2021年11月29日

生産力の有無を判断する指標

K君  お金を充分に持つと、人々は働かなくなるはずです。
    そうではない人ももちろんいるでしょうけれどマクロ的に見ればこのことは
    法則といってもいいと思います。
    人はどうして働くのか?
    生活するためでしょう。
    働かなくても生活できるなら働く必要がない。
    だから人は働かなくなります。

教師  生活するためではなくて働くことを生きがいとしている人もいるはずだぞ。

K君  だからマクロ的に見ればと言っているじゃないですか。
    働くことを生きがいとしている人達は極々少数。
    1パーセントもいないでしょう。

教師   ・ ・ ・ そうかもね。

K君  人が働かなくなれば当然生産力は落ちますよね。
    物やサービスの提供はなくなり、ハーパーインフレが起きます。

教師   ・ ・ ・ ・ ・ ・

K君  先生は、生産力さえあれば、政府は無制限に借金し続けて、国民に福祉の名目で 
    配り続けてもよい、と言いましたけれど、生産力というのがくせ者ですよね。
    生産力があるかないかを判断できなければ、その施策は実行できないという
    ことになりませんか。

教師  なるねぇ。

K君  生産力があるかないかはどうやって判断するんですか?

教師  えー? そんなこと聞かれたって ・ ・ ・

K君  実は調べてみたんです。
    インフレ率というのがありました。
                                 (続く)

eng21184 at 23:32|PermalinkComments(0)

2021年11月25日

現金預金が百兆円

K君  それでは早速質問です。
    政府が無制限に借金し続けて、国民に福祉の名目で配り続けると、国民の資産は  
    増え続けます。
    最終的にはどうなりますか。

教師  生産力がありさえすれば永遠に続く。
    終わりはない。

K君  生産力がありさえすればということですね。
    それでは、国民の資産が増え続けると、生産力はどうなりますか。

教師  どうなるかなー。

K君  資産の中でも国民の一番欲しい資産は流動資産でしょう。
    つまりは現金。
    先生、今現金預金が百兆円あったら、どんな生活しますか。

教師  自分のしたい放題の生活をするさ。

K君  したいことって、何ですか。

教師  そう言われると特にないな。
    普通の生活をしているかも。

K君  仕事はしますか?

教師  仕事しないとつまらないからするだろう。
    でも、いい加減な仕事になる可能性はある。
    失敗しても生活には困らないから、またやり直せばいいや、みたいな。

K君  先生がそうなら、他の人もそうでしょう。
    マクロ的に見て、国民の勤労意欲が落ちるのは明らかですよね。

教師  そうだなー。
                                 (続く)


eng21184 at 22:40|PermalinkComments(0)

2021年11月23日

相手するよ。

教師  K君がブログを続けると言うなら勝手にやってくれてもいいよ。

K君  それではやらせて頂きます。
    でもね、先生は今までいろいろなことを言ってきましたけど、私の質問に
    きちんと答えてこなかったでしょう。
    私だけにやらせて自分だけ抜けるというのは駄目です。
    自分の言ったことに対しては責任をとらなければね。
    私の相手役から逃れることはできません。

教師  自由に言っていることに対して何で責任を取らなければならんのだ。

K君  自由と責任は対のもの、と先生はいつも言っているじゃないですか。

教師  そんなこと言ったかな。
    でもそれは当然のことだね。
    自由には義務と責任が付きまとう。
    ただし、社会生活の中で、という条件の中でのことだ。
    私の私的空間の中で何を言おうと私の勝手だ。

K君  ブー。それは違います。
    インターネットの中は決して私的空間ではないですよ。
    見に来る人達に対する責任はあるでしょう。
    
教師  それは、 ・ ・ ・ そうか。
    でも、たわごとと思っている人が殆どだと思うけどな。

K君  いいえ、少なくとも先生の相手をしてきた私に対する責任はあるでしょう。
    私がやるからには私の相手くらいはしなければね。

教師  そんなー。

K君  前に日本の借金について話をしましたよね。
    政府が無制限に借金し続けると国民の資産が増えて政府の負債が帳簿上だけで
    増えて行くとか。

教師  えっ、それを蒸し返すの?
    うん、したよ。
    それが何なの?
    しょうがないな。
    適当な返事でよければ相手するよ。
                                     (続く)


eng21184 at 22:10|PermalinkComments(0)

2021年11月19日

私がやります。

K君  先生、先生!

