2018年04月14日

応援団

30656394_2102816059732567_6832728123902001152_oここ数日は「最後」の日が続きました。

4月7日(土)はセカンドチーム、4部リーグの今シーズン最後の試合。

そして、4月12日(木)はセカンドチーム、U18カテゴリーのシーズン最後の試合がありました。




IMG_8286移籍してきた選手やセカンドチームに上がってきた選手が多くて、新しいチームとして今シーズンのスタートを切ったセカンドチーム。

4部リーグはシーズンスタートから4連敗を喫して、ずいぶん周りに心配されました。

でも、私は時間が経てば個々としても、チームとしても成長していけると確信していました。

選手の中には、2年ぶりに再びハンドボールを始めた子、怪我で1年〜2年プレーができなかった子、昨シーズンは4部リーグでの出場が難しかった子がいて、でも、みんな一生懸命ハンドボールに取り組んでいました。
若い選手の台頭も頼もしく、後半戦は上位のチームを次々と破っていきました。

特に、シーズン初戦に12−31という大差で、見事なまでに木っ端みじんに叩きのめされた Grue に1月ホームで29−26で勝利した試合は劇的でした。

4月7日のシーズン最終戦はホームで HK Vestre Toten と対戦。
全員が個々の課題に取り組んだ素晴らしい内容で、24−16と快勝しました。

シーズン終盤に少し失速して、最終的には9勝9敗の12チーム中5位でシーズンを終えたヨーヴィクのセカンドチーム。
「成長」という点でいえば、間違いなくリーグ一の結果を残したチームだったと自負しています。

最高のシーズンをありがとう!!


IMG_83044月12日は同じくセカンドチームの、U18カテゴリーのシーズン最終戦がホームで行われました。

対戦相手は Elverum。

立ち上がりは悪かったものの前半中盤から徐々に本来のプレーを取り戻して、後半は守って速攻から一気に引き離しました。
27−15で勝利を飾って、同時に、インランド地域のU18カテゴリーの優勝を決めました。

ヨーヴィクがU18カテゴリーで、地域優勝を飾るのは4年連続。
12勝2敗で堂々の1位。タイトル防御に成功しました。

U18カテゴリーは1999年生まれと2000生まれの選手が主体のカテゴリーで、99年生まれの選手は今年がユースカテゴリーでプレーする最後の年になるので、最終戦は1999年生まれの選手を中心にチーム編成をしました。
4年以上前から関わってきた選手たちも多いチームで、ずいぶんと長く一緒に戦ってきた、という思いです。

選手たちの最高の笑顔で締めくくることができたシーズンでした。



IMG_8313そして、いよいよ私の「最後」の試合が明後日に迫りました。

監督就任の報告をブログに書いて以降、友達やハンドを教えていた子たちから「今までお疲れ様」的なメッセージをもらいました。
私が引退すると思っている人が多いようですが、私は引退を決めたわけではありません。

むしろ、まだまだマスターしたいテクニックや、新しく挑戦したいポジションがあって、これから先もずっとハンドボールを続けていきたいと強く希望しています。

けれど今までは、どんなにコーチとして選手たちに情熱を注いできても、数えきれない時間をチームのために費やしても、コーチとしての自分が選手としての自分の優先順位を超えることはありませんでした。

その優先順位があさっての試合を最後に変わる、というだけです。

そして、それに伴う結果として、10年後に「今」を振り返って、「あ〜、あの試合が結局引退試合になったんだなぁ〜」と振り返るかもしれない覚悟はできている、ということです。

そういう意味での「区切り」となる試合。

4月15日(日)16時から、(日本時間16日0時) ホームに Viking TIF を迎えてのシーズン最終戦です。

受け止めきれないくらいの元気玉を送ってください!!!!!!!


想いを込めて、魂を込めて、誰よりもハンドボールを楽しんできます。

誰よりも速くコートを駆けてきます。





今日は最後に、4月8日(日)に行われたシーズン第21節の結果報告を。

オスロを拠点とする Aker Topphandball は、現在5位。
2部リーグでもトップレベルの2次速攻、タイミングが見事としか言いようがないクロスプレーに、以前ヨーヴィクでプレーしていたキーパーのヴィルデを中心とした堅い守りが印象的なチームでした。

この日、前半序盤にOFが噛み合わなかったヨーヴィクは、アーカーの速攻を守り切れずに連続失点。

ノーマークを作り出してもヴィルデの好セーブに阻まれて、アーカーに一気に主導権を奪われました。
掲示板の得点が、2、3からなかなか動いていかない間に、点差は7点にまで広がります。

ヨーヴィクは、前半の途中から右45で出場したエマが思い切りのいいロングシュートを3連続で決めると、エースのマルティナも個人技を生かして奮闘。

8−12と点差を縮めてハーフタイムを迎えました。

後半は、マルティナのカットインやミドルシュートが決まり、普段は周りを生かすプレーに徹するセンターのマッテ・ソフィエがロングシュートを果敢に放ちました。
キーパーのイネの好守もあって、上位チームを相手に粘ります。

イースター休暇前のいい流れをなくしていなかったヨーヴィクと、ヨーヴィク戦に向けて戦術徹底をしていたアーカーの戦い、だったと思います。

最終的な差はシュート決定率。

ヨーヴィクは、厚く守られたポストのシュンネにパスを通せず、ノーマークを作り出せたサイドからのシュートを外しすぎました。

この試合のヨーヴィクのシュートミスは26。

後半の中盤に3点差まで追い上げた後は、やはりシュートミスでリズムを崩して再びリードを広げられてしました。

最後は、19−26(8−12)で完敗。

いいチームだな、と改めて感じるアーカーとの対戦でした。


私は試合開始から15分まで左サイドでプレー、後半もスタートから15分ほど左サイドでプレーしました。
後半ラスト5分には右サイドでも出場して計35分、無得点でした。

左サイドのポジションから3本シュートを放って、3本ともヴィルデに阻まれました。
全く飛べていない、余裕のないシュートでした。

本来ならば、最低の試合にただただ落ち込んで、長〜く考え込んで、情けなさで眠れないような内容でした。
でも、この日は少し違いました。

悔しい気持ちで胸はいっぱいだったけれど、ハンドボールが純粋に楽しいと思えた試合でした。

痛みを感じることなくコートを走れる喜び。

ハンドボールをプレーできる喜び。

長く忘れていた感情でした。

苦しかったシーズンの最後に、初心に戻れたことを幸せに思います。





IMG_8317今シーズンの最終戦を見届けるために、日本からお父さんとお母さん、カナが応援に駆けつけてくれました。

最強の応援団が傍にいてくれて、日本からドイツから想ってくれる人たちがいることを心に留めて、今までそうしてきたように、すべてを懸けて試合に臨みます。

応援していてください。

emi_aus_riesa at 10:21|PermalinkComments(1)clip!

