2018年10月18日

負けを受け入れること、そこから学ぶこと

10月13日(土)は、3勝負けなしのヨーヴィクと2勝1分で2位につけていた Utleira の対戦でした。

ホームのキャンパスアリーナにウートゥライラを迎えた4節は、今後の上位争いを占う一戦になりました。

3試合を終えての感想は、今シーズン、3部リーグの第4地区は星の取り合いになりそうだということ。
唯一「昇格」をクラブ目標として掲げるウートゥライラが、初戦のアウェーでビヨーセン・ブレッデとポイントを分けたことからも混戦になりそうな予感を感じさせました。

ホームでこのウートゥライラに勝つことができれば、ポイント差が3になってシーズン序盤で大きなアドバンテージを手にすることができるはずでした。

勝てるチームだという印象が消えないまま、ほとんどの時間でビハインドを背負って戦ったこの試合、監督として情けないほどチームの力になれないまま、23−25(12−13)で無念の黒星を喫しました。


試合開始に主導権を握ったのはウートゥライラ。

ヨーヴィクのDFが悪かったとは思わないけれど、シューターに当たりにいった裏を相手チームのキープレーヤーだったポストに走られます。
それでも、キーパー・イネのナイスセーブにも助けられて、失点のペースとしては平均的な試合と同じくらいだったと思います。

序盤に苦しんだのはOF。
低い6−0のウートゥライラDFに、スペースが作り切れません。
フローターはDFに近くなってミスをしたり、単発のロングシュートで攻撃を終えてしまいます。

私の予想を超えていたのは、ウートゥライラのDF真ん中4枚のブロックの精度と、DFとキーパーの役割の徹底ぶりでした。
DFの裏をつくシュートが打てずにブロックされる、もしくはキーパーにセーブされる。
ノーマークになったロングシュートでは、シューターの動きを鋭く読んだウートゥライラのキーパーがナイスセーブを連続します。

ヨーロッパに来てから、こんなに低い6−0DFと対戦した記憶がないし、ここまで低いラインで守れるなんて個人的には思っていないけれど、なるほど、ここまで徹底していれば相手チームが攻めあぐねる理由は分かります。

この試合、もう一つ誤算だったのは、審判のDFの反則へ対する基準の厳しさ。
最初の退場がヨーヴィクに出たのは、5分を少し過ぎたあたりでした。
その時間帯にしっかりと加点したウートゥライラが、3−6と3点のリードを奪います。

そこからDFを修正したヨーヴィク。
マッテのロングシュートやリサの2次速攻からの豪快なミドルシュートで、6−6と同点に追いつきました。

メンバーチェンジの後もDFをしっかりと守って、キョンの1対1や、マリンのサイドシュートなどでヨーヴィクが、7−6、10−8とリード。
形勢逆転に成功したと思われました。

ところが、昨シーズンまでヨーヴィクでプレーして、今シーズンからウートゥライラに移籍した左サイドのアンナ・マリアに狭い角度から飛び込まれて連続失点。

さらには、前半の終盤、ポストとのマッチアップで右2枚目DFが2度の退場を受けてしまいます。
そこで再びしっかりと加点したウートゥライラ。

前半中盤からDFがグッとよくなって、OFでは攻めあぐねながらもやっと逆転に成功したヨーヴィクは、攻守ともに個のミスでリードを手放すことになりました。

一人少ない状況でプレーした残りの5分。
キーパーと6人目のコートプレーヤーをチェンジして攻めていたのですが、ラスト10秒で放ったシュートをブロックされてボールを失います。
無人のゴールへボールが吸い込まれて、前半終了の笛が鳴りました。

12−13。

プレーヤーのシュート確率によってDFで位置取りを変える、試合時間をOFでしっかり使い切る、そんな試合巧者なプレーのできない前半でした。

後半は前半同様、スタートからウートゥライラにリードされて、それを追う展開になりました。

一気に逆転して引き離すくらいのつもりで選手をコートに送り込んだのですが、2〜3点差のビハインドが縮まりません。

疲れが見えてきた選手、最後の10分でもう一度コートに戻そうと考えた選手を代えて、シュート力のある選手を送り込んだり、4点差まで離れた時点でDFを6−0から5−1に変えたり、色々と試してみたものの、後手後手に回った感は否めず。

フローター陣は我慢がきかなくなって無理やりシュートに行ったり、判断ミスを繰り返したり。
サイドからのシュート確率も悪い試合でした。50%を切っていたはずです。
きれいに決まったポストシュート、サイドシュートがそれぞれラインクロスだったり、とにかく流れが変わりそうな場面でのミスがなくなりませんでした。

そして、その流れを変えるために適切なメンバーチェンジと作戦で、もしくは具体的な攻撃の指示で、選手たちの力になることが私にはできませんでした。

ラスト2分半で3点差、最後のタイムアウトをとって試みた7対6で加点するも、その時間帯のDFで失点を防げず、最後は2点差での惜敗でした。

結局、相手のポストにDFを崩され続けて、低いDFと巧いキーパーの壁を崩せず、個々のプレーばかりでチームとして戦うことのできない60分間でした。


試合が終わって監督としてあんなに責任を感じたことは、今までに数えるほどしかないと思います。

選手交代、戦術、具体的な指示。

その全てでチームの力になれなかったと振り返っています。

その日の夜は、ほとんど眠れませんでした。

元来負けず嫌いの私は、負けたことを受け止めるのに時間がかかります。

選手ならば、自分のやるべきことが明確なので、1日、2日考え込んで、次のトレーニングで気持ちを切り替えて汗を流すことができます。

でも監督としての立場では、やれたこと、やらなければいけなかったこと、次に同じような状況になったときに選択すること、可能性がありすぎて迷いが生じます。


負けを受け入れて、そこから学ぶ。


昨日より今日、今日より明日、よりよいコーチになっていられるように謙虚に、真摯に勉強を続けます。

月曜日、昨日、今日といいトレーニングができました。
選手たちの顔も生き生きとしていました。

視線の先は次節。

長いシーズンは続きます。

引き続き応援をよろしくお願いします!!!


emi_aus_riesa at 08:02│Comments(3)clip!

この記事へのコメント

1. Posted by ともえ   2018年10月20日 06:25
えみちゃん、応援している!
監督観点のえみちゃんの試合分析も面白い。
とにかく頑張りきってね!
Good Luck!!!
2. Posted by 淑子   2018年10月23日 11:16
昨シーズンまでは、選手としての絵美さんの視線で試合を見ている感じだったけど、やっぱり監督になったんだね。
自分まで視線が変わって、面白いです。
負けた時こそ、学ぶものが多い。
その通りですね。頑張って、楽しむ気持ちを大切に!!
3. Posted by のぶ   2018年10月26日 17:01
お久しぶりです!
監督として新しいハンドボールの楽しさを満喫してください!

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