昨日、ワンネーションカップにまつわる、ソープさんの新作について記事を書いたときに、絵画展会場であった出来事から、新たに記事を書きたくなりました。


会期中のある日、ご婦人方の団体が会場を訪れました。

その中である人が、

「私には絵の価値はまったくわからないわ~~~」

と話しながら、スタスタと早歩きで作品を見ていきました。皆さん、嵐のように来て、嵐のように去っていく感じです。


実はこの気持ちがとてもよくわかるのです。

私も若い時は、まったくもって絵に興味がありませんでした。父親がこの仕事をしていたのに(笑)

アートの面白さというのは、この仕事を始めてから、ようやくわかり始めました。そして、小さいころ、自分がいかにアートからいろいろと受け取っていたのかも、この仕事に携わってからようやく気が付いたのです。

だから、最初はわからなくても当然だと思います。

絵画展会場では、「私は絵心がなくて観るだけですみません」とわざわざ事前におことわりをされてくる方もいます。

大丈夫です!絵心がなくても、絵は楽しめます!

知識のある楽しさもあれば、逆に知識がなく感覚的に楽しむ方法もあるから。それぞれの立場の楽しみ方があるということ。

最初に拒絶しないで、興味の姿勢から入れば、必ず楽しめるポイントが出てきます。

絵は買ったことがないけれど、興味はある、という方にも、もう一歩踏み込んで価値をご提案できればと思います。

たとえば、昨日のブログ記事でもご紹介させていただいた、ソープさんの「タウン・プライド」などは、結婚、愛、つながり、などいったテーマに関心がある人にもおすすめしたい作品です。


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こちらの作品ですね。

丘の上の教会で結婚式をあげている人たちが描かれています。

このイメージから何を感じますか?

なんだか幸せな気持ちになりませんか??

たとえば、そろそろ結婚したいな~という自分がいたとしたら、この作品を身近に置いてあげて、結婚式を迎えている、幸せな自分の姿を思い浮かべるのはどうでしょう。


ここからは、ちょっと専門的な話しになりますが・・・

脳は、ある種の記憶パターンのもと、日々の習慣を繰り返していますが、日常から脱するために、そこに新たな習慣の回路を作ってあげるということを、毎日の絵を通してやってみるのです。

すると、自分の意識に「結婚」のイメージがどんどん刷り込まれていきます。絵を観たときに、周りの人物、景色、空気感など、さまざまに具体的イメージを持つことがポイントです。

脳科学やコーチングを学ばれている方ならご理解いただけるかもしれませんが、人は目標や目的を持って行動をし始めると、脳のサーボメカニズム(自動追尾システムのようなもの)により、その目標や目的に沿った様々な情報を自動的に意識野にキャッチしていきます。

この場合ですと「結婚に関すること」ですね。

もし「結婚」に関して、何かしらのネガティブなイメージを持っている場合は、先にそれを書き換えてしまうのが吉です。お一人で難しいようだったら、あなたが信頼するコーチのようなエキスパートにその信念を解除してもらってください。

脳は元の習慣に戻ろうとする性質(可逆性)があるので、その脳に毎日少しずつ変化を与えていくことで、新たなフィールド(可塑性)を構築することができます。絵というのは、常にそばに置いておけるものなので、このような試みには、まさにうってつけなのです。

実際に私のクライアントさんで、ソープさんの作品を通じてご結婚された方がいます。その時の行動パターンが、まさに先にあげたような感じだったのです。それだけアートには力があるということです。

もちろん、ポストカードやポスターだってかまわないのですが。でも、不思議なのですが、作家が直に制作に携わったものには、さらなるパワーがあります。この辺りは理屈ではないのですが、何よりも、人は大切なものを持つと、より意識が高まります。


あるとき、あなたの部屋に飾られている、この「タウン・プライド」を観た異性が言うのです。

「素敵な絵だね!」

と。

その時がチャンス!!

絵は間接的に自分の想いを相手に伝えられるツールでもあります。

その言葉に、たとえば次のように答えてみたらどうなるでしょう。

「ある時この作品を観て、すごく惹かれて手に入れたから、あなたにそう言ってもらえてすごく嬉しい。毎日こんな風に愛をたくさん感じられたらいいなって・・・」


などということを話せたら、あなたの想いや日々の考え方が少し相手に伝わるのではないでしょうか。

もちろん、本当にそう思っていることが大前提ですし、これはあくまでも事例なので、実際にはその時々に応じて、自然な自分の言葉で伝えることが大切です。


こういう価値の感じ方も「あり」ではありませんか?

少しだけでも、「絵の価値」について、あなたの中に変化が起きたら嬉しいです(^^)

もちろん、絵にはまだ、さまざまな価値の感じ方があるので、いずれお伝えできればと思います!


江夏 拝