【麻布台】江夏画廊より「希望・愛・喜び」のBlog

麻布台・六本木エリアにある江夏画廊のブログです。ハートウォーミングをコンセプトに、英国ベストセラーの画家マッケンジー・ソープ(Mackenzie Thorpe)など、世界各国の人気現代画家作品を扱っています。
オーナー江夏大樹による、心とアートに関するコラムも連載。

2018年06月

【社長コラム】伊藤哲先生のお仕事

先日、江戸琳派後継画家である雨華庵(うげあん)伊藤哲先生のアトリエに行って参りました。その時に面白いものを見せていただきましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
※雨華庵は江戸琳派の祖である酒井抱一の雅号であり、酒井家7代目の酒井抱美氏より、伊藤哲先生が2016年に襲名しています


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京都の養源院というところはご存知でしょうか?蓮華王院(三十三間堂)のちょうど東向にあるのですが、そこの御朱印帳に押すハンコを伊藤先生が制作されました。こちらの写真は実際に押したものです。養源院には、俵屋宗達が描いた、金地着色松図と着色杉戸絵があります。


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今回の御朱印は後者の英霊を慰めるための着色杉戸絵がモチーフとなっています。白象、唐獅子、麒麟が描かれています。NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」でも有名ですが、浅井三姉妹、江姫ゆかりの菩提寺でもあります。



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養源院といえば、「伏見城の戦い」において、石田三成に攻め入られた鳥居元忠を筆頭に400名近い武将たちが自刃した血天井の板が使われていることでも有名ですが、その英霊を慰める意味でも、御仏の遣い(乗り物)である、白象や唐獅子が着色杉戸絵として描かれました。これら作品は本阿弥光悦とともに、琳派の祖である俵屋宗達のデビュー作としてもよく知られています。


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光悦と宗達によって始まった琳派は、尾形光琳に引き継がれ、それを酒井抱一が江戸に持ち込んで江戸琳派を築き上げ、その後継である伊藤哲先生が俵屋宗達のハンコを作成する・・・
そのような流れも、なんだか必然のような気がします。

伊藤哲先生は、琳派画家として活動し始めてから、酒井家とご縁がある以前より、琳派の精神を引き継ぐ決意とともに、個展の前にはいつも酒井抱一のお墓にお参りに行っていたそうです。

「仕事は人が選ぶのではなく、仕事が人を選んでいる。」

ある方が語ったこの言葉を、伊藤先生はいつも胸に、身を引き締める想いで制作活動を続けられているそうです。

次の個展は、2018年11月1日~7日にかけて、池袋東武で開催予定です。2年越しの新作が展示される予定なので、ぜひ楽しみお待ちください!

江夏画廊
江夏大樹 拝


【社長コラム】ちょっと不思議な出来事

先日ご紹介した、「トレーニング・デイ」と「タウン・プライド」の額付き写真をスタジオで撮影しましたので、ぜひご覧いただきたいと思います。


s-『 トレーニング・デイ 』  絵のみ

「トレーニング・デイ」
http://www.enartsu.co.jp/shop/detail/3202/

シルバー系のすっきりとした印象の額装にしています。絵画展会場でご覧いただいた皆さまからは、人々の何気ない仕草から、ソープさんのやさしさを感じる、というご感想をいただいています。
 


s-『 タウン・プライド 』  絵のみ


「タウン・プライド」
http://www.enartsu.co.jp/shop/detail/3203/

ホワイト系のエレガントな雰囲気の額装にしています。木の質感が良く出ている額なので、優しい雰囲気も出ています。飛び上がるスノードロップの花言葉は「希望」です。


この日本限定記念版画2作品については、Jリーグの湘南ベルマーレのユニフォームをモチーフにした作品であることは、以前の記事でも書きましたが、先日と今日で不思議なことがありました。


ここからが、ようやく本文です。

実は先日ベルマーレさんのオフィスにお伺いした際に、トレーニング・デイの舞台となっている、ベルマーレさんの練習グラウンド、馬入ふれあい公園サッカー場河川敷が、台風で氾濫した時の写真を観させていただきました(驚愕の写真でした・・・)。

きれいな芝の練習場がすべて水に埋もれてしまい、水が引いたあとも、たまったゴミやヘドロの除去にものすごく苦労されたとのことで、4トントラック10台分の除去を1週間以上かけているので、相当な人力が必要だったことは想像に難くありません。


そして・・・帰宅後の夜だったのですが、子どもの体調が徹夜の看病が必要となるほど良くなかったので、妻と私で交代で看病しました。

私は先にある程度寝て、夜中の3時くらいに交代しました。普段ならしないことなのですが、こういう状況だったので、ベッドを交代して、私が妻のベッドで看病し、妻が私のベッドで寝ました。

そして、朝になり、妻がなぜか「昨日は怖い夢を見た」と言い始めたのです。

なんと、自分たちが川の目の前に住んでいて、その川が台風で氾濫してしまう夢だというのです!

当然のごとく、私はすぐにベルマーレさんのオフィスで先日見た写真を思い出しました。

ここでポイントなのは、普段はありえない「妻が私のベッドで寝ていた」ということです。


妻が言うには、目の前の川が氾濫しているのに、呑気に布団を干そうとしている私に激怒している夢だというのです(笑)

しかし、夢ではあるのですが、妻は冷静に、なぜ私がそのような行動をしているのか、夢の中で考えたそうです。すると、何か家のための防波堤のようなものにしたくて布団を干したのではないかと思ったそうです(実際にはあり得ないのですが・・・)。

実は、私は写真を拝見させていただいたときに、

「防波堤のようなものでなんとか氾濫を防げないかな」

と思ったのです。その言葉そのものも、その場で口に出ていました。

しかしすぐに、どう考えてもコスト面で難しいな、という結論に至っていました。


妻から夢の話しを聞いたのが不思議でしょうがなかったのですが、すぐに

「残留思念」

というキーワードが思い浮かびました。

つまり、私が前日に見た、その驚愕の写真の内容と自分の思考が、眠った時にベッドに残り、そのまま後で私のベッドで睡眠した妻が、その残留思念にピントが合ったということです。

不思議な話に聞こえるかもしれませんが、すでに世界各国でその土地の古くからある残留思念について体験してきた身としては、納得のいく展開なのです。

人の思念ってすごいんですよね。

物体にその思念が宿ります。

私は作品が素敵で、一緒にお仕事したいアーティストが現れた時には、必ず長時間その方と話しをします。

私がそのアーティストの作品を取り扱う前に、どのような想いで作品制作をしているのかをきちんと確認しておきたいからです。

アーティストの想いが、制作した作品に宿ります。

だから、アーティストが制作したものは、そのアーティストの自画像なのです。

とても大事なことです。

江夏 拝



プロフィール

江夏大樹

東京(麻布台)で画廊を経営しています。「人生を変えるアート」、「ハートウォーミング」をコンセプトに、心豊かになる絵画作品を世界各国から集めてご紹介しています。