2017年12月14日

振り返ればやつがいる

25188807_1949505488398388_645399561838172036_o追われてます。

え?何にって?

明日提出の課題に。


知ってる。いつも始めるのが遅すぎるって。

でも、分かってる。結局最後は見事なまでのタイムプランニングでギリギリ間に合わせるって。


というわけで、色々書きたいことは来週に。

今日はここに、ふらっと現実逃避しに来ました。


これから自分のトレーニング、そしてその後はU16とセカンドチームの試合がホームであります。

このホーム2戦は、地元紙の Oppland Arbeidsblad のサイトからネット中継されます。

地元のユースチームやセカンドチームの試合をネット中継する新聞社の粋な計らいです。


先週末のU18カテゴリー全国リーグ「レーロイ」のネット中継を、日本から柳川さんが、スウェーデンからともちゃんが観戦してくれました。

最初のタイムアウトで急に横にヌッと出てきたマイクにパニック状態になった小心者の私の声を聞いて、動き回る姿を追って、応援してくれたかと思うと本当に愛を感じます。

今日も全力で選手たちとハンドボールを楽しんできます!!!

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2017年12月08日

ダブル全国大会

IMG_57132014年の8月からコーチとしてハンドボールを教えることになった2001年生まれ女子チーム(J01)。

チームの一員になってすぐのシーズン序盤で、試合に勝ってコート上で歓喜の輪を作る選手たちと、「勝った、勝った、私たち勝ったよ!!」とジャンプして喜ぶコーチのシャロットの姿を見つめながら、「私は一体どんなチームに送り込まれたんだろう・・・」と一抹の不安を覚えたことを懐かしく思い出します。

点が取れなくては試合中に泣き、負けては試合後のロッカールームで泣き、ドイツのチームを相手にしては「エミ〜、ドイツの子たち、ユニフォーム引っ張ってくるよぉ〜」と泣き顔でベンチの私に訴えてきて。

愛情をたっぷり込めて「キュウリちゃんチーム」と密かに名付けたJ01のあの選手たちが、先週の水曜日に全国リーグ出場を決めました。

私がセカンドチームのコーチとしてすでに参戦している全国リーグ「レーロイ」はU18カテゴリーで、ノルウェー全国から予選を突破した16チームが1回総当たりのリーグを戦っています。

今回、J01が出場を決めた全国リーグ「ブリング」はU16カテゴリー。

ヨーヴィクのU16チームとしては、ノルウェー優勝を果たした黄金世代1998年チーム以来となる全国リーグへの出場です。

女子チームの「ブリング」はノルウェー全国から48チームが参加。
秋から始まった地域の1部リーグで上位に入ったチームに出場権が与えられます。
2月から始まるリーグ戦では、48チームが4のグループに分けられて、グループ上位のチームが全国優勝を目指して5月に決勝リーグを戦います。

コーチとして初めて4年という長い歳月をかけて関われたチームが、その選手たちが、大きく大きく成長して全国リーグ出場を決めたことを、本当に嬉しく思います。
泣きながら、弱気になりながら、少しずつ、少しずつ、強く、速く、巧くなっていった選手たちの長年の努力が実ったと思うと胸が熱くなります。

そして、セカンドチーム同様に、J01チームの選手たちの監督でいられることを心から誇りに思っています。

全国リーグ出場を決めることになった激アツの一戦と、今シーズンのU16チームに関しては、時間があるときにゆっくり書くつもりです。

まだまだ未熟者ですが、監督として受け持つU18カテゴリー、U16カテゴリーともに全国リーグ進出を決めたことが、指導者として日々情熱を注いでいる私にとって、轍のようにも、道しるべのようにも感じられます。



前回の更新から10日がたちました。

その間にトップチームは1試合を消化しました。
12月3日の10節は、ホームでいいところなしのシーズン10敗目。

その試合報告も、もう少し時間ができたら更新します。



12月1日から19日までは、日本からのお客さんが来てくれています。

現在、国士舘大学でコーチをしている翁長茉莉枝ちゃん。
ノルウェーのトレーニングを見て、なにかを学んで日本での指導に活かすために、毎日ハンドボール漬けの毎日を送っています。

そんな毎日も次回更新。



今朝、ドイツで行なわれている女子ハンドボール世界選手権決勝のチケットをGETしました。
まだ飛行機のチケットをとっていないけれど、気合いで飛びます。

近々、ドイツ上陸予定。



そして今週末は、U18カテゴリーの全国リーグ「レーロイ」の2巡目、トロントハイムで3試合を戦ってきます。

明日は午後から車で5時間半の移動。
ノルウェー第3の都市、トロントハイムの町を観光する時間はないかもしれないけれど、ワクワクのハンドボール週末を送ってきます。

ちなみに週末の試合は、ノルウェー国内では「Handball.TV」からネット配信されます。

日本から見られるかどうかは分かりません。
でも、時間がある人は是非試してみてください。

ノルウェーの全国リーグで、ベンチからデッカい声で指示を出す、誰よりちっちゃい日本人の姿が見られるかも。

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2017年11月27日

ハンドボール一途

24139095_10214575077474051_1094599766_o最近めっきり更新頻度が減ってしまっていました。

いい時も、悪い時も、ハンドボール一途に生きている私は、どうしても試合の結果に気分を左右されます。
試合に負け続けているからといって、どんよりと毎日を過ごしているわけではないし、むしろ、いつも楽しく笑顔でいるという自負があります。

無理をしているわけではなくて、負けることも、怪我をすることもひっくるめてハンドボールだから。
そして、私はハンドボールで生きていく道を自ら選んできたから。

だから、苦しいシーズンでも、日々の生活が辛くなることはありません。

けれど、ことブログに関しては、普段の日常プラスアルファのことなので、どうしても億劫になってしまったり、ダメージの大きかった試合を冷静に振り返れなかったりする自分がいます。

そんなこんなで溜まりに溜まった試合報告。


今日は初冬の夜長を利用して、次の試合が来てしまう前に、月末になって書き物に追われる前に、そして12月に入って日本からお客さんが来る前に、シーズン7節、8節、9節を振り返りたいと思います。



11月5日(日)は、アウェーで Levanger との対戦でした。

レヴァンガーはそれまで6戦6敗。同じく全敗中のヨーヴィクとの一戦は、降格争いから抜け出すために、両チームにとって大事な大事な試合になりました。

午前中の飛行機でトロントハイムへ飛んで、そこから車で1時間ほど移動したレヴァンガーの体育館は、男子のエリートリーグチームのホームアリーナも兼ねていて、とても立派な体育館でした。

この試合を控えた1週間は、チームとしていい準備ができたという実感がありました。
監督がヘンリになってから、ほとんどなかった試合前の土曜日のトレーニングもいい雰囲気で終えることができました。

そうして迎えたレヴァンガー戦は、生き残りをかけると言っても過言ではないほど、気迫のこもった試合になりました。


両チームともに堅い守りで、相手チームに簡単にシュートチャンスを作らせません。

レヴァンガーの最大の武器は、エースのロングシュート。
事前に見たレヴァンガーの試合のビデオでは、ユーゴなどのきっかけから大きく回り込んだエースがロングシュートをねじ込むというプレーばかりが目立つチームでした。

厚くマークを受けても決めきるシュート力を持っていたエースを、この日左3枚目を守ったスゥンネが10〜11mでタックル。
そこからのフェイントも、クロスも、スゥンネがフットワークでつぶし続けました。

逆にヨーヴィクの攻撃では、この日明らかに不調だったマルティナが単発のシュートで攻撃を終えるシーンが目立ちます。
チームとして攻撃を展開できないヨーヴィクは、苦しい展開を強いられました。

その状況を打破したのは、前半中盤以降からシュートを狙いだしたセンターのリサ。
ランニングシュート、ブラインドからのアンダーシュート。シュートだけなら間違いなくエリートリーグのレベルに達しているリサのシュートが大当たりして、レヴァンガーのキーパーは全く反応できませんでした。

守り粘った前半を終えてリードを奪ったのはレヴァンガー。
ヨーヴィクは11−13、2点のビハインドで後半に臨みました。

後半スタートに流れをつかんだのはヨーヴィクでした。
DFがさらに安定して、前半に数本やられた速攻もシャットアウト。

10分を待たずに逆転に成功したヨーヴィクに、諦めずに食らいつくレヴァンガー。
1点差を2点差に広げたと思ったら同点に追いつかれ、そしてまたリードして・・・手に汗握る展開でした。

ヨーヴィクはOFではこの日大爆発のリサが多彩なシュートで加点。
対するレヴァンガーは右45のカットイン、クイックシュートで応戦します。

ラスト10分を切ってからは劇的な試合展開でした。

レヴァンガーのワンマン速攻にタックルしたエマが2分間退場を受けて、そのときの7mスローを決めたレヴァンガーが再び同点とします。
一気に逆転されてもおかしくない2分間をしのいだヨーヴィク。

今度はレヴァンガーが退場者を出して、ヨーヴィクがリードを2点に広げます。
このOFで決定打を決めたい、という場面。ところが、自陣のゴール前でアネッテがパスミス、そのボールをカットしたレヴァンガーのシュートが決まって1点差。

その数分後、レヴァンガーのワンマン速攻を追った私にレッドカードが出されました。

このときの私は、ワンマン速攻に走る左サイドを追いながら、その選手がボールをキャッチする姿勢をとったのを確認して、走りながら必死で手を伸ばしました。
普段ならば、走りながら振り返ってボールの位置を確認するのですが、この場面では明らかに走り負けていた状況だったので、相手選手の手を見てボールカットを試みました。

スローモーションのように見えたのは、私の手のわずか数センチメートル上を通過したボール。
速攻のシュート時に触れてはいけないと思った私は、その瞬間にストップ。したはずでした。
相手選手に触れた感触も右手の親指だけ。

でも、叫びながら倒れこんだ相手選手。7mスローは妥当だろうと覚悟した私。
ところが、リバウンドをとるために位置取りをした私に出されたのは、レッドカードでした。

大事な試合の、一番大事な局面でした。

個人的には絶対に一発レッドのプレーではないと断言できるけど、結果は結果。
その7mスローを決めたレヴァンガーが、試合の終盤でついにリードを奪いました。

上着を着て、ベンチ裏から最後の8分強を見るだけしかできなかった私の目に映ったのは、それでも諦めていなかったチームメイトの姿でした。

一人少ないOFで、シュートを決めるリサ。
長い腰痛のリハビリから復帰。この試合から出場できるようになったキョンが、フェイントからシュートを決めて再逆転を奪います。

残り3分半ほどを残していたはずです。

ここで、レヴァンガーの速攻を後ろから追いかけたリサ。
祈るような気持ちで見つめた私でしたが、ヨーヴィクは三度、退場と7mスローの罰則を受けました。

7mスローが決まって同点。

ヨーヴィクはその後のOFで得点できず、レヴァンガーの最後の攻撃でまたもボールをゴールへねじこんだ右45。

そして、ラスト5秒でキョンからスゥンネへ送られたポストパスは空を切って、試合終了のブザーが鳴り響きました。

21−22(11−13)。

戦って、勝利を目前にして逃した、大きな意味を持つポイントでした。

この日、10得点の大活躍だったリサ、そしてそのリサを差し置いてMVPを獲得したスゥンネのDFは素晴らしいものでした。
でも、チームとして攻めることができなかった。
そして、それでも勝てたはずの試合を自ら手放したのは、ラスト10分のミスでした。

試合を決めるこの時間帯に、ヨーヴィクは3度退場者を出し、4本の7mスローをレヴァンガーに与えてしまいました。

勝てないチームの勝てない理由。

負のスパイラルは続きます。


私はこの日、前半30分、後半退場までの20分強、計50分強の出場でサイドシュートと速攻を決めて、2得点でした。

ラスト10分の勝負を決める時間帯。
一人少ないOFで、フェイントでノーマークになったシュートを枠外へ外してしまいました。
レフェリーの誤審だと今でも思っているけど、レッドカード、7mスローと、この場面で絶対に避けなければいけないことでした。

