ENIN LOG

Enin の日記的な何かです。This is something like diary of Enin.

17052506.jpg

3日め。メインの白谷雲水峡と縄文杉をめぐってそのまま少し先の高塚小屋で一泊する。
白谷雲水峡へはバスも出ているが、到着が朝の8時をすぎてしまうし、何より600m程度のヒルクライムで音を上げるなどチャリダーとしての沽券に関わる。

しかし前回の乗鞍ヒルクライムの時よりも荷物がだいぶ多いため、ヒイヒイいいながら休み休み登っていく。日の出までに白谷雲水峡まで行きたかったのだが……


17052501.jpg

まあ、無理でした。

予定よりも1時間近く遅れて白谷雲水峡へ到達。そこからは登山道に入るため、駐車場に自転車を置き、バックパックに荷物を詰め替える。パンパンになった70Lものバックパックは20kgくらいはあったと思う。


17052510.jpg

しばらくこんな感じの山道を登っていく。
今回トレッキングするにあたりトレッキングポールを初めて導入してみたが、バランスを保ちやすく歩行ペースも早くなった(気がする)。特に下りでの安定感がすばらしい。


17052502.jpg

17052508.jpg

道中その1・苔むす森(行き)。
ここの少し手前に寝泊まりできそうな小屋があった。


17052507.jpg

道中その2・太鼓岩。
けっこう人気のスポットだったようで、団体の客がしばらく占拠していたが、待ちきれなくなって強引に踏み込んだ。まあちょっとド突かれたら転落死するような場所で誰も揉め事を起こそうとは思うまい。


17052511.jpg

太鼓岩を過ぎると、しばらく山を下り、こんな感じのトロッコ道に出る。

平坦な道を1時間ほど歩いていくと、ふたたび寝泊まりできそうな小屋とトイレを発見。
大株歩道といわれるウィルソン株や縄文杉に至るルートの入口で、縄文杉日帰りの場合、この大株歩道入口に午前10時、縄文杉に午後1時までに行けという看板があった。ちなみに私がここに到着したのは午後2時手前である。


17052503.jpg

17052509.jpg

道中その3・ウィルソン株。ある角度からだと上の空洞がハート型に撮れることで有名。


17052512.jpg

ウィルソン株をすぎると、こんな感じの木の階段が登場。
白谷雲水峡〜太鼓岩までの登山道に比べ歩きやすくなっている。高齢者向けの配慮かしら。

余談だが、追い抜いた団体客のガイドが、毎年のように山の中で遭難者が出ること、数日前に白骨死体が発見されたことなどを客に話していた。

自分の足下を見る。
たとえば今ここで、ちょっと足を踏み外せば、そのまま転落して動けなくなって、野垂れ死ぬことになるわけだ。

一応白谷雲水峡の登山道入口で登山届は出してあったが、救助されるという保証はない(もっとも登山届をを出しておかないと、遭難したことすら知られず、ほぼ確実に死ねる)。

登山というのは危険な遊びだな、と、改めて実感した。やめる気はないけどね。


17052504.jpg

17052505.jpg

そして縄文杉。

大きさで言えば蒲生のクスの方が大きいそうだが、数千年もの時を経てなお生き続けるこの日本一の老木の存在感は圧巻の一言に尽きる。ほぼ丸一日かけたヒルクライム&トレッキングの疲れもふっとんだ。

ネットやガイドブックには縄文杉まで荒川登山口から徒歩4時間、白谷雲水峡からは5時間ほどと書かれているが、道中写真を撮りながら歩き、食事や休憩を挟んだ私は7〜8時間かかった。日帰りでの縄文杉往復はけっこうシビアで、道中を楽しんでいる余裕はないと思う。徒歩と書いてあるが、実際は「登山」と言うべき道のりである。

道中に小屋があるので寝袋だけで大丈夫かと思いきやそんなことは全然なくて、私が縄文杉近辺の高塚小屋に到着した頃にはすでに先着の人たちでぎゅうぎゅうになっていて、ゴールデンウィークをわざわざ回避して行ってこれなのだから、繁忙期は寝袋しか持参してなくて、小屋に入り損ねた大量の山中泊難民たちの姿が眼に浮かぶ。

幸い周辺にテントを張れそうな場所はいくつかあったので、テントさえ持っていけば大丈夫そうではあった。
本当は縄文杉のさらに先にある宮之浦岳(九州最高峰)まで登頂するつもりが、縄文杉までのルートに時間をかけすぎてしまったため、断念せざるを得ず。

