2016年11月30日

一人シャトラン

DSC03959全日本インカレが終わりました。

徳島で繰り広げられた熱戦。

私の母校、国士舘大学女子部はベスト8という結果で大会を終えました。

夏に再会した吉田先生は全くお変わりなく、ハンドボール部のこと、選手のことを真剣に考えてくれていました。
そして、一生懸命に練習に取り組んでいた選手たち。
悔いの残らないインカレだったと信じています。

そして、国士舘大学の男子ハンドボール部は、見事6年ぶり3度目の優勝を飾りました。
藤村監督、豊田ケンちゃん、選手の皆さん、本当におめでとうございます。

大学時代に大変お世話になった八尾さんが監督を務める東京女子体育大学が準優勝。
後輩たちを熱血指導してくれた私のパズーこと岡本大さんが顧問の横浜桐蔭大学女子部が堂々の3位と、個人的には嬉しくて、気になるインカレでした。

このインカレで引退した全ての選手たちが、清々しくコートを後にできたことを願っています。

若きハンドボーラーが引き続きハンドボールのコートで、または新たな世界で躍動できますように・・・お疲れ様でした。



そして、男子日本代表チームのヘッドコーチに、ダグル・シグルドソンの就任が決定しました。

ここ数年低迷していた古豪ドイツ男子代表チームを復活させて、見事、ヨーロッパ選手権優勝、リオ五輪銅メダルに導いた世界トップのコーチ。

昨年末の就任から短期間で世界選手権出場を勝ち取り、男子代表チームに新たな風を吹かせてくれたオルテガ現ヘッドコーチの後を、どういう風に引き継いで、もしくはパワーアップさせてくれるのか、今から楽しみです。



15060229_1283560161711411_758178022_oさて、時間がふわっとワープした間に、肝心のシーズンは第6節、7節、8節を終えました。

今日は、6節、7節の試合報告をダイジェスト版でお届けします。


10月22日の第5節、アウェーの Sarpsborg 戦で本来のプレーが全くできなかったヨーヴィク。
負けるときはこういう崩れ方をするんだな、と知ったと同時に、楽に優勝できるシーズンではないな、と全員が気を引き締めなおすきっかけとなりました。

その敗戦を生かすべく日々のトレーニングを重ね、臨んだ11月6日(日)、アウェーの Storhamar のセカンドチームとの試合では、ウォーミングアップからチームメイトの緊張が伝わってくるようでした。

Storhamar2 はここまで4勝3敗。
セカンドチームは、トップチーム所属の20才以下の選手を3人までプレーさせることが可能なので、試合が始まるまでどんなチームと対戦することになるか予想できないやりにくさがありました。


前半序盤、この日好調だった左45のカタリーナのディスタンスシュートでヨーヴィクがリードを奪います。
オフェンシブな Storhamar2 のDFにできたスペースにポストのスティーネが走りこんだり、左サイドのアネッテ、マッテ・ソフィーが速攻のチャンスをしっかり得点につなげたり、確実に得点を重ねていきます。

DFでは、個人的に相手OFの強さを感じませんでした。
左サイド、右45、巧いなぁ・・と思った選手は数人いましたが、全てのポジションがそういった選手で埋まっているわけではなかったし、チームとしても洗練されているという印象を受けませんでした。

でも、守れているのに最後の苦し紛れのランニングシュートを決められる、突然広いスペースができてフェイントを抜かれる、という失点を繰り返しました。

それでも、得点が止まることのなかったヨーヴィクは3〜5点のリードを保って、16−11でハーフを折り返します。

後半、2次速攻のチャンスにチーム全員で走ったヨーヴィクは、前半同様にコンスタントに得点を重ねていきます。
けれど、セットOFではミスで攻撃を終えるシーンが目立つようになり、Storhamar2 に速攻のチャンスを与えてしまいました。

Storhamar2 は速攻、セットOFともに簡単にシュートチャンスを作り出していきました。
特に左サイドからセンターにポジションをチェンジした選手は、フェイント力があって、多彩なシュートで一回りも背が高いヨーヴィクDFを翻弄。
視野も広く、ポストと上手に2対2を攻めていました。
私が好きなタイプのセンタープレーヤー。

Storhamar2 のセンター、そして後半も勢いの止まらなかったヨーヴィクのエース・カタリーナの活躍が光る試合は、終始ヨーヴィクがリードを保ったまま、31−25(16−11)で決着がつきました。

痛い敗戦の後の少しナーバスな一戦。

大事な大事な勝利でした。


私はスタートから20分弱、後半はラストの15分ほどの出場で2得点。

試合開始直後に私の前にいたのは、Storhamar2 で最も得点を取っている選手でした。
以前、練習試合で対戦したときも難しいシュートを確実に決めていた記憶があったので、DFでかなり意識をしていました。
最初の Storhamar2 のOFは、予想通りに右45からのロングパスを受けた左サイドのシュート。
エリーネが止めてくれたものの、かなり狭い角度からでも果敢にシュートを狙う気持ちが見えました。

「ヨーヴィクにはOFでは得点を取れる選手がたくさんいる。DFでこの選手に得点されないことが今日の私の役割・・」

なんて、ベテラン選手的な考えを巡らせながらスタートしたこの試合では、DFに意識がいきすぎて速攻に走れない。
左45は怖くないな、と思っていたのに、マッチアップしたエマが左45に連続でやられる。

なんだか空回り。

そして、なによりつまらない。

気持ちの面で受身になってしまった前半に、DFでスカッと1対1を抜かれるという失態をおかした後半。
ダメダメなプレーの試合でした。

唯一の救いは、相手の最後のOFのスカイプレーを止めたこと。
前にもあったけど、大きな声で叫びたい。

『点差が離れた試合で、終了間際におもむろにタイムアウトをとって、36才が立っているポジションから・・・スカイプレーを狙うな−−−−−−−!!!!!』って。

スカイに跳んでる選手が生まれる前からハンドボールをやってる私の経験値は、Lv99くらいはいってると思う。

とにもかくにも、大事な2ポイントでした。



11月12日(土)は、ホームで Nit/Hak との対戦でした。

昨シーズンから Campus Arena をホーム会場としていたヨーヴィクHK。
けれど、この日は他のイベントで Campus Arena が使えなかったので、以前ホームだった Tranberghallen で試合が行われました。

木の床に片面だけの観客席。何十年と変わらないまま。
ホームゲームでは選手と観客が一体になるようなこの体育館に、個人的にすごく愛着を抱いています。
この日は500人ほどのファンが会場に足を運んでくれて、最高の雰囲気を作り出してくれました。

Nit/Hak はこの時点で6勝2敗、優勝を争う直接のライバルでした。

試合開始から10分は、Nit/Hak のペース。
得点を量産するパワフルなサウスポーフローターのディスタンスシュートが、ヨーヴィクゴールに突き刺さります。

試合前にしっかりと確認をとって、マークするカタリーナも意識していたはずでしたが、ゆっくりとしたステップから素早い腕のしなりだけで放たれるシュートは、分かっていても止められないクオリティがありました。
速攻も速く、さすがは優勝を争うチームだな・・・という印象を持って見ていた序盤から、徐々に流れが変わっていきました。

嫌なやられ方で失点していたヨーヴィクのDFがアグレッシブになっていって、速攻の戻りでもマークをとるのが早くなりました。
サウスポーエースに厚くマークをつかれた Nit/Hak の攻撃は、明らかに強さを失いました。

確か、10分を過ぎて5−5か6−6まで試合の拮抗が保たれていたと記憶しています。

そこから、一気に集中力とテンポをアップさせたヨーヴィクが、前半終了までに7点のリードを奪いました。

Nit/Hak は Storhamar と同じで、数人の中心選手でゲームを作るチームでした。
全てのポジションに高いレベルの選手がいるわけではなく、広いDFも、一定の選手に厚くマークを受けてしまったOFも、弱点をつかれると状況を打破できない、といった様子でした。

後半はスタートから守って速攻で連取に成功したヨーヴィクが、45分までに12点のリードを奪います。

ラスト10分でDFに簡単なミスが出て Nit/Hak に連続得点を許しましたが、勢いを緩めずに走りきったヨーヴィクが、34−23(19−12)で快勝しました。


私はこの日ベンチスタート。

Storhamar 戦の後だったので納得しながらも、やっぱりプライドがあるのでアップから密かに闘志を燃やしていました。

前半15分で出場のチャンスが回ってきて、ヨーヴィクの退場時にフェイントでサイドを抜いて得点。
同じく一人少ない時間に、DFでサイドへのパスを倒れこんでカット。
果敢に攻めた前半でした。

後半は30分フルでコートに立って、速攻、サイドシュート、リバウンドシュート・・・シュートチャンスが次々に巡ってきました。

この日は、速攻に走って、ミスが出たからダッシュでDFに戻っている途中でマイボールになって、また速攻〜〜〜というような場面がなぜか何度も訪れて、一人シャトランのような試合でした。

速攻→速攻の戻り→速攻でノーマーク!!という瞬間のパスが信じられないくらい、とってこ〜いパスで、完全に一人なのに謎のスカイシュート。

フェイントでDFをかわしてシュートを打ったら外して、倒れこんだ体勢からマッハで起き上がって自陣に戻っていたら、チームメイトがパスカットをして、切り返して再びダッシュ。シュートを決めて倒れこんで、すぐに起き上がってダッシュで戻り。

起き上がりこぶしかっていう。

試合中にあんなに息が切れることも、試合後に自分が何点とったか全く分からないということも普段はないのですが・・・ナイスガッツのナイスゲームでした。

最近サイドシュートの確立が落ちていて、跳べていない、キーパーを見れていない、シュートミスをしないようにと少し消極的な試合が続きました。
この日も、シュート決定率で言えば及第点以下の試合内容です。

15064951_10207655881503929_1642635132_oでも、ミスを恐れずに、果敢に攻め続けるのが私らしいハンドボールだと思い出したので、闘志を燃やして戦っていきます。
そして、それがきっとチームのためになると信じています。

45分出場で8得点。

ガッツあるプレーでこれからも魅せます!!!!!