教師  何だい。
    君は誰? 懐かしい顔だけど。
    あー、K君か。

K君  ブログはやめたんですか?

教師  ブログ?
    あー、昔やってたな。
    うん、やめたよ。
    もう私も年だし。

K君  ずいぶん長い間休んでいるなと思っていたら ・ ・ ・ ・
    やめたんですか!

教師  うん、やめた。

K君  先生!

教師  なあに?

K君  やめることは許しません。

教師  えー、何で?。

K君  どうしてもやめると言うなら、私がやります。    
                                 (続く)


eng21184 at 23:18|PermalinkComments(0)

2020年07月03日

そんなことは許されない

教師  あのさ、資本主義は新たな市場を開拓して成長していかないと体制を
    維持することができないんだよ。
    現代では市場がほぼ成熟してしまっているから成長が思うようにいかない。
    お金はお金を求めて増えようとするから、市場が成長しなくても増えて行く。
    それも利益という形ではなくて、政府の借金という形で増えて行くんだ。

K君  なぜですか。

教師  高度成長が終わった後、国民は何を求めるかというと、それはお金ということに 
    なる。
    欲求的には飽和に近いし、みんなお金を集め始める。
    資産を持って退職した年金生活者は貯蓄を増やす。
    政府は借金をして公的福祉を賄い、国民の資産を増やす。
    これはお金を発行することで経済を回していることに他ならない。

K君  高齢化社会になって皆が年金をもらって生活するようになったらどうなるん
    ですか。
    さすがにお金を発行して配って何とかなるものではないと思いますけど。

教師  確かにね。
    でもね、衣食住に関する分野で働く人手やインフラが確保できさえすれば
    飢えることなく、雨風を凌いで生きて行かれるはずだよ。
    ただし文化的な生活レベルとは程遠くなるけれど。

K君  そうですかねー。
    要は生産能力がありさえすればお金を無制限に発行してもよいということに
    なりますよ。
    先生も、そんなことは許されないと言っていたじゃないですか。

教師  そうだなー。
                                 (続く)


eng21184 at 22:46|PermalinkComments(0)

2020年06月19日

お金がお金を求めて、自己増殖している

教師  資本主義の金が金を求めて、自己増殖しているとということを言いたいんだよ。

K君  どういうことですか。

教師  資本主義は経済成長して生活レベルを向上していかなければ不況になるという
    宿命を負っている。

K君  はい、市場が広がらなければ資本主義は行き詰まるんでしたね。

教師  そうそう、そして高度成長時代が過ぎて市場は広がらなくなり、景気が停滞して
    きたので政府は景気刺激策としてお金を市場につぎ込む。
    そのお金は国民からの税金だったが、だんだんと税金だけでは賄えなくなって
    きたので赤字国債を発行して埋め合わせをしようとする。
    この時点で政府の借金が増え始め、同時に国内のマネーストックが増え始め
    たんだ。

K君  マネーストックって何でしたっけ。

教師  出回っているお金の量のこと。

K君  出回っているお金というと ・ ・ ・ 国民の預貯金はどうなるんですか。

教師  それも含まれるんだろう。
    えーと、大西つねきさんの演説を長周新聞という所で文字化してある。
    そこからの抜粋を読んでみよう

    ・ ・ ・ マネーストックM2というのは、日本中の現金・預貯金(ゆうちょ
    銀行や農協に預けたお金を除く)をすべて足した額だ。
    つまり、日本には今お金がいくらあるのかという数値だ。
    1980年にはマネーストックは200兆円だった。
    それが2018年には1000兆円を超えている。
・ ・ ・

    K君、私の言いたかったことはこれだよ。
    資本主義の金が金を求めて、自己増殖しているじゃないか。

K君  よくわかりませんね。
                                 (続く)

eng21184 at 23:24|PermalinkComments(0)