明日は来た道をそのまま戻り、白谷雲水峡から自転車でダウンヒルを敢行する。

続く。

先日、1週間ほど休みをとって屋久島へ行ってきた。
1日めで飛行機で鹿児島まで行き、2日めの朝のフェリーで屋久島へ。

17052101.jpg

とりあえずこんな感じでタイヤをフレームに固定。
ホームセンターで買った荷締め用のベルトと結束バンドを使うスタイル。

飛行機輪行がしやすいように、予め泥除けとフロントキャリアを外しておいたのは正解だった。泥除けごと積んで輪行できないこともなかっただろうが、自転車を輪行袋に詰め込むのに時間がかかってしまう。実際泥除けとフロントキャリアがなくても、リアキャリアをどうするかで色々と試行錯誤した結果、パッキングに1時間を要した。

私の使用している輪行袋はサイクルベースあさひの3000円ちょっとの薄いやつなので、嵩張らず普段はサイドバッグの奥底で眠っている。サイドバッグ2つ程度だったら自転車ごと詰めることができて、リアキャリアはそのサイドバッグの中に入れておいた。

まだ全日空とスカイマークしか利用したことはないが、飛行機輪行する際にはおそらくどこの航空会社でも、「自転車壊れても補償しないよ」って念書への署名を要求される。

MTBしか輪行したことがなく、今まで壊れたことは皆無だったが、ネットを検索するとシートポストが折れたとかディレイラーハンガーが曲がったとか色んな話がわんさか出てくる。

特に海外の荷物の扱いが荒っぽい航空会社の場合ぶん投げられたり、上にキャリーケース乗っけられたりでフレームが破断していたなんて話もあったりするので、航空会社の荷物の扱いに関する評判は調査しておいた方がいいのかもしれない。

17052102.jpg

無事に輪行を終え、自転車を組み立て、鹿児島の地を走り出す。

前回の乗鞍ヒルクライムや、前々回の北海道サイクリングの時と比べるとだいぶ荷物が増えているように見えるが、上のバックパックにはほとんど何も入ってない。ので、バイク用ネットで適当に荷台の上に固定するだけで落ちることはなかった。

今回は屋久島でトレッキングをするつもりなので、自転車移動の際にはサイドバッグに荷物を詰め込み、トレッキングの時に必要な荷物をバックパックに詰め込み、持っていくという企みである。ちなみにこの巨大な70Lの登山用バッグは近くのリサイクルショップにて2980円で購入した。大ラッキー。
最初はサイドバッグに強引にぶちこむつもりだったけど、さすがにでかすぎて入らなかった。

空港から出発した時にはすでに15時を回っていたため、温泉を堪能して近場のキャンプ場にて野営することにした。

温泉では気さくな地元のおじさんたちが話しかけてきて地元民のエピソードをたくさん教えてくれた。
印象的だったのが、桜島擁する鹿児島では噴火は日常であり、ほんの数千メートル噴煙を噴き上げた程度では驚きもしない、ということ。

実際小〜中規模の爆発においては火砕流は桜島を超えて都市部までやってくることはなく、灰が降り積もる程度で、別に避難するようなことでも何でもないのだとか。鹿児島県民逞しすぎる。

続く。

17051901.jpg

もう去年の10月半ば頃のことになるが、新しい自転車を購入した。
台湾の大手自転車メーカー・ジャイアントの旅用自転車、「グレートジャーニー(2017)」。
お値段びっくり10万円。ほとんど衝動買いに近い。

MTB(ルイガノ・キャスパー)で北海道、乗鞍と旅してきて、それなりに愛着が沸いて、こいつに新しいリアキャリアをつけてサイドバッグをぶら下げて旅を続けようかとも思っていたが、650Bタイヤの入手性のあまりの悪さに閉口して(何せどこの自転車ショップにも置いてない新しい規格のタイヤで、取り寄せでもどこのメーカーのタイヤも在庫切れ、かろうじて残っていたメーカーから取り寄せて待つこと2週間)、多少強引にでも29インチや26インチホイールに組み替えようかと自転車ショップに相談に行って、「そんな無理な改造して長旅とかやめときなさい、新しい旅用の自転車買いなよ」と店員に諭されて(というか口車に乗せられて)、自転車日本一周や世界一周旅行者のブログでよく見かけて知っていた、このグレートジャーニー(2017)の購入を即決した。

