2004年09月09日

ピラミッドは人工石

インターネットで検索してみると、ジオポリマー(ゲオポリマー)という人造石の研究者の団体のホームページがあり、素人にもわかりやすく何故ピラミッドを構成する石が自然石でなく、人造石といえるのかが論拠を上げて解説されている。これを読んだ私は、今ではすっかりピラミッドは人工石で出来ていると信じている。

 ピラミッドを構成する石が自然石でなく、人造石であるとする根拠は大略以下のようなことである。


1)ピラミッドの外殻を構成する石の成分調査結果と、その石が採掘されたとされる採石場のサンプルの調査結果が一致しない。
2)同じ鑿を研がずに何度も使用したことを示す採石場の鑿の痕がある。古代エジプトで使用されていた金属の堅さと、採石場の岩の硬さを計算すると、何らかの方法で採石場の岩を軟らかくしたとしか考えられない。すなわち、石灰石に水をかけて軟らかくし、小さく砕いて運んだと言うことになる。
3)鑿と鏨で加工したとしたらあれほど多数の石を正確に同一の規格で、滑らかな平面に加工し、隙間無く並べて頂点の一点に至るまで狂いがないことは説明できない。型に流し込んで作る人造石でなくては不可能と考えられる。
4)ピラミッドの石の中から、人造石であることを示す、次のようなものが発見された。
  a)動物の毛と見られる繊維
  b)自然石には殆ど見られない気泡。まれにみられる気泡は球形をしているのに対し、ピラミッドの石に見られる気泡は粘土でものを作ったときに出来るのと同じ、押しつぶされた形をしている。
  c)人造石を作るためのセメントの成分として使われたと見られる植物の残骸
  d)自然石であれば一様であるはずだが、無秩序に入り交じっている化石
5)人造石を作るための原材料等を記した碑文がある。従来ピラミッドを建設するための奴隷に食べさせる、ニンニク等の強いにおいのある食料を記したとされる部分は、正しい解読では熱したときにそのようなにおいを発する鉱物を混合して人造石を作ることを記したものである。

ジョセフ・ダヴィドヴィッツ博士の論文が数編、前出のホームページに載っている。見本として一部紹介する。

表紙:
エジプトのピラミッド化粧石の
エックス線分析およびエックス線回折、
並びに関連採石場の石灰石

ジョセフ・ダヴィドヴィッツ

バリー大学応用考古学研究所
アメリカ合衆国フロリダ州33161、マイアミ・ビーチ、セコンドアヴェニュー11300N.E.

1984年に出版された論文の再版である

本文:

要旨
  エジプト古王国の主要なピラミッドを構成する石灰石が人造であるとする仮説について論じる。定説とされてきた関連採石場ツラ、モカタムから採取したサンプルを、薄片法、化学エックス線分析、エックス線回折によって調査した。その結果をケオプス(クフ)、テティ、スネフェルのピラミッド化粧石と比較した。採石場のサンプルは96〜99%の方解石、0.5〜2.5%の石英と非常に少量の白雲石、石膏、鉄明礬珪酸からなる純粋な石灰石である。一方、ケオプス(クフ)、テティの化粧石は石灰石であるが、成分は方解石85〜90%、多量のオパール、ハイドロキシアパタイト、珪酸アルミニウム等の、関連採石場にはない特殊な鉱物からなる。一様に密度の高い採石場のサンプルと違い、ピラミッド化粧石は密度が低く多くの気泡を含んでいる。もしピラミッド化粧石が自然石だとするなら、定説とされて来た採石場以外の採石場が発見されねばならないが、そんなものが何処にあるというのであろうか。化粧石の赤い外皮のエックス線回折は、4700年前のエジプトで複雑な人造のジオポリマー(ゲオポリマー)のシステムが生み出されていたことを初めて証明するものである。

化学エックス線分析
  化学エックス線分析の結果、ピラミッド化粧石は多量の二酸化珪素(SiO2)および一酸化ストロンチウムを含むという特徴があることが分かった。化粧石のストロンチウム(SrO)と硫黄(SO3)を採石場のサンプルと比較すると、ケオプス(クフ)とテティの石はツラの採石場ともモカタムの採石場とも一致しない。ストロンチウム(SrO)とカルシウム(CaO)の比率では、化粧石の方が採石場の石よりもストロンチウムが多量である。(カルシウムのあるところには常にストロンチウムもある。)SiO2は化粧石の方が採石場のサンプルよりも多い。イスカンデル(1953)の報告によれば、ダシュルにあるスネフェルの偏菱形ピラミッドの化粧石にはSiO2が9.54%含まれていた。