走れさえすれば、カットできるボールだった。

その思いだけが強く強く残りました。


この試合を終えて、全敗はついにヨーヴィクだけ。

いよいよきびしい状況に追い込まれていきます。



11月15日(水)は、アウェー3試合をはさんで5週間ぶりとなったホームゲーム、Forde との8節でした。

フョルデ はこの時点で1勝1分5敗。
同じく苦しいシーズンスタートを切ったフョルデを相手に、ホームの利でなんとしてもシーズン初勝利をあげたい試合でした。

ところが、試合が始まってみると、誰も想像できなかったほど一方的な試合になりました。

引き続き不調から脱することができないマルティナ。この日もシュートが全くさえません。
無理な体勢からシュートを放ってミスを重ねていきました。
最初の5試合をエースに頼り切ったヨーヴィクは、11月に入ってもチームとして攻撃を機能させることができず、センターのリサもレヴァンガー戦の活躍からは程遠いパフォーマンスでした。

記憶の限り、こんなに得点が入らない試合はありませんでした。

足の動かない選手たち。タイミングの合わない選手たち。単発なシュートが繰り返されて、20分を過ぎてスコアボードの得点はまさかの2点。

プレーしていて信じられない思いでした。

4−13。

気まずいとしか言いようのない前半を終えて、ロッカールームへ戻る選手たちの足取りは重く、表情は険しく足元へ向けられていました。

この試合、チームとして唯一ポジティブな点をあげるとしたら、後半出だしのヨーヴィクの速攻と、セットOFで積極的にシュートを狙った姿勢だけでした。

個人として2部リーグにふさわしいプレーをしたのはキーパーのイネ。
50%に近いセーブ率で前半を終え、そして、この後半立ち上がりの10分でもナイスセーブを連続で出しました。

試合再開から10分弱で5点差まで追い上げたときは、ヨーヴィクの選手たちに「いける」という思いが芽生えたはずでした。
けれど、そこから再び点差を離されていきました。

攻撃でミスを出し、シュート確率もガクッと落ちたヨーヴィク。DFでは相手フローターのディスタンスシュートへ当たり切れずに失点していきます。

点差が前半終了時と同じ9点差まで開いたラスト10分。

ヘンリがタイムアウトをとって言いました。「ラスト10分で意地を見せろ」

その言葉と真逆のプレーをするかのようにミスから逆速攻で失点を繰り返したヨーヴィクは、チャンスのないまま、14−27(4−13)で大敗を喫しました。


私はこの日、前半30分、後半スタートから20分、50分の出場で2得点でした。

前半全く得点が入っていかない時間帯。
イネからの速攻のパスを6m際でキャッチして7mスローをとって、キョンからのパスを受けて速攻を決めました。
後半、ずれてきたサイドシュートを決めて、1人少ないOFでフェイントを抜いて7mスロー、対面した左サイドの退場を誘いました。

少ないチャンスを生かして、DFでもそれなりに自分の役割を果たした気はするけど、今シーズン「それなりのプレー」しかできていない自分に脱力感を覚えます。

いつになったら、また心から納得のいくプレーができるのか、心から走り切れたと思える日が来るのか。
もしくはもう来ないのか。

そんなことまで考えてしまうほど、空気を掴むように手ごたえを感じられないシーズンです。


いつもなら、試合の詳細や相手チームのプレーを細かく思い出せる私ですが、この試合に関しては記憶喪失かというくらい思い出すことができません。

ただ、試合後に「ガッツが足りない」というディスカッションをするチームに、「まるで違う試合を戦ったみたいだ」と、ふと考えたことを思い出します。

気持ちが大切だということ。

普段のトレーニングが試合の結果に直に結びつくということ。
そして、この試合前のトレーニングは散々なものだったこと。

疑う余地はありません。

でも、そんなことはある程度のレベルで戦うならば、分かっていて、できて当然のことで、毎回テーマになるべきことではないはずです。

どういった戦術で攻め切るのか。

私が求め続けている答えを一緒に導いてくれる人は、このチームにはいないのかもしれません。



11月19日(日)は、昨シーズンまでヨーヴィクのエースとして活躍したカタリーナが移籍したオスロのチーム、Fjellhammer とのシーズン9節でした。

試合が始まって主導権を握ったのはフェルハンマー。

カタリーナが強いフィジカルからシュートを放ち得点。そして、そこからパスをつないで味方のチャンスを作り出します。
昨シーズン、自己中なプレーの目立ったカタリーナの成長が垣間見られた瞬間でした。

スタートから追う展開となったヨーヴィク。前半のほとんどを5点前後のビハインドを背負って戦うことになりました。

そんなヨーヴィクが反撃を開始したのは前半中盤、監督がキーパーをハンネからイネへ、そしてマルティネに変えてキョンをコートに送り込んでからでした。

DFがアグレッシブになってフェルハンマーのミスを誘うと、OFはサイドクロスのきっかけからリサースゥンネのコンビプレーががっちりと決まります。

じわじわと追い上げたヨーヴィク。

前半終了直前、ついに12−12と試合を振り出しへ戻しました。

後半最初にリードを奪ったのはフェルハンマー。
でも、すぐにヨーヴィクが13−13として、その後この試合初めてリードを奪います。

引き続き鉄壁の守りでフェルハンマーの得点を簡単に許さないヨーヴィクでしたが、OFで得点が止まってしまいました。
前半中盤以降、動きの中でのコンビプレーからシュートチャンスを上手に作りだせていたのに、後半に入ってからOFがバラバラになります。
準備のない単発シュートで攻撃を終えるシーンが増えていきました。

3点差までリードを広げられて、リサ、キョンをコートに戻すと、再び攻撃にリズムが生まれました。

後半ラスト5分を残した場面で、再び同点に追いついたヨーヴィク。

初勝利の望みを打ち砕いたのはフェルハンマーのサウスポーエースでした。

21−22。22−23と、勝ち越しの点を決め続けたエースの勝負強さが、ヨーヴィクの勝利を近くて遠いものにしていきました。

30秒を切ったOFでゴールを奪えなかったヨーヴィク。

59分45秒で、フェルハンマーのタイムアウトのブザーが鳴りました。
その瞬間、フェルハンマーの監督が審判に大抗議。
そして、フェルハンマーベンチに2分間の退場が出されます。

何に抗議したのか聞き取れなかったし、そもそもこの場面で抗議して退場を受ける監督の言動こそ理解できなかったけれど、そのおかげでヨーヴィクに巡ってきた最後のチャンスでした。

タイムアウトが受理された後の退場ということで、引き続きフェルハンマーボールからスタートしましたが、一人少ないうえに試合再開後すぐにパッシブの手が上がり、ボールを失うフェルハンマー。

スコアボードは見れなかったけど、おそらく、このときラスト5秒を残すかどうかだったと思います。

私が奪ったボールをリサへ、リサが瞬時の判断で前方を走るスゥンネへ。

6m際でパスをキャッチしたスゥンネがシュート体勢へ入ろうとしたそのとき、スゥンネの後ろにいたフェルハンマーの選手が倒れこみ、無情にもチャージングの笛が吹かれました。
続くようにして鳴り響く試合終了のブザー。

そのまま泣き崩れるスゥンネ。

レヴァンガー戦と同じように、劇的な試合を制したのはヨーヴィクではなく対戦相手でした。

22−23(12−12)の惜敗でした。

これで、9戦9敗。もう後がありません。


私は前半25分、後半30分。計55分の出場で2得点。

フォロ戦、レヴァンガー戦と痛みがなくなっていった足の回復を喜んでいましたが、フョルデ戦、フェルハンマー戦ではアキレス腱の痛みを覚えて普通に走ることもままなりませんでした。

ただ「走りたい」とだけ願うシーズン。

試練を乗り越えてチームの力になれる日が来るまで、我慢のときが続きます。


この試合後に、監督と選手たちが憤慨していたのは審判の笛でした。

ラスト5分の局面で、確かに違う判定になっていてもおかしくなかった場面はありました。
でもそれは、あくまで「おかしくなかった」だけで、審判が下した判定が明らかな誤審だと私は思っていませんでした。

そもそも、残り15秒のあの場面でフェルハンマーの監督があんなミスをしなければ、残り15秒を使い切られて終わっているはずでした。
それを、負けたのは審判のせい、というように言うのは、現実を見れていないと思うのです。

試合後に、「何か言いたいことがある選手はいるか」と問われたので、『審判がどうのこうの言う前に、後半スタートから19分で4点しか取れなかったOFを振り返るべきじゃないのか』と発言した私に何人かの選手は目から鱗が落ちたような表情をしていました。


私は、若いチームメイトに、試行錯誤を繰り返してくれるコーチ陣に、きびしいと自覚しています。

でも、きっと誰よりも、自分自身にきびしく、結果を求めているはずです。


最近のブログを振り返ると、チームに対して非難の言葉ばかり向けているように受け取られるでしょう。
だから、ここでしっかりと誤解を解いておきたいと思います。

私は、チームメイトを心から応援しています。
監督とコーチを人として尊敬しています。
ヨーヴィクで引退する覚悟で、ここ数年はプレーしています。


ただ一つ、今シーズン一番苦しいと感じることは、私個人と、チームのハンドボールに対する哲学がかけ離れすぎているということ。

私は選手としてプレーを続けながら、コーチとしての目線で物事を捉えるようになってしまいました。

その差が苦しい。

ただ、それだけ。


やるべきことは変わりません。

自分の心と体に意識を集中させて、できることを一つ一つ積み上げていきます。

引き続き、応援よろしくお願いします。





気が付けば、今シーズンに入ってから、ハンドボール以外の息抜きを忘れてしまっていました。

友達との時間を作れずに、会いたい人に会いに行けなかったり、ドイツや日本の友達とも音信不通。
やっぱり、けっこういっぱいいっぱいの毎日を送っていたんだな、と振り返って改めて思います。

24116721_10154926869171456_1814192402_oでも、今週末は気持ちがすっかり前向きになるような充実の2日間でした。

昨日は、地域の育成コーチとして、隣町の Toten で「シュート」をテーマした練習会に参加してきました。
午前2時間、午後2時間。14才、13才の女子選手計40人を対象に楽しくハンドボールを指導しました。

ハンドボールが大好きで、うまくなりたい、という気持ちのある地域の選手たちが集まる練習会で、最高の刺激を受けて、たくさんのパワーをもらうことができました。

「選手を育てる」

天職だと信じています。


24093851_10214575077554053_2139468517_o夜はガビ、マルティナと一緒にボーリングへ。

レベルの低〜いボーリング大会を制した私。

久しぶりのボーリングを2ゲーム、それなりに楽しんだ私たちはビリヤードをすることにしました。

「私あんまりうまくないよ」と言ったマルティナと、「私もあんまりビリヤードしたことない」と言ったはずのガビ。
クロアチア人の2人を相手にして、自然とチームがジャパンvsクロアチアに分かれました。

最初のブレイクで2球をホールに沈めるというミラクルを起こした私。
その後も大量リードをキープしつつ、黒い8番をホールへ・・・沈めたは沈めたんだけど、間違ったホールへ落としてしまって反則負け。

2ゲーム目は「全然うまくない」はずのクロアチアコンビががんがん球をホールへ入れていって、チャンスなく負け。

3ゲーム目は接戦になりました。最後は黒球だけを残す白熱のゲームを制したのは、またもクロアチアーズ。
めっちゃ悔しいから、密かに練習してリベンジを狙います。

一番上の写真は、この白熱の3ゲーム目の一コマ。
ゲーム序盤に、3つ固まった帯球を散らばせようと、白球を20僂らいの距離から全力で打ったら、「カン、カーン」って格好よく散らばるはずの帯球の上を、ジャンプして台の外へ跳んでいった白球。

いや、ガビ。

めっちゃ笑うけどね、写真とか撮ってフェースブックに載せてるけどね。

かなり高度なテクニックだから!!!



