2006年08月20日

SCENE 11:吶喊すること

時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック




思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ




折角の休日だったので、とても観たい映画を観に行きたかったんだが、まあ、我慢した。この夏は鹿児島にちょくちょく帰って間抜けな事をすると心に決めていたので貧しくなるのは目に見えていたが、ここまで目に見えると少々不安になる。冷蔵庫の麦茶をとぽとぽグラスに注ぎながら、相変わらずな自分を考える。「なんと云うか、莫迦だなお前。昔程嫌いじゃないが」

君や祖母がいない鹿児島に僕の場所は無くなりかけていた。僕は確信犯的に疎外感を味わうためだけに帰ったのだろうと、麦茶を飲みながら改めて実感する。僕の場所は元来そこにはなく、愛されている事だけで繋ぎとめられていただけ。このどうしようもない感謝の気持ちを伝えなければならない対象は永遠の不在。

シンクに空のグラスを置きながら、次にするべき事を考えた。冬には同い年の従姉が結婚するらしいと親父から聞いた。「お前は今、何と闘っているんだ?」と訊かれた。
「何のために闘ってるんだろう?」とこの1年ひっきりなしに考えてきて、それが僕の背骨みたいなものになってたのに、何と闘っているのかは考えた事がなかった。僕はだらだら生き延びる事を闘いに置き換えていい気になっていた。親父が何を思って僕にあんな質問したかは判らないが、貴方の息子で良かった。


君を愛しているから、帰らない。

僕の次にするべき事が決まったよ。  

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2006年08月15日

scene9:概観すること

将棋を指すように、100、200はいかないまでも、10や20くらいは先読みして生きる事ができたらどうだろう。そうすれば仕事も華麗に定時に終わるし、長距離移動の最中にiPodの充電が無くなる事もないし、人で溢れ返る売店でわざわざぬるいポカリを買ってバスの中で吐き気を催す事もない。気分が悪いので鞄の中に放り込んでたままの小説を気分転換に読んでみたら、指先が痺れる程に気分が悪くなってしまった。つい5秒前に先が読めればと嘆いてた人間のする事じゃない一寸先は闇。そうだね一寸先は闇なんだから結局は諦めた方が圧倒的に楽だ。僕にできる事といえば、闇の中をどうやって酷い怪我をしないで済むか恐る恐る進むだけかもしれないよ。あれ、闇の中でどうやって「進む」事を認識するんだ?ああ、眠りたい、呆けるまで寝て、起きたら目的地に着いていたい。何で疲労の局地にいる時は全く眠れないんだろう僕は。
昨夜か今朝の夢を思い出す。久し振りに、驚く程久し振りに君の夢を見た。たまたま早起きした僕は、トマトジュースを飲み干し、朝のニュースをぼんやり見ながら、寝床に携帯を忘れたのに気付いてのそのそと取りに行ったら、君がいた。丁度寝袋とかミノムシみたいに布団にくるまって、顔だけ出して少しむくれて僕を見てた。超が付くほど慌てて、すぐに泣きそうになったが変な顔で笑った。ほらな!!ほらな!!ほらな!!やっぱりこれが正しいんだよ。つーか何で怒ってんの?と訊こうとして、冷静に布団の上を見たら、明らかに嫁のもんじゃないパンツとブラジャーが散乱してて血の気が引いてそこで目が覚めて朝から何もしたくなくなった。いろんな意味で。目が覚めるといつも何か大切な事に気付きかけて手が届かなかった敗北感がある。そんな気がしてならない。
マインドアサシンって云う、ジャンプで連載してたとは到底思えない名作の部類に入る漫画があったが、ある女が夫の素行があんまりにも悪いもんだから、主人公に頼んで、自分の精神を壊してもらう。その事を知った夫は当然怒り狂って主人公のもとに押し掛けると、主人公はいけしゃあしゃあと「奥さんが目覚めたくなったら目覚める」と言い放つ。それから男は酒も煙草も博打もやめて、ひたすら汗水たらして働くけど、女は目を覚まさない。毎日語りかけても無駄。ある日男は職場でもらったマッチ箱を妻の枕元で振る。かつて煙草を吸ってた頃、まだ女と付き合い始めたばかりの頃、「その仕草が好き」と言われた、映画俳優を真似たその仕草。そして女は目覚める。何で僕はこんな話を唐突に思い出したんだろう。男が見たであろうマッチ箱を小道具にした映画を思い出そうとしたらどうでもいい事を思い出した。「人生とマッチ箱の共通点は、大袈裟に扱うのは馬鹿々々しく、軽んじると危険」確かこんな事言ってたよね、芥川龍之介。不眠症気味なのに目を醒まさないといけないなんて憂鬱だ。そして指宿は豪雨。どうなってるんだよ。
  