2018年04月08日

バースデー

DSC08136先週の水曜日、今年の誕生日はイースター休暇前日でトレーニングがオフでした。

誕生日に練習や試合がなかったことなんて記憶にない。

ということで、せっかくの休日誕生日をめいっぱいエンジョイするために、マルティナとヨーヴィクから車で1時間ほどのハーフェルというスキー場へ行ってきました。


DSC08130寒くて雪深い、なかなか太陽にお目にかかれないヨーヴィクの長い冬の終わりを告げるかのような快晴のこの日。

車窓から外の景色を眺めるだけで幸せいっぱい。

チームキャプテンのシュンネとそのお友達マティルデと現地合流した後、実はこの日がスキーデビューだったマルティナのためにシュンネによるスキー教室が開催されるはずでした・・・が、早く自分が滑りたかったシュンネは、子ども用コース、初心者用コースで1本ずつフワッと指導して、ゴンドラで山頂へ行ってしまいました。

英語が得意じゃない私でも分かる。ブレーキのかけ方や曲がり方を教えることなく、「こうして、こうして、こういう感じ!」というTHE適当ティーチングでした。

そして初心者コースに残された私とマルティナ。

私は数年ぶりのアルペンスキーだったのでコツを思い出しながら、合間にマルティナにアドバイスをしていました。
生まれて初めてスキー板を履いたマルティナは、シュンネの適当さに不満をもらしながらも、持ち前のバランス感覚と、スピードを恐れない度胸でぐんぐん上達して、1時間半もたつ頃にはゴンドラに乗ってシュンネとマティルデの待つ山頂へ行く、と言うほどまでになりました。

山頂で再び合流した4人。

シュンネとマティルデがひと滑りしていた間、私とマルティナは絶景の山頂でシュンネが用意してくれていたソーセージを焼いて、軽食休憩。

最後は4人で山頂から一気に滑り降りました。

上級者コースを避けて比較的緩やかなコースを選んでくれたシュンネでしたが、それでもやはり山頂からのコース。
何人もの人たちに追い越されたり、コースが細くなったり、急カーブがあったり、「危ないな」という場所では期待を裏切らずに転倒するマルティナ。
何度転倒しても果敢に滑ったマルティナは、初心者とは思えない滑らかな滑りができるようになりました。

最初に4人で合流したときは、「リフト券もったいないから買わないで下で滑ろう」と言っていたのに、初めてのスキーで山頂まで行って目を見張る上達をみせて、滑り終わった後には「めっちゃ楽しい!また来たい!」と大満足の様子でした。

私も数年ぶりのゲレンデにテンションが上がって、本当に楽しい数時間を過ごすことができました。
3時間滑って一度もコケることなく、案外イケる、と手応えばっちり。

スキーの聖地のようなノルウェーで、今まで積極的にスキーを楽しもうとしなかったのは、ひとえに怪我のリスクを負いたくなかったことに尽きるのですが、来シーズンからはもっとノルウェーをエンジョイしようと決めました。


DSC08140マルティナ、シュンネ、マティルデと4ショット。

最高の時間をありがとう!





DSC08147夜からはバーでキョン、ローゲル、トゥーネ、マルティナと飲みながらおしゃべり。

ハンドボールの話を中心に、ノルウェー語、英語、日本語が入り乱れるこれまた楽しい空間でした。



DSC08158ビリヤードをしようと思っていたのにビリヤード台が空いていなかったので、シャッフルボードという台上カーリングのようなゲームに挑戦しました。

力の加減がいまいち掴めずセンス0の私をフォローしてくれたのは、なんでそんなにうまいのか謎なマルティナ。
対戦したのは、やっぱりなんでそんなに上手なのか理解できないキョン、とチームメイトのローゲル&トゥーネ。
誕生日の勝負に見事勝利できたのは、単純に、2回に一度順番が回ってくるマルティナと、3回に一度しか投球できなかったキョンの投球数の差。

他3人は最後までコツを掴めないまま終わりました。

写真は奇跡の一投を繰り出した私の会心の青玉と、コンスタントに好投したマルティナの青玉。

わっかんないだろ〜なぁ。

とにかく嬉しい勝利に、なによりも最高の誕生日でした。



誕生日から日付が変わるころ帰路に着いた私は、そこから荷造り。

実は、翌日の木曜日から2001年生まれ女子チームとデンマークのホルステブロカップというプライベートカップに行くことになっていたのでした。

シャロットが迎えに来るのは木曜日の早朝、3時35分。

0時過ぎに帰ってきて、そこから荷造りして、シャワーを浴びて、1時間半睡眠。

いつまでたっても、何才になっても計画性ゼロの私は、眠〜い目をこすりながらデンマークへと旅立つことになるのでした。


続く。


続く、か?





誕生日にたくさんのメッセージを受け取りました。

心温まる、思わず笑顔になる、懐かしくなる、感動する、嬉しくなる、そんな一つ一つのメッセージでした。

本当にありがとうございました。

emi_aus_riesa at 06:50|PermalinkComments(0)clip!

2018年03月27日

遠かった勝利と遠ざかるあの日の自分

DSC00045ただいま。

やっとブログの世界に帰ってきました。

こんなに更新の間が空いてしまうほど時間がなかったと言えば、そんなことはない。

チームメイトとビリヤードしたり、セカンドチームの選手たちにお寿司の作り方を教えたり、トゥーネの家に遊びに行ったり、チームメイトと打ち上げしたり、ハンドボールの合間に息抜きもしていました。

でも、選手としての自分、セカンドチームとU16チームのコーチとしての自分、それに加えてハンドボールスクールやアカデミーの仕事、そして思うようにトレーニングができないことへのもどかしさや、ユースチーム全国リーグへの思案、加えて来シーズンからトップチームの監督になることが決まってからの考えなければいけないこと、やらなければいけないことの数多さ。

心にゆとりがない日々でした。

ここ数日は、イースター休暇を目前に控えて少し落ち着いた時間を過ごしていました。

今日は、3月に行われたシーズン18節、19節、20節の報告です。



と、その前に。

日付けが変わって今日、3月27日はお父さんの70才の誕生日です。

大好きなお父さん、いつまでもいつまでも元気でいてください。

誕生日おめでとう!!!!!!!



3月4日(日)は、ホームに11位の Levanger を迎えての第18節でした。

トロントハイムを拠点とするレヴァンガーは、ホームでヨーヴィクに1点差で勝利した以外は全敗中のチームでした。

対するヨーヴィクは、ここまで17試合すべてに負けて12チーム中12位。
残された5試合全てに勝利しても、2部残留圏内の9位のチームとの得失点差が100点近くあったので、事実上降格は免れない状況でした。

今思い返してみても、あのアウェーでのレヴァンガー戦がヨーヴィクの今シーズンの行方を決めてしまったように感じています。

試合が始まってから中盤に差し掛かるまでは、両者ともに一歩も譲らない戦いでした。
けれど、ベンチから戦況を見守りながら、レヴァンガーのチームの強さを感じることはありませんでした。

試合が動いたのは15分を過ぎた頃。
DFが安定したヨーヴィクは、徐々にリードを広げていきました。

30分を戦って、13−8。

ヨーヴィクは後半も引き続き安定したDFに、キーパーのイネの好セーブでレヴァンガーに簡単に得点を許しません。
OFではエースのマルティナの個人技が光って10得点の大活躍。

前半中盤以降、終始安定した試合運びで戦ったヨーヴィクが、27−17(13−8)の10点差で、今シーズン初勝利を飾りました。

長い、とてつもなく長い、勝利までの日々でした。

試合終了と同時にコートの中央で歓喜の輪を作る選手たち。
観客席からも温かい拍手が送られました。

その輪に加わりながら私は、嬉しい気持ちと同じか、もしかしたらそれ以上に残念な気持ちで胸がいっぱいでした。

改めて、私の戦いは2部残留のためだったと、そして、上を目指し続けた自分への挑戦だったのだと気付かされました。


私は前半15分からハーフタイムまで、15分の出場で無得点でした。

時間がたってしまって記憶が薄れたということもあるけれど、チャンスの少なった、自分らしいプレーのできなかった試合でした。



3月11日(日)は、ヨーヴィクから360キロ離れたノルウェー西海岸の町、Forde でのアウェーゲームでした。

バスで6時間半の移動。
フェリーも使っての長距離移動だったので、前日の土曜日にフョルデ入りしました。

土曜日の12時に出発して、宿泊先のホテルに着いたのが19時。
チームメイトとプールで遊んで、夕食を食べて、翌日の試合へ備えました。


フョルデは2部リーグ残留ラインぎりぎりの9位のチームで、ヨーヴィクのホームで対戦した時にはチャンスのない試合でした。
でも、前週のレヴァンガー戦でなにかが吹っ切れたヨーヴィクは、この日も思い切りのいいプレーで応戦します。

苦手なはずのオフェンシブなDFを相手に足が動いたヨーヴィクのフローター陣。
得点が長く止まることなく、フョルデに逃げ切るスキを与えません。

それでも、フョルデの左45の高い打点からのロングシュート。高いシュート技術でヨーヴィクDFの隙をつくサウスポーの右45のシュートが決まって、ジワジワとリードを広げられていきました。