そんな楽し〜い土曜日の翌日は、コーチとして3試合が組まれていました。

1試合目は11時からU18カテゴリーの試合で、ミョーサ湖向いの Hamar で、Storhamar との対戦でした。
Storhamar のトップチームはエリートリーグ。
ユース育成にも力を入れている Storhamar のU18チームは、今日の試合の前までU18の地域リーグで1位でした。

そんな Storhamar を相手にがっちりDFで失点を抑えたヨーヴィクは、攻めでも成長を実感するプレーで終始リード。
26−21で快勝しました。


そのままヨーヴィクの Campus Arena に戻った私。

この日2試合目は、13時からU16の2部リーグでシーズンを戦うヨーヴィク2の Otta 戦でした。
この試合では前半序盤の2点差をひっくり返して逆転に成功するも、後半中盤に3点のリードをひっくり返されて1点差の負け。
残念だけど、ここでも選手たちの成長が見られました。


3試合目は、15時からU16−1部リーグで上位を狙うヨーヴィク1の試合。
5位争いをしていたリレハンメルのチーム、LfH09 との対戦でした。

この試合の詳細は後日書くことにして、今まで私が見てきた2001年生まれチームの試合の中で、一番最高の試合でした。


今日は、3試合すべてで選手の成長を実感することができました。

それとともに、私のコーチとしての在り方にも、少しだけ胸を張れる一日でした。


選手たちの笑顔に囲まれて、幸せいっぱいの一日の締めくくりは、エリン宅で世界選手権前のトーナメントを戦うノルウェー対ロシアの試合観戦。

ワクワクする60分を終えて同点に終わったノルウェーとロシアは、7mスローコンテストでトーナメントの優勝を決めることになりました。

勝負を決める7mスローを決めたのはノラ。
ノルウェーがロシア、ハンガリー、韓国との4か国トーナメントを優勝で飾り、世界選手権へ向かいます。

来週から始まる世界選手権が今から楽しみです。


ハンドボールで悩むけど、元気をもらうのもやっぱりハンドボール。


最高の週末を過ごすことができました。

明日から、また新しい1週間が始まります。

一日一日を大切に過ごしていきます。

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2017年11月24日

行ったり来たり

DSC06753昨日、急に降りだした雪でヨーヴィクは真っ白な世界に変わりました。

朝7時から夜22時まで、朝練習、アカデミー、夕方のトレーニング、U12トレーニング、U16トレーニングと大忙しの一日を終えて、氷上を走っているかのような滑り具合にドキドキしながら選手3人と体育館の管理人さんを家まで送っていって、買い物をして、「やっと家に着いたぁ〜」と一息つきながら、家の駐車場へ入ろうとしたら。

ガコッ。

降り積もった雪に愛車がはまりました。

前にも進めず、後ろへも戻れず・・・さぁ、困った。

緊急事態だったので、申し訳ない気持ちいっぱいながらもお隣さんのインターホンを押すと、パジャマ姿のアンドリとマリーナが眠たそうに出てきました。

夜分遅くの訪問を謝って、事情を説明して、アンドリに車周りの雪かき、雪深くなっていた駐車場の雪かきを手伝ってもらいました。
そして、車を押してもらって、木の板をタイヤの下に入れてもらって、「前に進んで」とか「今度は少しバックして」とか指示してもらって、ちょこっと前進、ちょこっとバック、小刻みな行ったり来たりを繰り返して、無事に駐車することができました。

ありがとう、アンドリ。

ノルウェーの冬到来。

これからは気を引き締めて氷に立ち向かいます。



今日は前回に引き続きシーズンの報告です。


10月22日(日)は、シーズン6節、オスロへ乗り込んで Follo HK との対戦でした。

前半序盤は一進一退の攻防で試合が進んでいきました。

ヨーヴィクのDFがこの日はスタートから安定して、ゴールを守るイネもナイスセーブでチームを助けます。
ヨーヴィクが1〜2点のリードを守りながら時間が流れていきました。

守れていたのに主導権が握れなかったのは、セットOFで攻めあぐねる時間が長かったから。

左サイドのアネッテの速攻、この試合不調ながらもなんとかマークをかわしてシュートをゴールにねじこんだマルティナ、そして私にもシュートチャンスが巡ってきて得点を重ねていきますが、次につながる攻撃を組み立てていけません。

そんな拮抗した試合が一気に動いたのは、前半20分のタイムアウトがきっかけでした。

確か、フォロがとったタイムアウトだったと思います。
そのタイムアウトで監督のヘンリから出された指示は、ポストのスゥンネが速攻の戻りの時に、相手エースに高くプレスをかける、というものでした。

試合再開後、フォロは速くて強い速攻で一気にギアをあげてきました。

指示通りに相手エースにプレスについたスゥンネの後方で、マークを失う2枚目のマッテL。
ビックリするほどのスペースが真ん中にできて、ポストがノーマークになりました。

こういうシーンを・・・戦術の変化に対応できない、相手チームのプレーを読めない、というシーンを今シーズン何度目にしてきたでしょうか。

一度崩れたリズムを、ヨーヴィクはそれ以降取り戻すことができませんでした。

フォロの速攻に押し込まれ、それまで守れていたセットDFでも相手エースとポストのコンビネーションにやられ、そして攻撃ではシュートミスが目立つようになりました。

前半最後の10分間で畳みかけるように連取していったフォロが、6点差までリードを広げたところでハーフタイムを迎えました。

後半になってもゲームを修正できなかったヨーヴィク。

3枚目のDFが崩壊して、スゥンネ、マッテL、リサ、誰がコートに立っても簡単なチェンジミスがなくならず、フローターに1対1を突破されて、ポストへは何本もパスを通されて、とにかくコート中央からの失点が多かった後半でした。
45DF、サイドDFからのサポートもほとんどなかったので、誰のせいということではなく、チームとして全く守ることのできなかった試合でした。

サイドの角度から見て「え?今どうやってやられたの?」と驚くようなやられ方をしたこと、そういう失点に激怒してベンチから叫ぶヘンリの姿をはっきりと思い出します。

後半唯一の救いは、5−1でフローターの足を止めたフォロDFを相手に思い切りよく走りこんだマッテLがロングシュート、カットインと躍動したこと。
チーム最年少18才の活躍だけが光った後半は、前半同様にフォロに大きくリードを許して、終わってみれば、22−34(11−17)。

思わぬ大敗を喫しました。


私はこの日、前半スタートから30分、後半もスタートから55分まで、計55分出場して3得点でした。

この試合は今シーズンで初めて、ほとんど痛みを感じることなくプレーができました。
シーズンが始まってからこの6節までの全試合、右足をキネシオテープでがっちりとテーピングして試合に臨んでいましたが、やっとハムストリングスの痛みと肉離れ再発の恐怖から解放された、という思いでした。

前半、サイドシュート、ポストへきっていった後にマルティナからの最高のパスを受け取ってポストシュート、そして、前半残り10秒を切って走ったクイックスタートで、DFの裏を走りこんだところへ再びマルティナからのナイスパスが通ってラスト2秒でシュートを決めました。

まだまだ満足のいくようなプレーはできないけれど、それでも自分の役割に集中できた試合でした。
前の試合よりずっと、自分らしくあろうとした60分間でした。


やっと走れるようになってきて、気づいたことがありました。

それは、チームメイトの速攻への意識の低さ。単純に速攻の局面でのスピードのなさ。

チャンスがあるときはクイックスタートを仕掛けようとしていた私はこの日、ボール出しの遅さに、もしくはポストからパスを受け取るセンターの走り込みの遅さに、毎回ストップする羽目になりました。
クイックスタートでシュートまでいったのは、前半ラスト10秒の場面だけ。
逆に言えば、クイックスタートを狙っていたら、もっとチャンスがあったかもしれないということ。

チームとしてクイックスタートを狙うように、という共通理解があると思っていた私は、試合後に聞きました。

『もうクイックスタートは狙わないの?』

すると、コーチからすかさず「もちろん、狙うよ」との返事が返ってきました。

それを受けた後のチームメイトの発言に、私は言葉を失いました。

「そう思ったなら、試合中に言って」

「いや、エミは何度もパスを出せって叫んでた」とフォローしてくれた人がいましたが、私が返す言葉にも詰まったのは、ずっと速攻への速いパス出し、速い位置取りを要求していたことがチームメイトに届いていなかったからではなくて、2次速攻、クイックスタートというチームの共通理解があるのなら、走り出す、パスを出すの段階に、「言って」もなにもないから。

「今こっちがノーマークだったからパスだして」とかいう指示ならとにかく、「今速攻狙えたから走って」って・・・速攻は毎回スタートして、ポジションをとって、チャンスがあるかどうかを判断するのはその後のことなのに・・・。
そういうことを平気で言ってしまう選手に、戦術を徹底しないコーチ陣。

たまに無性に、「このチームに監督として関わりたい」と思うことがあります。

でも、選手としてチームの力になることが今の私に与えられた役割なので、そのことだけに集中します。


足は全体的には良くなっていきながら、日によって好調だったり不調だったり、行ったり来たり。

あーーー、早く100%でダッシュできるようになって、チームのためにコートを駆けまわりたーーーい!!!!!!!

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2017年11月17日

ジレンマ

IMG_6615ここ数年、「怪我をしやすくなったなぁ」と思うことが増えて、特にシーズン中は、自主トレーニングで自分を追い込むということができなくなってきていました。

でも、「怪我が治りにくくなったなぁ」としみじみ実感したのは、今シーズンが初めてのことでした。


「早く試合に復帰したい」「少しトレーニングの強度を落として完全に怪我を治したい」「筋力、持久力が落ちた分、トレーニングしなくちゃ」

そういう堂々巡りの想い全てがジレンマとなって、きつめにトレーニングをしては新たにどこかを痛め、安静にしていても治っていかない状況に焦って、選手としてはそんな苦しいシーズン前半戦を送っていました。


気が付けば、時間だけが過ぎていって、4節から8節までの5試合の報告ができないままでした。


今日は、4節と5節の報告を。


シーズンスタート3連敗の後に迎えた4節は、10月8日(日)、ホームでの Skrim Kongsberg 戦でした。

コングスバルグは、今シーズンにエリートリーグから降格してきて、現在8戦全勝中。
エリートリーグへの昇格最有力候補です。

コングスバルグのセンターは、2012/2013シーズンまでヨーヴィクでプレーしていたトリーネ。
私は直接面識はありませんが、今の私の家に当時トリーネが住んでいたこと、コングスバルグに移籍してすぐエリートリーグで得点王争いをしていたことなど、色々と話を聞いていました。

ブラインドから巧いシュートを打つな、という印象は受けたものの、この日はトリーネの得点は3点にとどまりました。
でも、それを補って余りあるほどの素晴らしいゲームメイクぶりに、「こういうセンターがヨーヴィクにいてくれたら・・・」と思わずにはいられませんでした。

センターとポストのコンビネーション。
左45の選手のシュート力。

前半は、コングスバルグの強さと速さ、コンビネーションに対応できないヨーヴィクが失点を重ねていきました。

OFでは、エースのマルティナが個人技で得点するも、チームとして得点できなかったヨーヴィクは、30分を戦って9−20と大きなビハインドを背負います。

後半に入って、速攻から得点チャンスを作り出すようになったヨーヴィク。
中盤以降はクロアチア人コンビのマルティーナ、ガビのクロスプレーが有効に決まって、そこからポストのスゥンネにパスがつながっていきました。

マルティナ、スゥンネの活躍でヨーヴィクの得点シーンが増えて、前半よりはずっと見ごたえのあるゲームになったと思いますが、DFでは最後までコングスバルグの猛攻を防げませんでした。

善戦した後半も、結局はコングスバルグに60分間を支配されて、26−37(9−20)。

11点差の完敗でした。


私はこの日、40分弱ほどの出場で2得点。

もっとチャンスがあったし、もっと自分でチャンスを作り出せたはずでした。
でも、自分が考えていたようには良くなっていかない足に痛みを覚えて、心身ともに万全からは程遠い状態でした。