試合後にキョンが隣に来て、「一人シャトランみたいな試合だったね」と私が思っていた事と同じ事を言いました。
この試合のMVPに選ばれて、「走りまくって、DFでも活躍して、ミスがなかった・・・ナンバー17、エミ!!」という発表の後、「いや、ミスはしまくってたよね」とやっぱり同じ事を考えたようでした。
さすが、キョンちゃん。

DSC03948この日のMVPの商品はマグカップ、BBQ用品、そしてハンドボールクラブが新しく契約した車3日間使い放題。
これからホームの試合のMVPは、「Banens beste−ベストプレーヤー」と書かれた車を3日間自由に運転できるそうです。

とっても嬉しかったけど、この車、その前の週末に子供たちの試合のアウェーで借りたばかりだったし、私が普段使用してる車もクラブが提供してくれているので、厳選な抽選の結果、車を使用できる権利をマリに譲りました。

でも、なんだかテンションがあがる商品。

もし、また選ばれることがあったら、無駄に町内をドライブして回ろうかと計画中です。

emi_aus_riesa at 20:28|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!

2016年10月31日

月・火・水

20161104_235624今日から日本とノルウェーの時差が8時間になりました。

いよいよ冬時間の到来。

ここヨーヴィクは10月末としては例年に比べて驚くほど温かく、0度から8度くらいで長い秋が続いています。
でも、初雪が降ったらきっと一気に冬がやってくるだろうなぁ・・・と考えながら冬靴や暖炉のチェックを始めました。



10月22日(土)は、アウェーで Sarpsborg とのシーズン第5節が行われました。

ここまで負けなしは、ヨーヴィクHKのみ。
その後ろに、Sarpsborg と Nit/Hak が1敗で続いていました。

Sarpsborg は、2年前に3部リーグの地区2位の座を争ったチームでした。
最終戦はアウェーの直接対決。7点差を猛追する Sarpsborg から辛くも逃げ切って昇格決定戦に駒を進めたヨーヴィクは、決定戦では他の地区の代表チームを寄せ付けないゲームで2部リーグへの昇格を決めました。

あのとき昇格を争ったチームと同じようなメンバー編成だろうと思っていた私は、この日、選手の若さに驚きました。
今シーズン3部リーグを戦う Sarpsborg は2年前とはクラブ自体が違うということで、20代の選手が数人いた以外は1998年/1999年生まれの選手たちでした。
Sarpsborg の1999年生まれはノルウェーで年代優勝をしたチームで、若くてもチームとしての完成度が高く、決して油断できないチームでした。


勝てば大きな意味を持つ一戦。

相手に先制のゴールを許した後、クロスからのきっかけで左45マリTの豪快なロングシュートが決まります。

1−1。昇格を争うチーム同士の対戦に相応しい、緊迫した空気が流れていました。

ところが、そこからオフェンスで Sarpsborg の守りを崩せなくなったヨーヴィク。
巡ってきたシュートチャンスは相手キーパーとゴールのクロスバーにことごとく阻まれてしまいます。

1−2、2−3、そして15分を終えて2−6。

ここでヨーヴィクはたまらずタイムアウト。
この日はヘッドコーチのヘンリが他の仕事で帯同できなかったため、アシスタントコーチのモナ、キーパーコーチのアンネ・カーリンが指揮を振るいました。

このタイムアウト後に大きくメンバーをチェンジしたヨーヴィクは、若い選手の投入で流れを変えるかに思われました。
実際に、左45のカタリーナ、センターのマリFの連取で5−8として、長く止まっていた得点版の数字が動き出します。
一気に追いつきたい場面、ヨーヴィクのシュートは無情にも再びクロスバーに弾かれます。

それでも、なんとか攻撃を立て直したヨーヴィクは8−10で後半につなげました。

後半は、前半の中盤以降にプレーしていたメンバーがそのままコートへ。
序盤で逆転のチャンスを掴みたいところでした。
ところが逆に、スピードあるコンビネーションで粘り強く攻めた Sarpsborg がじわじわと点差を離していきます。
この間、ヨーヴィクはテクニカルミス、シュートミスの連続で、チームとして何一つプレーが機能しません。

後半11分、10−15。

どんなにDFで頑張っても、キーパーのエリーネが孤軍奮闘してくれても、シュートが相手ゴールに決まりません。
時間だけが過ぎていって、残り時間5分を残して13−19。

最後にリサ、カタリーナの連取で16−19としたところでタイムアップ。

上位対決は、16−19(8−10)で、Sarpsborg に軍配が上がりました。

この日、ヨーヴィクのシュートミスは28、テクニカルミスは18。

2部リーグへの昇格を目指すチームの数字とは思えないものでした。
相手チームがどうこうではなくて、チームプレーができない、そしてシュートを決めきれないヨーヴィクの弱さだけが際立った試合でした。

唯一のプラスといえば、最後まで点差にこだわったこと。
万が一、シーズン終了後に2チーム以上のポイントが並んだ場合は、チーム間対戦での得失点差で順位が決定します。

6点差を3点差にしたプレーに、チームメイトの意地を見ました。


私は、この日サウスポーのエマが膝の怪我で出場できなかったため、60分間フル出場でした。

4本のサイドシュートを放って2得点。

速攻では厚いマークを受けてチャンスがありませんでした。
フェイントで作り出したシュートチャンス、味方の飛ばしパスからのサイドシュートを決めきることができませんでした。

チームの得点が止まった・・・そんな時にこそ、確実にシュートを決める選手でなければいけないと、試合後に強く責任を感じました。

今の私はベストな状態に比べて、ジャンプができていない。そしてキーパーが全く見えていない。


もう一度だけ自分にチャンスを与えるつもりで残りのシーズンに挑みます。

選手生命を長らえるような日々を送って一体何になるのか・・・改革を誓います。


この敗戦でヨーヴィクは3位まで順位を下げました。

1位の Nit/Hak は7戦5勝2敗、2位の Sarpsborg はヨーヴィクと同様に5戦4勝1敗です。

この時期にこういう負け方をして良かったと後から振り返られるように、個人もチームも今一度気を引き締めて、1試合1試合に臨んでいきます。


次は1週間後の日曜日、アウェーで Storhamar Bredde との試合です。

応援よろしくお願いします!!!





ダメージの大きかった負け試合でしたが、その前後には嬉しいこと、楽しいことがありました。

先週の月曜日、火曜日、水曜日。
3日間連続で、違う人からノルウェーに遊びに行きたい、という連絡をもらいました。

そして今日も、「年末年始の予定を教えてください」っていうメッセージが日本から届きました。

こうやって連絡をくれたり、ノルウェー遊びに行ってみようかな、って思ってくれるお友達や教え子の存在が本当に有難くて、とっても嬉しくなります。

お客様が来たら、ハンドボールの合間をぬって精一杯ノルウェーを案内したいと思っています。


そして今週の月曜日、火曜日、水曜日は、コーチングライセンス3の講習でした。

ノルウェーのコーチングライセンスは、1から4まであって、4はEHFマスターコーチと同様の資格です。
その前の3は、ノルウェー国内ではトップのライセンスと言って間違いないと思います。

第一回の講習となった今回は、ヨーヴィクから車で1時間ちょっとの Elverum で行われました。

月曜日は11時から18時半まで、火曜日は9時から19時まで、そして水曜日は9時から13時までと集中講義の3日間。

講師陣も、ノルウェー男子代表監督の Christian Berge、ノルウェー女子代表フィジカルトレーナーの Tom Morten Svendsen、ノルウェー女子代表キーパーコーチの Mats Olsson、元ノルウェー代表 Linn Sulland と、聞いただけでドキドキしちゃう豪華メンバー。
その他にもコーチング、タレント育成、栄養学などの興味深いテーマばかりでした。
「学ぶ」ことをこんなに楽しいと思ったことは、人生のうちで数えるくらいしかなかったんじゃないかと思うほど。

内容については、私が毎月執筆させてもらっている「スポーツイベント・ハンドボール」に書いていこうと計画中ですので、ハンドボールに興味のある方は是非ご購読ください。

私にノルウェーへ来るきっかけを作ってくれたトゥーネも一緒にライセンス3を受講することになって、なんだか縁を感じます。
トゥーネのおかげで全く不安のない状態で講習へ向かうことができました。

月曜日の夕食では、トゥーネ、ノルウェーU18代表コーチの Vigdis、この講習会の責任者、ノルウェーハンドボール協会の Helen と席が一緒になって、最高に楽しい時間を過ごすことができました。

ノルウェーハンドボールの話からインターナショナルな話題、Vigdis の元でプレーする私のチームメイトの代表選手たち、日本のハンドボールの話・・・真面目な話、大爆笑の話、夢の広がる話、盛りだくさんでした。
ちなみに、Vigdis と Helen は、日本の「伝統」の話に一番食いついていました。

夕食後は、ホテルのロビーで暖炉を囲みながら、他の受講者と団欒。
ライセンス2を一緒に受講していた人や、トゥーネの元チームメイト、ノルウェートップリーグ監督、クロアチア、セルビアから来たコーチ・・・。
ノルウェー全国から集まったコーチとネットワークをつなぐことは、私の今後にとってとても大きな意味を持つかもしれない、と直感的に感じた夜でした。

月曜日も火曜日も、夜遅くまでみんなでずっとハンドボールの話。

ホテルでは豪華朝食に始まって、豪華ランチ、夕食は大鹿やステーキのさらに豪華コース料理で、毎週講習会でもいいやって本気で思ったほどでした。

講習内容、出会えた人たち、VIPな待遇、とにかく最高としか表現できない3日間でした。

次回の講習会は2月。

それまでに課題を提出して、学んだことを日々生かすべく、コーチとしても精進していきます。



一日一日、幸せを感じながら、感謝の気持ちを込めながら、ハンドボールと向き合っていきます。

emi_aus_riesa at 04:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2016年10月20日