日本はともかく世界の自転車タイヤでもっとも流通しているのは26インチのMTBタイヤで、世界自転車旅行も視野に入れてる自分としては外せない条件で、このグレートジャーニーも無論26インチホイールを採用している。

フレームはアルミで、これはできれば溶接修理が簡単なクロモリ(鉄)がよかったけど、まあ見た感じすごく頑丈そうだし、アルミは錆びにくそうだし、実際にこいつで無事世界一周した人がいて、万が一フレームが折れるような壊れ方したらもう買い換えようと割り切ることにした。

実際に屋久島ツーリング(この旅に関してはまた後日記事にします)で飛行機輪行した際、乱気流に突入したのか、機内が震度7くらいの揺れに襲われて、おそらくは貨物室内でぐしゃぐしゃのミンチになっていたにも関わらず、何ごともなかったかのように走れているので、とんでもなく頑丈という自転車旅行において何よりも大事な条件は、満たしているのかもしれません。

先日4日ほど連休をとって千葉から長野(松本、乗鞍)まで自転車で走ってきた。

が、しかし。
家を出てから10分たらずでパンクする。

先日秋葉までの往復80kmを走ったときも一度パンクしていたので、もしかしたらタイヤに何か残っていたのかと探ってみたところ……

16101601.jpg

何とタイヤの側面に穴が開いていた。

自転車屋に駆けこもうにもまだ朝の7時でどこもやってないし、とりあえずチューブにあいた穴を塞いで行けるとこまで行くことに。

2時間ほど走ってビバホームを発見、すでに営業していたので駆けこみ、交換用のタイヤを探したものの見つからず。

もともと自分のMTBは650B(27.5インチ)という最近使われだした規格のタイヤを採用していてホームセンターでの入手は難しいと思っていたが、案の定駄目だった。

「MTBは頑丈だから旅にはうってつけ」という浅はかな考えで買った結果がこれ。

正直タイヤの手に入るクロスバイクの方がよかったと思う。最近の自転車ブームのせいか、ロードバイクやクロスバイクのタイヤはホームセンターにも置いてあった(のにMTB用だけがない。自転車乗りの間でもニッチな存在……)ので。
世界の未舗装路を走るならともかく、日本はどこもかしこも道路が舗装されているのでクロスバイクで充分と感じた。

日本でも世界でも流通量が最も多いのは26インチのMTBタイヤであり、650B(27.5インチ)や29er(29インチ)用のタイヤは一部のスポーツサイクルショップにしか置いてない。事実このあと4件ほど自転車屋をあたってみたが、どこにも650B用のタイヤは置いていなかった。
26インチのタイヤだけが、唯一ホームセンターでも手に入れることができる。

650BのMTBで長期の旅行に出る場合、旅先の店でタイヤを手に入れることは不可能と考えたほうがいい。9割がた取り寄せになると言われます。

結局今回はタイヤの入手ができなかったため、チューブ用のパッチを数枚当てて塞いだ。
あくまで応急処置だけど、チューブがタイヤの外に露出したまま走るよりはまし。
そして何とかこの後パンクすることもなく乗り切った。

今回の長野旅の初日は、あまり寄り道する余裕のない、ただチャリをこいだり直したりしてるだけの1日だった。
やっぱ旅をするなら旅用の自転車が一番ですね。

16100901.jpg

先日4日ほど連休をとって乗鞍岳まで行ってきました。
坂バカ自転車乗りの聖地として知られる乗鞍岳。
ここには日本の道路最高点、つまり舗装路で最も標高の高い地点が存在する。
その高さ、実に2715m。

今回私は松本駅周辺で宿をとり、朝に乗鞍岳へ向けて出発したため、麓からの登頂となる。
峠越え数回程度の素人チャリダーが乗鞍ヒルクライムに挑むとどのくらい大変なんだろう。
そして登頂したときどんな世界が広がっているのだろう。
そんな好奇心から挑戦を決断した次第である。


16100902.jpg

松本から乗鞍岳への道中。
歩道はあるが路肩がほぼない。急激な段差があったり狭い箇所が多かったり歩行者がいたりであまりスピードは出せない。結局麓まで1時間以上かかった気がする。