10月18日(水)は、アウェーで Raelingen との対戦でした。

ラ―リンゲンは、パワフルシュートで得点を量産するエースと、チームとして徹底された速攻が印象的なチームでした。

前半序盤、OFでイージーミスを連続して出したヨーヴィクに対して、ラ―リンゲンは早い速攻から確実に得点していきました。
信じられないほど一方的な展開で、2−9まで離されたと記憶しています。

タイムアウト明けにも変わらない展開を変えたのは、コートに立つ選手一人ひとりのガッツあふれるプレーでした。
セットDFで相手フローターに強く当たりだしたヨーヴィクが、速攻の戻りも頑張って徐々に点差を縮めていきました。

攻めては、左サイドの切りをきっかけに、マルティナとスゥンネの2対2から3枚目をひきつけて、低くなったDFの上からセンターのリサが豪快なシュートを連続で決めます。

8−12。

前半の中盤以降は確実にヨーヴィクに流れがありました。

ラスト5分でもったいない失点をしたものの、それでも、序盤のプレーで一気に崩れずに持ち直したヨーヴィクが、10−15の5点差でハーフを折り返しました。

後半が始まって最初にリズムをつかんだのはヨーヴィク。

前半に追い上げた勢いのままに、マルティナ、リサがシュートを決めていきます。

一時は、16−19まで追い詰めたヨーヴィクが、最後までラ―リンゲンを捉えられなかったのは、DFで個人のミスが失点につながったこと、そしてやはり相手エースの10mから放たれるスーパーシュートを止めきれなかったことが原因でした。

ラ―リンゲンは速攻からのサイドの得点はもちろん、セットOFでもサイドへ、ポストへきれいにパスがつながっていきました。
絶対的なエースがボールを保持してガンガン打つ、という攻めではなくて、ボールが流れる攻撃の中でエースが走りこんでシュートを放つ、DFが当たりに来たらそこからパスがつながれていく、という見事なチームプレーでした。

一方のヨーヴィクは、左45のマルティナが7点、センターのリサが8点、同じくフローターのエマが3点、マッテが2点。
サイド、ポストは無得点という信じがたいスコアでした。

20−29(10−15)。

中位のチームに9点差をつけられて負けたという結果よりも、ただただ個人技で得点を重ねるヨーヴィクのOFに危機感を覚える試合となりました。


私は前半スタートから15分弱、後半は35分過ぎから試合終了まで35分ほどの出場で無得点でした。
シュートチャンスはただの一度も訪れませんでした。

意外なタイミングの交代に少し驚いた私。
ベンチに座ると、横にいたイネから「足痛いの?」と聞かれたので『ううん』と答えると、「監督、それでエミを交代させたと思うよ」と教えてもらいました。

最初に私と交代して右サイドでプレーしたのは、右サイド、右45をこなすサウスポーのエマでした。
ところが、そのエマが45に移ったときに右サイドにいったのは、トレーニングで一度も右サイドを練習していない、アップでも右利きなのに左手でシュートを打っていたアンナでした。
もう一人の左サイドのアネッテは、私が怪我をしてから右サイドの練習をしていたのに、それでもあえてアンナを右に送ったこの采配に、私は珍しく憤慨しました。

右サイドをやったことがない選手をそのポジションにおいても構わないコーチなのだから、サイドがプレーに絡めないハンドボールなのは当然だと。

こんなにフラストレーションが溜まった試合は久しぶりでした。


選手、コーチとして100試合以上をこなす今シーズン。全ての試合において気持ちの切り替えを早くするように努めていましたが、この試合だけは一日たっても次に心を持っていくことができませんでした。

さらに一日がたって、自分でこの試合のビデオを見てみることにしました。
すると、痛みはその前の試合に比べてずっと少ないと思っていたのに、客観的に見てみると、確かに足をひきずって走っていました。

コンディションが完全でも走り負けていたかもしれない相手で、そういうミスの仕方だったけれど、こんな状態の私が、チームの力になれていない今、誰かに対して不満を持つのは間違っている、と反省しました。


一人の選手として、チームの力になれるように今何ができるのか。

そのことだけに気持ちを集中させていきたい、と強く思いました。

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2017年11月13日

落ち林

IMG_6734ここ最近、毎年のように「ハンドボール漬け」みたいな表現を使っていたけれど、ブログを更新できているうちは本当の意味でハンドボール漬けにはなっていない、ということを新たに発見しました。

最後の更新からフワッと3週間半が経過して、ブログを書く時間とパワーがないまま、2部リーグの試合は4試合を消化していました。

現在、7戦7連敗中。

そのことについては明日詳しく書くとして・・・セカンドチーム、U18、U16チームの試合も盛り沢山。
今週末は5試合というハードでタイトなスケジュールでした。


今日は、そんなハード&タイトの5週間を振り返って、ダイジェスト版でお送りします。


10月9日から、今シーズンのハンドボールアカデミーがスタートしました。

9才から12才が月曜日、7才から9才が水曜日。
各10週間のアカデミーで、個人技術の上達を目指します。


10月14日、15日の週末には、U18カテゴリーの全国リーグ「レーロイ」の最終予選がありました。
一つ前のブログに書いた、日曜日の勝負の一戦で全てのエネルギーを出し切った私。

そのまま勝利の余韻に浸って残りの日曜日を過ごしたい気持ち満々でしたが、午後からはU16カテゴリーの試合が同じ体育館で組まれていました。

エネルギー0の状態から、4時間で復活。
私にとって最高の週末に花を添えるように、GHK2は安定した試合運びで快勝しました。


その翌週は、水曜日と日曜日に2部リーグの試合がありました。


10月23日(月)は、U16カテゴリーのGHK2ーGHK3、ヨーヴィク同士の対戦でした。

2001年生まれの選手で構成されたGHK2が、2002年生まれチームのGHK3を相手に、安定したDFとパワフルシュートを武器に快勝。
1学年上の意地を見せました。


10月25日(水)は、今シーズンから始めることになった「地域の育成コーチ」としての記念すべき初仕事で、昨シーズンから育成コーチになっていたトゥーネと一緒に、地域のクラブから推薦された2003年生まれ女子選手を対象にした練習会を行いました。

テーマは「投球とキャッチ」

トゥーネと協力して進めた3時間の練習会は、あっという間に過ぎていきました。

レベルの高さに驚いて、もっとこうしようという自分への改善点を見つけて、選手たちや見学に来ていたコーチや両親の笑顔にパワーをもらって、とても充実した時間でした。

ヨーヴィクだけではなく、他のクラブの選手たちにハンドボールを教えられるということに大きなやり甲斐を感じながら、しっかりと責任感を持って務めていきたいと思っています。


10月27日から29日は、オスロでコーチングライセンス「Trener3」の講習会に参加してきました。

「モチベーション」「トレーニング文化・パフォーマンス文化・勝利文化の構築」「3−2−1DF」「OF練習の組み立て」「試合分析」など興味深いテーマの連続で、すごく有意義な時間を過ごすことができました。

とくに、「フランス男子代表チームの監督になったとして、対ノルウェー戦にむけての試合対策をする」という分析の課題では、男子エリートリーグ Halden の監督トーマスと、そして女子エリートリーグ Byasen の監督ローゲルの男前ペアと3人組になって、ものすごく貴重な体験ができました。

外国人ボーナスかな?って思うくらい豪華なメンバーと試合を分析して、試合に向けての対策を立てて、今後に生きる経験になりました。

その課題が出た土曜日の夜には、実際にゴールデンリーグで対戦したノルウェーとフランスの試合を講習に参加した全員で観戦。
ノルウェーがフランスに勝利して、ノルウェー男子代表チームが本当に世界のトップレベルまで上がってきたことを強く印象付けました。

その夜は夕食後に、リレハンメルでハンドボール専科の高校の先生兼、リレハンメルのクラブでU16の監督を務めるアトレと話し込んで、日付が変わるころからトーマス、ローゲルを囲んで10人くらいで盛り上がっていた席に移動。
夏時間から冬時間に変わった夜中の3時を見届けて、1時間長い夜を利用して明け方まで楽しく談笑しました。


11月1日(水)は自分の練習の後すぐに、U18チームのアウェーに参加するため Gausdal へ移動。
力の差はあるのになぜかいつも競ってしまっていた Gausdal を相手に、終始安定した試合運びで勝利しました。
レーロイに出場する大きな目標を抱える選手と、U18カテゴリーで楽しくハンドボールをプレーしたいという選手の混合チームでも、全員がカバーしあっての勝利に試合後はみんなが笑顔でした。

5週間ほど前から、水曜日に朝7時の朝練習が始まったので、水曜日は朝練、アカデミー、自分の練習にU16、U14の練習、もしくはアウェー戦と、朝から夜までがっつりハードなハンドボールデーを送っています。


11月4日(土)はU16のホーム戦が Tranberghallen でありました。

強豪 Kongsvinger との試合は、前半DFで粘って食らいついたものの、後半の出だしで点差を離されて失速。
悔しい一敗を喫しました。


翌5日は、トロントハイムで2部リーグの7節。
日帰りの飛行機移動でした。


11月8日(水)は、セカンドチーム・4部リーグの試合。ダービーのスクライア戦がアウェーでありました。

ヨーヴィクはチームの半分以上が今シーズン前に移籍してきた選手で、まだチームとして機能しきれていない感が否めません。
個々の良さは見られて、チームとしてもところどころでナイスプレーが出ましたが、ベテラン選手がゲームをギュッと締めるスクライアを相手に、前半序盤に逆転を許してからは終始リードをされて、今シーズン4敗目。

4部リーグも2部リーグ同様に連敗が続いて、4戦4敗中で苦しいシーズンスタートとなりました。

でも、180僖汽Ε好檗爾妊后璽僉璽轡紂璽箸魴り出すのになぜか前のチームでサイドだったスノーベや、自衛隊や大学の関係で2年間ハンドボールから離れていたマリアンネ、怪我で1年間のブランクがあるイダをフローターに置いた布陣など、可能性しか感じないチームなので、我慢強くチーム作りをしてきたいと思っています。


そして、今週末はU18の全国リーグ・レーロイ第1ラウンドが、Honefoss で開催されました。

土曜日の Fredrikstad 戦は18−29、Sarpsborg 戦はなんと11−33で大敗。
怪我人が多いことに悩まされて、さらに最終予選のときの鬼気迫るようなガッツが感じられなかったこの2試合は、チャンスのないものでした。

全てを出し切れなかったらボロ負けする。

そういう世界でした。

日曜日の Honefoss 戦は、Honefoss の攻撃のキーとなるアンダー代表(2000生まれ)のポストをしっかりと守れて、前半のシュートミス、DFでの個人のイージーミスがなければ十分に勝負できる相手だという感覚がありました。
でも、ミスの積み重ねが影響して、結局は19−28の完敗でした。

それでも、土曜日よりはずっと自分たちのプレーができたヨーヴィクの選手たちは、試合後、今後どうやってトレーニングして、どういうチームになっていきたいのかを積極的に話し合っていました。


土曜日の2敗の後、1998年生まれチームのアシスタントコーチとして、長くヨーヴィクのハンドボールに関っていたクヌートが、激励の言葉をくれました。

「ハンドボール世界一の国のU18カテゴリーでトップにいるチームを相手にしているのだから、タフな試合になって当然だ。自分たちの成長に全力を注いで頑張れ」

本当にその通り。


選手たちはたくさんのことを学んで、試して、悔しがって、でも手ごたえを感じる瞬間もあって、今後につながる経験をしました。
日々のトレーニングに生かして、12月の第2ラウンドでは大きく成長した姿を見せてもらいたいと思います。


私もコーチとして、多くのことを感じて、学んで、とても貴重な経験をさせてもらうことができました。
日本人のコーチとして、ノルウェーの高校全国大会に参加できていることがいまだに信じられない思いです。
選手に心から感謝して、精進していきます。


レーロイの最後の試合の後は、寄り道をせずにヨーヴィクへ移動。
午後からU16の2試合がホームでありました。

U16−1部リーグで戦うGHK1は、強豪のStorhamar2との対戦でした。

前半は、相手エースのロングシュートに当たり切れず苦戦を強いられながらも、試合の中で修正していった選手たち。
後半に逆転してからは、同点に追いつかれても慌てることなく、一つ一つのプレーに集中できたヨーヴィクが、22ー21で1点差の勝利を飾りました。

順位争いで上位に食い込むために、大きな大きな1勝でした。


その後のGHK2−Ottestad の試合はロースコアになって、終始、Ottestad のリードを追う展開。
後半終盤で逆転に成功しますが、最後の5分で痛恨のミスが出て再逆転を許しました。

13ー14。1点差で劇的な勝利を飾った後は、1点差で悔しい負けを喫しました。


土日で5試合を戦って、18時半に帰宅。
ご飯を食べた後は、ソファーに倒れるようにして眠りにつきました。

2時間ほどして目が覚めて、シャワーを浴びて、一念発起して今ブログを更新しています。



戦って、勝って、負けて、喜んで、悔しがって、学んで。

今度こそ本当に「ハンドボール漬け」の毎日の中で、唯一無二の経験を重ねています。


IMG_6747トップチーム、セカンドチーム、レーロイ本戦、結果としてはスタートダッシュに大失敗した今シーズン。

すべてのチームに関わっていて、負けが続いてダメージが大きくなることもあるけれど、「落ち林」が「上がり林」に変わっていくように、自分のできることをコツコツと積み重ねていきます。


おやすみなさい!!!

emi_aus_riesa at 08:31|PermalinkComments(1)clip!