一時は4点差まで開いた点差でしたが、そこから速攻、そしてサイドまでズラしていった攻撃の展開力に助けられて、ハーフタイムを迎えるまでに、12−12と同点に追いつきます。

今シーズン、イネの陰に隠れるようだったキーパーのハンネが前半、ヨーヴィクゴールをしっかりと守ってくれました。

勢いはヨーヴィクにきたと感じる前半終盤の追い上げも、後半が始まると再びシーソーゲーム。
後半中盤以降はフョルデの速攻、左45のフェイントやロングシュートが炸裂して、またも4点差のリードを奪われます。

そこで諦めなかったヨーヴィク。

後半からゴールを守ったイネ。がむしゃらに守ったDF。そして攻めでは、今シーズン膝の怪我に悩まされ続けたサウスポーフローター・ガビの活躍で、ラスト1分ついに23−23。
試合を再び振り出しに戻しました。

後半一気に追い上げた時間帯、フョルデのエースにマンツーマンをつけたヨーヴィク。
試合を決める大事な場面で、マンツーマンDFを振り切って24点目を決めたのはそのエースでした。

残り15秒でヨーヴィクのタイムアウト。

監督も選手もそろって「何する?何する?」と口々に言い合っていました。
まとまらないまま時間が過ぎて、最後に誰かが叫びました。

「7人攻撃!!!」

キーパーのイネをベンチに下げて、ポストを2人置いて、右サイドを攻撃の起点としてつないでいったパスは、ヨーヴィクエースのマルティナへ・・・と思いきや大暴投。
かろうじてボールをキャッチしたマルティナは左サイドのアンナ・マリアへパスをしました。

なんでそうなってしまったのか今でも分からないのだけど、マルティナからのパスを受け取ったアンナはインへ切り返して、9m付近でサイドDFの上からまさかのロングシュートを放ちました。
見ていた全員が「アンナーーー!!!」と思わず叫んだチャンスのないはずだったシュートは、位置取りを間違ったフョルデのキーパーの横を通過して、ゴールへ吸い込まれました。

59:56。

劇的な60分の試合は、最後の最後まで劇的に、24−24(12−12)でポイントを分けました。

同点打となるシュートを決めたアンナに全員が駆け寄ったヨーヴィクは、まるで勝利したかのような喜びようでした。


私は後半の中盤に10分間の出場で1得点でした。

この試合前の木曜日、速攻で切り返した時に右足の膝に激痛が走って金曜日のトレーニングに混ざれませんでした。
木曜日までは左足のアキレス腱も、右足の膝の調子も比較的良くていいトレーニングができていたので悔しい思いをしましたが、それでも試合に出場できるまで回復できたことをよかったと思わなければいけないシーズンを送っているんだと、改めて感じました。



3月14日(水)は、ホームに Fjellhammer を迎えた20節。

フィエルハンマーは、昨シーズンまでヨーヴィクのエースとして活躍したカタリーナが移籍していったチームで、この時点で8位。
このヨーヴィク戦で勝利すれば、2部リーグ残留が決定する試合でした。

アウェーで対戦したときは、最後まで行方の分からない試合の末に1点差で負けていました。
1月に練習試合をしたときは点差をつけられて負けるも、相性の悪いチームではないと思っていました。

試合が始まって主導権を握ったのはフィエルハンマー。

カタリーナの力強いフェイントからのミドルシュート。
フィジカルの強さを生かしたポストプレーなどで加点していって、ヨーヴィクはなんとかしのぐ、といった展開でした。

ヨーヴィクはOFでリズムを作れずに、クロアチア人コンビのマルティナ、ガビともに不調。
その中でセンターのマッテ・ソフィエ、そしてライトバック、レフトバック、センター、すべてのフローターポジションでスピードをいかしたキョンの活躍が光りました。

それでも前半は後手に回る展開で、30分を終えて、7−11。
4点のビハインドを負いました。

後半は、前節同様に前後半でキーパーをハンネからイネにチェンジ。
そのイネがノーマークシュートを連続でシャットアウトする大活躍。
イネの奮闘に触発されたかのように、ヨーヴィクDFは明らかに良くなっていきました。

フィエルハンマーは後半序盤から、実に13分間無得点。

その時間帯に逆転したヨーヴィク、後半終盤には速攻も出て試合を決めました。

20−17(7−11)。逆転勝利で、2勝1分17敗。

17連敗を喫して残留の望みが消えてからの2勝1分は、このチームで5シーズン目を迎えた私が「典型的なヨーヴィク」と感じてしまうものでした。

プレッシャーに勝てないチーム。

1勝がチームの将来にとってとても大事であるとともに、やはり拭いきれない悔しさが残ります。


私はこの日、出場機会はありませんでした。

怪我をしていたわけではなく、前日の練習でも、試合前のアップでも、今シーズンの私のコンディションから考えれば好調と言える状態でした。

試合に出場できる状態で60分間ベンチに座り続けたのは、ドイツ、ノルウェーで14シーズンを戦ってきて初めてのことでした。

来シーズンの監督になると決まってからの3試合の出場時間は、15分、10分、0分。

思うことは言葉で表現できないくらいあって、表現できたとしてもすべきでないという思いがあって。

右サイド、左サイドがチームに何人いようが、コーチ陣がどんな考えをしていようが、それでも圧倒的な力の差があったはずでした。
でも、今シーズンは自分のプレーが全くできなくて、「怪我さえなければ・・・」という考えが頭をよぎる度に、それを慌てて消すという作業を何度も繰り返しました。

シーズンのスタートで、1ヶ月、または2か月欠場して、完全復帰して残りのシーズンを戦うという選択肢もありました。

けれど私は、コートに立ち続けることを選びました。

私には私の戦いがあります。



これまでの私のために、誠実に。

これからの私のために、潔く。



すべてを懸けて、シーズン最後の2試合へ臨みます。

emi_aus_riesa at 10:07|PermalinkComments(3)clip!

2018年03月12日

7年という月日

IMG_02153月11日。

遠く離れた日本に必ず思いを馳せる日です。

東日本大震災から7年という月日が経ちました。

無力ながらに「大震災を忘れない」と、陸前高田を訪れたあの日に決めました。

復興が進みますように。

当時被災された方々に笑顔と穏やかな日常が戻りますように。

心より祈念しています。


emi_aus_riesa at 07:52|PermalinkComments(0)clip!

2018年03月01日

夢から挑戦へ

CIMG21002018/2019シーズン、現在プレーヤーとして所属の Gjovik Handballklubb、トップチームの監督として指揮を執ることが決定しました。

ノルウェーで新たな挑戦の第一歩を踏み出すことを、ここでご報告させていただきます。



12才でハンドボールに出会ってから、ずいぶん不器用に、でも一途に自分の選んだ道を歩んできました。

中学、高校、大学と全国大会出場、日本一を目指して毎日練習に明け暮れました。
その中で、一生の宝となる出会いに恵まれ、唯一無二の経験を重ねて、輝くような思い出がたくさんできました。

ドイツでプレーするという夢を叶えて、さらに歩みを続けた道は、ブンデスリーガ1部、EHFカップのコートに続いていました。
ドイツで巡り合った人生の友人、過ごした9年間は、私にとってかけがえのない宝物になりました。

Frankfurter HC の破産をきっかけにノルウェーへ渡ってきてからは、選手として、そしてユースチームの監督、ジュニア育成の責任者としてハンドボール漬けの毎日を過ごしています。


初めてハンドボールに触れてから26年が経とうとしていても、ハンドボールにかける情熱は少しも変わっていません。
ただの一度でさえ、ハンドボールから離れようと思ったことはありませんでした。

