IFRの訓練事業用を目指して

2010年11月18日

IFR取得

11月13日からIFR実地試験を受験の為に渡米した。

ターゲットは17日。


13日に到着後、すぐに前回のレビューをし、VOR / GPS HOLDINGやアプローチを打つ。

フードをかぶってのエアワークも順調。


そして、17日は朝7時から口頭試験が始まる事になった。


その日は朝4時に教官がホテルに迎えに来てくれて、朝5時から最後の仕上げの訓練を行った。



そして、実地試験スタート。


試験官はアメリカ人なので、すべて英語である。

プライベートの時も同じ試験官だったが、私の事を覚えてくれていた。


今日の試験の概要の説明を受け、口頭試験が始まった。


一発目の質問はIFRの資格を取得したら何が出来る?からだった。

2時間半にわたる口頭試験は無事に終わり、フライトに移る。


プリフライトチェックをやってる最中にもどんどん質問が飛んできた。


試験官:このアンテナは何?

私:ADFです。

試験官:どういう原理でNDB局の方位が分かる?

私:ループアンテナとセンスアンテナで作られるのカージオイド特性を利用し、その消音点で・・・

試験官:センスアンテナとループアンテナはどちらが無指向性?

私:センスアンテナです。

試験官:このアンテナは?

私:GPSです。

試験官:アメリカはGPSだが、他の国には同様のシステムがある?

私:GNSSやガリレオといったシステムがあります。

試験官:さすが整備士だな。


いやいや、本職ですからと思いつつ、フライト試験へ。


フードをかぶって急旋回やスローフライトなどを行い、アプローチへ。


自分で言うのもなんだが、ほぼ完璧に飛べたと思った。



着陸し、機体を停止させる。


試験官は降り際に、あと15分後にオフィスへ来てくれ。 結果を伝える。との事。


2時間強のフライトで正直クタクタになった。

いつもは2時間飛んでもどうって事ないが、やはり試験で緊張したのかもしれない。


オフィスに入ると、試験官が「おめでとう!」と握手してくれた。


肩の荷がおりるとはまさにこの事だろう。


テンポラリーライセンスを発行してもらい、とうとうIFRを取得した。


始めて操縦の訓練を受けてから、早11ヶ月。 数年とも思えるような長い期間に感じた。








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engineer_pilot at 00:35│Comments(0)TrackBack(0) 訓練の日々 | アメリカ編

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