内林最強説

6年ほど前にマリーから買い取ったパソコンで日本語が打てなくなったのは2ヶ月ほど前。

それより前から持っている、バッグに入れていたら軽い筋トレになるほど重量のある日本のパソコンでは、日本語は打てるけどインターネットにつなげられず、さらにWordじゃない不思議なツールを使っているためUSBにコピーしてもドイツのパソコンでは文章が開けない、という問題が発生して不便していました。

我ながら、なんでそんなことになるのか分からない、としか答えられない謎の現象。

パソコンのアップデートをしてくれて、日本語が打てるように手伝ってくれたジモーネは、あまりにもパソコン用語の通じない私を、「よくブログやフェースブックをしてるよね、逆に」と、褒めてくれました。


こういうパソコンの問題は今までにも起きたことがあったけど、そうでない時も、もともとブログの更新がまめではありません。

理由は2つ。

1つ目は、日常生活の中で、ブログを更新するということの優先順位が高くないから。

毎日料理を作る、睡眠をしっかりとる、友達と会う・・・そういう日々の暮らしがあって、時間があるときにブログを書く、というスタンスで続けてきました。

そして2つ目は、文章を書くのに時間がかかりすぎる、ということ。

私の想いや、試合の臨場感が読んでくれる人に伝わってほしいと願うから、どうしても熟考しながらの物書きになります。
特に、おもしろいと私が思ったことが、文章で少しでもおもしろさを失うなら、いっそのこと書かないほうがいい。

なにをそこまで追及してるのか分からないけど、超適当な性格のうちに一つ、二つ、変なとこだけ完璧主義者なんだと思います。

でも、月一回の更新はあまりにも少なすぎるので、週に一回くらいは更新していこうと一念発起して日本のパソコンを見ていたら、「内林最強説」というタイトルの8月18日に書いた記事を発見しました。

あ〜、そうか。8月18日に更新しようとして、完成しなくてタイミングを逃した近況報告だ・・・ということで、今日は加筆・訂正を少しだけ加えて、8月中旬の私の近況報告。

何年も使っていなかった日本のパソコンを久しぶりに開いたら、こういうお蔵入り記事を他にも発見しました。
ランダム日記の名の下に、何ヶ月も、ときには何年も前の出来事を普通に書いていきたいと企んでいます。





ヨーヴィクに戻ってきてから早くも3週間が経ちました。

7月に日本に滞在したのと同じだけの時間が過ぎたなんて信じられなほどあっという間だった気もするし、確かにそれぐらいの時間が流れたと思うくらい内容の濃い日々だったという実感もあります。

7月25日にトレーニングが再開して最初の5日間は、左膝の様子をうかがう毎日でした。
何年も前から疲労がたまってくると痛み出す膝を、今回は一度の練習で痛めてしまっていました。
年齢を重ねていることを、怪我をしやすくなった体と、痛みにあわせてうまく調整できるようになった自分の行動からしみじみと感じました。

この週はトップチームとセカンドチームが合同でトレーニングをしたので、コーチとしての仕事がほとんどなくてのんびり。

水曜日のお昼にトゥーネが遊びに来て、お互いの近況報告で盛り上がりました。

金曜日はトレーニングの前に、キョン、スティーネ、マリとランチをして、練習後にはこの日誕生日だったエリンの家へ。
プレゼントのお花と赤ワインを届けるだけのつもりが、結局、家にお邪魔して3時間ほどおしゃべりに花が咲きました。

土曜日のお昼はエリンと一緒に隣町のコンサートに。
エリンの友達のエリンの知り合いのバンドが歌う、ということで向かったミューサ湖沿いのカフェは、座っているだけでも心が癒されるような素晴らしいロケーションでした。
ぽかぽか陽気のもと、素敵な時間を過ごしました。

午後は自主トレでインターバルを走った後、トゥーネの家に行って世界女子ユース選手権の準決勝を一緒に観戦しました。
ヨーヴィク出身の選手が4人、ノルウェー代表として出場していたこの大会。
個人的に声援を送る4人は、私が見た試合すべてでスタートメンバーとしてコートに立ち活躍していました。

夜はジモーネも参加して、今私の中で一番熱いカードゲーム、リグレット対決。
みそっかすのトゥーネを横目に接戦を繰り広げたジモーネと私は、最後はまさかの同点優勝という形で勝敗を分けました。

結局ビールを飲んで、この日はトゥーネ宅に宿泊。

翌日はお昼まで寝て、庭の芝刈りを手伝って、コーヒーを飲んで、トゥーネとジョギングして・・・そうこうしている内にまた世界女子ユース選手権の試合時間になったので、3位決定戦、決勝戦を観戦しました。

ノルウェーは3位決定戦で韓国と対戦。
後半序盤まで韓国DFをうまく攻略していたノルウェーは、韓国キーパーのスーパーセーブに阻まれて得点が止まった時間に逆転を許し、4位で大会を終えました。
メダルを目前にした逆転負け。残念だけど、選手たちは素晴らしい経験を積みました。
若いノルウェー代表の選手たち、特にヨーヴィク出身の4人がこれからどんなプレーヤーに育っていくのか本当に楽しみです。

その翌週からは、2001年生まれチームのトレーニングがスタート。
セカンドチームは水曜日にRunarというチームと、トップチームは木曜日にノルウェー2部リーグのAkerというチームとのトレーニングゲームが組まれて、ハンドボール盛りだくさんになった1週間でした。

今年からさらに若返ったヨーヴィクのトップチーム。
2015年にノルウェー全国優勝を果たした1998年生まれのメンバーから誰をトップチームに上げるか決めるため、トップチームとセカンドチームは合同でトレーニングをしていました。

そういった事情から新チームとしてのスタートが遅れたセカンドチーム。
98年生まれ、99年生まれで一緒にトレーニングする機会がほとんどないまま迎えたトレーニングゲームでは、フィジカルで勝る対戦相手に個々の良さを出して、見事に逆転勝利を飾りました。
監督としてベンチで最高にエキサイティングな時間を過ごしました。

1999年生まれは2シーズン受け持っていた選手たちだったけど、1998年生まれの選手やリレハンメルから移籍してきた選手、新しい選手が加わってハンドボールの幅がぐっと広がりました。
さらにU16での特別ルールがなくなる年代ということで、監督としての戦術的な可能性が一気に増えます。
対戦相手のRunarの監督の要望で、20分3セットのゲームの真ん中20分は、キーパーとコートプレーヤーをチェンジして、両チームとも7対6の攻防を試してみました。
新しい選手に、無限の可能性のチーム、「これは楽しすぎる・・・」と試合中ワクワクしっぱなしでした。

これから1シーズン、ベストを尽くしながら選手たちと一緒に成長していきます。

木曜日は選手としてトレーニングゲームに参加。
この日の対戦相手のAkerは、昨シーズンまでライバルだった2部リーグのNjardと3部リーグのUllernが合併してできたチームで、今シーズンは2部リーグで戦うことが決まっています。

リーグが一つ上のチームとゲームしたこの日も、前日に負けず劣らず楽しいハンドボールでした。
試合では膝の痛みを感じることもなく、走れる感覚が戻ってきました。
シュートを外しすぎたけど、オフ明けのこの時期にシュート率が悪いのは毎年のことなので、シーズンスタートまでにはしっかり調整していきます。
ノルウェーユース代表の3人を欠いて臨んだ試合としては十分に手応えのある内容で、結果も1点差の惜敗でした。

そして、先々週の土曜日から先週の水曜日までは、Beitostolenという避暑地で合宿を行いました。

金曜日の夜にオリンピックの開会式を背景に荷造りを始めた私は、「日本選手団が入場するまで・・・」「せっかくだからノルウェーまで・・・」とダラダラ。
出発前夜恒例の短時間睡眠で、合宿をスタートさせました。

土曜日の朝に出発して、その日は2部練習。
日曜日も午前・午後と体育館でハンドボールトレーニングでした。
月曜日はみんなで山登りをして、夕方はハンドボールトレーニング。
火曜日の午前はウエイトトレーニングをして、火曜日の夕方、水曜日の朝に体育館でトレーニングをして合宿が終了しました。

とても充実の5日間でした。

DSC03430合宿で同室になった3人。

左サイドのアネッテと、リレハンメルから今シーズン移籍してきたイダとヨハンナ。

3人とも1998年生まれという齢半分の若者に囲まれた数日間は、思わず笑いの絶えない時間になりました。

初日の夕食を率先して作るイダに、積極的にお手伝いするヨハンナ。
その横で見ている時間の多いアネッテと私。
チーズを挟んで焼き上げた鶏肉にパスタを添えた美味な食事を終えた後、ゆっくりする間もなくイダが食器を洗い始めました。

『イダ!!ご飯作ったんだから食器なんて洗わなくていいよ!!洗いもの係はゲームで決めよう。』と提案した私のゲームはもちろん現在なお熱いリグレット。

スピードと視野の広さが勝負のリグレットに絶対の自信を持っていたヨハンナを一蹴した私に、初めてながら善戦のアネッテ、ぶっちぎりの弱さで敗北のイダ。
結局イダは、自主的にやろうとしていた洗いものを、罰ゲームという形でやらされる羽目になりました。

あ〜、勝つって最高。

DSC03432日曜日はお昼にラザニア。

夕方からはチーム全員でピザを食べに行って、食後は卓球対決。



DSC03442キーパーのコーディネーショントレーニング用に普段私が持ち歩いてる卓球のラケットとボール。
食卓を移動して、真ん中にシャンプーとか色々立てて、即席卓球台の完成。