そして、プレーを始めたばかりのあの頃から、現役を引退後は指導者として選手を育てていこうと決めていました。

日本の大学で教員免許を取得して、ドイツの大学でコーチングを学び、そしてノルウェーでコーチライセンスを受講しながら、異なる国でユースのコーチを務めてきました。
いつの日か訪れるチャンスに向けて準備をしながら、目の前にいる選手たちと真摯に向き合う日々を送りました。

ヨーロッパでトップリーグの監督になる「野望」は、ドイツにいたころから密かに胸に抱き続けていました。
ノルウェーに来て、その野望はより具体的な目標へと変わっていきました。


ヨーヴィク現監督のヘンリが今シーズンを限りに監督を辞めると聞いて、クラブが新監督を探し出したと知った2月。
私は驚くほどに落ち着いていました。

今までだったなら、「私の出番なんじゃないか」なんて考えを巡らせていたと思います。
それはきっと、開かないゲートを前にスタートを切ろうとする馬のような状態です。


フランクフルトへの移籍で大きな夢を叶えた私が、その夢を突然失った2013年の夏。

第2の故郷となったドイツを離れてまでノルウェーに渡る決断をしたのは、その年に1部リーグから2部リーグへ降格したヨーヴィクでなら、再び世界最高峰のコートでプレーするチャンスがあるかもしれない、と考えたからでした。
ところが、そこからヨーヴィクは2部リーグと3部リーグの間で昇格、降格を繰り返すことになりました。

今シーズンはまだ1勝もできず、個人的にも経験したことのない怪我の連続で、今までで一番苦しいシーズンを送っています。

それでも、どうしても諦められなかった選手としての「最後の夢」がありました。


「もう一度、1部リーグのコートに立ちたい」


その夢は、悲願と表現した方がいいほどに、現実からどんどんかけ離れていってしまいました。

わずかでも望みがあるなら、と、もがきながら戦う毎日でした。


もし、誰か別の人が来シーズンの監督になったとしたら、私に選手としてのラストチャンスが与えられたと思って、あともう1シーズン、すべてを懸けて戦うつもりでいました。

でも、もしも、私に監督というチャンスが巡ってきたら、そのチャンスを逃さない、と決めていました。


運命と言ったら大げさになるかもしれないけれど、与えられた役割を全うしようという気持ちになれた途端に、舞い込んできた話でした。

機が熟したということだと思います。


今シーズンを終えても、トレーニングを積んでしっかりと怪我を治すつもりです。
プレーを継続したいという希望も持っています。
けれど、自分が監督を務めるチームで、選手兼監督というポジションでプレーをする予定はありません。


選手として目指し続けた夢を諦めて、現役生活を終える、と言い切る勇気は今の私にはまだありません。
でも、結果としてそうなってしまったら、その状況を受け入れる覚悟はできています。

クラブからの最終決定に、静かに、力強く返事をしました。



日本、ドイツ、ノルウェー、オーストラリアの家族や友人たちから、たくさんの「おめでとう」の言葉をもらいました。
大切な人たちからの言葉が、なによりも嬉しい贈り物でした。


その中でも、思わず涙をこらえるのに苦労した言葉がありました。


私が来シーズンの監督になるとチームマネージャーが選手たちに報告した後、現監督のヘンリが私に優しい眼差しで言いました。

「おめでとう。エミの試合、応援に行くからな。俺は絶対にエミしかいないと言っていたのに、クラブはなにを悩んでいたんだ。エミじゃない誰かになったら、俺は試合を見に行かないつもりだったんだ」

ヘンリがコーチとしての私を高く評価してくれて、次期監督として私を強く推薦してくれたことを知っていました。
彼がチームのためにしてくれた全てのこと、誰よりも苦しい思いをした今シーズンのヘンリの気持ちが頭をよぎって、返事ができませんでした。
言葉を発したら、練習中に一気に涙が溢れそうだったから。


そして、私にノルウェーへ来るチャンスをくれて、ビザ取得のために全力を尽くしてくれた前監督のビョルゲと当時のチームマネージャーのオッド・ヴェアナ―に報告をしたら、やはり温かい激励の言葉が返ってきました。

ビョルゲは、「おめでとう。エミがノルウェーにやってきたあの時から、エミがここで監督になるっていうことは俺の計画だったんだ。今度はエミの番だ。ヨーヴィクを2部リーグへ上げろよ。本当におめでとう」というメッセージをくれました。
ビョルゲは滞在ビザの問題を抱える私のために本当に尽力してくれて、私がコーチライセンスを受講できるように動いてくれたり、2001年チームやハンドボールアカデミーなど責任のある役割を預けてくれた人でした。

そして、スポンサーにかけあって私をノルウェーに残してくれたチームマネージャーのオッド・ヴェアナ―は、「最初からエミがクラブにとって大事な人物になると思ってた。俺の見る目は正しかっただろ」という返事をくれました。


胸がいっぱいになりました。


数えきれない人たちに支えられて、新しい挑戦への第一歩を踏み出すことができます。


選手から監督という立場に変わっても、今まで通りに全力を尽くしていきます。

これからも応援よろしくお願いします。



最後に、ずっとずっと支え続けてくれる家族と友人に心から感謝の気持ちを込めて。

「ありがとう」

emi_aus_riesa at 22:17|PermalinkComments(22)clip!

2018年02月21日

一つの負けが持つ意味

IMG_7951最近、一日一日を過ごすのに手一杯というような感じで、ブログを書く余裕がありません。

書きたいこと、書かなければいけないことは沢山あるけれど、それはもう少し先送りにして、今日はシーズン16節、17節の報告を。


2月4日(日)はシーズン16節、Kongsberg に乗り込んで Skrim Kongsberg との対戦でした。

コングスベルグは今シーズン1部リーグから2部リーグへ降格してきたチームでした。
降格したにもかかわらず選手の入れ替えがほとんどなかったチームの布陣は、2部リーグでは群を抜いていました。
この時点で14勝1分の単独首位。1部リーグへの昇格決定を目前に控えていました。

試合が始まって、いいリズムで得点したのはヨーヴィク。
サイドシュート、ポストシュート、マッテLのカットインシュートが決まって、確か、4−3くらいまではリードしていたと記憶しています。

その最初の5分は、両チームともにハイテンポの攻防でミスを多く出していました。

「ゆっくり確実に攻めろ!3本連続でミスを出したぞ!!」と叫ぶコングスベルグの監督の指示が届いたのかどうか、試合巧者のコングスベルグの選手たちに慌てる様子は一切ありませんでした。

プレーをしていて、攻撃力に絶対の自信を持っているのだろうな、という印象を受けました。
実際に、185僂鯆兇┐襪曚匹猟洪肇─璽垢離轡紂璽箸蓮男子の選手かと思うほどの打点とスピードでした。
ジャンプしないでもヨーヴィクDFの上からシュートを打ち抜けるエースは、リーグ随一のセンターにチャンスメイクされてこの日も大爆発でした。

流れが一気にコングスベルグへ持っていかれた9分過ぎ、ヨーヴィクのエース・マッテLが相手チームの速攻のシュート時に接触して、一発レッドカードの退場を受けます。
開始5分でスピードあふれるプレーを見せていただけに、ヨーヴィクにとってはきびしい判定となりました。

そこからは防戦一方のヨーヴィク。

キョンが相手エースを果敢なタックルで止めたり、怪我から復帰して2戦目のサウスポー・ガビのパワフルなシュートが決まったりと、いいプレーも見られましたが、地力の差は歴然としていました。
そして、その力の差を埋める確固たるチーム戦術をヨーヴィクは持っていませんでした。

前半を終えて、10−22。
1位のチームを相手には大きすぎる点差がつきました。

後半は変則の5:1DFで相手エースを止めにかかったヨーヴィク、今度は広くなった他のスペースでフォローしあえずに失点していきました。

45分過ぎに決定的な点差がついたところで、コングスベルグは選手を交代していきました。
それもあって、後半はヨーヴィクの得点が止まることはありませんでした。
ポジションバランスよく、シーズン序盤や中盤に比べてずっとチームとして得点が取れていると実感しています。

