2019年06月11日

上智大公開講座 脳のはたらきから見た心の世界 情動の生物学的基盤 

いつもブログへお越し下さいましてありがとうございます。

さて、今回も前回の続き、上智大学の公開講座「生理心理学入門 脳のはたらきから見た心の世界」第5講の「情動の生物学的基盤」を私なりにお伝えしていきます。

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↑娘ちゃんと一緒に元気になった愛犬ココピと散歩に出かけたときのものです。
これからも掛け替えのない家族であるココピを子供たちと大切にして過ごしていけたらと思っています!幸せ〜♡(^^*)

今回の講義は、生物学的基盤として情動の理論 情動の神経回路 ストレス反応とホルモン 情動伝達ストレスの対処方法 脳内報酬系と薬物依存 についてでした。

まずは歴史から、近代心理学を築いたWilliam Jamesは「情動は内臓の活動によって引き起こされる感覚」と考えたそうです。身体変化に合わせてわれわれが感じるのは情動で、つまり身体変化が先で情動はその後にくるというもの。別名内臓説、悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのであるという考えです。

これは1800年代後半に起こった理論ですが、ヒプノ関係がきっかけで知ったソマティックヒーリング(体細胞療法)のアプローチでは、内臓が持つ記憶に「どうしたら病を治せるのか尋ねてみる」等のアセスメントを行なっています。そういった施療が現在もある事を鑑みるとこの情動は内臓からという理論も真っ向から否定するものではないとも思えます。

人が感じる機能として神経系区分があります。
中枢神経系、末梢神経系です。
中枢神経系には脳や脊髄
末梢神経系には体性神経系、自律神経系
自律神経系には交感神経系と副交感神経系があります。

脳は様々な神経系の回路を使い受け取り情動としの感情へと繋がっていきます。
                              
その具体的な情動反応の出力ベクトル     
 無題
       
   
脳の表面を覆う大脳皮質から入った情報がこんな風にあっという間に適切に区別され情動の出力としていく様は、まさにスーパーコンピュターをもしのぐ素晴らしい機能を私たち人間は兼ね備えているのでしょうね。
私自身、もっとこの脳の機能は使わないともったいないだろう!という感じです。(^^:)

もう一つ、皆さんも興味があるであろう「ストレス反応」についてです。

Selye(1936年)のストレス学説によれば、生体にストレッサー(ストレス刺激)が加わると、3期に区分され反応が起こります。
第一期 警告反応期…警告反応はストレッサーをうけた初めの時期にあらわれ、ストレッサーの種類に関係なく人体に何等かの反応と非特異的な各種症状を起こします

第2期 抵抗反応期…抵抗反応とは初めに与えられたストレスの刺激に対して全抵抗力を傾け何とかしようと引いたり押したらして抵抗を試みている状態です。

第3期 疲憊反応期…抵抗期が長く続いてしまうと適応反応を維持しきれなくなり抵抗期とはちがった症状があらわれてきます。これは生体の適応エネルギーには限界があるために適応力が衰えてゆくためで人の命に危険をもたらす段階です。

ストレッサーは生体に有害刺激というイメージがありますが、その内容は精神、化学的、物理的、生物的など様々です。
楽しいことでも時に生体ではストレッサーと感じてしまうことも少なくありません。
ストレスに対する防御反応として、その発生機序はストレスが人体に加わると適応ホルモンとして脳の下垂体から副腎にACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されさらに副腎は副腎皮質ホルモンを分泌して人体を保護します。人体にストレス刺激が加わりストレス状態が続くと上記の3期の過程を経て病状が進んでしまうのです。

講義ではPTSD(心的外傷後ストレス障害)の事例として患者にみられる海馬サイズの減少も見られたというものを紹介していました。どうやら慢性ストレス刺激はシナプスの機能不全を起こすようです。
ただ、この実験結果もまだまだ不確かでこれからの臨床研究も重要ということでした。


他にも薬物によるラットを使った研究についても学びました。
アンフェタミンを5週間投与後の側坐核ニューロン樹状突起に通常とは異なる形になった変容が見らたそうです。
脳内と報酬系が薬物依存の形に変わってしまい、顕在意識では抑えられない依存へと繋がってしまうのでしょうね。

学ぶほどになんだか脳細胞への愛着が湧いてくるようです。(笑)

毎回講義は90分ですが、催眠状態の感覚と同じようであっという間に終わってしまいます。
楽しい体験は時間の歪みを作るのでしょうね。

次回の第6講は「心の病気と脳」です。……これまた興味深々です!

では、今回はこの辺で。

今回もブログへお越しいただきましてありがとうございます。

あなたの毎日が健康と幸せで溢れますように心からお祈りしています。(^^)/

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日本ヒプノセラピーアソシエーション・渋谷サロン
http://www.j-hypno.org
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emilysmile at 14:29│Comments(2)clip!

この記事へのコメント

1. Posted by ichiro   2019年06月12日 22:22
5 emilyさん、こんばんは!

久し振りのココピちゃん、相変わらず可愛いですね〜

emilyさんのブログ、濃い内容が続いていますが、私も受講しているみたいで楽しいです。
情動と言えるほど感情が急激に動く出来事にはあまり出会わなくなりましたが、生物学的に脳が様々な回路で感情につながるというお話しはとても面白いと思いました。
そう考えると、日々湧き上がる自分の感情と脳に愛おしさを覚えます。

梅雨に入り(小さな庭ですが)庭のガクアジサイもようやく色づき始め、沙羅が見頃を迎えました。
梅雨も良いものですね♪
2. Posted by emily   2019年06月13日 18:54
ichiroさん こんばんは。

いつもコメントをありがとうございます。

ブログ、脳科学的なお話を続けていますが、ホリスティック(心理学+脳科学+零世)としてのヒプノセラピーを提供している私にとって深い学びになっています。
楽しんで頂けたら光栄です。

きっと、今なお研究では証明されていないものがそう遠くない未来に「意味あって出会っていること、生まれた目的、魂のミッション」など明確になっていくと私は信じています。
その未来がくるまで、もうしばらくヒプノセラピーをツールとした施療で多くの皆様の心に寄り添えたら嬉しいです。

ichiroさんのお庭の額紫陽花をイメージしています。雨に濡れしっとりして気持ちがいいのでしょうね。
沙羅のお花はかわいいですね!
実家にも沙羅の高木があって、大好きなおじいちゃんにお釈迦様の木だよと教えてもらったのを思い出しました。^_^

ホント、梅雨もいいですね!(^^)

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