2017年10月17日

レーロイ

IMG_672310月14日、15日の両日、ヨーヴィクの Tranberghallen で U18カテゴリーの全国リーグ、レーロイ (Leroyserien) への参加をかけた熱戦が繰り広げられました。

U18カテゴリーは1999年生まれ、2000年生まれの選手たちがプレーをするカテゴリー。

レーロイは日本でいうところの全国大会で、ノルウェー全国から予選に参加した60チームのうち、本戦に参加できるのはたったの16チームという狭き門でした。
全国大会を狙えないと自ら予想するチームは予選への参加を申し込まないので、60チームと聞いて少なく感じたとしても、第1予選、第2予選を勝ち上がるのは容易なことではありません。

レーロイは、日本の全国大会のように勝ち上がり形式ではなく、11月、12月、2月、3月、そして4月と5回に分けて、土日で3試合をこなしながら、一回総当たりのリーグ戦で優勝を争います。


9月16日と17日にオスロ近郊のハスルムで行われた第1予選を、ヨーヴィクは2位で通過していました。


第2予選でヨーヴィクと同じグループになったのは、Glassverket (グラスヴェルケ)、Naebo (ナーボ)、そして Arstad (オースタ)の3チーム。

第1予選、他を寄せ付けない結果で全勝したグラスヴェルケは、トップチームがノルウェー1部のエリートリーグに所属。
U18チームの中心選手数人は、エリートリーグの試合にも出場しています。

同じく第1予選を1位で通過のナーボは、2000年生まれがチームの半数以上を占めて、2001年生まれの選手も何人か登録されていた若いチームでした。

第1予選をヨーヴィク同様に2位通過したオースタは、怪我人が出て11人という少数精鋭でこの第2予選に臨みました。


土日で組まれた試合は全6試合。

4チーム総当たりで、上位の2チームが11月11日から始まるレーロイへの参加を決めました。


第2予選、そして最終予選ともなる今回の大会をホームに誘致できたヨーヴィクは、試合と試合の間が最も長い有利な日程での戦いになりました。

土曜日。
12:00、ヨーヴィク−ナーボ。
13:30、グラスヴェルケ−オースタ。
16:30、ナーボ−グラスヴェルケ。
18:00、オースタ−ヨーヴィク。

日曜日。
10:00、オースタ−ナーボ。
11:30、ヨーヴィク−グラスヴェルケ。


この最終予選でヨーヴィクのキープレーヤーとなるはずの選手は、トップチームからおりてきたマッテLと、サウスポーエースのテアDでした。
けれど、今週の水曜日と日曜日にトップチームの試合を控えるマッテLは土曜日2試合だけの参加、ふくらはぎを痛めているテアDも土日の3試合中2試合だけの出場と決められていました。

全国リーグ出場をかけた大事な試合にも、選手個々の負担や怪我へのリスクを配慮するあたり、とてもノルウェー的です。
こちらへ来たばかりのころは驚いていた私も、何年かノルウェーに住んでルールに慣れてきたので、決められた約束の中でいかに勝負するかということに集中していました。


唯一トップチームに所属して、2部リーグの試合にも出場しているマッテLを欠いた状態で大本命のグラスヴェルケ戦を迎えることを考えれば、土曜日の2試合に全てをかけて、2勝して予選通過を決めてしまいたい、というのが私とアシスタントコーチ・ヨルゲンとの共通の考えでした。


そういった事情から、早くも予選の結果を左右する勝負となった第1試合、ナーボ戦。

ヨーヴィクは、DFで個々のレベルの高さを見せつけました。
1対1を突破されるシーンはほとんど見られずに、ナーボがセットOFで得点したのは前半25分を通して、3〜4点だったと記憶しています。

けれどOFでは、高いけん制を仕掛けてくるアグレッシブなナーボのDFに足が止まり攻めあぐねます。
パスミスやテクニカルミスで攻撃を終えることが多かった前半の序盤、ヨーヴィクはナーボの速攻の速さに対応できず失点していきました。

中心選手としての期待を背負ったマッテLやテアDのOFセンスは光りましたが、いいチャンスができてもノーマークシュートを決めきることができません。

それでも、前半中盤からしっかりとシュートで攻撃を終えて、速攻の戻りも頑張ったヨーヴィクが、引き離されそうになる時間帯をしのいで、7−9でハーフを折り返しました。

「こんなに自分たちのプレーができていない状態でも2点差なら、しっかりと課題を修正できれば逆転できる!」と考えながら、前半のプレーから修正しなくてはいけない点を整理して、力強く選手をコートに送り出しました。

後半はオフ・ザ・ボールの動きがずっとよくなった選手たちが、より多くのシュートチャンスを作り出していきました。

でも、やっぱりシュートを決めきることができずに、最後まで同点に追いつくことはできませんでした。

OFがよくなった後半。だからこそ踏ん張りたかったDFでは後半に個々のミスが目立つようになって、チームとしてミスをカバーすることもできませんでした。

チャンスはあったと十分に思うけれど、シュート決定率、ほとんどセーブというセーブのなかったキーパーのプレーを振り返ると、負けるときはこうやって負ける、という典型的なゲームだったと思います。
特に勝敗を分けてしまったのは左サイドの決定率。
シュートミス、ラインクロスを含めてミスばかりが出て、7本のチャンスで得点に結びついたのはたったの1点でした。

18−22。

痛恨の1敗でした。

さらに痛恨の出来事は、右サイド・シリエFの負傷。
試合残り時間1分、ボールを奪ったヨーヴィクが速攻のスタートを切った瞬間にシリエが叫びながら倒れこみました。
一人で転んだように見えたこと、そしてふくらはぎの状態から、足を思い切り攣ったのかと思ったのですが、その後病院に行って、ふくらはぎの筋断裂全治6〜8週間の診断を受けました。

唯一のサウスポーサイドの負傷に、チームの動揺は隠しきれませんでした。


第2試合、グラスベルケ−オースタとの一戦。

私の予想とは異なって、存在感を示しきれなかったグラスヴェルケが、テンポの遅いハンドボールながら個々の能力の高さで得点を重ねて、30−25でオースタに勝利しました。
「グラスヴェルケ・・思ってたよりすごくないな・・・」というのが、この試合を見た私の率直な感想でした。


第3試合は、グラスヴェルケとナーボとの対戦。

試合開始から繰り広げられる速いハンドボールに、目で追うのが忙しいほどでした。
つい今さっきの試合で全くスピード感のないハンドボールを展開していたグラスヴェルケの選手たちは、目が覚めたかのように、アグレッシブなナーボのDFを速さと巧さで攻略していました。
それでも、速攻では速さとチーム戦術に長けていたナーボ。速攻からの得点で負けじと応戦。
見ごたえのある試合を制したのは、グラスヴェルケでした。
24−22の僅差で2勝目をあげました。


土曜日の最終試合はヨーヴィク対オースタ。

それまでの試合結果から、最も勝つチャンスの大きいチームだと考えていましたが、1勝するだけでは予選を通過することはできません。

日曜日はマッテLが出場しないことが決まっていたので、テアDをできる限り温存する作戦で臨みました。
テアDを使わずに勝つことができたら、翌日の試合に出場させることができるという算段でした。

右サイドには怪我をしたシリエFに変わって、スピードと体幹の強さが半端じゃないマリンを左サイドからコンバート。

薄くなったフローターのポジションは、後十字靭帯損傷から復帰したばかりのマテアを数分間出場させて、得点が止まったときに個人技で状況を打破してもらおうという作戦を練っていたのですが、ウォーミングアップで再び膝に痛みを覚えて戦線離脱。

怪我人の続出、選手起用の制限など、きびしい状況で迎えた第2試合。
試合が始まると、コートに立った選手たちが圧巻のプレーで、ゲームを制しました。

1試合目の前半もセットDFの安定感は目を見張るものがありましたが、この試合のDFは思わず息を呑むほどの迫力がありました。
3枚目を守るマッテLとリーヴェの2人は、18才とは思えないパワー、そして速いフットワークで相手フローターとポストを圧倒。

器用でクレバーにゲームを作る左45から、180僂曚匹離僖錙璽轡紂璽拭爾離札鵐拭爾筺同じく180僂鯆兇┐襯櫂好箸悒僖垢さばかれていくオースタの攻撃が、マッテLとリーヴェの壁の前にシャットアウトされました。
他の選手たちもチームとしてリンクした動きで、前半序盤から中盤まではヨーヴィクがDFから速攻で連取。
7−1と大量リードを奪いました。

ナーボとの試合で精細を欠いたキーパーのシリエBに代わって出場したソフィエWも、しっかりとキーパーのコースを止めて、50%近いセーブ率でチームのリードに貢献しました。

オースタのコーチがたまらずとったタイムアウト以降もヨーヴィクはリードを広げていきますが、前半終盤に攻守ともにミスが出てオースタに得点を許します。

それでも前半を終えて17−9。最高の25分の戦いでした。

ところが、「絶対に油断をしないように。また0−0から始まる気持ちで臨むように」と釘を刺した後の後半に、ヨーヴィクは別チームになったかのようなプレーで相手に付け入る隙を与えてしまいます。

前半、あんなに完封できていたパワーシューターに当たり切れず、それ以外にも45のアウトカットイン、逆速攻から失点。

攻めては「個のプレー」でベストなチャンスを作り切れず、そしてチャンスを待てず、徐々に点差を縮められていきました。

「大丈夫」、「大丈夫」という心の声が、「まさかね・・」に変わった頃には後半終盤。
後半は、6−10でオースタに軍配が上がりましたが、前半の貯金に助けられて、23−19で勝利を飾りました。


土曜日の4試合を終え、順位は、グラスヴェルケ(2勝)、ナーボ(1勝1敗)、ヨーヴィク(1勝1敗)、オースタ(2敗)となりました。


そして迎えた2日目の朝。


10時からの第1試合を見に行った私の目に映ったのは、オースタを圧倒するナーボの速いプレーでした。

この予選では、ポイントが並んだ場合、ポイントが並んだチーム間での対戦の得失点差で順位が決まるというルールが適応されていました。

この試合にオースタが勝利すれば、ナーボ、オースタともに1勝2敗になるので、ヨーヴィクはグラスヴェルケに勝利、もしくは同点で予選突破が決まります。
ナーボが勝利した場合には、ヨーヴィクはグラスヴェルケに勝つことが絶対条件になりますが、2勝1敗で並ぶ3チーム間の得失点差で2位に食い込むためには、グラスヴェルケに4点差で勝利する必要がありました。