2020年06月10日

政府の借金で経済が回る。

K君  それで経済は成り立って行くんですか。

教師  日本中の旅館サービスが消えて、今までそのサービスを提供していた人達は
    給付金で生活してもらう。
    すると、旅館サービスを受けられない人達の不満が募る。
    政府の借金はどんどん増える。

K君  ずっとそのままの状態を続けて行くことが可能でしょうか。

教師  生活の豊かさがサービスの受容という点で損なわれる。
    その状態に国民が慣れることができれば経済は回っていくんじゃないの?
    不満や不安が広がらなければ問題ないと思う。

K君  へー、人の生活レベルがちょっと落ちるということですか。
    今の生活平均レベルはかなり高いから少しくらいレベルが落ちても
    大丈夫でしょう。

教師  経済というのは人の生活をよくしていくための全体的な活動だ、と私は
    思っている。
    ここで問題は、よい生活というのは一体何だろうということだ。
    各家庭は衣食住足りて、テレビ、洗濯機、電気掃除機、自動車、スマート
    フォンまで持っている。
    よい生活とは、衣食住足りていることだと思うんだが、K君はどう思う?
    現代生活は食に関しても便利快適の度合いに関しても、行き過ぎていると
    思わないか?

K君  先生はずっとそんなことを言っていますね。
    僕は、よい生活というのは、はやりたいことができる生活がよい生活だと
    思っています。
    あ、もちろんエゴはコントロールする、という前提のもとでですよ。

教師  そうだ、そこが大切。
    ところでだ、日本の国民が全体的によい生活を送れるようになってきたのは
    高度成長時代があったからだ。
    成長が頭を打って、経済が冷え込み、さらなるよい生活、つまり成長を目指さ
    なければならなくなった頃から、政府は借金をし始めた。
    そこから日本のマネーストックは増え始めたのではないか。

K君  何を言いたいんですか?
                                 (続く)


eng21184 at 23:46|PermalinkComments(0)

2020年06月03日

本当に何とかなるのか?

教師  日本政府の借金が一千兆円を超えた時の頃だよねー。
    ずいぶん昔のことだ。
    政府が借金が延々と続けて平気でいられるのは国債購入者の楽観力による
    ものだとか言った覚えがある。
    国際社会の信用も絡んでいるから、日銀がやたらにお金を発行するのには
    問題がある、とも言ったかな。

K君  リーマンショックの時は日本はどうやって金融危機を乗り越えたんでしたっけ。

教師  バブル崩壊の時もリーマンショックの時もお金をつぎ込むことによって
    何とか凌いだんだ。

K君  お金をつぎ込めば金融危機は何とかなるんでしょうか。
    
教師  何とかなって来たんだ。
    不思議だよね。
    でも、お金をつぎ込めば何とかならない場合はある。
    第一次世界大戦後に起きたドイツのハイパーインフレは中央銀行がお金を
    つぎ込んでも何ともならなかった。

K君  いや、先生、海外からお金をつぎ込んでいます。
    レンテンマルクっていうのを。

教師  あ、そうだったっけ。
    いや、レンテンマルクは海外のお金ではない。
    レンテンマルクが兌換紙幣になって、ドーズ案によって海外からお金をつぎ込まれる
    形になったということだ。
    そうか、結局お金をつぎ込みさえすれば何とかなるってことになるぞ。

K君  本当に何とかなるんですか。
    今回はどうなんでしょう。
    緊急事態宣言が解除されても観光業とか接待業は縮小せざるを得ないでしょう。
    家賃保証とか休業補償とかで補正予算を大きく組んでいるようですけど、それで
    何とかなるんですか。
    財政はどうにもならなくなりませんか。

教師  そのことだけど、極端なことを考えてみたらわかるのではないかな。
    例えば、旅館経営をやっている家族がいて、旅館に客が来なくなり、売上が
    上がらず、倒産の危機に陥った時、国がお金をつぎ込むとする。
    正常に旅館経営をやっていた時の収入を補償するんだ。