けれど、この日のDFは最後の最後まで機能しないままで終わりました。

最終スコアは、27−42。完敗でした。


私はこの週、金曜日しかトレーニングができなかったにも関わらず右サイドでスタートからの出場でした。
試合開始直後にキョンからのパスを受けてサイドシュートを決めたものの、その後チャンスを作り出せずに15分過ぎに交代。
後半はラスト8分ほど左サイドでプレーして、サイドから2得点。

計25分の出場で3得点でした。

「走り切れない」「スタートできない」という気持ちばかりが募った前半と、速攻のスタートが改善されて、そして左サイドからのシュートでしっかりジャンプしてキーパーを見ることができた後半。
今シーズンを通して繰り返した、失望と希望の入り混ざった試合でした。


これでヨーヴィクは16連敗。

2部リーグ残留に一縷の望みをかける私にとっては、いよいよ崖っぷちの状況になりました。



2月11日(日)はホームへ3位の Raelingen を迎えての17節。

ラ―リンゲンの最大の武器は何と言っても「速攻」。
今季のノルウェー2部リーグで最も速攻の速いチームと言って過言ではないと思います。

そのラ―リンゲン、試合開始からやはり速い速攻でヨーヴィクゴールを脅かします。
素早い位置取りと、目にも止まらぬパス回しで、2次速攻できれいにサイドまでズラしていきました。

ヨーヴィクは攻めあぐねながら、それでもこの日もコートバランスよく得点して、なんとか食らいついていきました。
速攻の戻りもラ―リンゲンのスピードに徐々に対応できるようになって、セットDFではここ数試合で一番いい守りでした。

ハーフを折り返して、9−14。
可能性を残して後半を迎えました。

後半は、ヨーヴィクがシュートを打ち切ったからか、ラ―リンゲンの選手が疲れたのか、ラ―リンゲンの速攻に前半のような脅威が感じられなくなりました。

前半に続いてセットDFで頑張ったヨーヴィクに、今度はワンマン速攻のチャンスが巡ってきます。

追いつけると十分に感じた後半に点差が動かなかったのは、シュートミスと、ラ―リンゲンが退場時にチームプレーを徹底できなかったことが原因でした。

ラスト3分、3点差の場面で、ポストをサイドDFの横に置いて、しっかりとマッチアップを攻め切ったラ―リンゲンが2連取。

最後は20−24で、今シーズン17敗目となる負けを喫しました。


私は前半15分からハーフまで左サイドで、後半はスタートから45分まで引き続き左サイドでプレー。
計30分の出場で2得点でした。

後半の大事な場面でワンマン速攻のノーマークシュートを外してしまったこと、前半に相手の2次速攻で中央へ走りこんだサイドへ当たれなかったこと。

悔いの残るプレーでした。

目を閉じればミスしたシーンがはっきりと浮かんでくるほどに、悔いの残る試合でした。


試合後のロッカールームでは、3位を相手に善戦した満足の言葉が飛び交っていました。

選手、そしてチームの未来を考えるなら、すべてをポジティブに捉えて来シーズンへ向けて気持ちを切り替えるべきでしょう。
でも、私にはそれが絶対にできない。
だから、ずっと俯いていました。

3位が相手でも、負けなしの首位が相手でも、善戦でも大敗でも、関係ない。

ヨーヴィクが残留するために必要なのは勝ち星。

ただ、それだけ。


この負けで、5%だった可能性が1%まで下がったと表現すれば分かりやすいかもしれません。

残留をまだ信じて戦っているのは私だけだったのかもしれないな・・・そんな風に考えていました。

一つの負けが持つ意味が、人とは違っているのでしょう。

それは「1試合」の意味が違うということです。



こんなにボロボロのシーズンでも、自分を信じる気持ちや、夢へ進む力を失いません。

最後の最後まで、全力を尽くして戦います。

IMG_7949

emi_aus_riesa at 10:45|PermalinkComments(9)clip!

2018年02月04日

分身の術

IMG_5713最近、心から思うことがあります。

「分身できたらなぁ〜」「2人目のエミ、3人目のエミが欲しいなぁ〜」と。

たまにボソッと言葉にする私の望みを聞いていたシャロットが、今週、U16の練習中にこれまたぼそっと言いました。

「エミが2人いたらいいな〜って、私もホントに思うよ」


明日はトップチームのアウェー。
対戦相手は今シーズン負けなしで首位の Skrim Kongsberg です。

そして、私がヘッドコーチを務めるU16チームの全国リーグが明日から開幕します。
グループ12チームで一回総当たりの全国リーグ。
明日は最初の2試合。
この大事な日に、4シーズン一緒に戦ってきた選手たちのためにベンチにいられないことが残念で仕方ありません。

セカンドチームも明日は4部リーグの試合が組まれています。
こちらもアウェーで首位との対戦。


分身の術が使えたら、自らプレーして、ハンドボールを教えている選手たちと一緒に戦えるのになぁ〜。。。

でも、U16チームは4年間一緒にタッグを組んできたシャロットが、セカンドチームはコーチとしての私を誰より知るエリンが指揮を執ってくれます。

全幅を信頼を置く2人に頑張ってもらって、私も自分のコートで輝こうと決意しながら、やっぱりもどかしい気持ちが消えない冬の夜長。


それぞれのコートでベストを尽くそう!!!!!!!

emi_aus_riesa at 07:15|PermalinkComments(1)clip!

2018年02月03日

シーズン15節とありさの1週間

IMG_78581月27日(土)はシーズン15節、ホームの Follo HK Damer 戦でした。

フォロは、フィジカルが強くて球際の勝負にもめっぽう強いポスト、シュート決定率の高い両サイド、そしてシュートに味方のアシストにとバランスのよいプレーでゲームを組み立てるフローター陣をそろえたいいチームでした。
弱点をあげるならDFとキーパーをあわせた守備。
でも、攻撃力では間違いなくリーグトップのレベルでした。

そんな格上のチームを相手に、この日のヨーヴィクは堂々と戦いました。

チームの怪我人の事情で、年末に左サイドからセンターへシフトしたマッテ・ソフィエはみるみるとゲームメイカーとしての頭角を現して、いまやヨーヴィクの攻撃の中心と言っても過言ではありません。
しっかりとDFを引き付けて、両フローター、ポストへとパスをつなぐプレーは、個々のプレーしかなかったヨーヴィクの攻撃にチームプレーと安定感をもたらしました。

この試合ほどコートバランスよく加点していけたことは、今シーズン一度もなかったと言い切れます。
リズムよく加点していったヨーヴィクは、フォロに引き離すチャンスを与えませんでした。

一方で、DFではフォロの猛攻を防ぎきることができませんでした。
前半は左サイドに角度の狭いシュートを決められて、DFが広がったところを今度は右45とポストのコンビに崩されました。

前節に怪我からの復帰を果たしたキョン、マルティナに加えて、この試合からは10月以降戦線を離脱していたサウスポーのガビがコートへ戻ってきていました。
フローターがベストメンバーに近い布陣だったこの試合に大きな痛手だったのは、ポストのシュンネが病気で欠場したことでした。
この日唯一のポストとしてフル出場したスティーネは3得点をとり、7mスローを3本もぎとり、そして少なくとも3度の2分間退場を誘って大活躍。
けれど守備では、DFリーダーとしてチームを牽引してきたシュンネの代わりは誰にも務まりませんでした。

今シーズンのヨーヴィクには珍しくハイスコアで動いた前半。
試合を15−17で折り返します。

後半も前半と同じような展開で試合が進んでいきました。

4ヶ月のブランクをものともせずに果敢にゴールへ向かったガビのミドルシュート。
退場者を次々に出したフォロに対して、確実にパワープレーを攻めて、シュートを決めたアネッテ。
チーム全員が一丸となった攻めで、得点が止まることがありませんでした。