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2006年08月13日

SCENE 9:諦観すること

で、8月6日。一周忌。誰の?君の。僕の。
朝、洗面台でぼんやり髭を剃りながら、ついでに髪も切ろうかななんて社交的な事を考えてみて、早くから開いてる美容室はないか電話帳をパラパラめくってみたが見つからない。いや、カットだけならしてくれる馴染みの店があるんだが、そこは絶対僕の望むヘアスタイルにしてくれないから絶対行きたくない。なんだってあの美容室は、僕がいくら「すくだけにしてください」って頼んでも「衛門君は営業だから絶対コレは似合う」とか「面接受けるんならコレがいい」とかで、何が何でも僕が希望している髪型にしてくれない。なんで僕がお前の主観に支配されて世渡りしなきゃいけないんだよと、思い出し怒りで頭がキリキリ痛む。金払って自分が望まない事される理由が分からないが、僕は、美容師と歯医者に関しては宿命的にそれを引き当てる。髭を剃り終え、久し振りに、本当に久し振りにとりあえず自分の髪にワックスをつけスタイリングしてみると、思いの他「…いいかもな、これで」と云う結論に落ち着く。不思議な事に僕の髪はある一定の長さまでは物凄い勢いで伸びるが、そこまで伸びるとそれ以上はあんまり伸びない。これはどういうことなんだろうか?髪型をあまり気にしなくていい今となっては有難いスキルの一つと思えばいいのかもしれないね。歯を磨き、ズボンをはき、シャツに袖を通し、香水を適量つけ、腕時計をつけ、ジャケットに袖を通し、シャツのボタンを留め、ネクタイを締め、靴下を履き、準備万端でぼんやりする。かつて君に「服を着る順番がおかしい」と指摘された事を思い出しながら、「こうやってスーツは着ないと、シャツやジャケットの感覚がおかしくなる」と反論した事を思い出しながら、でも何かの映画でブラピが僕と同じ順番でシャツとジャケットを纏っていたのを見た君の僕に対しての悔しいような賞賛するような表情を思い出しながら靴を履いた。さあ、出発しよう。ああ。
久し振りの車の運転は、なかなかに爽快だった。不愉快なまでに空は晴れ渡り、僕や君の好きな曲がステレオからは流れっ放しで、時折窓を開けると、熱い風がシャツの襟を揺らす。一周忌に一緒に行く君の親友との待ち合わせ時間に充分間に合う事を確認する。久し振りにおめかしして、ハンドル握って、タイムキーピングして、まるで、まるで、まるっきりデートみたいだ。約束の場所に君の親友はいた。何故、一緒に君に会いに行く事になったのかと言えば、僕は指輪を買いたいからだ。指輪を買いに行くのに1人で行く事は我慢できないからだ。指輪。1年前君が持って行った指輪。あれと同じものを同じ場所で買いたいんだ僕は。最早、1人で上手に嘘がつけないんだ。無事に君の親友を車に乗せ、指輪を買いに行く前に、君のために花を買いに行く。彼女を迎えに行く途中に見かけた花屋でとても綺麗な向日葵と目が合ったからで、そこの花屋の店先に思いっ切り車を突っ込んで向日葵の花を買い占める。毎年こうやって何処かの花屋の向日葵を買い占めてやる、軽い営業妨害をしてやる、とゲリラ的な決意を固める。実際去年もそうだったから本当に性質悪いよね僕。会計を済ませ僕の腕に飛び込んできた大輪の向日葵の束はとてもキュートだ。君の親友が絶賛する。さて、本題に向けて行動を移そう。
ティファニーに行くと、まだ店はがらがら。喪服を着た1組の男女が嫌が応にも目立つ。運が悪い事に担当の店員が僕の珍しい苗字と、昨年僕が指輪を買ったのを覚えていて、やたら馴れ馴れしく話しかけてくる。面倒臭い勘繰りをされるのが心底面倒臭く感じたので、とりあえず君の親友を店内からエスケープさせる。あはは、こんな事なら最初から1人で来てても何も問題無かったよと舌打ちしそうになる。自分の薬指から指輪を外し、「これと同じものの9号を」とお願いすると、程なくして僕の目の前に、僕の所持しているものより一回り小さな指輪が提示された。小さくて可愛いな、綺麗で可愛いな。というか、何で僕の指輪は何でこんなに真っ黒なんだ?え、嘘?最初買った時はこんな色してたの?本当に?ひとまず君の指輪のラッピングが終わるまで、自分の指輪の洗浄を頼む事にする。店内の椅子に腰掛けて、日光を反射して白く輝いたように見えるアスファルトを忌々しく見つめていると、例の担当店員が話しかけてきた。「今さっき一緒にいたのが彼女さんですか?以前購入されたのはどうしたんですか?」云々。答えて曰く「彼女じゃないです。以前嫁に買ってあげた指輪はなくしちゃったみたいです。ドジな奴ですよ本当に」。全くドジな奴ですよ本当に。くだらない会話とラッピングと洗浄がようやく終わり、支払いを済ませていると、再び店員が話しかけてきて言うには、「この指輪はもう生産中止になっちゃったんですよね。これも鹿児島にある最後の1個ですよ。お客様は本当に運がいいですよ」との事。ああ、運がいいよ。運がいい。バカヅキ。

