豪快なロングシュート。
代わって入ったセンターのリサも、パワフルなシュートを相手ゴールに叩き込みます。

ポジションバランスよく得点していったヨーヴィク。
視野の狭い選手もいるし、サイドへのパスが少ないチームだとも思うけれど、確実にチームの成長を感じます。

この日、MVPに選ばれたイネは45分強の出場で、許した得点はたったの3点。
風邪で欠場したエリーネの代わりに、2番手キーパーとしてベンチ入りした18才のイングヴィルが後半終盤に連続失点を許しますが、ナイスセーブもたくさん出て貴重な経験を積みました。

60分を戦ってヨーヴィクは、35−10(20−2)と Bravo を相手に完勝しました。


私は前半スタートから20分、後半もスタートから15分、計30分強の出場で4得点。

前半始まってすぐに速攻のチャンス、サイドシュートのチャンスが連続で巡ってきました。
キーパーが大きく構えていたので一本目のサイドシュートは遠目の脇、そして2本目はキーパーが遠めに動くのが見えたので近めの上を打ちました。

キーパーの動きがよく見えている、と思っていたのに後半はシュートを外してしまったし、1試合を通して速攻のスタートが出遅れている感覚が消えなかったので、課題が色々と残る試合でした。
でも、数週間のブレイク後、さらに年末年始の休暇を挟んだ後の初戦としては、手応えの悪くない試合だったと思っています。

コンディションの調整をしっかりとして、試合に向けての準備をベストにして、課題に一つ一つ向き合っていきます。



1月15日(日)、年明けホーム2連戦となった第13節は、12位の Ankenes との対戦でした。

9月の開幕戦では、終始危なげない展開で40−17と快勝していたものの、左フローターとポストに縦ブロックきっかけのプレーで何度もやられていました。
2対2の守りに大きな課題を残した試合でした。

あの試合で孤軍奮迅の活躍だった左フローターは今回怪我で欠場していました。
けれど、代わりにエースの責任を背負ったセンターが、ポストと一緒にチームの得点の半分以上を叩き出して、前日の土曜日に9位の Honefoss に勝利をあげていました。

キープレーヤーとなる2人をしっかりマークしよう、という意識をチーム全員でしっかりと持って臨んだ試合。

Campus Arena のコートに入ってきた Ankenes の選手たちを見てビックリ。
なんと、コートプレーヤー7人、キーパー1人。
選手8人+コーチ2人・・・。

北ノルウェーから飛行機で移動、さらに1泊しての土日2連戦ということで費用のかさむアウェーだとは言え・・・3部リーグの試合では滅多に見ることのない登録選手の少なさに驚きました。

それでも、前日の Honefoss 戦に競り勝った Ankenes の選手たちを素直に素晴らしいと思いました。


OFでダブルポストを多用してきた Ankenes。

チェンジミスなどで、大きいポストと1対1になる場面を何度か作られてしまったヨーヴィクは、6mから失点を許してしまいます。
フローターに対してはマークがはっきりしていて、パワーで負けることはありませんでした。

この試合は、最近ベンチスタートの多かった20才以上の「年長チーム」がスタートで出場。
安定の6:0DFから速攻で加点していきました。

15分きっかりにタイムアウトを取った監督のヘンリは、ベンチスタートだった97年・98年生まれの選手6人を一斉にコートに送り込みました。
代わった「年少チーム」は、オフェンシブになりすぎてもはやシステムのない3:2:1でボールを奪い、やはり速攻で得点を重ねます。
ろくに練習もしないでよく機能するなぁ・・・という感心と、マリFのトップ、Synneのセンターバック、180cm超えのセンターを置く3:2:1DFは攻めずらいだろうなぁ・・・という思いを抱きながら、オフェンシブなDFをベンチから見ていました。

チーム全員で走りに走って、前半を終えて25−6。

前半ですでに試合が決まってしまったような展開に、観客の注目はヨーヴィクの得点に注がれました。

後半もスタートは年長チームの6:0の堅い守り。
45分で代わった年少チームは、前半同様3:2:1DFからアグレッシブにボールを奪いにいきました。

後半もヨーヴィクは1次速攻、2次速攻を中心に、攻撃の手を緩めません。

後半終盤で少し失速して大台には届かず。
それでも、48−11(25−6)の圧勝でした。


この日MVPだった左サイドのマッテ・ソフィーは、昨シーズン、エリートリーグのハルデンから移籍してきたのですが、シーズン前の怪我を引きずって試合出場の機会が思うように得られませんでした。
今シーズンは左サイドで出場機会が増えたものの、持っている力を発揮しきれていない印象でした。
フィジカルではスピード、パワーともにチームの誰よりもバランスが整っていて、とても練習熱心なので、心から応援している選手でした。

この日は7得点。
迷いなくプレーするマッテ・ソフィーの姿は頼もしく、MVP獲得を自分のことのように喜びました。


私は前半スタートから15分、後半もスタートから45分まで、計30分の出場で7得点。

この日も試合開始直後に連続してチャンスが巡ってきました。
3分半で3得点。

その後はチャンスがなかなか回ってこなくなり、少ないチャンスにも一瞬反応が遅れる場面が何度かありました。
長いシーズン、ベストなコンディションを維持するのは簡単なことではないけれど、常にベストを目指して精進します。


ここまででヨーヴィクは12勝1敗、単独1位。

昇格だけを目標に、シーズン終了まで走り続けます。


応援よろしくお願いします!!!!!!!

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2017年01月01日

17

新年明けましておめでとうございます。

2017年が皆様にとって健康で、笑顔の多い穏やかな一年になりますように。


私が背負い続ける背番号17。

17年の今年は決意を新たに邁進します。


決意を行動へ。

今年は「実行の年」と決めて、感謝の気持ちとともに、努力を重ねる一年にしていきます。

一日、一日を全力で。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。







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2016年12月31日

2016年

2016年は、嬉しいこと、楽しいこと、悔しいこと、悲しいこと、いろんなことがありました。

その中で改めて、家族、友人のかけがえのなさに気が付かされました。


申年がくるたびに大きな人生の転機を迎えていた私は、今年、形として大きく変わることはなくても、気持ちの面で大切な出発の一歩を踏み出しました。

迷いのない、もう揺らぐことのない覚悟。

好きなことに夢中になって、大切な人たちに守られて、見えない未来を切り開いていけることへの感謝。

「ありがとう」という想いとともに年を越します。


年末に自主トレーニングで追い込んだバッキバキの体は、来年への決意を表すようで嬉しくなります。


みなさま、よいお年をお迎えください。





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