K君  その家族は何をするんですか。

教師  何もしない。
    旅館経営をする以外何もできないので悠々自適の生活になる。
    政府はお金をつぎ込みさえすればいい。
                                 (続く)


eng21184 at 11:08|PermalinkComments(0)

2020年05月29日

お金をつぎ込めば解決するか

教師  人命を優先するなら、医療崩壊を起こさないように、国民の多くに免疫を
    獲得してもらわなければならない。
    そのためには病院の予定ベッド数を超えない範囲で感染してもらうという
    ことになる。
    これは長期間に渡ること間違いなしだ。

K君  人命と経済は両方とも大事だと思います。
    人命を優先すればワクチンができるまでは経済活動を抑えて行くしかない。
    相反することを長期間両立させなければならないのは大変なことですね。

教師  わかりきったことだが、新型コロナ対策の柱は2本。
    ワクチンの開発と経済政策だ。

K君  ワクチンは決め手ですよね。

教師  確かに。
    早く開発してもらいたい、ということしか言えない。
    こういう時は民間主導ではなく、国家主導で迅速に動いてもらいたいな。
    お金の問題であれば惜しまずにつぎ込むことだと思う。
    これは経済についても同じだ。

K君  お金をどんどんつぎ込むことで解決しますかね。
    財源の問題だとか、インフレになるとか。
    簡単にはいかないのでは ・ ・ ・

教師  これをやってみたい、こういう装置を作ってこんな実験をしてみたい、
    データをたくさん集めたい。
    そんな要望がある時、今はお金の力でなんとかなる時代だろう。
    政府が赤字国債をどんどん出してお金を供給すると ・ ・ ・
    財政破綻するんだっけ?

K君  いや、それは結論出ていないです。
    国民が預金を引き上げる風潮が高まって、銀行にお金が足りなくなるような
    自体が発生したら銀行は手持ちの国債という債権をお金に変えて支払おうと
    する。
    そうなると政府は困る。
    そんなところで終っていたと思います。
                                 (続く)


eng21184 at 20:49|PermalinkComments(0)

2020年05月26日

緊急事態宣言が解除された後

K君  緊急事態宣言が解除された後の第2波、第3波の恐れについて話を
    進めているところなんですけど、先生の予測、提案をまとめると
    結局どうなるんですか。

教師  えーっと ・ ・ ・
    まず、ウイルスの入って来る前の状態に戻せば間違いなく感染爆発、
    医療崩壊の危機に陥る。

K君  元の黙阿弥ですね。
    なぜでしょうか。

教師  だって、新たな感染者が減ったからといって、ウイルスを持っている
    人が少なくなったわけではない。
    PCR検査が陰性であっても体内ウイルスが0とは言えない。
    PCR検査を日本人全て行ったとすれば陽性の人が何十万人も出る可能性
    だってある。

K君  無症状でウイルスを持っている人が山ほどいるということですね。
    そういう人が3密状態で免疫力の弱い人に接触すれば感染爆発が
    起きるのは当然か。

教師  累積感染者数はまだ2万人に届いていない状態だ。
    例えば感染者数の50倍の人が疑似感染者となっていると仮定しても、
    免疫を獲得した人は100万人しかいないことになる。
    日本総人口の1パーセントに過ぎない。
    感染爆発を起こさないように、少しずつ感染してもらわなければならない。

K君  感染爆発が恐いのは医療崩壊が起こるからですよね。

教師  そうだよ。
    今回の新型コロナウイルスは治療をきちんとすれば、致死率はそんなに
    高くはならない。
    でも感染爆発して医療崩壊すると治療が受けられなくなるから、死ななくても
    いい人が死んでしまうんだ。
    致死率は上がるし患者は隔離されないから感染はさらに広がる。
    悪循環に陥って、全員が免疫を持つまでこの状態が続く。
    日本国民のうち百万人くらい死んで、この騒ぎは収まるだろう。

K君  それは悲惨すぎます。
    駄目です。
                                 (続く)


eng21184 at 13:28|PermalinkComments(0)