16100903.jpg

乗鞍エコーラインへ至る道は路肩や歩道のないトンネルが多く、自転車での通行には苦労する。尾灯は必須アイテム。

歩道があっても途中ところどころ崩れていたりで結局車道での走行を余儀なくされる。
車が少ない平日の朝に、車の通りが途切れた隙を狙って一気に進むのがベスト。


16100904.jpg

途中ダムを発見。一時休憩&カロリー補給。


16100905.jpg

梓湖、というらしい。


16100906.jpg

道中で見かけたトボけた顔の狸の置物。

ヒルクライムレースの起点となる観光センター(標高1500m地点)にたどり着いたのは午後2時前。周囲にキャンプ場もあるので、山頂まで行くならこの辺りで夜を越すといいかもしれない。麓から行った私は日没ギリギリまでの畳平到達が関の山。


16100907.jpg

道中民宿をいくつか見かけたけど、最低でも7000~8000円くらいはする模様。
やっぱ貧乏旅チャリダーは野宿安定。


16100908.jpg

標高が上がるにつれて葉の色も変わっていく。


16100909.jpg

16100910.jpg

地獄のようなつづら折りが延々と続く。
内側は勾配がきつすぎるため、多少遠回りでも外側を通行する。
マイカー規制されているので道幅を活かした走りができるのがせめてもの救い。時々観光バスやタクシーは来る。

標高2000mを超えたあたりから猛烈な空腹に襲われるが、麓のコンビニで買ったオニギリ(3個)は梓湖で全部食べてしまった。
乗鞍岳を麓から登るにはオニギリ3個程度のカロリーでは全然足りない。その3倍は要る。


16100911.jpg

ゴールも近づき、景色が一変する。
日本アルプスの森林限界は標高2500m程度で、ここまで来ると高木が生育できなくなるため、一気に視界が開ける。残念ながら霧がかかっていてあまり遠くは見えなかった(苦笑)。
さあ、畳平までのラストスパートだ!

……が、しかし。

16100912.jpg

16100913.jpg

悪天候のためか、長野岐阜県境でまさかの通行止め。
ゲートの向こう側で雪が降っていたらしい。

ガッデム!!

……と、天候の神を呪詛し、ヘルメットを地面にたたきつける(1万以上するやつなので壊れない程度に加減する)。

後で知ったのだが、畳平はこの県境ゲートを抜けて少し下ったところにあり、一応この県境ゲートが日本の道路最高地点らしい。当初は畳平が道路最高点で、設定したゴールも畳平だったが、日本の道路最高点到達というのが目的だったので今回のヒルクライムは一応成功した、と、無理矢理自分を納得させる。
ホントは畳平の看板の前で記念撮影したかったんだけど……

最近はチャリダーの関所破り(ゲートを強引に越えていく不法侵入者)が増えていて、マイカーだけでなく自転車の通行禁止も検討されている、らしい。
そんな話を聞いたら、品行方正清廉潔白な私としては通るわけにもいかないのである。
後に乗鞍へやってくるチャリダーに迷惑をかけるような愚行はチャリダーの恥である。

県境ゲートに到達した時点ですでに午後5時半。
乗鞍エコーライン入口のゲートが午後6時には閉まってしまうため、猛スピードで戻らなければならないと気合を入れる。
そんな中、1台の軽ワゴンが下からやってくる。

入口ゲート付近にいた、管理組合のおじさんだった。

霧がひどくなってきて危ないのでゲートまで乗せてってくれるらしい。
勝手にやってきて勝手に挑戦して、ゲートの閉じる日没ギリギリまで粘っていた私のことを気にかけてくれていたと知って、何だか無性に嬉しくなってしまった。人の情けが身にしみる。

霧の中のダウンヒルというのもスリリングで面白そうではあったが、せっかくのご好意を無碍にするのも無粋と思い、素直にお言葉に甘えることにした。
その節は大変お世話になりました。m(_ _)m

入口ゲートに着いた頃にはすっかり日も暮れ、宿の予約もしていなかったため、観光センター付近の空地で野宿を決行。
テントや寝袋を持ってるとどこでも寝泊まりできるからいいね。




総走行時間 …… 約10時間半(昼食、休憩含む)
総走行距離 …… 64.5km(サイクルコンピュータ計測)

梓湖到達(標高約1000m) …… 10時30分ごろ
乗鞍高原観光センター到達(標高約1500m) …… 13時50分ごろ
乗鞍エコーライン入口ゲート到達(標高約1800m) …… 14時50分ごろ
長野岐阜県境ゲート到達(標高約2715m) …… 17時30分ごろ

↑このページのトップヘ