心の中でオースタの勝利を祈る私が見たのは、3−6でリードされていたオースタと、得点源として活躍していたオースタの右サイドが一発レッドカードを出される瞬間でした。

ナーボが次々と作り出すノーマークのチャンスを生かせずに、シュートを枠外に外していたからそれだけの点差で済んでいただけ・・・という展開で、見ていても地力の差は明らかだったので、おそらくナーボが負けることはないだろう・・・と観客席を後にして選手たちの待つロッカールームへと移動しました。

「勝つチャンスがあるとするならロースコア必至の展開で、4点差の勝利は難しいだろうな・・」と思いながらも、それでも必ずチャンスはあるという思いは消えませんでした。

「この子たちなら、きっとできる」と選手を信じる思いは揺らぎませんでした。

ミーティングを終えて、ロッカールーム横の通路でアップを始めた選手を横目に観客席へ戻った私は、スコアボードを見て目を疑いました。

14−15。

前半になんとか食らいついて2点差でハーフを迎えたオースタが、後半に入ってズルズルと点差を広げられていると予想していたのに、ラスト10分を切って1点差でいまだ粘っていました。

手に汗を握りながら見守ったラスト10分は、劇的でした。

オースタは今回参加の4チーム中、実力で他チームから少し離されているという印象を受け続けました。
でも、全ての試合において全力を尽くして、最後まで決して諦めることはありませんでした。
ヨーヴィクに有利かどうかは関係なく、単純に一ハンドボール人として応援したくなるチームでした。

前半、厚いマークを受けてシュートを打たせてもらえなかったセンターと、やはり激しいマークでパスをもらえなかったポストが連続得点。

対するナーボ、一番大事なこの場面でもシュートミスはなくなりませんでした。

そして、残り5分を切ってついに同点に追いつかれてからは、ナーボの選手たちの動揺が手に取るように見て取れました。

24:35。17−17。

ラスト30秒を残してタイムアウトをとったナーボでしたが、最後の攻撃をミスで終えてしまいます。

残り10秒のカウントダウンが始まったころ、果敢に速攻を仕掛けようとするオースタに、私とヨルゲンは、今度は完全に私たちだけの都合で「ストップーーー!!!」と叫んでいました。

同点で終われば、ヨーヴィクは1点差でもグラスヴェルケに勝つだけでよくなるから。

ボールを失ったオースタのサイド。ボールをキャッチして前方を見たナーボのキーパー。
同時に試合終了の笛が鳴り響きました。

直後に聞こえてきたのは、「ワ―――!!!」「キャー――!!!」というグラスヴェルケの選手たちの歓喜の叫び声。

全3試合を1勝1分1敗で終えたナーボ、1分2敗のオースタともに、グラスヴェルケの2勝を越えられないことが決定した瞬間でした。


その選手たちを見て、私の胸に広がった希望。

「4点差以上での勝利」という条件が「勝利」に変わっただけではなく、予選突破を決めたグラスヴェルケにとって最終試合の意味が全く異なるものになったことを確信しました。


ところがどっこい。


試合が始まって最初の5分で、そんな希望と選手たちを信じる気持ちが一気に打ち砕かれそうになります。

最初の5回の攻撃で、パスタイミングが全く合わず、相手DFの目の前でミスが出てしまいます。
そこからのグラスヴェルケの選手たちの速攻の速さといったら・・・コーチなのに呆然として言葉が出てこないほど。

1試合目のオースタ、2試合目のナーボ、そして3試合目のヨーヴィクと、試合を重ねるごとにスピードが急激に右肩上がりでアップしていっているようでした。

5分を待たずに、0−4。

OFをしっかりとシュートで終えられなければチャンスがないと思った私は、選手たちを落ち着かせるように目を見てゆっくりと、ドリブルをつかずにパスをつなぐこと、ボールを受け取るときはDFとの距離をはかって、しっかりとDFとDFの間に入ることを伝えます。

それから徐々に早いパスがつながりだして、サイドにノーマークができるもラストパスでミスが出ます。
1点目がなかなか取れない中で、我慢の時間が流れました。

試合後に聞いた話では、もともとグラスヴェルケには勝てないだろうと思っていた人が圧倒的多数だったそうです。
そして、5分弱であっという間に4連取されたこの時、観客席にいたほとんどの人がヨーヴィクの負けを予感していました。

テアDのフェイントからマリンがサイドシュートを決めて、1−4。

反撃の狼煙というにはあまりにも心もとない1点でした。

でも、そこからのヨーヴィクのDFは鬼気迫るものがありました。

OFではラストパスでのミスやシュートミスはなくなりきらないものの、グラスヴェルケの速攻に直につながるようなイージーミスは出なくなりました。

レフェリーが、強いタックルを流してくれたのが幸いで、セットDFでは激しいアタックでグラスヴェルケの攻撃に付け入る隙を与えません。

最初の失点はすべて速攻からだったので、「OFでミスさえなくなれば、そしてこのDFで50分間戦いきれればイケる!!」と思った10分過ぎ、サウスポーエースのテアDがふくらはぎの痛みを訴えてベンチに下がりました。
普段、滅多なことでは痛みを顔に出さないテアDがベンチ裏にうずくまっている姿を見て、この試合に出場することはできないであろうことを悟ります。

三度ヨーヴィクを襲う怪我の衝撃。

けれど、主力選手としてチームを牽引してきたマッテL、マテア、シリエF、そしてテアDを欠いても、コートに立つ選手たちの闘志が薄れることはありませんでした。
それどころか、時間が経つにつれて、いよいよグラスヴェルケを圧倒していくようでした。

DFの壁を通り抜けたシュートは、この日大当たりのシリエBが確実に止めてくれました。

前日の1試合目で全くセーブの出なかったシリエB。2試合目に出場したソフィエWが活躍したことからも、この日はソフィエWをスタートで出場させるのが妥当だったのだと思います。
でも、「この試合は及第点のセーブ率では勝てない」と確信していた私は、波が激しくても、当たれば神がかったようなセービングを見せるシリエBに賭けてみようと思いました。
そして、この日にシリエBが大当たりする予感が強くありました。

その読みが的中。

この日のシリエBは、キーパーが止めるべきシュートをすべてセーブした以外にも、速攻、7mスロー、完全なノーマークをことごとく弾いてみせました。

前半終盤、守れても得点が取れない状況を打破しようと、それまでサイドで出場していたマリンを右45に変えてから試合が動きました。
本人もおそらく打ってみるまでどこのコースへ飛んでいくか分からない、スーパーアンダーシュートを決めて観客席を沸かせると、カットインでもスピードを生かして個人技で得点をとってきてくれました。

マリンのスピードに周りも触発されたか、全員が足を動かして、タイムアウト明け最後のOFでは、速いパス回しからしっかりと全員が前を狙って、サイドまできれいにずらしていきました。

それまでシュートミスの多かったイングリがキーパーをよく見て得点。

ついに、7−7。同点に追いつきます。

その後すぐのOF、グラスヴェルケの左45がエースの意地を見せて、打点の高いロングシュートをマリンのブロックの上から決めました。
ラスト5秒の相手の攻撃を守り切れずに再びリードを許したヨーヴィクは、7−8でハーフタイムを迎えました。

でも、このまま戦いきれれば勝てる、という確信がありました。
序盤の4連取、ラスト5秒の1点を外して考えると、ヨーヴィクはグラスヴェルケを相手に、前半20分間を実に3失点で抑えていました。

ベンチで私はOF、アシスタントコーチのヨルゲンはDF、そしてキーパーコーチのモーテンはキーパーへの指示、と役割分担をしっかりとして臨んだこの試合。
DFでの指示の大半はヨルゲンに任せて、私は後半、どこのポジションで、誰のどんな1対1のチャンスを作り出したいかをひたすら考えていました。

自陣のコートでは前半から引き続き、全員が全てを出し切っているような気迫あふれるDFで、この週末DFリーダーとしてチームを引っ張り続けたリーヴェ、何年間もコツコツと努力を重ねて昨シーズンやっと花開いたヴィルデVを3枚目に置いて、左45のオティリエ、右45のマリン、両サイドにはイングリとアンネ。

あんなに必死な選手の姿を見たことは、今までなかったかもしれません。

1対1も強い当たりでチャンスをつぶしにいくし、もし1人が抜かれそうになったら、周りの選手が自分のマークなんて関係ないくらい一斉に集まってきてフリースローをとる。
6人全員が本当に100%以上の力を出し切って、グラスヴェルケの攻撃を完封していました。

圧巻。

9−9で再び同点に追いつくと、その勢いでこの試合初めてリードを奪います。

そこからは1点、2点のリードを行ったり来たり。

ヨーヴィクはDFの壁の上から打ち抜ける選手がいなかったので、個人技で得点をとれるマリン、オティリエの両45のポジションで1対1の勝負ができるようにフォーメーションを指示していきました。

それでも、なかなか思うようには得点が伸びていきません。

DFでは個人のミスで失点も出て、リードを離せそうで離せません。

13−12でオティリエが体を張ってとった7mスロー。

マリンが前半7mスローを外していて、普段7mスローを打つマッテL、テアDはいない。
オティリエが痛そうに起き上がったのを見て、『リーヴェ!!』と叫んだ後にヨルゲンの顔を見ると、「違う」という表情をして私の方を見ていました。
近づくと、ヨルゲンは耳元で「オティリエのほうが7mスローを打つ回数は断然に多かった」とつぶやきます。

今シーズンに移籍してきたリーヴェとオティリエ、一瞬の迷いの後の判断でした。

祈るように見つめた7mスロー。

リーヴェがシュートを枠外へ放ちます。
そして、その直後にサイドのポジションから1対1を抜かれて失点。

13−13、同点に追いつかれました。

この時点で、残り時間6分ほどだったと記憶しています。
試合の展開としては、最大のチャンスを生かせずに同点に追いつかれて、一気に逆転を許してもおかしくありませんでした。

でも、この日の選手たちは、なにがどうあっても勝つこと以外考えていないようでした。

勝つことへの執念が、グラスヴェルケの選手たちと比較にならないほど強くて、チームが本当に一丸となって目標に向かっていました。

オティリエがまた体を張ってカットインを決めます。

この試合6得点と、まさにチームの救世主として観客を何度もどよめかせたマリンがさらに決定打を決めました。

15−13。

残り2分を切ったDFも守り切ったヨーヴィク。

グラスヴェルケがオールマンツーマンを仕掛けてきたのを確認して、タイムアウトをとりました。

全員が動いて、オフ・ザ・ボールでクロスの動きを入れて、時間をしっかり使うように、と指示した後のOFではミスで攻撃を終えてしまいます。

でも、その後のDFでシリエBがこの日何度目となるナイスセーブ。
そして、そのボールをイングリの速攻へつないで・・・。


ベンチからコートを見つめる目は、涙でかすんでいました。

イングリの速攻シュートが得点になったのをなんとか見届けた後は、後ろを向いて涙がこぼれないようにするのに精一杯でした。

数秒後、大きな大きな歓声が耳に届きました。


振り向くと、コートの中央に走りこんで大きな輪を作る選手たち。

涙を必死にこらえる私の元へ、やはり涙目のヨルゲンが、もはや本泣きのエリンが、そして最高の笑顔を浮かべたモーテンがやってきました。そして、強く強くハグをして喜び合いました。

怪我でベンチからチームメイトを見つめるしかなかったマテアとシリエFは、完全に号泣していました。
コートで全力を尽くした選手たち、ベンチから声を枯らしてチームメイトを鼓舞し続けた選手たちも全員涙して、観客席から私のところへ駆けてきて抱きついた選手の両親もみんな、みんな泣いていました。


歓喜の瞬間でした。


勝利を確信したイングリの得点の後、最後の最後にグラスヴェルケが得点して16−14の2点差に縮めた場面は、コーチも、観客も、選手でさえも誰一人として誰がどんなシュートを打ったのか見ていなかったほど、コート上で、ベンチで、そして観客席で喜びが溢れました。