やけに中腰のイダは頭上のランプに激突しないように、そして逆サイドの私は机が斜めになっているのを計算しながらプレーするという手作り感たっぷりの卓球になりました。

合宿っていうより、避暑地に遊びに行った人たち。

イダとの接戦を制して決勝へ駒を進めた私は、アネッテに悔しい敗北を喫しました。



DSC03497月曜日の登山は、2年前に同じくBeitostolenで合宿をしたときに登った山の頂を目指しました。

天候が崩れるという予報の中スタートした登山は、運よく雨に降られることもなく、霧が晴れて最高の景色を見ることができました。


DSC03484途中、生まれて初めてトナカイの群れにも遭遇して大興奮。






DSC03493黙々と登山する選手たち。

山頂では霧が出て視界はよくなかったけれど、チーム全員で登りきれたことが一番大切なことでした。




夕方のトレーニング後は、オリンピックのノルウェー対スペインを観戦しました。
土曜日の開幕戦にミスが多くでて、開催国のブラジルにパワーで押し込まれて負けてしまっていたノルウェーはこの日、後半からスペインを圧倒して勝利。
ノルウェーハンドボールはやっぱり見ていておもしろい、と改めて思いました。

夜はこの合宿何度目かっていうリグレット対決。
この日のお昼には、マリ、リサ、カタリーナ、イネとリグレットをして、この時点でリグレットランキング1位のマリを相手に逆転勝利を収めていた私。

夜にリベンジを目指したリサも一蹴しました。


内林最強説。


囁かれる声が聞こえてきそうです。

初めてマリの家でリグレットをして惨敗した私が、悔しさからリグレットを購入してから数ヶ月・・・。
ついに最強の名を手にしました。


火曜日は、各部屋ごとに出された「ミュージックビデオ撮影」というお題にアネッテ、イダ、ヨハンナと挑戦しました。
有名な歌を選んで口パクしながら踊るっていう、なんか今ネット上で流行ってるらしいもの。

部屋ごとっていうルールを無視して大人数でグループを作ったり、ブラジャーに雷様みたいな短パンをはいて廊下で踊るという力技に出たチームメイトをよそに、ちゃんとルームメイトで知恵を絞って頑張った私たちは、見事、後日コーチ陣が選んだ優秀作品賞を受賞しました。

ブログにはとても書けないようなクレアティブで斬新過ぎるアイデアでした。

DSC03513ビバ234号室。






DSC03524水曜日の朝のトレーニングで5日間の合宿が終了。

振り返ってみると、ただ遊んでいた記憶ばかり蘇るけど・・・・間違いなくハンドボールの合宿でした。




16金曜日はモナに誘われて、ハーレーダビットソンの後ろに乗ってドライブに行きました。

15年ほど前、私のお兄ちゃんがハーレーダビットソンに乗っていた頃、『後ろに乗せて』と頼んだことがありました。

「いつか、な」

と言ったお兄ちゃんの言葉は現実になることなく、数年後、お兄ちゃんは愛車を売ってしまいました。

あの時、本当にいつか私を乗せてくれるつもりだったのか、それとも多少なりとも危険なバイクの後ろに妹を乗せたくなかったのか、はたまた彼女だった今の奥さんだけの特別席だったのかは私には分かりません。

でも、まさかあれから十数年の時を経て、モナの運転するハーレーダビットソンに乗せてもらえることになろうとは、夢にも思っていませんでした。

何年たっても変わらず思う。

ハーレーダビットソンは格好いい。



日付は変わってしまったけれど、10月19日はお兄ちゃんの誕生日でした。

誕生日おめでとう。

心も体も丸くなったお兄ちゃんが、いつの日にかまたハーレーダビットソンにまたがる日が来たら、今度こそ後ろに乗せてもらいたいと思う、そんな夜。

emi_aus_riesa at 10:33|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!

2016年10月15日

シーズン第3節、第4節

DSC03767ハンドボールスクールと前後して、シーズン第3節、第4節がホームで行われました。


10月1日(土)は Fredrikstad のセカンドチームとの対戦。

レギュラーシーズンとしては今季初となるホームゲームでした。

Fredrikstad のトップチームは一つ上の2部リーグで現在2位。
ノルウェーでは、21才以下の選手はトップチームとセカンドチーム両方の試合に制限なく出場できるので、この試合は誰がトップチームから降りてくるかということも一つのポイントでした。

個人的には、若くて勢いのあるチーム、テンポの速いプレーを予想していました。

ところが、試合が始まってから受けたのは、どちらかといえばスローテンポなくらいのハンドボール、という印象でした。
いいシュートを打つ選手は2人ほどいて、そのフローターにポストが合わせるという得点パターン以外には、チームとして強さを感じることはありませんでした。

それでも、次のディフェンダーが高くけん制しすぎて広くなったスペースで2対2をやられたり、2枚目のDFがボールによりすぎたところをサイドDFがフォローしようとしてサイドシュートをやられたり、ヨーヴィクのDFバランスの悪さで失点していきました。

DFのコンビを徐々に修正していったヨーヴィクは、攻撃では明らかな地力の差を見せて、すべてのポジションから得点を重ねていきます。

30分を戦って、17−11と6点のリードでハーフを折り返しました。

後半にはDFのコンビが再び崩れて、突然にありえないくらい広い1対1や2対2の状況が生まれました。
OFでもボールが中へ中へと運ばれて、きれいなノーマークを作れなくなります。

後半に入ってから7人攻撃を多用してきた Fredrikstad の戦術に崩されることはなかったけれど、なんでもないシュートを決められたという場面が多かったように記憶しています。

要所でナイスセーブを繰り返したキーパーのエリーネの活躍もあって、終始リードを保ったままのゲーム展開でしたが、DFに課題の残る試合でした。
この日MVPに選ばれたエリーネは、7人攻撃でミスが出た後、無人の Fredrikstad のゴールへ直接シュートを決めて、スコアシートにも名前を載せました。

最後は、33−25(17−11)でヨーヴィクの勝利。

今シーズン3勝目を飾りました。


私はこの日、前半スタートから20分、後半もスタートから15分、計35分ほどの出場で2得点でした。

試合開始すぐに相手の戻りが速くないことを確認して、速攻でチャンスがある、と直感しました。
でも、ノーマークを見つけてもらえなかったり、パスが短かったり、セットOFではサイドまでパスが流れてこなかったりと、思ったよりずっとチャンスの少ない試合でした。

感覚と結果が全くリンクしていかない、やりきった感の薄〜い60分。

Bravo、Oppsal、Fredrikstad とラスト3試合、同じような感覚がありました。

上品な表現ができなくて申し訳ないけれど、まさに残尿感の残るような試合でした。


試合後には色々反省点を整理して、コンディション調整も考えて、そんなときにハンドボールスクールでハンナの「エミール!!ナイスプレー!!ありがとう!!」を目の当たりにしました。

そして、ふと思いました。

「結果のほうにフォーカスがいきすぎているな・・・」と。

自分の立場とか、向上心とか、プレーヤーとして残された時間とか、完全に切り離すことはできない考えだけど、それにとらわれすぎることはプラスではないのだと思い直しました。

原点に返って、速攻のスタートのタイミングや、シュートを打つときのジャンプの仕方に集中しようと切り替えることができました。


そうして向かえた第4節は、Elverum とのホームゲーム。

Elverum は昨シーズン4部リーグで優勝して3部へ昇格してきたチーム。
前評判では圧倒的にヨーヴィク優位とは言え、Elverum は前節のホームで Bravo に競り勝っていて、決して油断のできない試合でした。

試合開始から15分は Fredrikstad 戦と同様に、力の差は感じるのに点差が離れていかない、という展開でした。

3人のサウスポーを擁した Elverum は、サウスポーセンターのシュート、そして左45とポストのコンビが攻撃の要でした。

3枚目を守るマリFが前回同様に早くけん制にいきすぎて、広くなった2対2を左45とポストのコンビにやられます。
DFのブロックがサウスポーの手に合わずに、キーパーがとるはずのコースへのシュートにエリーネが全く反応せず・・・というシーンも2度、3度と見られました。

OFでは、一人ひとりのパス放しが遅れてリズムに乗れない、といった時間帯でした。

15分、Elverum のタイムアウトで、「DFが全く機能していない!!しっかりボールに当たれ!!」とコーチのモナから檄が飛びました。

それで目が覚めたかのように、ヨーヴィクの選手たちはボールを保持する選手にプレッシャーをかけだします。

アグレッシブになったヨーヴィクDFに対応できずに、ミスで攻撃を終えることの多くなった Elverum は防戦一方。

前半中盤以降はセットOFがほとんどないほどに速攻に次ぐ速攻で、一気にリードを広げたヨーヴィクは、22−7と大量のリードを奪ってハーフタイムを迎えました。

後半も、DFで同じようにしっかりプレッシャーをかけて、守って速攻から得点の勢いは止まりません。

この日登録の12人全員が、3部リーグでトップのレベル、もしくは2部リーグでも十分に通用するレベルのヨーヴィク。
新たな選手が代わってコートに入るたびに、高い集中力を維持して、最後までアクセルを緩めることはありませんでした。

44−12(22−7)の快勝で、シーズン4連勝。

唯一の黒星なしのチームとして、単独1位に立ちました。


私はこの試合、前半開始から22分、後半はスタートから20分、40分強の出場で9得点でした。

前半は、対峙した左サイドと左45の速攻の戻りがとにかく遅くて、チャンスが連続してやってきました。
後半は、Elverum の左45と右45の選手がポジションチェンジをしてマークが厚くなったけど、それでも速攻から3得点。

フェイントからのサイドシュートや、角度の広〜いサイドシュート、体制が崩れた速攻のシュートでは、しっかりとキーパーを見て打ち分けることができました。
速攻のシュートを一本ゴールポストに当ててしまった以外は、すべてのシュートをゴールへ沈めました。

走りきって、自分のプレーにしっかりと集中できた試合でした。


これからも一つ一つのプレーに集中して、常に自分らしいハンドボールができるように準備をしていきます。

来週の土曜日はアウェーで4位の Sarpsborg 戦。
次回のホームは11月12日で、それまでアウェーが続きます。

昇格だけを目標に邁進していきますので、応援よろしくお願いします!!!!!