この場面でフォロの攻撃を防げたなら、十分にチャンスのある試合でした。
けれど、フォロの猛攻が緩むこともついにありませんでした。

サイドを警戒して広がったヨーヴィクDF。
フォロのポストと3枚目を守る選手との1対1を作られてDFを崩されました。

前半はサイドから、後半はポストから。終始、後手にまわってしまった感がありました。

試合終了のブザーが鳴って、スコアボードの表示は 30−36。
シーズン15敗目を喫しました。


私は前半スタートから30分、後半もスタートからほぼフル出場で計52分、3得点でした。

いいトレーニングができた週の試合。
ウォーミングアップで痛みなく、あんなに体を軽く感じたのは今シーズン初めてでした。
実際に試合でも、今シーズンの中ではかなり走れていたほうだったと思います。

それでも、速攻にもっと走れた、前半に外してしまったシュートも決めなければいけなかった、チャンスをもっともっと作りだせたはず・・・と、振り返ってはできなかったことばかりが浮かぶ60分間でした。
なによりも、「この角度ならイネが止めてくれる」と思っていたサイドシュートを連続で決められた前半に、微調整ができなかったことが大きな課題として残りました。


チームとしては、1対1では守り切れないポスト、高い決定率で狭い角度から飛び込むサイドを最後まで攻略できませんでした。
ボールから遠いサイドDFがもっとボール側によって、前に出た選手がボールを保持していた選手に強くプレスをかけることができれば可能性はあったと思います。

フォローしあいながら、ボールに強く、強くアタックする。
そうすることでしか勝つチャンスのなかった相手だと感じるほどに、フォロは強くて巧いチームでした。

この試合、ヨーヴィクの攻撃は間違いなく今シーズン一番の出来でした。
9人の選手が、2点〜5点をマークして、チームプレーができた試合でした。

試合後は、チームにどこか満足した空気が流れ、ロッカールームでのミーティングもポジティブな言葉が続きました。
チームメイトのことを思うなら、チームのこれからを考えるなら、それでいいのでしょう。

でも、まだ残留を諦めずに1試合1試合を戦う私には、1敗の持つ意味が大きすぎて、とても負け試合のポジティブなことに焦点を当てることはできません。

最後まで絶対に諦めず戦い続けます。



次戦はあさっての日曜日、現在1位の Skrim Kongsberg とのアウェーゲームです。

フォロ戦の翌日、アキレス腱に強い痛みを感じた私は、アイシング、マッサージなどできる限りのことをしてケアをしました。
月曜日にずいぶんと和らいだアキレス腱の痛みの代わりに違和感を感じたのは右ひざ。
火曜日、水曜日になってもよくなるどころか痛みが増していくようでした。
木曜日になっても練習に混ざれず、軽くジョギングをするだけでも痛みのあった右ひざでしたが、今日の試合前最後の練習にかろうじて参加することができました。

キョンと一緒にご飯を作っていてよく言われる言葉に「エミさん最後は仕上げてくるね」というものがあります。
計量をしないで味付けをして、料理の途中にとんでもない味付けになっても、最後の最後で仕上げてくる女。

今日の練習で走れると思っていませんでした。
今週末の試合は絶望的だと思っていました。

でも、仕上げてくる女。

シーズンラスト7試合。
チームのために、自分のために戦います。





さて、話は変わって先週の木曜日からうちに滞在しているお客様、ありさの1週間を振り返ってみましょう。

木曜日のお昼にオスロ空港へ降り立ったありさは、ヨーヴィクの私の家に着いてお昼ご飯を食べて、すぐに体育館へ移動して、J2001チームの練習見学、セカンドチームのホームゲームの観戦、そしてトップチームの練習に合流と、疲れを全く感じさせない元気さで一日目を終えました。

金曜日は町のショッピングモールを見て回って、トップチーム、セカンドチームの練習に混ざって、夜はキョンの家でご飯をごちそうになりながら、男子ハンドボールヨーロッパ選手権の準決勝を観戦。

土曜日は私たちのホームゲームを観戦。その後は家でキョンと3人ご飯を食べました。

日曜日は、私がコーチをしているU16チーム、セカンドチームのアウェーゲームのはしご。
朝8時半に出発して夜の21時着。
片道1時間弱の1試合目からさらに移動して、帰りは2時間の道中でした。
夜はまたキョンの家でおいしい手料理をごちそうになりながら、ヨーロッパ選手権決勝を観戦しました。

月曜日はお昼にジムでトレーニング、ありさはその後のU16チームの練習にも混ざって、最後にもう一度ウエイトトレーニング。
あっぱれ3部練。
そして、そんなにハードな一日の締めくくりにタコライスを作ってくれました。
こっちでちゃんと生活しているか心配してくれている人がいるけれど、ありさは練習も家のお手伝いもしっかりやってくれていますよ。

火曜日はのんびりと午前中を過ごしました。
夕方からはトップチームの練習に混ざって、その後はまたまたキョンの家で夕飯をごちそうになりました。

27744823_925644757597040_4010777_o水曜日は私が朝練習、膝の治療に行った後、ヨーヴィクのフェルハレを見学しました。
夕方の練習に行くと、体育館の屋根の積雪が多すぎるため体育館使用禁止。
急遽ハンドボールトレーニングがフィジカルトレーニングに変更になりました。
その後はU16チームのトレーニングに行って、夜はミョーサ湖対岸のエリートリーグ、Storhamar 対 Byasen を観戦。
体育館が使えなくなったために練習予定が狂って後半だけの観戦になってしまったけれど、それでもノルウェートップリーグの試合の雰囲気を味わえて、選手のプレーを間近で見られて、そして世界一のポストと名高いハイディと写真撮影ができました。
結果オーライの水曜日。

27746255_925644777597038_321454216_o木曜日は朝からリレハンメルに移動して、スポーツ専科の高校、NTGリレハンメルのハンドボールのトレーニングに混ざってきました。
ノルウェーの同じ年代でトッププレーヤーを目指す選手たちと一緒に汗を流せたのはいい刺激になったと思います。
通訳のはずだった私はヨーヴィクのセカンドチームでプレーする選手のお父さんを見つけ、観客席で世間話。
一生懸命に練習している選手たちのプレーにコメントしては笑って、THE無責任。
完全に放置されたありさには、高校生のみんなが丁寧に英語で説明してくれていました。
ありさは一人で理解も質問も頑張っていました。

金曜日はジムでフィジカルトレーニング、スポーツ用品店でお買い物、そして夕方からトップチームの練習。
夜は初日に大失敗したハンバーグのリベンジ戦でした。

明日は私が一日オフなのでオスロへ行ってきます。

そして日曜日はアウェーの試合。

2週間もあっという間に折り返しを過ぎて、帰国まであと数日になりました。
こちらにいる間に少しでも何かを感じて、日本に持ち帰ってほしいと思っています。

emi_aus_riesa at 10:05|PermalinkComments(3)clip!