吟味
自然は地質学的組み合わせを無眼に創り出すことが出来る。オパール(クリストバル石、鱗珪石)は非晶質の二酸化珪素が石英に変質する中間段階の準安定な段階である。ここに見られるのは、低温での無秩序なクリストバル石と鱗珪石への変性である。それ故、ピラミッド化粧石中にオパール(クリストバル石、鱗珪石)が存在することには、二つの解釈が考えられる。人造石に必要な成分である非晶質の二酸化珪素と珪酸塩の存在の証拠であるから、人造石であると考えるか、または自然石の中でこのようなまれな現象が起こったと考えるかである。どちらが正しいのか?これまでは二酸化珪素は、石灰石の中には石英という形で発見されてきたが、近年大西洋の白亜の沈降物の中にオパール(クリストバル石、鱗珪石)が発見され、その場の温度が15℃以下の場合には炭酸カルシウムの沈殿物の中にオパール(クリストバル石、鱗珪石)が発見されるまれな場合があることが分かった。中略
更にピラミッド化粧石が自然石でないことを証明するため、私たちは破砕した石灰石と、珪酸、アルミナ、苛性ソーダを混合して得られる合成沸石を結合材として使用し、複製を作った。この複製をエックス線回折にかけたところ、方解石のピークは強く出たが、添加された鉱物のピークは低かった。得られたエックス線回折ダイアグラムはケオプス(クフ)化粧石のものと完全に一致した。ジオポリマー(ゲオポリマー)の化学的組成について何も知らないものには、私たちの複製はピラミッド化粧石と同じように、殆ど純粋な方解石と見えるであろう。
薄片の光学的調査でも、人造石と自然石の違いが分かる。化粧石の中心部には粘土を細工するときに出来るような、球形ではなく楕円形の、押しつぶされた泡が閉じこめられている。拡大率を上げて見ると、毛と思われる生物の繊維組織の束が見られ、泡の固まりがその繊維に付着していた。テティの化粧石の薄片には方解石の微結晶が見られ、貨幣石が、隙間に取り囲まれて埋まっていた。隙間が見られたのは採石場の石よりも密度の低い岩質の、ゆるい基質であった。この石が、破砕された石灰石を石灰を結合材として固まらせたものだと仮定した場合、石灰は時を経ると固くなり、二酸化炭素と結合して炭酸カルシウムになるということが、分析上の問題となる。自然の方解石の微結晶と、石灰が炭酸カルシウム化した結果の方解石の微結晶を区別することは不可能であり、新しい工夫が必要である。後略

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この記事へのコメント
この記事を参考に
ピラミッドが人工石でできていることについて
書かせていただきました。

そこで、参考にしたサイトとして
URIを載せました。
Posted by あり at 2010年05月22日 13:21
Cottage Window さん、初めまして。

うつぎれい と申します。

ジャン・ピエール・ウーダン説を拡張し、基壇部周辺からの総ての石が内部斜路のみを使って ( 人間の体重そのものを、何処にでも自由に積み上げて、集中させることの出来る、脚付きの、「過剰なるバランス錘」として活用することで、然したる過酷労働も強いることなく ) 極めて簡単に運び上げ可能であった・・・ということと、また、キャップストーンと外装化粧石は、正にその場でこそ造成された・・・というウーダン氏より更に過激な説を展開させてもらってます。

さて、こちらのページでのジョセフ・ダヴィドヴィッツ博士の論文の素晴らしい要約、本当にどうも有難うございました。 こちらのページが有って本当に本当に助かりました。

でも何と、11年以上も前に書かれたページだったのですね?

古い頭で旧説にしがみつく考古学畑の人々には、どうやらワザと完全無視され、意図的に矮小化されてしか語られていない、この古代コンクリート仮説の本当の要点 ( 核心部分 ) と真偽を見極めるのに、本当に大いに役に立ち、この説の内容そのものにお陰さまでちゃんと確信を持つことが出来ました。

重ねて御礼を申し上げます。

・・・ということで、この2月12日 ( 2016年 ) に公開させて戴きました当方のページから、こちらのページにリンクを張らせて頂きました。こちら様のページにあります要約のまた要点みたいなものも、しっかり書かせていただきました。

その該当部分へのダイレクトなURLとタイトルは以下の通りです。

「 巨大ピラミッドを建造するいちばん簡単な方法 」
http://www.geocities.jp/netreal_bookbox/utzugi/OpenLetters_014.htm#025

以上

Posted by うつぎれい at 2016年03月13日 18:48