写真は、Fredrikstad 戦に応援に駆けつけてくれたハインツ。

ハインツは2016年5月30日の「スナイパー」でも触れたドイツ、Stammtisch のメンバー。
引越しを終えて、前の家の売却でヨーヴィクに戻ってきたタイミングで試合の応援に来てくれました。

トゥーネやジモーネ、エリンやシャロット、仲良しのみんなも時間があるときは必ず応援に来てくれます。

Elverum 戦には、コーチをしている2001年チームの選手たちが観客席最前列を陣取って、「エミ〜。頑張れ〜」と声援を送ってくれました。

こういう応援が本当に力になります。

さらに、Elverum との試合では、Campus Arena が500人の観客で埋まりました。

チームが降格を繰り返して、負けが増えた2012年以降、150人〜200人というさみしい観客動員数が続いていたヨーヴィクに、ハンドボール復活の兆しが見えてきました。

これからも、おもしろいハンドボールを提供し続けて、いつの日か Campus Arena が1500人のファンで埋め尽くされることを夢見て・・・全力を尽くします。

emi_aus_riesa at 08:10|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2016年10月14日

ハンドボールスクール

14608819_1448384558510486_4538960907781473399_o先週はヨーヴィクの学校が秋休みでした。

その休みを利用して、ヨーヴィクハンドボールクラブ主催のハンドボールスクールが開催されました。

月曜日から水曜日は6才から9才(2007−2010年生まれ)のグループ25人が、水曜日から金曜日までは10才から15才(2001−2006)のグループ31人がそれぞれハンドボール三昧の3日間を過ごしました。

私は6才から9才グループの責任者として、3日間のスケジュール調整、練習メニュー作り、コーチとの打ち合わせなどを担当。
ノルウェーに来てから3年という月日がたって、言葉もある程度不自由しなくなって、クラブの事情にも通じてきたけど、こういう重要な役割を任されるということへの驚きはいまだにあります。

ノルウェーは実績を作るよりも先に、経験を積めるチャンスがある国だなぁ・・・と改めて実感します。


貴重な経験を積めた先週は、なんでも後回しにする性格のせいで怒涛の5日間を送る羽目になりました。

日曜日に名簿作り、練習メニュー作りに取りかかってみてビックリ。
思っていた以上に時間のかかる作業でした。

特に、1時間15分の練習×3のメニュー作りはコーチ陣が分かりやすいように時間配分、使用する用具なども細かく決めて書いていったら、あっという間に2時間が過ぎていました。


自業自得の寝不足で臨んだ初日は、「疲労困憊」の一言に尽きました。

小学校1年〜4年生の子供たちが好き放題に躍動するコート。
私は直接指導しないでコーチ陣をフォローする立場だったのに、それでもドッと疲れるほどやんちゃな子供たちでした。

始まる前は、投げる・キャッチするという基礎がどれほどできるのか、はたして練習の目的を果たせるのか、という練習内容のことを思案していたけれど、みんなハンドボールはとても上手で心配する必要はありませんでした。
でもその代わりに、この年代の一番の問題は集中力だということを痛感しました。

小学校低学年の子供たちの集中力が長く続かないことは当然知っていたけれど、じゃあ、何時間なら集中力がもつのか、どこから疲れてくるのか、そういったことは実際にやってみないと分からないので、今回とても勉強になりました。

初日のハンドボールスクールが終わって、2001年生まれのトレーニング、自分のウエイトトレーニングをした後は、その日の反省を生かして翌日のプログラムを変更。

最後の練習を短めにする代わりに、アクティビティタイムという名の休憩時間を作りました。
子どもたちは、ダンス、折り紙、サッカーの中から興味のあることをひとつ選んで取り組めるという30分間。


DSC03842またもや睡眠時間少なめで臨んだ二日目は、経験と工夫のおかげで前日からの疲労30%カット。

飽きちゃう子も、友達とけんかして拗ねちゃう子もいたけど、それでも楽しそうにハンドボールをする子供たちの姿が印象的な2日間でした。

火曜日はスクール後、自分のトレーニング、セカンドチームのトレーニング。


水曜日は、場所をキャンパスアリーナからVindという人工芝のサッカー場に移動して、ミニハンドボールトーナメント&オリエンテーションの一日でした。

DSC03846先週から一気に寒くなって、秋の終わりを感じるここヨーヴィク。

丘の上に位置するVindのサッカー場に到着してビックリ。

霧でなにも見えやしない。

さらに気温も5度前後という、屋外ハンドボールにまったく適さない天候でした。

見るだけで寒さが伝わってきそうな一枚。

それでも、気合でミニハンドボールの試合をして、7mシュート勝負やハンカチ落としをしているうちに太陽が顔を出しました。
屋内に移動した後は、カードゲームやボードサッカーで楽しく遊ぶ子ども達。

DSC03849お昼ごはんを食べて、午後からは4組に分かれてのオリエンテーション。

クラブのジュニア年代責任者のアイナが作ったクイズが林の中に準備されていて、クイズを見つけながら答えていくというものでした。

ハンドボール選手の名前を当てる問題や大鹿の足跡を当てる問題など、ノルウェーらしい&ハンドボールにちなんだクイズ盛り沢山で大人も子どもも楽しめたオリエンテーションでした。

こうして無事に終わった3日間のハンドボールスクール。


子ども達や両親からの「楽しかった」、「また企画してほしい」といった声が、なにより嬉しいものでした。

スクールの後は自分のトレーニングと2001年と2000年の合同トレーニング。
この日の夜はお休み3秒で倒れるようにして眠りにつきました。


木曜日と金曜日は、アンネ・カーリンが責任者だった10才から15才グループのお手伝いをしてきました。

木曜日はフェイントの指導を午前と午後、金曜日はサイドシュートと倒れこみの練習を午前中にして、午後からはハンドボールトーナメントで笛を吹きました。

2年前からハンドボールアカデミーで小学生を指導するようになった私。
この10才以上のグループの約半数は、アカデミーでハンドボールを教える子ども達でした。


感慨深いのは、子供たちの成長。

当時7才だったエミールは、毎週のように友達に殴りかかったり、女の子とケンカして拗ねたり、なにか起きないことがないほどやんちゃな男の子でした。

あれから2年。

そんなエミールの背が伸びて、なにより精神的にすっかりお兄さんになっていました。
一生懸命ハンドボールに取り組めるようになって、反復練習では誰より集中して課題に取り組んでいました。


今は11才になったティリルとマリエは、半年〜1年前までは小さくてコロコロした体格のかわいらしい女の子でした。
2人とも身長が伸びて、プレーも激変。
ティリルはスクールでも一番上手な選手に成長して、キャッチもままならなかったマリエは見違えるような選手になってチームを引っ張っていました。

そんな子ども達の成長に感激しながら過ごした2日間で、衝撃を受けるほど感動した瞬間がありました。


金曜日の午後、2003年〜2006年生まれを混ぜた4チームでトーナメントをした時のこと。
年上の選手が年下の選手をフォローして、選手だけでポジションやメンバーチェンジのタイミングを決めていく姿にただただ感心していました。

そして、トーナメント3試合目か4試合目で、ポストに立つハンナに目が奪われました。

2003年生まれ、スクール内で一番背の高かったハンナはポストで常にノーマークという状態だったのですが、年下のフローターが多いチームで、試合中なかなかパスがまわってきませんでした。
それでも、何も言わずにポストのポジションで手を上げ続けていました。

そこに全力でシュートを狙ったエミールからナイスパス。

やっとパスをもらってシュートを決めたハンナは、最高の笑顔でエミールに「ナイスプレー!!エミール!!ありがとう!!」と声をかけてました。

パスをした選手にお礼を言うハンナの言葉を真横で聞いた私は、感動して思わず涙汲みそうになりました。

年を重ねると、パスをしないチームメイトにきびしい言葉を投げかけたりするシーンも見かけるようになるけど、パス一つにこんなに感謝できること、チームメイトと協力してプレーすること、絶対に忘れちゃいけない・・・。

チームスポーツの原点を見た、と思いました。


そのことを、この日お手伝いに来ていたチームメイトのSynneに話すと、「私もポストで背が高かったから、子どものころ同じような思いをしてたの。だからハンナに、パスがこなくてもずっと手を上げてノーマークだって伝えるんだよ、って言ってたから、パスがきたとき本当に嬉しかった」と、教えてくれました。

ハンドボールって素晴らしい。

子どもって素晴らしい。

心から感じた時間でした。


すごく忙しかったけど、得るものの多い、本当に素晴らしい5日間でした。


これからもハンドボールスクールやハンドボールアカデミーを通して、たくさんの子ども達に「ハンドボールっておもしろい」と思ってもらえるような場を作り出していきたいと思っています。

世界のどこにいても、子ども達に最高の時間をプレゼントすることはできるはずだから。

emi_aus_riesa at 08:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2016年09月29日

10周年

CIMG25622006年9月29日に書き始めたブログは今日で10周年を迎えました。

十年一昔。

そんな言葉がしみじみと胸に染み渡るくらいの月日が流れた実感はあります。
でも、ブログを始めた10年前と今の自分でなにかが変わったという自覚は全くありません。

大切な家族や友人、お世話になっている人たちに、ドイツでどんな日々を送っているか届けたい、という想いで始めたこのブログ。
一ヶ月更新がないときもあるけど、初心を忘れず10年続けることができました。

相変わらず機械音痴で筆無精だけど、三日坊主にならずに継続してきました。

変わらずにいるけれど、きっと変わり続けてもいる。

そんな10年をこのブログと共に過ごしてきたように感じています。


その月日を振り返ろうと写真を探していたら、思い出が溢れ出しました。

本当に数多くの素敵な出逢いに恵まれました。
一生の友に巡り逢いました。

かけがえのない、唯一無二の経験を重ねることができました。

数えきれないほどの友人がドイツに、ノルウェーに遊びにきてくれました。

何千時間、笑っていられたかな。
たまに涙して、真剣勝負も沢山あって、喜怒哀楽を繰り返して、幸福な毎日を過ごしてきました。

そして、ずっと家族や友人に支え続けてもらった日々でした。


人生の宝物。


感謝の気持ちを常に心に持って、これからも一日一日を大切に過ごしていきます。


至らない私ですが、このブログ共々、今後も末永くよろしくお願いいたします!!!!!!!