それから、嫁の家に行った。
お経を聞いた。
お骨はもらえなかった。
知ってた。
考えたくなかったけど、知ってた。
知ってたから考えずに済んだのかもしれない。

車の中で酔いを醒ましながら月を見てゆっくり涙を流そうとしたが、できなかった。  
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2006年08月12日

SCENE 8:傍観すること

鹿児島はいつものようにクソ暑く、たかだか駅から家まで歩いて帰るだけなのに汗だくになるもんだからとことん嫌になる。月がとても明るくて綺麗で、「ああ、この明るい道と、今纏っている黒いスーツがまさしく『僕の連続性』の証明なのかもしれない畜生」とか考えてたら、こんな真夏に黒いスーツ着てる事に腹が立ったし、そもそも「たかだか駅から家まで」って考えてたけど延々と上り坂を3キロも歩く僕は頭がおかしい。そういえば「狂ったように○○をする」って表現があるけど、本当に狂ったら、きっと何もしない。昔不眠で精神科に眠剤もらうために通ってた頃、本当に気が狂ったような連中見たけど、アイツ等何故か目が綺麗なんだよな、深い深い闇に近い青でそれが逆に怖かった。思い出して怖くなったので熊本の人妻に電話してみていきなり怒られる。「アンタ相変わらず連絡つかない!!」いや、ゴメン。何で急に連絡取れなくなるでしょうね、僕。しばらく遠くに行ってしまった愛すべき人達の思い出を語っていると、アナログ時計の針をギュルンギュルンと巻き戻しているようなアナログな感覚表現を体感してしまう。僕たちに必要なものはタイムふろしきだ。僕たちに必要なものはいつだってドラえもんだ。くだらない最高の話をしながらようやく家に辿り着いた。何ひとつ変わらない僕の生家は相変わらず真っ暗で、そのかわり月や星が綺麗に見える。君はそれを素晴らしいと言ってくれたし、僕もそれだけがこの家のメリットだと考えている。
真っ暗な家の扉を空けると親父が酒を飲んでいた。「お前いつ帰って来たんだ?」今だよ親父。しばらく世話になるけど、極力迷惑はかけないと、心の中で言う。真っ直ぐ仏間に向かい、祖母と嫁に線香をあげ、夜だから鐘は鳴らさない。ただいま。「ただいま」って言葉が素晴らしいものだって事にようやく気付けたからギリギリのところで僕は果報者だ。ただいま。目を閉じて線香の香りに溶け入るように合掌していると、表で猫の泣き叫ぶ声がして殺意が湧く。何だって俺の帰って来た日にそんなに騒ぐんだ貴様等。親父と「水でもかけてやった方がいいんじゃないか」と相談し合うが、お互いそんな面倒な事を暑苦しいの我慢してまで実行する性分じゃないし、「放っとこう」という美しい結論に至り僕も焼酎を飲む事にする。酔いと蒸し暑さとその温度が1年間の記憶を連れてきてなかなか眠れないので、バスに乗る前に買った「火の山-山猿記-」を読む。あー、似てるなコレ、何だっけ、「楡家の人々」に。面白いからいいんだけど、人が死に過ぎで少し嫌になる。しかしこれがNHK朝の連ドラの原案だってのには驚く。脚本家って生き物は凄い。高校の時演劇やってて、脚本書いてた僕としてはただただ絶句するしかない。役者を動かすだけの才能がある輩は世の中と人間の力を漠然と信じてるんだろうな。僕もそうだった。今の僕の信じるものはあの頃よりだいぶ少なくなってしまった。一番最後に書いた台本を、意気揚々と嫁に読ませたら、「訳が分かんない」と一蹴されてへこんだ思い出がある。ちなみにその時嫁に感想を求めた台本っていうのが、義父に性的虐待を受けてる女子高生が自分に片思いしてるクラスメートを利用して、嫌いな奴を酷い目にあわせる話、おまけに2人劇だったような気がする。まあ確かに訳分かんないけど、そこに救済の光が当たるような本を書いたと思うんだけどな。おまけに嫁は自分のお母さんやお兄さんにも僕の台本読ませて感想を聞いてくれやがったので、何と云うか今でも恥ずかしい。向こうが覚えていないだろうって事がこの羞恥心を拭い去るためのたった一つの希望って云うのがまた何とも言えない哀愁の源。
眠れないまま朝を迎えると、母親が僕を呼びに来た「猫が死んでる」。なんだそりゃ。で、のこのこ母の示す庭先に行き、朝の光に目をしぱしぱさせながら確認すると、確かに猫が横たわっている。仔猫が死んでいる。昨夜連中がギャンギャン騒いでいた原因に違いない。よく見ると頭を砕かれて眼球が飛び出していた嗚呼神様面倒臭い事するなよお前ら同族で殺し合うなよファック。仔猫を「可哀想」と思う前に「埋めた方がいいんだろうが、時期的に焼いた方がいいかもしれない」と考え、親父を呼びに行った。親父を呼びに庭をとことこ歩いてる時に、「俺は『可哀想』と思う前に処分の方法を考えてる」と云う事に気付いて軽い衝撃を受けたが、僕の話を聞いた親父は黙って仔猫の死骸を裏山に持って行った。「俺が帰る度に何かの命がなくなるね」と朝食中に軽口を叩いてみて次の瞬間に後悔してみたら、妹が蔑んだ目で僕を見、両親は何も言わなかった。
こんな僕が「ただいま」と云う言葉を有難がってる。求められないのに求めるなんて馬鹿のする事だ。「馬鹿な僕を許してください」と誰かに祈る。  
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2006年08月09日