2018年01月27日

辛抱強さと引っ越しとJK

DSC07832ブログを書く時間がありません。

ハンドボールと食事と睡眠で終わってしまう24時間。
充実した毎日を送っています。


フワッと2週間がワープした間に、シーズン2試合を戦いました。


1月14日(日)、2018年初のホームには現在2位の Fana を迎えました。

9月のアウェーでのファナ戦は、ハムストリングスの肉離れで私が欠場した試合でした。
35−15の大敗を喫したそのアウェーでの対戦。
ホームでリベンジを果たしたいと誰もが思っていました。

序盤、ヨーヴィクは上位チームを相手に最高のスタートを切りました。

キーパーのイネが50%のセーブ率でヨーヴィクDFを後ろから強くサポートすると、速攻のシュートも決まり、セットOFもうまく噛み合ってポストのシュンネにパスが通ります。

9−7。

キョン、マルティナ、ガビ、エマとフローターが次々と怪我で戦線離脱する中、この試合フローターとして出場したのは、エースのマッテL、そして通常は左サイドでプレーをしているマッテ・ソフィエとアンナ・マリア。
しっかりと次のディフェンダーを引き付けてパスをつなぐセンターのマッテ・ソフィエがキーマンとなって、試合を組み立てていました。

前半も中盤を過ぎたころ、マッテ・ソフィエが交代して普段はポストのシュンネが左45へ。
得点が止まっていたこの時間帯に新しい布陣で流れを引き寄せたい、という意図があったのかもしれませんが、この作戦が裏目に出て、ヨーヴィクは攻撃を単発のシュートで終えてしまいます。

それまで、ヨーヴィクDFを相手に攻めあぐねる時間が長く、ノーマークを作ってもイネに止められていたファナは、このヨーヴィクのミスをチャンスにつなげます。
速攻から連続得点。
その勢いに乗って、サイドシュート、ポストシュート、さらにディスタンスシュートとコートバランスよく加点していきました。

ミスから流れを一気に持っていかれたヨーヴィクは前半終盤は打つ手なく、逆転を許した後もどんどんとリードを離されていきました。

前半を終えて、9−15。

一度完全に失ってしまったリズムは後半に入ってからも戻ることなく、攻めては個人技でシュートまでいってミスを逆速攻につながれ、守っても前半序盤の安定感が嘘だったかのようにすべてのポジションから崩されていきました。

60分を終えて目を疑うようでした。

アウェーでのスコアと同じ、15−35。
20点差での大敗でした。

それにしても、ファナのサイドは素晴らしかった。
左サイドの選手は狭い角度からスピードをつけて飛び込んで、しっかりとコースを狙ってシュートを決めきる高い技術の持ち主でした。
右サイドの選手は速いスタートで速攻を走り続けました。
そのサイドを生かすチーム力。
思わず羨ましい気持ちになるほど、いいハンドボールを展開していました。


私はスタートから20分、後半もスタートから15分の出場で2得点でした。

前半は、DFの位置取りが悪くて左サイドに飛び込まれてしまいました。
後半には修正できて、セットDF、速攻の戻りともに及第点でした。

この日は、アキレス腱炎の状態も前週よりは良いとアップ中に感じたのですが、いざ試合が始まるとやはり走り切れないと思わされる内容でした。
シュートも狙ったコースから微妙にずれて、確実に決めきれない悔しさが残ります。

けれど、日々のトレーニングの積み重ねが結果として表れるならば、普通に練習もできないような今シーズンの状況から、今の自分のプレーの不甲斐なさを認めるしかありません。

逆に、日々の積み重ねの上にしか、結果が出ない世界であってほしいと今なら思えます。

辛抱強く、心から納得のいくプレーができる日が来るのを待ちます。


この試合の後半、また右足のハムストリングスに痛みを覚えました。

調整、補強、トレーニング、そして試合。
ただただ今やるべきことに気持ちを集中させています。


写真は、この試合を最後にヨーヴィク・ハンドボールクラブの事務員としての仕事を辞めることになったマッテと。
マッテは2016年の5月に事務員として働き始めて以来、ずっとお世話になってきた人でした。

ハンドボールアカデミー、クラブの全チームのトレーニング時間決め、ユースチーム、テーマトレーニング、数えきれないほどのミーティングでクラブのためにベストになることを話し合いました。
スポンサーとの朝食、クリスマスパーティー、ハンドボールスクール、同じく数えきれないほどクラブのイベントで一緒に時を過ごしました。

それ以外にも、「これ印刷して〜」「これ意味わからないから教えて〜」「これできないから助けて〜」と事務室を訪れることセールスマンの如し。

何百人といるクラブの関係者の中で、私が一番マッテのお世話になっていたと断言できます。
それもダントツで。

妊娠して旦那さんの仕事の都合でオスロへ引っ越したマッテ。

今まで本当に本当にありがとう!!!



1月21日(日)は、10位の Grane Arendal と大事な大事な一戦でした。

この時点での順位は、9位の Forde が7ポイント、10位 Arendal は5ポイント、11位 Levanger は2ポイント、そして12位のヨーヴィクは0ポイントでした。
残り9試合を残して、10位、11位、12位が自動降格となることを考えると、この試合が2部残留の最後のチャンスと言っても過言ではありませんでした。

この試合には、前節に欠場していたキョンとマルティナが復帰。
チーム一丸となってシーズン初勝利を目指していました。

ところが、ヨーヴィクはその大事な試合のスタートに失敗。
攻撃が噛み合わず、アーレンダールに2次速攻からの得点を許し、そして警戒していたエースに豪快なロングシュートを決められます。

0−4。開始早々ホームチームにアドバンテージを与えてしまいました。

攻守ともに全くチームとして機能しなかったヨーヴィクは、序盤以降も持ち直すことができません。

19分、2−10。勝負の一戦に信じられないスコアでした。

それでも諦めなかったヨーヴィクは、ハンネに代わったキーパーのイネが体を張ってアーレンダールのシュートを止めると、キョンがDFに安定感を与えました。
エースのマルティナが果敢にディスタンスシュートを打ち続けて、そしてキャプテンのシュンネはこの日も攻守ともに大活躍でした。

前半終盤はアーレンダールの攻撃をシャットアウト。OFでもようやくいいシュートチャンスを作り出せるようになりましたが、放ったシュートを相手キーパーに阻まれて得点が伸びていきません。

ハーフを迎えて、7−12。後半に望みをつなげました。

後半は一進一退の展開。
両チームともにDFで頑張って、キーパーに助けられて、という時間帯でした。

試合が動いたのは後半の中盤。

それまで、キーパーにシュートを止められていたマルティナのシュートが、キーパーの足元を抜けてゴールに突き刺さりました。
そこから、2次速攻、セットOFとマルティナが連取。

ついに、2点差まで点差を縮めます。
試合時間は残り10分。

チャンスは十分にありました。

でも、ヨーヴィクはここでも勝利の機会を自らの手で逃すことになりました。
状況判断の弱さ、シュート決定率の低さ。

いいチャンスとは言えないシュートを放って得点が止まったヨーヴィクに対して、アーレンダールは後半からエースに高くプレスについたマッテ・ソフィエの裏のスペースをうまく使ってフィジカルの強いポストとマルティナのマッチアップを攻め切りました。

再びリードを広げられて・・・3点差で2分を切ったくらいだったと記憶しています。
相手チームの得点後に歩きながらセンターラインへ向かうチームメイトに向かって叫びました。
まだ終わってないと思っていました。

シュートミスで攻撃を終えたヨーヴィク。ラスト2分に速攻からの失点を連続で許して試合終了。

19−25で敗れて、これでシーズン14連敗。

チャンスが1%でもあるならば絶対に諦めることはないけれど、ついに背水の陣となったと感じています。


私はこの日ベンチスタート。15分でアネッテと交代して、前半は左サイドでの出場でした。
後半はラスト10分に右サイドで出場して無得点。

手応えのない試合でした。
唯一の救いは、前節で痛めた右足に強い痛みを覚えなかったことだけ。


18年間プレーした右サイドから急に左サイドに移るとは思っていなかったけど、マッテ・ソフィエ、アンナ・マリア、ともに左サイドでプレーしていた2人がフローターで出場している今の状況と、セカンドチームから上がってきたサウスポーの右サイド、シリエのことを考えると納得のいくコーチの選択でした。
ただ、練習をさせてほしかった・・・とだけ思ったけれど。

いつの日か、若い選手を相手に自分のポジションを失うならば、シリエのような選手であってほしいと思いながら育ててきた選手です。

嬉しさ半分、まだまだ譲らんぜよという気持ち半分。

戦います。



今週は、アキレス腱、右足のハムストリングスともに調子が良くて、自主練でインターバル走を走って、瞬発系のウエイトトレーニングができて、そして全てのチーム練習に参加できました。

当たり前のことだけど、それが当たり前でなくなった今シーズン。

強い痛みを覚えることなく、再び怪我をする恐れを抱くことなく走れたことに、ただただ喜びを感じた1週間でした。
練習中ず〜っと笑っていたと思います。

今週は左サイドで練習をして、「新たなポジション」でプレーする自分の無限の可能性を夢見て初心に帰れた毎日でした。

絶望的なシーズンに、一抹の希望。


ハンドボールを楽しみます。

勝利を信じて戦います。


明日は4位の Follo とホームで対戦。

デビュー戦のように、もしくは引退試合のように、想いを込めて私らしいプレーをしてきます。

応援よろしくお願いします。





DSC07842昨日から、日本からのお客様をお迎えしています。

知る人ぞ知る、金城ありさちゃん。

ノルウェーに来ることになった経緯やこちらでの日々は徐々に更新していきます。
しばらく現役女子高生との共同生活を楽しみます。

おやすみなさい!!!

emi_aus_riesa at 11:07|PermalinkComments(2)clip!