CIMG2613




CIMG7650




CIMG0191




CIMG4831




_MG_1118




DSC00850




P1040437




537436_521415887893043_1420020873_n




CIMG5640




11351140_10204111866779970_7058993863841927059_n




DSC03508


emi_aus_riesa at 07:26|PermalinkComments(8)TrackBack(0)clip!

2016年09月28日

シーズン開幕2連戦

DSC036949月最初の週末は、北ノルウェーでのシーズン2連戦でした。

土曜日の早朝にヨーヴィクを出発して、オスロから飛行機で向かったNarvik(ナルヴィク)は、今まで訪れたなかで最も北緯が高い町でした。
試合後、ナルヴィクからバスでさらに北へ3時間半ほど移動したTromso(トロムソ)は、な、な、な、なんと北極圏の都市でした。

まさか、ハンドボールのアウェーゲームで人生初の北極圏突入、最北緯達成を果たすとは思ってもいませんでした。

今日はそんな北の国からのシーズン開幕報告です。


9月3日(土)、Ankenes(アンケネス)戦。

ヨーヴィクを朝6時に出発して、オスロ9時発の飛行機でナルヴィクへ飛びました。

DSC036761時間半ちょっとで到着したナルヴィク空港から眺める景色は、今まで見て知っていたノルウェーの景色とは少し違ったものでした。
大自然の真ん中にポツンと建てられた小さめの空港の背景には、尖るようにそびえ立つ山々。

いまいち地理が分かっていなかった私は、コーチのモナ、そしてチームメイト数人に聞いてみたものの、ボードー、ナルヴィク、トロムソという北ノルウェーの都市の位置関係をしっかり把握している人はいませんでした。
ノルウェー人もあやふやになっちゃうくらい北のほうってこと。


DSC03764ちょっと見にくいけれど、写真はスカンジナビア半島の地図。

西海岸の南北に長〜〜〜いヒョウタンのような形をしているのがノルウェーで、Aの印がついてるところがヨーヴィク、Bがナルヴィクで、Cがトロムソです。

ヨーヴィクからナルヴィクは1200km以上、ナルヴィクからトロムソまではさらに250km。

そりゃ〜景色も変わるなって納得。

空港からはバスで1時間ほど移動して、12時頃には試合会場に到着しました。

でも、試合は15時から。
体育館はまだ空いていませんでした。
スーパーに買い物に行って、体育館へ入った後は昼食タイム。
はやる気持ちを落ち着かせるよう努めました。


この日に対戦したアンケネスというチームの情報は、試合前全く入ってきていませんでした。
ただ、北ノルウェーはオスロやベルゲン、その他大きな都市が集中する南ノルウェーに比べて、ハンドボールのレベルが高くないことは以前から知っていました。
そして、その知識が油断につながらないことを強く意識して試合に臨みました。

大きな窓から差し込む光が眩しいほどの体育館で始まったシーズン開幕戦は、開始から終了まで60分間、力の差がはっきりと分かれた試合になりました。

2部リーグへの昇格最有力候補のヨーヴィクの選手たちとアンケネスの選手たちとの間には、スピード・パワーともに大きな差がありました。
セットOFで攻めた記憶がほとんどないほど、守って速攻につないだ試合でした。

前半が終わってヨーヴィクのリードは10点。

後半も同じような展開で時間が進んでいきました。

そんな劣勢のゲームの中で存在感を示した選手もいました。
アンケネスのレフトバック。孤軍奮迅のエースは、一人だけ違うカテゴリーでプレーをしているようでした。

特別に速いというわけでも、体格的なアドバンテージがあるわけでもなかったけれど、ポストの縦ブロックを利用して2枚目のDFの上から放つディスタンスシュートが絶妙でした。
そのきっかけから、インに切り返したあとのポストへの「そこの空間にしか通らない」というようなパスも思わず感心してしまったほど。
そのパスをギリギリでキャッチして確実に得点にしたポストも見事でした。

同じきっかけのプレーを何度もやられてしまったヨーヴィクDFに課題は残ります。
試合の流れからボールを奪おうという気持ちが先行してDFが広くなっていって、唯一と言っても過言ではない相手チームの「脅威」のポジションを2対2にして周りがフォローしなかったこと、そして2枚目と3枚目のコンビが最後まで噛み合わなかったことが原因でした。

それでも、試合の流れは変わることなく、終始攻撃の手を緩めることのなかったヨーヴィクが、40-17(17-7)でシーズン開幕戦を勝利で飾りました。


私は前半スタートから15分過ぎまで、後半もスタートから50分まで計35分強の出場で10得点でした。

ヨーヴィクDFがしっかりと守れていたこと、キーパーがシュートに対してボールコントロールできていたこと、対峙していた左サイドが速くなかったことに加え、他のポジションの選手からマークにつかれることもなく、走り勝つための条件が揃っていたような試合でした。

でも、届いたはずのキーパーからのパスをキャッチしそこねたり、ワンマン速攻を外してしまったり…フェイントで抜いて7mを奪ったプレーもシュート決めきれたはずでした…。
11本のシュートを打って10得点なら、スコアシート上で見れば最高の試合かもしれないけれど、私は常にプレーの内容、ミスの中身にこだわっているので、その点で反省の多い試合になりました。

ただ、スピードと速攻のスタートでベストな状態ではなかったことを、走るコースで補えたことは次につながるはずです。



試合後、この日のうちにトロムソまで移動するためバスに乗り込みました。
1時間弱バスに揺られた後は夕食をとって、再び北上。

町から町がやたらに遠いノルウェーの道に慣れたはずの私が改めて驚くほど、遠くに見える山の姿以外は何もない一本道でした。

ときどき突如として現れる民間の人たちは、一体なんの仕事をしているんだろう…と珍しく寝るのも惜しんで北の果ての景色に見入っていました。

辺りが暗くなって、それでも地平線にずっと夕焼けが残っていた21時過ぎ、ようやくトロムソに到着。

お世話係のトムが「トロムソは北のパリって呼ばれてるんだよ」と話しかけてきたので、『そんなに綺麗な町ってこと?』と聞き返すと、「いや、パブとかバーがすごく多いんだ」……って完全にいらない情報を教えてくれました。

すると横からモナが「エミはビールが好きなんだよ」と、これまた余計な情報をトムに伝えていました。

『あ〜試合じゃなかったら、綺麗な夜景に囲まれながら、ちょっと角のバーに飲みに行くのにな〜』って言ってたら、嫌がらせのようにホテルの前にパブ。


DSC03687洒落乙ホテルからはトロムソの港が一望できました。

アイシングをして、マッサージをして、翌日に備えて眠りにつきました。





日曜日は遅めの朝食の後、トロムソの町を散策しました。
古い木の家が並ぶかわいい街並みでした。


DSC03696その散策中に「Princess Emi」を発見!!!

正確に言うと、前日にプリンセス・エミを発見したマリから場所を聞いて記念撮影。
泊まったホテルの目の前に停泊していた観光船でした。

こんな北の果てにいたのね、プリンセス。



この日の対戦相手は2年前、2部リーグへの昇格をかけて試合をしたBravo(ブラーヴォ)。
その時には危なげなく勝ちましたが、あれからメンバーが大きく入れ替わったとのことでした。

試合が始まると、前日のアンケネスとは全く違ったスピード感にパスの精度、さらに一人ひとりの縦への強さに「接戦になる」と予感しました。

この試合にスタメンとして出場したのは、前日ベンチスタートだった1998年生まれを中心とした若いメンバーでした。
その選手たちがDFで頑張ります。

ブラーヴォの攻撃は力強く、ベテランと若手が混ざってうまく噛み合っているようなのに、得点につながりません。
ヨーヴィクの若い選手たちと一緒にコートに立ちながら「いいDFするな〜」と思わず他人事のように感心してしまいました。

対するブラーヴォDFは3-2-1。
最初の攻撃こそミスで終えたものの、5分を過ぎた頃にはカタリーナがスピードを生かしたフェイントで相手DFを崩します。
ポストのSynneもしっかりと位置をとってシュートチャンスを作りだしました。

前半中盤までに7点前後のリードを奪った記憶しています。

そこで選手を一斉に交代したヨーヴィク。
そこから一気に流れを失います。

代わって入った選手たちはブラーヴォのパス回しに足がついていかないようでした。
リサやスティーネはもともとスピードではなくパワーで勝負するタイプのプレーヤーだけど、気持ちに油断もあったのだと思います。

点差はみるみる縮まって、一時はあわや同点に追い付かれる、というところまでいきました。

終盤にヨーヴィクが連続得点、ハーフを13-10で折り返します。

気持ちを引き締めて迎えた後半は、DFで30分間集中が切れることなく、キーパーのエリーネのセービングにも助けられてブラーヴォOFを完封。

OFではこの日絶好調だったカタリーナが得点を重ねて、一気に試合を決めました。

25-16(13-10)。

これで開幕2連勝。

最高のシーズンスタートを切ることができました。


私はこの日もスタートから20分まで、後半もスタートから50分まで、40分弱の出場で2得点でした。
フェイントからのサイドシュートと速攻からの得点。

ブラーヴォは前日の試合結果を知っていたのでしょう。
速攻ではがっちりマークされているな、と試合中ずっと感じていました。

それでも、もっと速攻へのチャンスはあったはずでした。
そして、この日も完全なノーマークを自分でも驚くくらい甘いコースに打って外してしまいました。
OFでは広いブラーヴォのDFを相手に、チャンスを作り出すことができませんでした。
味方からタイミングの合うパスがこなくて、それで迷いがでて、試合終了までリズムを掴めないまま終わったという印象です。

一つ一つのプレーに集中して、常に自分のハンドボールを体現できるように。
次の試合では結果を求めます。



今週の土曜日は4週間ぶりとなる試合です。

ホームにFredrikstad2を迎えてのシーズン3節。

全力を尽くして戦いますので、熱い応援よろしくお願いします!!!!!