こんな劇的な勝利。そして感動を与えてくれた選手たちにただただ感謝。


必死になって応援してくれて、ホームゲームが成り立つようにボランティアをしてくれた家族やセカンドチームの他の選手たちにも心から感謝の気持ちでいっぱいでした。

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記憶の限り、勝って嬉し泣きをしたのは、長いハンドボール人生で2度目です。

川崎北高校でプレーをしていたとき、自分たちの代になってから一度も勝てなかった横浜日野高校にインターハイ予選決勝で1点差で勝利した日の感動は今でもはっきりと思い出すことができます。

リーザで2部リーグへ昇格したときにも泣いたかな・・・そしたら3度目かもしれないけど・・・。

とにかく、負けて泣いたことは数えきれないほどあるのに、勝って涙することはほとんどないハンドボール人生でした。
でも、この予選を突破できたらきっと泣いちゃうだろうな・・・と、最初から思っていました。


頑張る選手たちの姿を誰よりも見てきて、ヨーヴィクの全国リーグへの出場を心から願っていました。

その他にも、感情的になった理由が2つありました。

2年前、U16カテゴリーの全国リーグ、ブリング (Bringserien) への出場が濃厚とされていた1999年生まれチームは、私がヘッドコーチになったシーズンの前半戦、信じられないほどの連敗でブリングへの出場を逃しました。

当時、チームを受け持ったばかりで、ノルウェーのハンドボール事情もよく分かっていなかった私が、周りからの話だけを聞いて選手たちにプレッシャーをかけていたのだと、後から気づきました。
長い目で見て、選手一人ひとりの成長を優先させることができずに、目先の結果を追っていたのだと後悔しました。

クリスマス以降、ブリングの出場がなくなってからの後半戦は負けなしで勝ち続けた、今思い返してもいいチームでした。

あの時のショックが、2年の間ずっと残っていました。

あれからハンドボールを辞めてしまった選手も多いので、これで、あの時の自分の未熟さゆえのミスが消えてなくなるなんて思わないけど、それでも、諦めずにハンドボールを続けてくれた、そして努力を重ねてくれた選手たちが、今度こそ目標を達成してくれたということに救われるような想いでした。

その気持ちを選手に伝えているときに、横でしきりに頷いていたのはヨルゲン。

あ〜、そうか。

彼も2年前はリレハンメルのU16チームのコーチで、寸前のところでブリング出場を逃していたんだ。

2年後に、ライバルだったヨルゲンやその選手たちと協力して、今度こそ全国リーグ進出を果たすなんて、思いもしなかった。

継続するから気づくことがある。そして、継続するから叶えられることもある。

感慨深い気持ちになりました。


思わず涙が込み上げてきたもう一つの理由は、選手たちの気持ちを痛いほど感じたからでした。

怪我をしてしまった選手たちからは、本当に悔しさが伝わってきました。
マテアもテアDも、そしてシリエFも全員が1999年生まれ、U18カテゴリーの最終学年で、予選突破ができなければ全国リーグへの道は途絶えていました。
チームメイトが頑張ってくれたおかげで、そんな悔し涙を流した選手たちに再び全国の強豪と対戦するチャンスが巡ってきました。

そして、DFリーダーとしてチームを支え続け、顔に大きな青あざを作りながら3試合ほぼフル出場したリーヴェ。
本当は、昨シーズンにテアDと一緒にリレハンメルから移籍してくるはずの選手でした。
昨年の夏、ヨーヴィクのトレーニングに数回混ざって移籍する決意が固まった時、リーヴェのお父さんが脳梗塞で倒れてしまいました。
そして、昨シーズンは家族のために時間を使いたい、とリレハンメルに残る決断をしました。

週末の第2予選には、ノルウェー西海岸の実家から遥々、車いすに乗ったお父さん、お母さん、そして妹と弟が家族で応援に駆けつけてくれました。
土曜日の初戦の前に家族の姿を見たリーヴェは思わず溢れる感情を抑えきれずに、涙を流しながらウォーミングアップをしていました。

ヨルゲンいわく、リレハンメルでは自信のない選手だったそうです。

こんなに若いのに、家族から遠く離れたリレハンメルで寮暮らしをして、お父さんの病気で悲しい思いをして、それでもハンドボールが好きで頑張ってきたあの子の気持ちを想うと、そして、ずっと応援し続けてきた家族の気持ちを想うと、ただただ胸が打たれます。


たくさんの、本当にたくさんの想いが詰まった2日間。


選手たちは一つのチームとして、たった一つの目標に向かって戦いきりました。


こんな素敵なチームのヘッドコーチでいられることを、心から光栄に思います。


ロッカールームで歌って叫んで、コーチと選手たちの話が終わって、エリンがレーロイチームに登録されていないセカンドチームの選手たちや、週末に予選を開催するにあたって何時間も働いてくれたチームメイトや家族に感謝の言葉を述べたあと、最後の言葉を締めくくりました。

22449943_1809252379098226_8234377680151564995_n「私たち、予選通過しただけじゃなくて、第2予選1位で全国リーグへ出場だよ!」

それを聞いて嬉しそうにガッツポーズをする選手たち。


きっと、ずっと忘れない。

笑顔と涙と感動に溢れた週末でした。



U18カテゴリーで、ヨーヴィクはノルウェーのトップ16に名を連ねました。

このカテゴリーでノルウェーを代表する選手、将来は世界で活躍する選手たちがたくさんいる世界。

冒険が始まります。

選手たちと一緒に、最高にワクワクするシーズンを迎えます。





ちなみに・・・前述のエリンは、私が1999年生まれチームを受け持つことになったそのずっと前から、チームの事務仕事を一挙に引き受けてくれているマネージャーさん。
ハンドボールに熱くて、選手みんなのお母さんみたいで、私よりずっと感情豊かな優しい人。

そのエリンは、最終戦のあと旦那さんのカイに車で迎えに来てもらって、体育館から家までず〜っと泣いていたそうです。

後から聞いて爆笑しました。

2年前も、ヘッドコーチの私と同じか、それ以上落ち込んでたもんなぁ。


もう一個ちなみに・・・レーロイの予選が終わってから、Tranberghallen で私がコーチをしているもう一つのチーム、U16の試合が組まれていました。

私と一緒にコーチをして4年目のシャロットは、午前中の最終戦を応援に来て感動して泣いて、一回家に帰って、U16の試合に来て私と話してまた泣いて、「よかったね〜」とグダグダの涙顔でした。



あ〜、こんな人たちに囲まれて、本当に幸せだなぁ〜。


emi_aus_riesa at 22:50|PermalinkComments(8)clip!

2017年10月14日

U18全国リーグ最終予選

21741165_1855248824489293_6795208182621882891_o明日と明後日、ヨーヴィクの Tranberghallen で、U18カテゴリーの全国リーグ (Leroyserien) 参戦をかけた最終予選が行われます。

この最終予選でヨーヴィクは、Glassverket、Naerbo、Arstad と同じグループになりました。

土曜日は、Naerbo と Arstad とのダブルヘッダー。
日曜日には、Glassverket と対戦します。

4チーム中、上位2チームが全国リーグへの参加を決めて、11月から始まる16チーム総当たりのリーグ戦を戦うことになります。


色々な想いがこもるこの最終予選。

ヘッドコーチとして、全力で選手たちと戦ってきます。


今、このときだけの瞬間に。

今の自分の、全てをかけて。

emi_aus_riesa at 07:21|PermalinkComments(1)clip!

2017年10月07日

「治って」いるけど「治って」いない

IMG_6638先々週の土曜日、ノルウェーに中学の同級生のあっちゃんが遊びに来てくれました。

日曜日の私のホーム戦に合わせて、2週間の旅の前半戦をフィンランド、そこからノルウェー、後半戦はドイツというアクティブな休暇を過ごしていきました。

朝8時に空港到着という早朝便でヘルシンキからオスロへやってきたあっちゃんを30分ほど待たせてしまった私が小走りで空港内へ入っていくと、見ず知らずのタイ人と仲良くなってるあっちゃんを発見。
さすがグローバルあつこ。

この日は試合の前日、さらに右足の肉離れが完治していないこともあったので、ヨーヴィクへ直帰。
睡眠時間が短かったので、午前中少しだけ眠らせてもらおうかと思っていた時間を、お互い読書で使うというダラダラぶりでした。
長い付き合いとは言え、気兼ねしなさすぎの2人を我ながらおかしく思いました。

お昼からは町のショッピングモールに買い物、キョンに会いに行ってお昼ご飯を食べた後は、ヨーヴィクへ来ていた移動遊園地に遊びに行きました。
今シーズンから移籍してきたクロアチア人コンビ、マルティナとガビも誘って。

家族連れか若者が圧倒的多数を占める遊園地で私たちがはまったのは、2キロのチョコレートをルーレットで当てるというゲーム。
気が付けば負けず嫌いな性格とノルウェーの物価の高さが災いして、4500円をつぎ込んだ上に手ぶらで帰るという結果に・・・。

うん。チョコレート、普通に買えた。

夜はキョンが家に来てくれて、カレーを食べながら晩餐会。
楽しい時間を過ごしました。


翌日は私が試合だったので、キョンがあっちゃんを森に囲まれた湖に連れて行ってくれました。
これぞノルウェーといったキョンお気に入りの場所に、あっちゃんも大満足。

午後からは、同じく応援に来てくれたトゥ―ネ、ジモーネ、ローゲル、そして引き続き欠場中のキョンと一緒に試合観戦をしたあっちゃん。
全力で応援をしてくれました。

この日も夜はキョンが来て、遅くまで話し込みました。


IMG_6653月曜日はせっかくの日本からのお客様を私の日常に付き合わせて、午前は治療のため理学療法士のところへ行きました。
午後からはU16チームの練習があった私に代わって、キョンと町へ行ったあっちゃん。
かわいい雑貨屋さんを見たり、図書館に入ったり、充実した時間だったようです。

夜は、私の家に大量にあったカツオ節、お餅、だしの素を消費するためにお好み焼きパーティーをしながら、またまた話に花が咲きました。


IMG_6672火曜日は、あっちゃんが行きたがっていた公園とカフェに目的地を定めてオスロ散策。

天気はずっと曇りだったけど、紅葉のきれいな時期に楽しい遠足ができました。

水曜日の早朝にドイツへ旅立ったあっちゃんは、マリーに会って、修司の家に遊びに行って、ポーランドの町まで足を運んで、ドイツでも充実の数日間を過ごせたようでした。

IMG_6700あっちゃん、試合応援に来てくれてありがとう!!!

