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演劇キック『観劇予報』
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3月8日、三宅健主演の舞台『ULTRA PURE!』が東京グローブ座で幕を開けた。
「死が身近に迫ったとき、“チェリー”はどんな行動に出るのか」
読んで一瞬ドキっとするような言葉がチラシにも書かれていたけれど、話もそのまま。
とある別荘で雪崩に巻き込まれ、絶体絶命の状況に陥った、いまだチェリーボーイの主人公、沢田俊太郎(三宅健)の色々な意味での成長が描かれている。
乗馬クラブに通う光友寿幸(瀧川英次)は、同じクラブの俊太郎、田中沙織(陽月華)、横山みずほ(磯山さやか)、渡瀬こずえ(大久保麻理子)を連れて春スキーに訪れる。
光友家の持つ別荘には使用人の八戸和子(鷲尾真知子)や、和子の息子、八戸作蔵(西ノ園達大)の姿もあり、明るく賑やかな様子で物語は進んで行く。
天候が悪化し始め、スキーの中止を告げるサイレンが鳴り響くが、一人スキーの練習をしていたこずえが別荘に戻ってこない。心配する面々。
そんな中、こずえが別荘に戻ってくる。そこにはスキーインストラクターの佃二郎(福島カツシゲ)の姿もある。こずえは佃に助けられたのだ。
天候悪化に加え、更に大きな地震が彼らを襲う。
地震によっておきた雪崩のせいで、荘に閉じ込められた8人に徐々に死の恐怖が迫る。
「童貞を卒業したい!」というのがストーリーの主な流れではあるけれど、その部分を上手く笑いのスパイスにし、
見終わった時にはなんとなく暖かい気持ちになるような、ハートウォーミングな作品に仕上がっている。
出演者もそれぞれ等身大の役を生き生きと演じていて、そこがまたバカバカしいけど、すっごく一生懸命な作品の勢いにも繋がっている。
三宅演じる俊太郎は、馬術競技では時期オリンピック代表候補とまで言われる実力を持ち、
更に「歌舞伎町NO1ホストだった経験がある」と噂されるほど、モテていると周りに思われている男。
でも実は30歳を目前にして童貞という、それこそウルトラがついてしまうぐらい純粋な青年。
オーバーオールで、時にはエプロンと三角巾まで身に付けて登る俊太郎は、どことなく可愛らしい。
女の子に近寄られてどぎまぎしている様子も、やっぱり素朴で可愛いけれど、
その俊太郎がどう変化して男らしい面を見せるのかが、この舞台のポイントの一つ。
全体的に三宅の演技からは、俊太郎の素直な気持ちがダイレクトに伝わってきた。
この作品が宝塚退団後、初舞台となった陽月は、初舞台という気負いも感じさせず、沙織の心の揺れを丁寧に表現。
ちょっとキザな熱血キャラの福島と、若者たちを見守る鷲尾の存在が、作品に笑いや優しさをプラスしていた。
福島三郎らしい明るい作風のなかで、笑いながら「生きる」ことを考えさせる作品である。
『ULTRA PURE!』
●3/8〜22◎東京グローブ座
●4/9〜11◎シアターBRAVA!
脚本・演出◇福島三郎
出演◇三宅 健 陽月 華 磯山さやか 大久保麻理子 福島カツシゲ 西ノ園達大 瀧川英次 鷲尾真知子
<料金>
東京グローブ座 S席¥8500 A席¥7500 B席¥5500(全席指定/税込)
シアターBRAVA! S席¥8500 A席¥7500(全席指定/税込)
<お問合せ>
東京公演/東京グローブ座 03-3366-4020
Quarasエンタメ事務局 0570-044-099
キョードーインフォメーション 06-7732-8888
【取材・文/岩見那津子】