2018年01月13日

2018年開幕戦

IMG_7794男子ハンドボールヨーロッパ選手権が始まりました。

ノルウェーの初戦は、昨年世界選手権で優勝したフランス。
手に汗握る接戦を1点差で制したのは王者の意地を見せたフランスでした。

それでも、60分のほとんどをリードしていたノルウェーの実力は本物で、もう2年前や1年前のように強豪チームに勝って驚かれる国ではなくなったと感じます。

これから2週間強。熱戦を楽しみにしたいと思います。


今週は今シーズンが始まってから、一番しっかりとトレーニングができた1週間でした。
今日も、ファーストチームとセカンドチームのトレーニングの後にジムに行って、アキレス腱の強化と上半身のトレーニングをしてきました。

そのままエリンの家に行って、夜ご飯をご馳走になりながらノルウェー戦の後半を観戦。
一点のゴール、一つのミスごとに一喜一憂するエリンと一緒に騒ぎました。


ハムストリングスは筋力バランスに差はあるものの、肉離れの怪我は完治しました。
11月頃から痛みのあるアキレス腱は、日によって調子が良かったり、悪かったり。

ハンドボール始めとなった1月2日、Fjellhammer との練習試合では、アキレス腱に強い痛みを感じ、サイドのシュートチャンスは0という結果にフラストレーションをためて、「年が変わったからって、すぐに全てが良くなるものじゃないな・・」としみじみ思いました。

それでも、アキレス腱の強化と走り込み、トレーニングでの調整にチームメイトとのコミュニケーションと、自分のできることを辛抱強くしながら、2018年の初戦となった Charlottenlund 戦を迎えました。


1月7日(日)、トロントハイムにホームを構えるシャロッテンルンまではバスで移動の予定でした。

日曜日に強風警報が出たからバスで山を越えるのは難しいとバス会社から連絡があったのは土曜日の夜。
ヨーヴィクのマネージャーとシャロッテンルンの責任者が連絡を取り合って、試合を延期することを決めました。
その連絡が選手にまわってきたのは21時半。

急に休みになった日曜日に、チームメイトとスキーに行く予定を立てていたら、今度は「ノルウェーハンドボール協会が、ヨーヴィクが全ての可能性を試すまでは試合の延期を認めない。と言っている」というメッセージが送られてきました。

結局、試合があるのかないのか、行くとしたらどうしていくのか。
日付けが変わるまで待たされることになりました。

かわいそうだったのは、チームのマネージャーと事務局員さんで、シャロッテンルン、ノルウェーハンドボール協会、クラブのフロント、バス会社との連絡に追われ、さらに飛行機移動が決まってからはチケットの確保、レンタカーとバスの手配をして、マネージャーが事務局員さんと最後に電話をしたのは深夜の1時半だったそうです。


翌日、最初の飛行機が満席になった関係で、9人と5人、2つの飛行機に分かれてトロントハイムへ移動になりました。
運よく大きな遅延なく飛んだ飛行機。

試合会場にも少し遅れる程度で無事につくことができました。


試合は、そんなバタバタを感じさせないスタートを切ったヨーヴィクが堅いDFから2次速攻、セットOFでは右45のアンナのブラインドシュートなどで加点して、5−3とリードを奪いました。

ホームのシャロッテンルンは動きが硬く、ミスの目立つ序盤でした。
シャロッテンルンが早めにとったタイムアウトも流れを一気に変えることはなく、そのまま一進一退の攻防で試合が進んでいきました。

ヨーヴィクは、今シーズンずっと左サイドで出場していたアンナを、マルティナとキョンの怪我以降右45に置いているのですが、そのアンナのクイックで放つブラインドシュートが昨年末のヴィキング戦、そしてこのシャロッテンルン戦と好調でした。
この日は、ポストのシュンネにもいいパスが落ちて、この日が足の負傷からの復帰戦となったマルティナが前半中盤に交代すると、巧さの光るディスタンスシュートで得点を重ねていきました。

パワフルシューターがチームの中心となって攻撃を作るシャロッテンルンは、ヨーヴィクDFのプレッシャーを受けて、前半はリズムに乗れないままでした。

両チームともにミスの多い30分を終えて、11−11。

12チーム中4位のチームを相手に勝利のチャンスが十分にある前半の戦いでした。

後半、一番大事なスタートでヨーヴィクはシャロッテンルンに3連取を許してしまいます。
この時間帯に、相手フローターのディスタンスシュートを止めきれませんでした。

そこで集中を切らさなかったヨーヴィクは、ポストのシュンネがタイミングよく相手DFの裏を切って、そしてブロックで体を張って得点チャンスを作り出します。
マルティナからのバックパスをキャッチしたシュンネが、DF一人を背においてバックシュートを決めたときは会場が沸きました。

16−16で同点に追いついて、シュンネの得点で17−16とリード。

攻めあぐねても、キーパーの正面にシュートを放っても、DFで頑張ったヨーヴィクが泥臭く一点を積み重ねていきました。

残り時間10分を切って勝負を分けたのは、ヨーヴィクのシュートミスでした。

完全なノーマークをことどこく外したヨーヴィクに対して、落ち着いて攻め切ったシャロッテンルンが経験の差を見せて逆転。

58分45秒。21−23と、2点差になる得点を決められてクイックスタートを切るヨーヴィク。

私はすかさずコーチの顔を見てタイムアウトのジェスチャーを出しましたが間に合わず、若いエースが放ったミドルシュートは相手キーパーに阻止されました。

最後のDFにマンツーマンでボールを奪いにいったヨーヴィクでしたが、逆に追加点を許して、最後は21−24で敗れました。

これで、12連敗。

今までで一番苦しいシーズンは続きます。


私はこの日、前半スタートから25分、後半は30分間プレーして1得点でした。

よく途中で代えられなかったな・・・と思うミスの多い内容で、チームに対してただただ申し訳ない思いでした。

DFでアグレッシブに味方をフォローできたこと、シュンネへのアシストパスを何本か通せたことは及第点と言えるけれど、OFではラインクロス、チャージング、そしてノーマークのシュートミスといいところなし、でした。
最終的な結果は3点差でも最後まで勝敗の分からない試合だったので、自分のプレーが情けなくて、悔しくて仕方がありませんでした。

でも、敗因を自分の中に見つけられる今なら、きっとこの悔しさを次につなげていけると信じています。

1月2日のフェルハンマー戦のように、パスを待って結局何もできないことにイライラするのではなくて、責任を持って状況を打破しようとした自分の先の可能性を信じます。

チャージングだったあのプレーも、シュートを決めきれなかったあの場面も、以前の私だったら決めきれていたのだと思うから、飛び込んだシーンでした。

ハンドボールと真摯に向かい合って、自分らしいプレーが再びできるようになる日まで戦います。


あさってはホームに2位の Fana を迎えます。
肉離れの怪我で今シーズンのリーグ戦で唯一欠場した対戦相手。

今度こそ、チームの力になれるようにコートを走ってきます。

引き続き、応援よろしくお願いします!!!!!!!

emi_aus_riesa at 09:40|PermalinkComments(1)clip!