これからも若者に負けず頑張るからね〜。





さて、肝心の試合報告。

9月24日(日)は、ヨーヴィクと同じく今シーズン2部リーグへ昇格を果たした Grane Arendal をホームに迎えての3節でした。

アーレンダールはパワー溢れるシュートで得点を量産する左45と、思わず感心するような位置取りとスペースへの走り込み、そして難しいパスをキャッチしてからのシュートへの持ち込みが絶妙なポストを中心に攻撃を展開するチームでした。

試合前にビデオを見たら一目瞭然。

左45とポストにセンターを加えた3人が、アーレンダールの総得点のほとんどを稼ぎ出していました。

試合が始まると、アーレンダールは予想通りエースにシュートチャンスを作るためにオフェンスを組み立てていきました。
U19代表の若いエースは、シュートはピカ一だったもののフェイントやカットインの巧さや速さはなかったので、序盤はヨーヴィクがマークできていたように感じました。

けれど、マークされてもシュートを打たせる、という戦術が徹底していたアーレンダール。
うまくポストブロックを利用して、センター・ポストクロスから大きく走りこんだエースがDFの隙間を見つけてヨーヴィクゴールを脅かします。

「今のは守れる攻撃だった」と思った瞬間も何度もあったけれど、同時に「ナイスディフェンス」「ナイスセーブ」と感じたときも何度もありました。

前半にヨーヴィクがリズムに乗れなかった原因は、DFよりもOFにあったと私は考えています。

身体能力の高いマルティナの個人技に頼るようなシーン、視野が狭くなったフローターがパスをつながずに短い攻撃をチャンスの少ないシュートで終えるシーン。
チームとして攻め切れていないのは明らかでした。

30分を戦って、12−14。

ヨーヴィクは2点を追って後半を迎えます。

ロッカールームから戻った後のヨーヴィクのプレーは、コートに立っていた私でさえ信じられない思いで客観視してしまうほどでした。
シーズン初戦のシャロッテンルン戦と同じように、後半序盤でリードを広げられていきます。

OFでは全く意思の疎通がないプレーでミスをして、前半粘っていたDFは嘘のように崩壊しました。

ヨーヴィクでプレーをしていて今一番感じていることは、チームメイトが全く考えずにハンドボールをしているということです。
そして、この試合で最も感じたのは、「チーム戦術の徹底」ということにおける大きな差でした。

エースの得点が伸びず、ポストも得点にほとんどからめなかった前半を終えたアーレンダールは、後半、それでもチームの戦術を徹底していました。

前半にアーレンダールは、右45を対角のポストへ走らせるというコンビプレーを何度か使っていました。
そのとき、ポストは一般的な右45側に位置して待っているのではなく、右45の選手が走っていくポジションにいて、その切りに合わせて対角へ移っていました。
後半序盤、そのコンビプレーでスタートしたアーレンダールは、今度はポストを対角へ移動させずに右の2枚目と3枚目にダブルブロックをかけてエースをノーマークにしました。

前半のコンビプレーを布石にして、後半の大事な場面にエースで勝負する。

単純明快。

エースを止められたら負けるチームなのでしょう。
でも、どこで勝負したいかを全員が共通の理解として持っている。

ヨーヴィクは後半、マークをかわしだしたマルティナの活躍で加点するも、頼みの綱のDFで修正がきかず、終始、3〜5点差を追う展開でした。

残り15分、4点差からミスを出したヨーヴィクは、追いつくチャンスを自ら手放して失速。

24−30(12−14)で痛い3敗目を喫しました。



私は前半スタートから15分強、後半もスタートから15分、ラスト5分ほどの出場で4得点でした。

試合開始早々にワンマン速攻、サイドシュートのチャンスが訪れて得点するも、思ったプレーが全くできない試合でした。

8月に肉離れした右足のハムストリングスに痛みを覚えながらのプレーで、速攻ではいいスタートを切れていてもすぐに追いつかれてしまいました。
相手の左サイドが足が速いということで、自陣へ戻るときには全力は出したつもりでいましたが、それでも100%には程遠く、ピキッという痛みに怯えて全力で走ることができませんでした。

シュートでは、キーパーはよく見えていたと思います。
でも、後半はシュートを枠外に放ってしまったり、7mスローを待ってしまったり。

チームの力になることができませんでした。

唯一、後半中盤にフェイントからのサイドシュートをキーパーの頭横に決めたプレーが、意地を見せた場面だったかなぁ、と振り返りました。

試合後は、とても複雑な心境でした。

怪我の再発を恐れて走り切れない自分に対する情けなさと、怪我が治っていかない焦り。
同時に、怖さがなかったらまた同じ個所を怪我していたかもしれないという思いがありました。


8月13日に最初に怪我をしたときは、1週間程度で痛みがなくなりました。
ドイツでも同じような怪我をして、1週間前後で治った記憶があったので、全く恐れることもなくダッシュをした8月22日の練習で再び肉離れを起こしました。

それからは、怪我をした個所の痛みがなくならず、さらに怪我をかばって走ったり、過度のトレーニングをしたことが原因となって、膝の裏にまで痛みが広がっていきました。

痛みを全く感じなくなって、完治したと確信してダッシュしたときの、あの2度目の肉離れを思い出すと、どうしても慎重になる自分がいます。

治ってきてはいるけど、治らない。

そんな我慢の日々を送っています。


IMG_6704次の試合はあさっての日曜日。

ホームに昇格最有力候補の Skrim Kongsberg を迎えます。

この試合も万全の状態では臨めません。
でも、試合に出場するからには根性を見せてきます。

今できるベストを尽くして、チームのために戦ってきます。

応援よろしくお願いします。



あ〜〜〜、速く全力疾走がしたい・・・。

emi_aus_riesa at 09:48|PermalinkComments(3)clip!

2017年09月21日

シトリーくんとヒュン太くん

DSC06471先週末はトップチームは試合のないオフの週末でした。

でも、私は相変わらずハンドボール三昧。

最近は、午前中に理学療法士のところへ行ったり、リハビリのウエイトトレーニングをしたりして、午後からは普段通りコーチ、選手として体育館に入り浸る毎日でした。

子どもたちの試合は、週末だけではなくて平日の夜にも組まれていて、充実した時間を過ごしています。


9月11日(月)には、U16−GHK1の試合が前日に続いてホームでありました。

隣町の Toten を相手に終始リードした予選リーグ第2戦は、27−12で快勝。
本当に、選手たちは逞しくなって、プレーもハンドボールらしくなってきました。

その日の夜は、シーズン開幕直前に前十字靭帯を損傷してしまったシリを励ますために、寿司パーティーを開催。
言い出しっぺは私だったんだけど、結局、集合したのはシリとガビの家で、お寿司を作ってくれたのはキョンっていう・・・。
申し訳ないというか、ありがたいというか、とにかく楽しい夜でした。

今年移籍してきたクロアチア人のマルティナとガビがいたので、会話は半分ノルウェー語で半分英語。
来年くらいまでには、私、英語を話せるようになってます。


9月12日(火)はU16−GHK2がアウェーでスクライアと対戦しました。
私は自分のトレーニングとセカンドチームのトレーニングがあって帯同できず。
この試合は、スピードあふれるスクライアのプレーにいいところが出せなかったようで、12−26の完敗でした。

翌9月13日(水)と9月14日(木)は、U16−GHK3の試合。
GHK3は、2002年生まれの選手たちだけで登録しているチームなので、私は試合にベンチ入りすることはありません。
でも、水曜日の試合はホームだったので観戦してきました。

大きくて、パワーのある選手が多い2001年生まれとは対照的に、ヒョロヒョロした選手の多い2002年は、スピードあふれるプレーで地力で勝る Otta に善戦していました。
将来が楽しみな選手の多いチームです。



先週末は、U18カテゴリーの全国リーグ出場をかけた予選がオスロでありました。

ノルウェー全国から60チーム以上の参加があった第一回の予選リーグは、グループが16に分けられて、各グループ4チームないし5チームの総当たり戦で上位2チームが次の予選リーグへ進むことができるというものでした。

ヨーヴィクは土曜日に、Oppegard、Flint Tonsberg と対戦。
日曜日には、ホームチームだった Haslum との試合でした。

初戦は強豪のオッペゴオ。
U16カテゴリーの頃から1999年生まれの代で、ノルウェー指折りの好チームだったオッペゴオは、個々の選手のレベルの高さはもちろん、コンビプレーの質が他チームと一線を画していました。

「チームプレー」に重点を置いて準備してきたヨーヴィクは、ゲームの流れが相手に渡った序盤から約束事を忘れて、完全に個のプレーになってしまいました。
前半はいいところなし。
後半は、5−1DFが機能したこともあって接戦でしたが、前半の9点ビハインドを縮めるには及ばず、20−30と痛い黒星スタートを切りました。

チームの半分がヨーヴィクの選手、あとの半分が今シーズン前にリレハンメルから移籍してきた選手。
そして、エースのマッテは普段トップチームで登録されているので、セカンドチームの選手たちとトレーニングすることはありません。

そんな、現時点では即席チームという印象の強いヨーヴィクが、2試合目で変わりました。

初戦にボロ負けしたのが功を奏したのか、2時間の休憩をはさんだ後のトンスバルグ戦では、エースのマッテがセンターポジションから周りの選手にパスをさばきだしました。
思わずため息が漏れるような、力強いフェイントからの速いパスつなぎ。
両フローター、ポスト、サイドと次々にノーマークができていきました。

DFではキーパーのシリエが神がかったセービングで、前半だけで15セーブ。3失点。
あっぱれ。

後半はトンスバルグが持ち直したものの、大きなリードを守ったヨーヴィクが23−15で快勝しました。

これで1勝1敗。翌日の日曜日に予選突破の行方を持ち越しました。

土曜日の夜はホテル泊。
楽しそうに笑う選手たちを見て心がほんわりしました。
ハンド馬鹿なアシスタントコーチのヨルゲン、応援に駆け付けた選手の両親と話しこんで、素敵な夜を過ごしました。

翌日のハスルムとの試合は、前日のトンスバルグ戦で怪我をしたマテアが欠場。
さらに試合スタート10分弱で早々にマッテにマンツーマンをつけられて、序盤のリードを追いあげられます。

それでも、冷静に自分たちの役割に徹した選手たちは、右45のテア、右サイドのシリエの活躍もあって、接戦でも常にリードを保って、最後は23−19で嬉しい勝利を飾りました。

2勝1敗の2位でグループ予選を通過したヨーヴィクは、10月14日15日に行われる予選リーグ第2ラウンドへの出場を決めました。
8グループ、各4チーム。
32チームが、全国リーグに出場できる16の座をかけて勝負します。

あと一か月。

万全の準備をして、その日を迎えたいと思います。


この日、U18が全国リーグの予選を戦っていたころ、120キロほど離れたヨーヴィクでは、U16カテゴリーのGHK1が地域リーグの1部リーグ参戦をかけて試合をしていました。
Lunner2 を相手に39−12と快勝したGHK1は予選リーグを3戦3勝として、1試合を残した時点で1部リーグ参戦を決めました。


DSC06521そして、今日9月20日(水)は、U16−GHK2の試合がホームでありました。

自分の試合やトレーニングが重なって、まだ一度も見ていなかったGHK2の試合。
とても楽しみにしていました。

2001年生まれと2002年生まれが混ざっていても、チームとして協力してプレーしていた選手たち。
全員が本当に楽しそうにプレーして、ガッツを前面に出しながら戦って、最高のゲームでした。

Veldre を相手に27−12で快勝。
ずっと自信のなかった選手たちが大きく成長を見せてくれた一戦に、嬉しくて、そして感動しました。


感動したり、興奮したり、喜んだり、悩んだり、落ち込んだり。

そんなハンドボールの醍醐味を、1チームだけじゃなく色んなチームで、沢山のコーチ、選手たちと共有できることが本当に幸せだと日々感じています。

これからも、全力で選手たちと前進していきます。



IMG_6487そんなハンドボールな毎日を送る私を、どこまでも運んでくれた愛車のシトリーくん。

2年前に私の元へやってきてくれたシトリーくんは、毎日のトレーニング、ドライブ気分になれちゃうくらいの距離のアウェー戦、友だちの家、代表の試合、スウェーデンまでの長旅。

本当に毎日のように、この2年間、私と一心同体となってハンドボールのために走り続けてくれました。

契約更新のタイミングで新しいリース車と交換すると聞いたときは、新車なんかいらないからこの車がいいのに・・・と本当に残念に思ったほど愛着が沸いていました。

IMG_647924302キロ。

肋骨折れたてのときに彗星のごとく現れて、アウェーへ向かう途中に道路の真ん中で急に止まって、雪深い冬には氷上でタイヤが空回りして駐車場から出られなくなって。

そんなぜーーーんぶの思い出が懐かしいです。

素敵な運転手さんの元へもらわれていってね。

本当にありがとう!!!!!!!



IMG_6511そして、シトリーくんの後にやってきたのが、イメージがガラッと変わった黒い車。
47キロしか走っていない新車。

ヒュンダイの最新モデルのこの子を、ヒュン太と命名しました。



IMG_6514やっぱり落し物しても届くように名前入り。

サポートしてくれる人たちの存在があってここにいられるということ、好きなことがめいっぱいできるということを忘れずに、感謝の気持ちを込めて日々を過ごしていきます。


新たな相棒、よろしくね。

emi_aus_riesa at 09:55|PermalinkComments(6)clip!