ブログを書いているうちに日付が変わってしまいました。

1年前の9月27日は、Storhamarとの試合で肋骨を骨折した日です。

折れた箇所には炎の魂が宿っていて、いまもポッコリしています。

健康に日々を過ごせることを、怪我なくハンドボールに情熱を注げることを、そして応援してくれる人たちに支えられていることを感謝して、また新たな一日を迎えます。



北の国からの便り。

みなさんに感謝の想いが届きますように。

emi_aus_riesa at 10:30|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2016年09月17日

NM第2戦と第3戦

ちょうど1ヶ月ブログを更新しなかった間に、こちらは本格的にハンドボールシーズンに突入していました。

8月25日はNM第2戦、ホームでBaekkelaget戦。
9月3日、4日は北極圏より北の町、Narvik、Tromsoでレギュラーシーズン開幕となったアウェー2連戦。
9月6日はNM第3戦、ホームでのOppsal戦。

9月に入ってからの連戦を皮切りに、私がコーチを務める各チームの試合も始まりました。

9月7日、U16−GHK2のシーズン初戦はアウェーでのLunner戦。安定したDFから得点を重ねて嬉しい初勝利を飾りました。

9月10日、U18−アウェー2戦、対Flisaと対Elverum。両試合とも力の差を見せつけて快勝。

9月13日、セカンドチームのシーズン初戦、ホームでのSorskogsbygda戦。前半を終えてまさかの5−5から、後半に速攻で加点して勢いに乗ったヨーヴィクが勝利。この試合ではヨーヴィクがエリートリーグだった当時の選手、モナとハンネが現役復帰を果たしました。40代の2人の技ありのプレーが光りました。

9月14日、U16−GHK1対GHK2。ヨーヴィク対決となったこの試合。私がコーチを務める2001年生まれチームは善戦するも、最後は1学年上の2000年生まれチームGHK1に惜敗でした。

9月15日、U16−GHK3のシーズン初戦、片道2時間をかけて向かったKongsvingerでの一戦。5点差で負けましたが、DFでは十分に手応えを感じ、OFでも今までシュートを狙わなかった選手が積極的に攻めて次に繋がる試合でした。


9月は計13試合。先週の土曜日から昨日までの6日間は5試合に帯同しました。

ビバ・ハンドボール。

そんな楽しすぎる毎日を送っていたので、夜は疲れ切ってブログを更新できませんでした。


今日は、ノルウェー国内のトーナメント、NMカップのBaekkelaget戦と、Oppsal戦の試合報告を遅ればせながら。


NM第1戦で4部リーグのLFH09に快勝したヨーヴィクの次なる対戦相手はBaekkelagetでした。

Baekkelagetはヨーヴィクと同じく3部リーグのチームで、以前はエリートリーグに所属していました。
経済的にきびしくなって主力選手を放出、2部リーグ、3部リーグへと降格。
ここ数年のヨーヴィクと同じような歩みを辿ってきたチームでした。

8月25日(木)、Campus ArenaにそのBaekkelagetを迎えたNM第2戦は、ヨーヴィクの今シーズン、ホーム初戦となりました。

試合が始まって最初にリードを奪ったのはBaekkelaget。

フローターとポストのコンビで加点していったBaekkelagetの攻撃は、確かにクオリティの高いものでしたが、主観的にはどちらかというとヨーヴィクのDFのバランス、2対2のコンビが悪くて失点していた、という感じを受けました。

OFでもミスを出して2〜3点差を追う形となった前半序盤の試合展開を打破したのは、スタートメンバーに代わってコートに立った若い選手たちでした。

ノルウェーU18代表、センターのマリFがスピードをつけてしっかりと前を狙うと、それまでコンパクトだったBaekkelagetのDFに驚くほどスペースができました。
そこからポスト、両フローターへとさばかれたパスを得点につなげたヨーヴィクが、徐々に点差を縮めていきます。
特に左45のカタリーナは、スペースを生かしたダイナミックなシュートで連取してチームに勢いを与えました。

DFではマリF、同じくアンダー代表のSynneの2人が3枚目を守って、阿吽の呼吸のコンビプレーでBaekkelagetの攻撃を完全にシャットアウト。

6−8のスコアから逆転に成功すると、12−9とリードを3点に広げて前半を折り返しました。

後半は、前半終盤の勢いのままにスピードで圧倒したヨーヴィクがリードを広げていきました。

DFでは個人のイージーミスで失点を許す場面もありましたが、終始危なげない展開で試合を運んで、最終的には28−19(12−9)で勝利。

NM第3戦へ駒を進めました。


私は前半スタートから15分強、後半もスタートから45分過ぎまで計35分ほどの出場で6得点でした。

前半開始直後、サイドからのシュートチャンスで普段なら7mになる場面でチャージングをとられて、リズムが少し狂ってしまったように思います。
その後もオーバーステップをとられたり、ノーマークシュートを外したりと、前半はOFで全くいいところがありませんでした。
後半に入ってからはしっかりと修正して速攻、サイドシュートで5得点。
ポストへのアシストも通って及第点のプレーでした。

DFでは前後半ともに納得のいく出来で、チャージング、パスカットと自分の仕事をこなせたと思っています。
ルーズボールのシーンでは体を張って、対戦した左サイドへのワンマン速攻のパスを滑り込んでカット。
キーパーのイネが弾いて相手コートでサイドラインを割りそうになったルーズボールも滑り込んでキープ。
少年野球で培ったスライディングが役に立ちました。

OFとDF、前半と後半で良かったところ、良くなかったところが入り混じった試合でした。

自分らしいプレーは次に繋げて、反省は次に生かして、1試合通してコンスタントに結果を出せるように調整していきます。



9月6日(火)はNM第3戦、エリートリーグ(1部リーグ)のOppsalとの対戦となりました。

Oppsalは、ヨーヴィクで2015年の春まで監督をしていたビョルゲが率いるチーム。
ビョルゲは私にノルウェーへの移籍の道を切り開いてくれた恩人で、Oppsalはヨーヴィクが昨シーズンのNM第4戦で敗れた相手。
昨シーズンまでヨーヴィクのエースだったGuroが移籍したチームということもあって、縁を感じずにはいられません。

昨年のNMでは肋骨骨折で無念の欠場をしていたので、今回もう一度Oppsalとの対戦が実現して本当に嬉しさでいっぱいでした。

全力で挑もうと決めていました。

この試合には、ノルウェーU18代表センターのマリFと、U18代表キーパーのエリーネ、サウスポーのエマを高校の遠足というまさかの理由で欠き、さらに岩手国体出場が決まっているキョンが所属チームの変更で出場できませんでした。
でも、試合前のミーティング、ウォーミングアップでは、コートに立てるメンバーが一丸となって戦う、という気概に溢れていました。

試合開始の笛が鳴った直後からヨーヴィクは堂々たる戦いぶりで、1部と3部という差を全く感じさせません。

リサの豪快なステップシュートで先制したヨーヴィクは、その後もコンスタントに得点を重ねます。

左45のカタリーナが2枚目DFの上からロングシュート、そのワイドポジションから大きくインに切り返してシュートと変化に富んだプレーでOppsalゴールを脅かします。

守っては気迫のDFでOppsalの攻撃をしのぐと、その気迫がプレッシャーとなったのかDFの間を抜けたOppsalのシュートもゴールの枠を捉えませんでした。

8分をすぎて、6−2。

理想的なスタートを切りました。

そんなヨーヴィクの猛攻にも全く慌てなかったビョルゲとOppsalの選手たちからは、エリートリーグでプレーしているプライドが感じられました。
7人攻撃、ヨーヴィクのミスを速攻で確実に点につなげたOppsalは前半中盤に同点に追いつくと、そのまま逆転に成功します。

それでも崩れなかったこの日のヨーヴィク。
カタリーナに代わったマリTが、サイドの切りをきっかけに放ったロングシュートを連続で決めます。

シンプルなサイドの走り込みきっかけでエースにプレスをかけられなかったOppsalのDFと、シュートが放たれる前に遠目に動き出していたキーパーには疑問を覚えましたが、それでもマリTのスピードとダイナミックなシュートは目を見張るものでした。

左45のカタリーナとマリTは、間違いなく3部リーグでトップクラスの得点力を持つ選手です。
エリートリーグ、ハルデンの当時のヘッドコーチが目をつけたこともある2人。
年齢、戦術理解から考えると、18才のカタリーナにはかなり現実的に、エリートリーグでプレーするチャンスがあるはずです。
エースのGuroの控えにまわって、出場したら単発のシュートで攻撃を終えていた昨シーズンと打って変わって、DFを引きつけてからパスをさばけるようになった今シーズンは、ヨーヴィクで一番のキープレーヤーになると確信しています。

そんな2人のエースを中心にOFで攻め続けたヨーヴィクは、前半を終えて14−14、エリートリーグのチームを相手に一歩も引けをとりませんでした。

自信を持って迎えた後半。
ところが、再開の笛が鳴った直後から前半とは明らかに違った様相になりました。

Oppsalのサウスポーフローターが力強くヨーヴィクDFの間を割ると、Oppsalのシンプルなクロスが見事なほどに決まって、次々とシュートチャンスを作り出します。
フットワークでコンパクトに、でもアグレッシブに守れていたヨーヴィクの前半のDFは嘘だったかのように広いスペースが目立つようになりました。

開始5分ほどで一気に5点をとられたヨーヴィクは攻撃でもリズムを失い、有効なパスがつながらなくなりました。
ミスを速攻へつながれて悪循環に陥ると、あとは一方的な試合展開でリードを広げられていきました。

ヨーヴィクのチーム最年少、17才のセンター・マッテが後半に出場したチャンスを生かして、力強いフェイントから得点を奪ったのが後半ほぼ唯一の見せ場だったように記憶しています。