同じ 何もかも違うのに 同じ

いつもの公園
メロンパン
タバコ

君の写真
桜の香りの線香
僕の1年
君の1年

  
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2006年08月08日

scene7:配管すること

「帰りたくない」と連呼する事で帰らずに済むのなら、僕は寝食を惜しんで僕の願いを連呼しまくるだろうし、僕程度の願いが届かない所に世界はある。つまりは、連呼すればする程「私は無力です」とアピールしてる事に気付いて腹わたが煮えくり返るだけなので、計画的にバスのチケットを4枚買った。4枚!!今まで嫁に盆にノコノコチケットを買いに行く無計画の愚かさを、4枚綴りの回数券を買う事の素晴らしい経済効果を切々と訴えられていたにも関わらず、初めて4枚綴りを買った。実際窓口で「この日とこの日の何時」と伝えてみると、自分がスケジュール管理の出来る人間に思えて来るから不思議だ。そしてそれは錯覚だ。
前日から親友に「一緒にケーキを食べに行こう」と誘っておいたので、待ち合わせまで時間があったので、Pinkyの新しい服、要は首から下を買い、可愛くて少しにこにこしてしまう。それにしても1年で一体何体買い、何体カスタム様に潰した事やら。自分の毒にも薬にもならないブログを思い出し、こんな事なら「Pinky改造ブログ」とでも銘打って、世の中に対して幾分ましな情報を発信した方が良いのではないかと真剣に考える。ちなみにどうでもいいが「Pinky」と検索すると、可愛い水着のブランドが表示されまくるSHIT。どうせならそっちを買いたいよどうせなら。しかしまあ冷静に考えると、今買ったとしても誰にプレゼントする訳でもなく、かつての僕はディスプレイの前の可愛い水着を知らなかったので、「Pinky」という名の水着ブランドは僕にとって永久に意味を持たないと判断できたので安心した。鞄に詰め、お披露目の時を待つ事にする。
ケーキ屋の名前はJACK。ゴロツキ。ならず者。三越の6階。嫁とは良く来ていたが、僕みたいな人間が1人で行ける筈がない。どうせビールしか飲まないのに。待ち合わせのために電話をすると親友は「入籍した」と言う。馬鹿野郎、めでたいにも程があるではないかと一応先輩らしく殊勝な事を思い、2人のこれからの道のりに幸多からん事をと、自分の失った幸福に思いをはせながら待ち合わせ場所で祝辞を述べると「嘘です」と一言。大馬鹿野郎!!どーすんだよ、他の親友にも「あいつらが入籍したよ」って教えたぞ馬鹿野郎。と激昂すると、「何て事をしてくれた。先輩は普段から問題を内包している」と反論される。もういい、ケーキを食え。そして僕は案の定ビールしか飲まなかった。自分が作った訳でもないのに「美味いか?」と訊く僕はどうなんだろうと思いながらやっぱり訊く。「美味いだろ?」と訊くよりは幾分ましだと思ってはいるんだけど。あと、つまらない事を白状すると、僕は完全に物の味が判らなくなってる。記憶と食感に頼って適当な事を言ってる。ブクブク太ったのもその辺が大きいんだろうと言い訳。太ったらスーツ入ら
