2019年06月01日

上智大公開講座 脳のはたらきから見た心の世界 脳の記憶痕跡を求めて 

いつもブログへお越し下さいましてありがとうございます。

さて、今回も前回の続き、上智大学の公開講座「生理心理学入門 脳のはたらきから見た心の世界」第4講の「脳の記憶痕跡を求めて」を私なりに感想も含めて記します。

田園調布 六郷用水路

↑小さかった子どもたちと愛犬のお散歩で毎日歩いた田園調布六郷用水路。当時、突然の出来事に右往左往、涙したり、シングルマザーとして生きていくことを覚悟させてくれた路(みち)でもありました。シランがきれいでしたよ。(^^*)

科学的な考えからの土台はやはり、脳=心、その心を知る手立てとして記憶があります。

その痕跡についての講義でした。

engram(エングラム)記憶痕跡は動物の脳内に学習(経験)によって蓄えられ残された足跡です。

例えば、Hebbの法則1949年では、神経生理学的基礎仮定によるエングラムが持続か反復すれば循環活動の安定性を増し持続活動を更に誘発する傾向がある。ある経験、刺激を受けると脳細胞の軸索がまた別の細胞へと興奮(信号)となって伝達され反復的、持続的に発射活動を起こさせる。ある成長過程で物質代謝の変化が一方、または双方の細胞に更に触発し更に幾つかの細胞の一つとして効率が増大する。と仮定した。

70年も前の研究内容ですが、現在も脳科学やその研究者の世界では著名なものとして広く浸透している倫理だそうです。

私たちが何かを経験し感じるときに、脳ではその痕跡を記憶しようと凄まじいほどの活動をしているですね。

私たちは生活の中で様々な活動をし、意識的、無意識的に感覚野を使用していますが、ではなぜ記憶に残ることと、あっという間に忘れてしまうことがあるのか?
できたら楽しかった体験だけ、ポジティブで愛のある体験だけ記憶し痕跡として残せたらと願うのは私だけではないでしょう。
何故私たちは、傷つけられたり、傷つけてしまったりとネガティブな体験を強く痕跡に残してしまうのでしょうか?

私が提供しているヒプノセラピー臨床の中で、この問をクライアントに質問することがあります。
答えはいろいろあっていいのですが、情動面からの答えの一つとして「二度と同じ目に合わないためのエングラム」、そして「何度もリピート(思い出す)をしてしまうから自然と深く入ったエングラム」と言えるでしょう。

では脳科学的にはいったい何が細胞内で起こっているのか?

残念ですが、その細か記憶の作業、痕跡の残し方はまだまだ研究段階ということです。
研究が進めば前世からのエングラムも特定されるのかもしれません。(^^)

それがもし解き明かされるときが来たら、ヒプノセラピーの前世、トラウマケア、グリーフセラピー、インナーチャイルドなども必要ない日がくるのかもしれません。…私の生業の方向性を変えなければいけなくなる日が来るかもしれませんね!(汗)

海馬の研究過程も興味深いものでした。
皆さんもご存知のように海馬というと記憶、学習脳の一部というイメージがあると思います。
Henry G.Molaisonto …は、脳研究に貢献し2008年2月に死去した米患者です。
モレゾンさんは痙攣治療のために海馬を含む脳の側頭葉の一部を切除する手術を受けました。
その結果、昔のことはしっかり覚えているのに、新たな記憶が全くできなくなってしまったのです。この症状は「前向性健忘」と呼ばれ62年にカナダの心理学者ブレンダ・ミルナー博士によって有名になったものです。
モレゾンさんはその症状をよく向かわせるために、手元を写した鏡を見て、手元ではある図形を鉛筆でなぞって線を引く作業を行いました。健常者でも慣れないと難しい課題です。
モレゾンさんがこの課題を何度も繰り返しやりましたが、やったこと自体は全く覚えていなかったということです。しかし線を引く能力は向上していきました。
つまり、モレゾンさんは、「今日何をした」の事実、経験は記憶できないが、方法や手順は「体のエングラムとして記憶した」ことになるのです。↑2008年の朝日新聞記事を一部抜粋

このことから人間の記憶機能、エングラムには少なくても2つのシステムが存在していて、後者に海馬は必要ないことを示していたということになります。

人では通常研究ができない中で、このモレゾンさんの研究は今なお脳損傷患者の方への大きな貢献となっているそうです。

講義では他にもGABA入力と新生ニューロン、体性感覚からの記憶、大脳皮質の体性感覚野におけるホモンキュラス、幻肢の原因など興味深いものでした。
ご興味ある方はネット等で調べてみてください。

脳のエングラム、奥深い研究ですね。
 
脳の構造を学ぶほどに私の脳へも学でいる痕跡を残したいのですが、あ〜〜〜私の脳たら覚えたそばから忘れていくのよねぇ、困ったわ(^^;)

では、今回はこの辺で。

お決まりの言葉になってしまいすが、脳と心・・・本当に面白いです!

次回の第5講は「情動の生物学的基盤」です。……これまた〜面白そう!

今回もブログへお越しいただきましてありがとうございます。

あなたの毎日が健康と幸せで溢れますように心からお祈りしています。(^^)

=☆=★=☆=★=☆=★=☆=★=☆=★=☆
日本ヒプノセラピーアソシエーション・渋谷サロン
http://www.j-hypno.org
☆=★=☆=★=☆=★=☆=★=☆=★=☆=★=☆

★ブログランキングに参加しています(^^)
 よかったら↓ポチッとお願いします!
blogRanking

emilysmile at 18:45│Comments(2)clip!

この記事へのコメント

1. Posted by ichiro   2019年06月03日 22:08
5 emilyさん、こんばんは!

散歩道のシランがきれいに咲きましたね〜

エングラム/記憶痕跡という言葉、初めて知りました。
経験したことを憶えているという当たり前のことも、よく考えると凄いことですね。
そのメカニズムが少しづつ解明されようとしていることも驚きです。
出来るだけ多く、楽しい記憶の痕跡を残せればと心から思います。

日曜日に山手西洋館に行きました。
毎年楽しみにしている花と器のハーモニーの開催中で、7館の競演が素晴らしくとてもきれいでしたよ。
2. Posted by emily   2019年06月06日 20:40
ichiroさん

こんばんは、いつもコメントをありがとうございます。
今日も暑い日でしたね。

出来るだけ楽しい痕跡…私もそう心がけたいと思います!ichiroさんの言葉は、いつもポジティブで愛に溢れていて素敵ですね!
なんだかふんわりとつぼみが膨らんでいくように心がほぐれていく感じです。(^^*)

山手西洋館の「花と器のハーモニー」の情報を見ました。
今年で19回目を迎えたのですね。横浜が開港160年、かつての外国人居留地山手の何とも素敵なたたずまいとの丘からの風情が本当に絵になりますね。トップフラワーアーティストや華道家とのコラボであるテーブルウェアは素晴らしいでしょうね。
私も行ってみたいのですが、しばらくは難しいそうなので近場の花々を楽しみたいと思います。
そろそろ梅雨入りですね。
しっとり潤った路地の紫陽花さんたちの笑顔が溢れそうですね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