試合終了の笛が鳴って見たスコアボードの表示は、20−32(14−14)。

最高の前半と、打つ手なくやられた後半。
それが試合の感想でした。


私は60分フル出場して1得点。

前半、フェイントからのサイドシュートで得点した1点に終わりました。

速攻でDFの前を走れていてもパスが短くてカットされたり、セットOFでサイドへチャンスが巡ってこなかったり、サイドプレーヤーとしてチームメイトに生かしてもらえないゲームでした。
でも試合後には、私の状態がベストでないこと、この試合で全てを出し切れなかったことに、しっかりと気持ちが向いていました。

この試合が始まる前は、『ヨーロッパのトップリーグのチームと試合するのは、もしかしたらこれが最後かもしれない』という考えが頭をよぎりました。
でも、こんな不完全燃焼をラストゲームにするわけにはいきません。

これからも精進して、現役でいるうちはチャンスを待ち続けます。


試合が終わった後のチーム関係者のコメントを耳にしたり、新聞記事を読んだりして受けた感想では、周りにいる人たちは、コーチ陣を含めて、後半の大失速を連戦と欠場選手のせいにしたいようでした。
確かに、ノルウェーの北端で土曜日、日曜日と連戦した後の火曜日の試合、もしくは主力選手を4人も欠いた状態での対戦に、マイナス要素がなかったとは思いません。
前半の善戦を讃えて、後半の失速に理由を見つけたい気持ちも分からなくはありません。

でも、私は個人的には戦術と経験で明らかな差があったな、と感じています。

前半、3〜4点のビハインドを追って7人攻撃を仕掛けてきたOppsal。
私は185cmほどのごっついポストと、シュート確率の高い左サイドにはさまれていました。
ビョルゲが意図的に、体格で劣る私のところでマッチアップを望んだことはすぐに分かりました。
ハチャメチャに動いて、必死に1対2を守ること2回。
ポストにパスを入れられて、隣を守るマリに『もう少し早くフォローに来てほしい』と要求すると、「なんで?私はマークしっかりとってたよ?」という噛み合わない答えが返ってきました。
どうやら2枚目を守っていたマリは、Oppsalが7人で攻撃していたことすら気付いていないようでした。

それから数分後に退場者を出したヨーヴィクは、キーパーに代えて6人目のプレーヤーをコートに送りました。今まで練習したこともないのに。
連続でミスを出したヨーヴィクは、誰がキーパーと代わるかもいまいち分からない状態で、ロングシュートを立て続けに決められました。

Oppsalが退場者を出した時間には、右サイドのフェイントから右45のクロスプレーでノーマークを作られたり、右45からの早い切り返しのパスでサイドに飛び込まれたり・・・まさに「典型的」な戦術にはまるチームメイトを見ていると、経験値の高いプレーヤーに囲まれていたドイツ時代を懐かしく思いだしてしまいます。

この日7得点の活躍だったOppsalのサウスポー右サイドは、体勢を崩してもしっかりとキーパーを見てコースをつくいいシューターでした。
でも、私が前にいたら多くても2得点で抑えられる自信がありました。

速攻の戻り方、セットDFで対戦相手の攻撃の意図を読むということ。

長い年月をかけて私が身につけてきた技術や戦術眼を、どうやって若い選手に伝えていくか。

改めて、ベテラン選手としての自分の役割を考え直させられた試合でした。



週末は、U18の全国リーグ予選が、Runarという町で開催されます。
ノルウェー国内のトップチームと対戦できる全国リーグへの参戦は、98年生まれ、99年生まれの選手たちにとってとても貴重な経験です。

明日の対戦相手はRunarとOrkanger。声を限りに応援してきます。


プレーヤーとして、コーチとして。
一日一日を大切にしてシーズンを戦っていきますので、でっかい元気玉を送ってください!!!

emi_aus_riesa at 13:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2016年08月17日

さりげなく

16そう、さりげなく。

いつの間にか涼しくなった夜風に夏の終わりを感じるように。

昔よく遊んだ神社の小ささに驚いて時の流れを実感するように。

それくらいにさりげなく。

2016/2017シーズンが始まりました。


昨日、8月16日(火)は国内トーナメントNMカップの第1戦で、LHF09と対戦しました。

LHF09は隣町リレハンメルのチームで、3部リーグから4部リーグへ降格してしまったばかり。
リーグは一つ下でも、対戦すると毎回のように接戦になるLFH09は、ヨーヴィクにとっては相性の悪いチームでした。

リレハンメルへ乗り込んでのダービーマッチ。

ヨーヴィクは今までのライバル関係を一気に崩すような内容で勝利を収めました。
今シーズンのチームとしての充実ぶりと、明らかな力の差を見せつけた試合になりました。

前半、スタートからDFで対戦相手を圧倒したヨーヴィクは、ポストのマークミスを得点につながれた以外はリレハンメルの攻撃を完封。
堅守を速攻へつなげて得点を量産すると、30分を終えて20−5と大量リードを奪いました。

ポストをしっかりケアしつつ、前半の勢いのまま守って速攻へつなげようと話し合ったハーフタイム。
ところが試合が再開すると、ボールを奪いにいこうという気持ちだけが先行して、6−0DFが見たこともないほどオープンになって連続失点をしてしまいます。

後半序盤の10分は、得点だけで見ると互角の戦いでした。

でも、前半から後半にかけての失速の原因は、コートバランスを崩して選手間の連携を失ったDFと、OFを単発のシュートで終えて逆速攻へつながれたヨーヴィク自らのミスでした。

後半中盤になって落ち着きを取り戻したヨーヴィクは再びリードを広げていき、最後は40−18で快勝。
NMカップ第2戦へ駒を進めました。


この日はサウスポーのエマが右サイドでスタメンだったため、私はベンチスタート。

前半15分過ぎからハーフまで、後半は43分から試合終了まで、計30分強の出場で10得点でした。

11本のシュートを放って10得点。
ポストへのアシストパスを通したり、7mスローをとったりと納得のいく内容で、この試合のMVPにも選ばれました。

7月末にトレーニングが再開してから1週間は膝が痛みだして思うように走れませんでした。
膝の調子が良くなってプレーできるようになってからは、コースを狙った通りに打ちきれずにシュート率が上がっていきませんでした。
近づくシーズンスタートに少し焦る気持ちがあったので、シーズン最初の公式戦に合わせて調整がうまくいったとホッとしています。

昨日は速攻を中心に、ズレてきたサイドシュート、フェイントからのシュートと、キーパーをしっかり見て、しっかりと駆け引きをして、狙ったコース通りのシュートを打てました。
後半にキーパーが変わってからは決め打ちをしてしまった場面もあったけれど、それは今後のトレーニングで意識していきます。

確実にシュートを決めること。それと同じくらい重要だったのは「走れている」という感覚を取り戻すことでした。

前半私がコートに入ってから数分後に、左の2枚目を守っていたマッテにワンマン速攻のチャンスが巡ってきました。
ボールを素早くコントロールしたキーパーのイネからのパスは少しだけ長すぎて、ノーマークだったマッテの頭上を越えていきました。

そのマッテよりさらに前を走っていた私はそのままボールを追って、左サイドのコーナーギリギリで追いつくと、左サイドのポジションから6m内へ飛び込んで、ライン際で待っていたポストのスティーネにパスを通しました。

逆側のサイドが取れなかったパスを私が対角のコーナーまで走ってキャッチする。
ドイツにいた頃はたまに起きた現象でした。
最近、そんなボールに追いつけることがなくなっていたので、私の中でなによりも大きな意味を持つプレーでした。


今シーズンのヨーヴィクは、1軍登録の選手の実に半数が1998年生まれ。
今までよりもさらに若いチームに生まれ変わりました。

ヨーヴィクの1998年生まれチームは、2年前のシーズンにノルウェーで全国優勝を果たしています。
さらに、その内の3人はU18のノルウェー代表に名を連ねています。

若くて能力の高い選手と経験のある選手がうまく混ざって、質の高いトレーニングを可能にして、層の厚いチームになりました。

若いチームメイトがコートで躍動する姿はとても頼もしいものです。

でも同時に、若い選手の活躍を心から喜ぶだけになったら現役を引退する時期だという確固たる思いが私の中にはあります。

圧倒的な実力の差がなければいけない、と思ってベンチから試合を見ていました。
それは、4部リーグでプレーする対戦相手に対してではなくて、2部リーグ昇格だけを目標に定めたチームにあっての実力の差。


誰よりも速く。


プライドと夢を持って、新たなシーズンを戦います。


熱い熱い応援、よろしくお願いします。

emi_aus_riesa at 21:37|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!

2016年07月25日

戻ってきたぜよ

IMG_0309昨日の夜、無事にヨーヴィクへ戻ってきました。

ドアtoドア26時間の長旅も全く苦にならないほど、移動中はひたすら寝ていました。

今日も昼過ぎまで爆睡して日本での慢性睡眠不足を解消。
そのまま明日まで寝続けられる勢いでしたが、頑張って起きて、テレビでやっていたハンドボールの試合を見て、軽く走って、洗濯をして、ご飯を作りました。

のんびりと過ごした一日。

明日から、新シーズンへ向けてハンドボールに生きます。



今年の日本滞在は新しい出逢いに溢れていました。

きっと今までで一番「はじめまして」の多い3週間でした。
その全ての「はじめまして」が、これからにつながる素晴らしい出逢いとなりました。

慌しく日本全国を飛び回って、会えなかった人たちもいたし、連絡ができなかった人たちもいました。
家族との時間が少なくて、特に両親には申し訳ない思いでした。
地元で過ごす時間も限られていて、友達と会える日数が少なかったり、母校に挨拶に行くのが最後になってしまったりしました。

それでも、温かく迎えてくれた家族、友人、恩師に感謝でいっぱいです。

今年もまた心に残る帰郷でした。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

今年会えなかったみんな、来年は会いに行きます。


パワー充電完了。


思いっきり遊んだ後は、夢に向かって邁進あるのみ。

emi_aus_riesa at 09:18|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!