2006年07月30日

SCENE 3:体感すること

少女ファイト 1 (1)




生きていくことはどんどんこわれることだ。
それを止めることは誰にもできないだろう。
だから生き物は新しいものを作るしかない。





今日の話。


ひとつめ。
小さな、とても小さな手に触れた。
握り返してもらえた。
「命は命を与える」
絶望の底でもらった言葉が、ようやく僕の体温になった。


ふたつめ。
久し振りに、1年振りに楽器の類に触った。
PHSに遺された君の声は「ピアノについて教えてください」。
そんな簡単な事すらできなかった僕の指。
今日、あっけないくらい簡単に音がこぼれた。


みっつめ。
自転車で家に帰る途中、理不尽な暴力を制した。
僕は傍観するだけの選択から逃げた。
すると、僕は僕の目の前に立っていた。
今までどれ程遠くに僕はいたのだろう。



僕は、「絶対」と云う言葉が嫌いだ。
「世の中に『絶対』は存在しない」
幼き日より父がそう言い聞かせてくれたから。
幼き父に祖父がそう言い聞かせてくれていたから。
だからこそ、本条の人間が使う「絶対」は『絶対』だ。



僕の手は、誰かと繋がることができる。
僕の手は、誰かに届けることができる。
僕の手は、誰かを守ることができる。

こんなに多くのことができると知った。

君は絶対僕を褒めてくれると思う。
そう思う。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/emonxxx/50557738