なくなって慌てまくってダイエットっぽい事もしている僕のなんて間抜けな事か。女性誌の中吊り広告に躍るダイエット啓蒙の見出しを鼻で笑う資格が僕にあるのかなと一瞬考えたら、彼女達は未来の為に痩せ、僕は過去とシンクロする為だけに痩せようとしてる事に気付いたし、そう考えると本当に僕が心底間抜けに思えて陰鬱な気分になりかけた。みんな、今の自分をもっと愛そうぜ。無理な事と知っているからこそ、敢えて言ってみる。そうこうしてるうちにあっと云う間にバスの出発の時間になった。いい加減こんな独りきりの小旅行にも飽きたが、独りきりじゃなくてもいずれ話題が尽きて黙りこくって気まずい思いをするんだから独りでも問題ないかもしれないが、寂しい。とかなんとか僕が思ってるうちにバスが進む。
  
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2006年08月04日

scene6:置換すること

e79c6fa5.jpgどこを切り取っても青い空が意味を訊いて来る。


熱いシャワーを浴びて、缶ビールを飲み干して、黒いスーツは君に会いに行く。
君がずっと変わらないなら、僕もずっと変わらない事にする。
君が呆れるくらい、今の僕を操る事にする。
  
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2006年08月03日

SCENE 4:痛感すること

ボーイズ・オン・ザ・ラン 3 (3)




笑うことや眠ること。

それは、忘れたのではなく
拒んでいるだけのような気がする。

そうでなければ、
今、君がやりきれなさに支配されている理由を説明できない。





自分の考えを「あーでもない、こーでもない」と練り上げていくのはとても楽しい。
僕は絵を描いたり曲を作ったりするような人間ではないが、何か1つの解答を導き出すために試行錯誤する事で、創造の喜びに触れる事ができる。
ような気がする。

んな事言ってるくせに、ひと月程考えたが、答えが出なくて煩悶している事がある。
仕事の事だから煩悶してるだけじゃ洒落にならないんだが。  
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2006年08月02日

SCENE 4:俯瞰すること

K.yairi Kヤイリ 一五一会 奏生(かない) 【予約受付中】









この夜が終わる頃 僕らも消えていく
そう思えば 僕にとって 大事なことなんて
いくつもないと思うんだ




「どうしよう」と考えている僕が苦手だ。

終わりも見えてないのにカウントダウンを刻みながら生きるのはとても疲れる。
目の前で減っていく数字の存在を感じるのに、何も遺せない自分が確かに在りつづけるからだ。


お互いの煙草の煙で部屋を濁らせながら、ぼくは「なんとかなるよ」と言った。
いくつもの楽観的な仮定を述べながら「なんとかなるよ」と言った。



今日カナイを買うために楽器屋に行ったら、「今大変な人気で、納品まで1〜2ヶ月かかる」と言われて、少し驚いた。
iPod Shuffle以来の待ちになるかもしれない。
少し面倒臭いので、ニライを買うかも知れない。  
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